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第九章
一夜明けて
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朝の目覚めは最悪だった。
ただでも寝慣れないベッドと慣れない枕、深夜まで行なった道なき道での四足歩行で、身体の節々が軋んでいる。
しかも、目覚まし音は複数の粗野な男たちの怒声と騒音ときたもんだ。
これで清々しい目覚めを得られるとなれば奇特すぎる。
尖塔の部屋の扉から、わらわらと室内に入り込んできたのは、完全武装の騎士たちだった。
部屋に入ってこちらを見るなり、執拗に何事かを怒鳴っていたが、寝起きのぼやけた頭には意味が入ってこない。
ベッドで枕を抱いて呆然としていると、入り口で屯する騎士たちを押しのけて小柄な人物――フェブまで押し入ってきた。
「アキトさま! ……ああ、よかった……」
フェブはベッドの前まで来ると、へなへなと力を失ってへたり込んだ。
フェブの顔色は悪い。
昨夜の様子からも、発作で卒倒した以降の詳細は聞かされていなかったみたいだから、この不当な待遇を知って駆けつけてくれたんだろうか。
もしかすると、あの騎士団長が素直に居場所を教えなかったのかもしれない。
俺のために、こんな大げさに騎士を動員してくれたと思うと、感謝と同時に恐縮してしまう。
「ここはもういいですから、皆さんは調査を再開してください!」
フェブの指示に、騎士たちは律儀に頭を下げて畏まってから、来たときと同じように、わらわらと出て行ってしまった。
(……んん? 調査ってなに? 俺の行方を捜してくれてたんじゃないの?)
「実は……当家の騎士団長が、昨晩、闇討ちに遭いまして……目下、犯人を捜索中なのです……」
申し訳なさそうに声を潜めるフェブに、「へえー」と何気なく答えてから――ここにきて、意識が一気に覚醒した。
(え!? 最初の「よかった」って、そういう意味なの!?)
つまりは騎士団長闇討ちの容疑者と見なされ、騎士団に捜索されていたわけだ。
心配どころか疑われていたとは、予想の斜め上だった。
「騎士団長って、昨日、俺をここに連れてきたカーティスって人?」
「はい。その節は失礼いたしまして……お詫びは後日あらためて。発見が早かったので、現状、命こそ繋いでおりますが、まだ危険な容体です。傷こそ致命傷には程遠いのですが、凶器に強力な毒が塗られていて、予断を許さない状況です」
「そうなんだ、あの人が……」
昨夜の、あの値踏みするような視線が蘇える。
いきなり手荒に投獄してくるようないけ好かない人物だったが、危篤状態にあるなら話は別だ。
それに個人的な感情よりも、都市の治安の要の騎士団長が、城内で暗殺されかけた事実に慄く。
道理で、先ほどの騎士たちも殺気立っていたわけだ。
心情的は元より、自分たちの警護する本城に賊の侵入を許し、あまつさえ大将が凶行に倒れるなど以っての他だろう、面目もなにもあったものではない。
「それでその……まことにお伝えしづらい事柄ではあるのですが……用いられた凶器というのが、どういうわけかアキトさまのお持ちになられたペーパーナイフだったようで……」
「へ?」
一瞬、言われた意味がわからずに、呆けてから、
「ええええー! 嘘ぉ!?」
思わず叫んでいた。
「でも、こう言ってはなんなのですが、アキトさまがここに囚われていてよかったです! 状況証拠からも、行方の知れないアキトさまを真っ先に犯人扱いする空気がありましたから。侍女のひとりが、アキトさまの行方を団長から聞かされていたので助かりました。外からの施錠も間違いありませんでしたし……もし、ここ以外に居られたのでしたら、ボクがいくら口添えをしてもどうなっていたことか……」
フェブは安堵の息を吐くが、こっちとしては冷や汗が止まらなかった。
こっそりと頭上の天窓を見上げようとして自制する。
実際には、尖塔どころか城下まで脱出していたのだ。
昨夜の状況を整理した上で、仮にここに戻ってきていなかったことを想定すると――
騎士団長が城内で凶刃に倒れ、唯一の部外者は城から姿を消し、さらに凶器はその者が持ち込んだ物だったというわけだ。
問答無用で犯人と断じられても、申し開きすらできない状況だっただろう。
(あああ、危なー! と、とんでもないことになるところだった!)
