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第九章
合わせ鏡の悪魔 1
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「そいつはどうにもキナ臭いな」
ベルデン城郭都市で起こった一連の事柄を説明している間、叔父はずっと黙って聞いていたのだが――聞き終えてからの第一声がそれだった。
居間のテーブルには、いつものようにエールは置かれていたが、叔父は手を付けることもなく、俺の短くない話を真剣な面持ちで聞いていた。
放置されたエールからはすでに発泡は失われ、結露の水が瓶底に水溜りを作っている。
最初はベルデンの土産話程度のつもりで晩酌の片手間に聞こうとしていた叔父だったが、内容に魔族の単語が登場したことで、態度を一変させていた。
空気を察してか、いつの間にかリィズさんはリオちゃんを連れて、居間からいなくなっている。
居間にいるのは、3人。
俺と叔父と、そして、ラスクラウドゥさんを含めた3人だ。
叔父は週に数日のペースで家を空けることがある。
その間、実際にどこでなにをしているのか教えられていなかったが、ラスクラウドゥさんと同行することがあるのは知っていた。
今日もちょうどそんな日で、ラスクラウドゥさんが場に居合わせたのは偶々に過ぎない。
タイミングがいいのか悪いのか。
話をするにあたり、内容が魔族に関することだけにラスクラウドゥさんを同席させてよいものか迷ったが、叔父の「構わない」の一言で、こういう状況に相成ったわけだ。
「きな臭いって、どの辺り?」
「言うなら全部だな。まず、サレブ地方での件だが――昨日今日と、俺たちが調査に出向いたのは、そのサレブ地方のお隣だ」
叔父は戸棚から地図を持ち出すと、ツマミの皿を隅に寄せてテーブルの上に広げた。
とんとんと指先で突いて示す地点は、カルディナの街から南南西におよそ200キロほど下った場所だった。
「ただし調査内容は、最近、魔族領を侵犯している怪しい人間の一団があるとの、“魔族側からの”情報に基づくものだ」
「……え? 逆じゃないの? 聞いた話じゃあ、ガレシア村での魔族被害があるって……」
「そうだな、真逆だな。まずはそれがひとつ目だ。人間側と魔族側、どうしてこうも情報が食い違う?」
「その魔族側からの情報って……」
ちらりと隣席のラスクラウドゥを盗み見る。
「そういうこった。魔族側で起こった人間関連の案件は、ラスクを通じて俺にもたらされることになってる」
当のラスクラウドゥさんは、腕組みをして椅子の背にもたれかかり、目を閉じて黙している。
いつもながらの我関せずのスタンスを崩すつもりはないらしい。
「なにせ、魔王を除いた魔族のトップだからな。こいつまで上がってくる情報は信憑性が高い。実際、俺が現地でたしかめたが、間違いなくその痕跡はあった」
「じゃあ、フェブの――人間側の情報が誤ってるってこと?」
「そうとも限らんな。どちらかが嘘ではなく、両方とも真実という可能性がある。いや、むしろ俺は、そうではないかと睨んでいる」
「それって、どういう――」
思わず身を乗り出したところで、叔父から手で制された。
「まあ待て、秋人。結論は急がなくていい。これについては、明日にでもそのガレシア村を訪れて確認してみようと思う。まずはそれからだ。おめーも付き合ってもらうぞ。いいな、ラスク?」
「ふむ、いいだろう。承知した」
ラスクラウドゥさんは目を瞑ったまま微動だにせず、それだけを口にした。
「次はふたつ目、騎士団長の闇討ちの件についてだ。それこそ意味がわからん」
「意味がって、どうして? 騎士団のトップが襲われて、危篤状態にあるんだから大事じゃないの? 俺も危うく犯人にされそうになったし」
「秋人の件はみっつ目だから、まずは置いとけ。じゃあ訊くが、秋人は誰がなんのためにやったと思う?」
謎かけのようだが、事実は簡単明瞭だろう。
「だから、フェブの言葉を借りると魔族……なのかな? 魔族じゃないとしても怨恨の線はなさそうだから、なんらかの敵対勢力が騎士団の中核の団長を殺して、弱体化や混乱を狙って……あれ?」
言っていて、自分の推理の矛盾に気づいた。
そう、実際にはカーティス騎士団長は重体だが死んではいない。
本当に弱体化や混乱を狙うなら、殺したほうが確実だろう。団長が発見された状況として、止めを刺そうと思えばいくらでもできたはず。
わざわざ毒まで用いて襲っておいて、あえてそこで留めておく意味がない。
そもそも用いられた毒ですら、致死性の即効毒ではなかった。
「相手は、団長を死なせたいわけではなかった……?」
しかし、解毒方法の不明な猛毒であることは確かだ。
処置を誤れば、いずれは死に至る。
長く苦しませることが目的?
