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第九章
シラキ屋にて 1
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早朝、叔父は旅支度を終え、サレブ地方のガレシア村へと調査のために旅立った。
帰還は明後日の予定だ。
俺の役目は、叔父の調査が完了してからにこそある。
もし、これが件の魔族の画策であるならば、そのときこそ出番となる。
フェブを説得し、止めなければならない。
幸いにして面識があり、憧れの勇者の親族ということで慕ってもくれている。
それを踏まえると叔父自身が説得するのが最適かもしれないが、かの勇者が表立って動くとなると周囲に与える影響が大き過ぎる。
特に特定の貴族との接触が公になれば、政治的な思惑までも絡んできかねない。
この時勢では大げさではなく、勇者とはそれだけの圧倒的な存在感がある。
ただでも魔族との対立が微妙なバランス下にある中、国内での問題まで抱えるのは得策ではないとの判断だ。
もっとも、俺がしくじれば最終手段として叔父に頼るしかなくなるのだが。
それゆえに今回の役割は大きいだろう。
そして現状、俺は普段通りに、カルディナの街の店に出勤していた。
困ったときの妖精頼みということで、朝一番で朝霧の宿屋に顔を出し、ペシルとパニムの双子を通じてベルデン城郭都市の様子は確認している。
昨晩、あれからふたりで話し合ったが、叔父の読み通り、昨日の内には騎士団から部隊が編成されて、ベルデンより出征したとのことだった。
出征した騎士団の規模はおよそ200人。
床に伏している騎士団長の姿はなく、名目上としては領主代行であるフェブが率いているとの情報だ。
情報源はもちろん双子。
もはや慣れてしまった感があるのだが、ことベルデン関連の事柄については双子に頼ると実に手っ取り早い。
例の月光灯花のエキスも、無事に届けてくれたらしい。
相変わらず二ヶ所を行き来している原理は謎だが、双子たちは惚けるばかりで教えてくれる気配もないので、もはや詮索自体が無意味だろう。
騎士団が正規のルートを通り、サレブ地方に向かうならば必然的に補給のためにこのカルディナに立ち寄るはず。
辺境に位置するこの地方では、数百人分の糧食を簡単に用意できる規模の街は他にはない。
騎兵と歩兵の混合軍で、補給部隊も同行させての行程となると、進行速度は通常の旅路よりもどうしても遅くなる。
もろもろの条件を考慮すると、カルディナへの到着は約2日後。叔父の調査の報がぎりぎり間に合うかどうかといった計算になる。
こればかりは出たとこ勝負だろう。
いざ時が来るそれまでは、こうして日常を平穏に過ごしている。
シラキ屋のカウンターでのんびりと客待ちの状態だ。
これまで入り浸っていたナツメも、鎧作りに勤しんでいるようで顔を見せていない。
稼ぎどころとあって、チナツ姐さんの監視の目はかなり厳しいらしい。
ナツメには悪いが、これまで家業をほったらかしにしていたので、たまにはいい薬だろう。
人間、働かざるもの食うべからずだ。
こんなときだが店の売り上げは好調で、相変わらず紙用品は強い。
とはいえ、前回の件で紙の品質と同じく使い勝手にもニーズがあるということが判明し、紙を扱う業者がそこらへんを即座に対応してきたため、一時期の熱狂的な紙ブームはあっという間に過ぎ去った。
ほんの1週間ほどで対応してくる辺り、さすがは商人の街といえる。
1商店にいつまでもひとり勝ちを許すほど甘くなく、一筋縄ではいかないものだ。
まあ、突かれると痛いところもある。
あそこまで目立つつもりはなかったので、前回までのは臨時収入として割り切るべきだろう。
仕入れ数量や仕入れ間隔にも制限があり、もともと単価を高めに設定していたので、流れていった(元の仕入先に戻った)顧客は多かったが、それでも高品質を望む一部の人たちからは支持を受けている。
異世界で商売を営むポジションとしては、この程度が妥当なのかもしれない。
午前中の客も捌けたので、今は店内に俺ひとりきり。