もはや、双子には足を向けて眠れない。
かの妖精たちは、ここまで見越して戻ることを強要したのだろうか。
「ああ! ボクったら申し訳ありません! アキトさまの気持ちも考えず、脅かすような言い方をしてしまって!」
俺の驚愕を勘違いしたフェブが、慌てて頭を下げてきた。
「いいって、フェブ。気にしないで。それよりも、団長さんが助かる見込みは?」
「……客観的に見て、昏睡状態が続くこのままでは難しいかと思われます。医師の話では、意識が戻りさえすればなんとかなるそうですが……なにぶん、正体不明の非常に厄介な毒が使用されているらしく、手をこまねいている状況です。カーティスは強靭な肉体と精神力を持つ、当家きっての勇士ですが……たったこの数時間での著しい衰弱ぶりからも、彼を以ってしても3日持つかどうか……」
「そっか、辛いな……」
「……はい。カーティスはアールズ家の宝。お祖父さまの永年の忠臣であり、盟友でもありますから……もし、不幸に見舞われるとなると、お祖父さまもいかにお嘆きになられるか……」
「犯人の目星は?」
「まだ調査段階ですが……犯行は昨夜未明。早朝の掃除夫が発見するまで、怪しい人影もなく、調査は難航しそうです。ただ、帯剣していたカーティスが、剣を抜いた形跡はありませんでした。カーティスは剣の達人、いかに不意を突かれたとしても、剣すら抜けないなど考えられません。それに刺し傷は、正面からの一撃でした」
「ということは、顔見知り? 深夜に城で出会っても不審がられない人物とか?」
「う~ん、どうでしょう。さすがに深夜で不審がられないとなると、巡回の兵くらいしか居なさそうですが……顔見知りの線はあるかもしれませんね。そして相手は、女子供かもしれません」
フェブは、自分のへその横、太ももの付け根辺りを指でさすった。
「カーティスが刺されたのはこの位置です。刺し傷はほぼ真横からということですから、身長がある相手ではなかなか傷跡がここにくることはありません。特にペーパーナイフという切れ味が劣るごく小さな刃物で、人肌に刃先を突き立てようとすると、こう……必然的に腰溜めに構えて、身体ごとぶつかることになると思います。でしたら、賊の身長はせいぜいボクと同じくらいでしょう?」
「なるほどね。だから、女子供か……城内だとメイドとか? メイドだったら、昨日のどさくさに紛れてペーパーナイフを回収できそうだし。でもそれだと、深夜徘徊するのは怪しまれそうだけどね」
結局は堂々巡りだ。
素人のにわか推理では、この程度が限界だった。
「カーティスから以前に聞いたことがあります。物事が重なるのは偶然ではなく、何者かの意志が介在し、なるべくしてなるものだと。実は今日、魔族とのことについて、カーティスと話し合おうとしていた矢先でした。ボクには、これを妨害しようとする者の意図があるように思えてなりません」
(……昨夜言っていた、サレブ地方のガレシア村とやらへの、騎士団派遣の件か……)
思い浮かべても、これは本来俺が知り得ない情報だけに、口には出せないので胸中に留めておく。
「きっと魔族か、それに属する者の仕業でしょう。相変わらず、卑劣な手を……やはり魔族は許せない……」
魔族のことを口にするときのフェブには、一種異様な迫力がある。
一言でいうと、それは――憎悪。
フェブのような純朴な少年が、ここまで負の感情を露わにするとなると、よほどのことだろう。
それについては、薄々勘づいている。
フェブの両親は故人だ。きっとその死因は、魔族に起因している。
年端もいかない少年がこんな憎しみを抱くなど、それくらいしか思い当たらない。
異常なまでの勇者への執着――それは単純な憧憬ではなく、無意識下で勇者を通じて魔族に復讐しているのかもしれない。
その後、にわかに慌しくなってきた城内を顧みて、早々にお暇することにした。
フェブは別れを惜しんでくれたが、置かれている状況が状況だけに自分の役割を弁えており、引き止めてくることはしなかった。
今度落ち着いてからの再会を約束して、城を後にした。
城下で、今回のお礼に『夕霧の宿屋』に寄ったのだが、あいにく双子は不在だった。