でも怨恨なら、助かる可能性を残すだろうか。
ただでさえ、団長は犯人を目撃しているだろうに。
あらためて指摘されると、犯人の意図が見えてこない。
「なんというか……ちぐはぐだね」
「だろ? そこでさっきの、みっつ目だ。当事者だった秋人には悪いが――こいつは明らかに秋人を犯人に仕立て上げようって腹積もりだったろうが、あまりにも杜撰だ。計画的だとしたら、見事に穴だらけだな。はっきり言って雑すぎる。第一、秋人を犯人にして、どんなメリットがある? 他の人間じゃあダメな理由はなんだ?」
第三者視点からでは、その通りかもしれない。
ベルデン訪問は、言ってしまうと俺が勝手気ままに決めたものだ。
訪問日時なども、事前に通達したわけではない。
犯行は深夜だが、もともと日帰りのつもりだっただけに、城に泊まる予定はなかった。
偶々、フェブに発作を起こさせてしまったがための偶発的なものだ。
最初から団長を闇討ちする計画があり、実行時に都合の良さそうだった俺を利用したとも考えられるが、そうなると尚の事デメリットしかなさそうだ。
事前に準備し、あらかじめ犯人役まで決めてから計画を実施したほうが、成功率の観点では段違いだろう。
現に俺に罪をなすりつけようとして、あえなく失敗してしまっている。
考えれば考えるほど訳がわからなくなってきて、頭を抱えたくなった。
「う~、ダメだ。無理っぽい。叔父さんにはわかるの?」
「俺の勘じゃあ……きっと意味なんてない」
意味がない?
「……どゆこと?」
「言葉の通りだな。騎士団長を襲うところまでは、なんらかの意味があったんだろう。その後は、騎士団長が死のうが生き延びようがどうでもよかった」
「じゃあ、俺の件は?」
「強いて言うと、そっちのほうが面白そう、ってとこじゃねえかな」
「いやいや! いくらなんでも、そんな無茶苦茶な! 暴論すぎるでしょ」
苦笑してみせたが、叔父はいたって真面目な様子で、冗談を言っているふうではなかった。
「いるんだよ。そんな面白半分で他人を弄ぶ、胸糞悪い奴らがな! 今回の件は、背後からそいつらの匂いがぷんぷんするぜ」
叔父にしては珍しく、嫌悪感を露わにしていた。
ベルデン城郭都市で起こった一連の事柄を説明している間、叔父はずっと黙って聞いていたのだが――聞き終えてからの第一声がそれだった。
居間のテーブルには、いつものようにエールは置かれていたが、叔父は手を付けることもなく、俺の短くない話を真剣な面持ちで聞いていた。
放置されたエールからはすでに発泡は失われ、結露の水が瓶底に水溜りを作っている。
最初はベルデンの土産話程度のつもりで晩酌の片手間に聞こうとしていた叔父だったが、内容に魔族の単語が登場したことで、態度を一変させていた。
空気を察してか、いつの間にかリィズさんはリオちゃんを連れて、居間からいなくなっている。
居間にいるのは、3人。
俺と叔父と、そして、ラスクラウドゥさんを含めた3人だ。
叔父は週に数日のペースで家を空けることがある。
その間、実際にどこでなにをしているのか教えられていなかったが、ラスクラウドゥさんと同行することがあるのは知っていた。
今日もちょうどそんな日で、ラスクラウドゥさんが場に居合わせたのは偶々に過ぎない。
タイミングがいいのか悪いのか。
話をするにあたり、内容が魔族に関することだけにラスクラウドゥさんを同席させてよいものか迷ったが、叔父の「構わない」の一言で、こういう状況に相成ったわけだ。
「きな臭いって、どの辺り?」
「言うなら全部だな。まず、サレブ地方での件だが――昨日今日と、俺たちが調査に出向いたのは、そのサレブ地方のお隣だ」
叔父は戸棚から地図を持ち出すと、ツマミの皿を隅に寄せてテーブルの上に広げた。
とんとんと指先で突いて示す地点は、カルディナの街から南南西におよそ200キロほど下った場所だった。
「ただし調査内容は、最近、魔族領を侵犯している怪しい人間の一団があるとの、“魔族側からの”情報に基づくものだ」
「……え? 逆じゃないの? 聞いた話じゃあ、ガレシア村での魔族被害があるって……」
「そうだな、真逆だな。まずはそれがひとつ目だ。人間側と魔族側、どうしてこうも情報が食い違う?」
「その魔族側からの情報って……」
ちらりと隣席のラスクラウドゥを盗み見る。
「そういうこった。魔族側で起こった人間関連の案件は、ラスクを通じて俺にもたらされることになってる」
当のラスクラウドゥさんは、腕組みをして椅子の背にもたれかかり、目を閉じて黙している。