今日は陽気もよく、窓から差し込む日差しもぽかぽかと温かい。
カウンターの席に座っていると、ついうとうとしそうになる。
どうせ今やれることはない。
今から緊張していても、いいことなどなにもないだろう。
むしろ気疲れして本番でしくじってしまうのが関の山。気の抜けるときにリラックスしておいたほうが、よほど有益に違いない。
ここ数日はいろいろと慌しかったので、英気を養うにはちょうどいい――そう判断して、のんびりと店のカウンターに上体を寝そべらせた。
ただ、こうしていると、もうひとつだけ別の懸念が浮上してくる。
懸念といっても、今回のベルデン関連の騒動とは、まったく関係ないことではあるのだが。
カウンターに顔を載せたまま仰け反らせ、隣の陳列棚を見上げると、棚の上には座布団に鎮座する卵――たまごろーがある。
昨日は店内までは入っていないし、一昨日はベルデンにいた。
なので、たまごろーを見るのは3日ぶりになるのだが……
(やっぱり大きくなってるよね、あれ)
見た目で一回りくらい。
最初に気づいたのは朝の掃除の段階で、卵を濡れタオルで磨いているときにどうにも違和感があった。
メジャーを持ってきて測ってみたら――外周が5センチほど大きくなっていた。
耳を当てて中の音を聞いてみたり、殻をぺしぺしと叩いてみたが、特に反応はなし。
強いて言うと、以前よりも気持ち卵の表面が温かくなっているくらい。
産み落とされた卵が育つことってあるのだろうか?
不思議な現象だが、そもそもこの卵の正体自体が不明のため、調べようがない。
それに、たまごろーについては、もうひとつ気になることがある。
初めは気のせいだろうと思ってたのだが、この卵――おそらく勝手に動いている。
掃除の際に向きを変えることがあるのだが、後から気がつくと決まっていつも同じ方向を向いている。
座布団の収まり心地というか、お気に入りの位置でもあるのか、座布団は天窓の真下にあるので、卵の体表に一番日光が当たる角度に保たれているようにも見える。
いくら異世界とはいえ、そんな習性がある生き物(卵)などいるのだろうか?
(この厄介な時期に、さらに厄介なことにならないといいけど)
今さら廃棄するわけにもいかず、今はただ、そう願うばかりである。
帰還は明後日の予定だ。
俺の役目は、叔父の調査が完了してからにこそある。
もし、これが件の魔族の画策であるならば、そのときこそ出番となる。
フェブを説得し、止めなければならない。
幸いにして面識があり、憧れの勇者の親族ということで慕ってもくれている。
それを踏まえると叔父自身が説得するのが最適かもしれないが、かの勇者が表立って動くとなると周囲に与える影響が大き過ぎる。
特に特定の貴族との接触が公になれば、政治的な思惑までも絡んできかねない。
この時勢では大げさではなく、勇者とはそれだけの圧倒的な存在感がある。
ただでも魔族との対立が微妙なバランス下にある中、国内での問題まで抱えるのは得策ではないとの判断だ。
もっとも、俺がしくじれば最終手段として叔父に頼るしかなくなるのだが。
それゆえに今回の役割は大きいだろう。
そして現状、俺は普段通りに、カルディナの街の店に出勤していた。
困ったときの妖精頼みということで、朝一番で朝霧の宿屋に顔を出し、ペシルとパニムの双子を通じてベルデン城郭都市の様子は確認している。
昨晩、あれからふたりで話し合ったが、叔父の読み通り、昨日の内には騎士団から部隊が編成されて、ベルデンより出征したとのことだった。
出征した騎士団の規模はおよそ200人。
床に伏している騎士団長の姿はなく、名目上としては領主代行であるフェブが率いているとの情報だ。
情報源はもちろん双子。
もはや慣れてしまった感があるのだが、ことベルデン関連の事柄については双子に頼ると実に手っ取り早い。
例の月光灯花のエキスも、無事に届けてくれたらしい。
相変わらず二ヶ所を行き来している原理は謎だが、双子たちは惚けるばかりで教えてくれる気配もないので、もはや詮索自体が無意味だろう。
騎士団が正規のルートを通り、サレブ地方に向かうならば必然的に補給のためにこのカルディナに立ち寄るはず。
辺境に位置するこの地方では、数百人分の糧食を簡単に用意できる規模の街は他にはない。
騎兵と歩兵の混合軍で、補給部隊も同行させての行程となると、進行速度は通常の旅路よりもどうしても遅くなる。
もろもろの条件を考慮すると、カルディナへの到着は約2日後。叔父の調査の報がぎりぎり間に合うかどうかといった計算になる。
こればかりは出たとこ勝負だろう。
いざ時が来るそれまでは、こうして日常を平穏に過ごしている。
シラキ屋のカウンターでのんびりと客待ちの状態だ。
これまで入り浸っていたナツメも、鎧作りに勤しんでいるようで顔を見せていない。
稼ぎどころとあって、チナツ姐さんの監視の目はかなり厳しいらしい。
ナツメには悪いが、これまで家業をほったらかしにしていたので、たまにはいい薬だろう。
人間、働かざるもの食うべからずだ。
こんなときだが店の売り上げは好調で、相変わらず紙用品は強い。
とはいえ、前回の件で紙の品質と同じく使い勝手にもニーズがあるということが判明し、紙を扱う業者がそこらへんを即座に対応してきたため、一時期の熱狂的な紙ブームはあっという間に過ぎ去った。
ほんの1週間ほどで対応してくる辺り、さすがは商人の街といえる。
1商店にいつまでもひとり勝ちを許すほど甘くなく、一筋縄ではいかないものだ。
まあ、突かれると痛いところもある。
あそこまで目立つつもりはなかったので、前回までのは臨時収入として割り切るべきだろう。
仕入れ数量や仕入れ間隔にも制限があり、もともと単価を高めに設定していたので、流れていった(元の仕入先に戻った)顧客は多かったが、それでも高品質を望む一部の人たちからは支持を受けている。
異世界で商売を営むポジションとしては、この程度が妥当なのかもしれない。
午前中の客も捌けたので、今は店内に俺ひとりきり。
今日は陽気もよく、窓から差し込む日差しもぽかぽかと温かい。
カウンターの席に座っていると、ついうとうとしそうになる。
どうせ今やれることはない。
今から緊張していても、いいことなどなにもないだろう。
むしろ気疲れして本番でしくじってしまうのが関の山。気の抜けるときにリラックスしておいたほうが、よほど有益に違いない。
ここ数日はいろいろと慌しかったので、英気を養うにはちょうどいい――そう判断して、のんびりと店のカウンターに上体を寝そべらせた。
ただ、こうしていると、もうひとつだけ別の懸念が浮上してくる。
懸念といっても、今回のベルデン関連の騒動とは、まったく関係ないことではあるのだが。
カウンターに顔を載せたまま仰け反らせ、隣の陳列棚を見上げると、棚の上には座布団に鎮座する卵――たまごろーがある。
昨日は店内までは入っていないし、一昨日はベルデンにいた。
なので、たまごろーを見るのは3日ぶりになるのだが……
(やっぱり大きくなってるよね、あれ)
見た目で一回りくらい。
最初に気づいたのは朝の掃除の段階で、卵を濡れタオルで磨いているときにどうにも違和感があった。
メジャーを持ってきて測ってみたら――外周が5センチほど大きくなっていた。
耳を当てて中の音を聞いてみたり、殻をぺしぺしと叩いてみたが、特に反応はなし。
強いて言うと、以前よりも気持ち卵の表面が温かくなっているくらい。
産み落とされた卵が育つことってあるのだろうか?
不思議な現象だが、そもそもこの卵の正体自体が不明のため、調べようがない。
それに、たまごろーについては、もうひとつ気になることがある。
初めは気のせいだろうと思ってたのだが、この卵――おそらく勝手に動いている。
掃除の際に向きを変えることがあるのだが、後から気がつくと決まっていつも同じ方向を向いている。
座布団の収まり心地というか、お気に入りの位置でもあるのか、座布団は天窓の真下にあるので、卵の体表に一番日光が当たる角度に保たれているようにも見える。
いくら異世界とはいえ、そんな習性がある生き物(卵)などいるのだろうか?
(この厄介な時期に、さらに厄介なことにならないといいけど)
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