いつもながらの我関せずのスタンスを崩すつもりはないらしい。
「なにせ、魔王を除いた魔族のトップだからな。こいつまで上がってくる情報は信憑性が高い。実際、俺が現地でたしかめたが、間違いなくその痕跡はあった」
「じゃあ、フェブの――人間側の情報が誤ってるってこと?」
「そうとも限らんな。どちらかが嘘ではなく、両方とも真実という可能性がある。いや、むしろ俺は、そうではないかと睨んでいる」
「それって、どういう――」
思わず身を乗り出したところで、叔父から手で制された。
「まあ待て、秋人。結論は急がなくていい。これについては、明日にでもそのガレシア村を訪れて確認してみようと思う。まずはそれからだ。おめーも付き合ってもらうぞ。いいな、ラスク?」
「ふむ、いいだろう。承知した」
ラスクラウドゥさんは目を瞑ったまま微動だにせず、それだけを口にした。
「次はふたつ目、騎士団長の闇討ちの件についてだ。それこそ意味がわからん」
「意味がって、どうして? 騎士団のトップが襲われて、危篤状態にあるんだから大事じゃないの? 俺も危うく犯人にされそうになったし」
「秋人の件はみっつ目だから、まずは置いとけ。じゃあ訊くが、秋人は誰がなんのためにやったと思う?」
謎かけのようだが、事実は簡単明瞭だろう。
「だから、フェブの言葉を借りると魔族……なのかな? 魔族じゃないとしても怨恨の線はなさそうだから、なんらかの敵対勢力が騎士団の中核の団長を殺して、弱体化や混乱を狙って……あれ?」
言っていて、自分の推理の矛盾に気づいた。
そう、実際にはカーティス騎士団長は重体だが死んではいない。
本当に弱体化や混乱を狙うなら、殺したほうが確実だろう。団長が発見された状況として、止めを刺そうと思えばいくらでもできたはず。
わざわざ毒まで用いて襲っておいて、あえてそこで留めておく意味がない。
そもそも用いられた毒ですら、致死性の即効毒ではなかった。
「相手は、団長を死なせたいわけではなかった……?」
しかし、解毒方法の不明な猛毒であることは確かだ。
処置を誤れば、いずれは死に至る。
長く苦しませることが目的?
でも怨恨なら、助かる可能性を残すだろうか。
ただでさえ、団長は犯人を目撃しているだろうに。
あらためて指摘されると、犯人の意図が見えてこない。
「なんというか……ちぐはぐだね」
「だろ? そこでさっきの、みっつ目だ。当事者だった秋人には悪いが――こいつは明らかに秋人を犯人に仕立て上げようって腹積もりだったろうが、あまりにも杜撰だ。計画的だとしたら、見事に穴だらけだな。はっきり言って雑すぎる。第一、秋人を犯人にして、どんなメリットがある? 他の人間じゃあダメな理由はなんだ?」
第三者視点からでは、その通りかもしれない。
ベルデン訪問は、言ってしまうと俺が勝手気ままに決めたものだ。
訪問日時なども、事前に通達したわけではない。
犯行は深夜だが、もともと日帰りのつもりだっただけに、城に泊まる予定はなかった。
偶々、フェブに発作を起こさせてしまったがための偶発的なものだ。
最初から団長を闇討ちする計画があり、実行時に都合の良さそうだった俺を利用したとも考えられるが、そうなると尚の事デメリットしかなさそうだ。
事前に準備し、あらかじめ犯人役まで決めてから計画を実施したほうが、成功率の観点では段違いだろう。
現に俺に罪をなすりつけようとして、あえなく失敗してしまっている。
考えれば考えるほど訳がわからなくなってきて、頭を抱えたくなった。
「う~、ダメだ。無理っぽい。叔父さんにはわかるの?」
「俺の勘じゃあ……きっと意味なんてない」
意味がない?
「……どゆこと?」
「言葉の通りだな。騎士団長を襲うところまでは、なんらかの意味があったんだろう。その後は、騎士団長が死のうが生き延びようがどうでもよかった」
「じゃあ、俺の件は?」
「強いて言うと、そっちのほうが面白そう、ってとこじゃねえかな」
「いやいや! いくらなんでも、そんな無茶苦茶な! 暴論すぎるでしょ」
苦笑してみせたが、叔父はいたって真面目な様子で、冗談を言っているふうではなかった。
「いるんだよ。そんな面白半分で他人を弄ぶ、胸糞悪い奴らがな! 今回の件は、背後からそいつらの匂いがぷんぷんするぜ」
叔父にしては珍しく、嫌悪感を露わにしていた。
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