こうして、1枚の招待状から端を発したベルデン城郭都市の訪問は、当初いろいろと予想しなかった形で幕を降ろしたのだった。
ただでも寝慣れないベッドと慣れない枕、深夜まで行なった道なき道での四足歩行で、身体の節々が軋んでいる。
しかも、目覚まし音は複数の粗野な男たちの怒声と騒音ときたもんだ。
これで清々しい目覚めを得られるとなれば奇特すぎる。
尖塔の部屋の扉から、わらわらと室内に入り込んできたのは、完全武装の騎士たちだった。
部屋に入ってこちらを見るなり、執拗に何事かを怒鳴っていたが、寝起きのぼやけた頭には意味が入ってこない。
ベッドで枕を抱いて呆然としていると、入り口で屯する騎士たちを押しのけて小柄な人物――フェブまで押し入ってきた。
「アキトさま! ……ああ、よかった……」
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フェブの顔色は悪い。
昨夜の様子からも、発作で卒倒した以降の詳細は聞かされていなかったみたいだから、この不当な待遇を知って駆けつけてくれたんだろうか。
もしかすると、あの騎士団長が素直に居場所を教えなかったのかもしれない。
俺のために、こんな大げさに騎士を動員してくれたと思うと、感謝と同時に恐縮してしまう。
「ここはもういいですから、皆さんは調査を再開してください!」
フェブの指示に、騎士たちは律儀に頭を下げて畏まってから、来たときと同じように、わらわらと出て行ってしまった。
(……んん? 調査ってなに? 俺の行方を捜してくれてたんじゃないの?)
「実は……当家の騎士団長が、昨晩、闇討ちに遭いまして……目下、犯人を捜索中なのです……」
申し訳なさそうに声を潜めるフェブに、「へえー」と何気なく答えてから――ここにきて、意識が一気に覚醒した。
(え!? 最初の「よかった」って、そういう意味なの!?)
つまりは騎士団長闇討ちの容疑者と見なされ、騎士団に捜索されていたわけだ。
心配どころか疑われていたとは、予想の斜め上だった。
「騎士団長って、昨日、俺をここに連れてきたカーティスって人?」
「はい。その節は失礼いたしまして……お詫びは後日あらためて。発見が早かったので、現状、命こそ繋いでおりますが、まだ危険な容体です。傷こそ致命傷には程遠いのですが、凶器に強力な毒が塗られていて、予断を許さない状況です」
「そうなんだ、あの人が……」
昨夜の、あの値踏みするような視線が蘇える。
いきなり手荒に投獄してくるようないけ好かない人物だったが、危篤状態にあるなら話は別だ。
それに個人的な感情よりも、都市の治安の要の騎士団長が、城内で暗殺されかけた事実に慄く。
道理で、先ほどの騎士たちも殺気立っていたわけだ。
心情的は元より、自分たちの警護する本城に賊の侵入を許し、あまつさえ大将が凶行に倒れるなど以っての他だろう、面目もなにもあったものではない。
「それでその……まことにお伝えしづらい事柄ではあるのですが……用いられた凶器というのが、どういうわけかアキトさまのお持ちになられたペーパーナイフだったようで……」
「へ?」
一瞬、言われた意味がわからずに、呆けてから、
「ええええー! 嘘ぉ!?」
思わず叫んでいた。
「でも、こう言ってはなんなのですが、アキトさまがここに囚われていてよかったです! 状況証拠からも、行方の知れないアキトさまを真っ先に犯人扱いする空気がありましたから。侍女のひとりが、アキトさまの行方を団長から聞かされていたので助かりました。外からの施錠も間違いありませんでしたし……もし、ここ以外に居られたのでしたら、ボクがいくら口添えをしてもどうなっていたことか……」
フェブは安堵の息を吐くが、こっちとしては冷や汗が止まらなかった。
こっそりと頭上の天窓を見上げようとして自制する。
実際には、尖塔どころか城下まで脱出していたのだ。
昨夜の状況を整理した上で、仮にここに戻ってきていなかったことを想定すると――
騎士団長が城内で凶刃に倒れ、唯一の部外者は城から姿を消し、さらに凶器はその者が持ち込んだ物だったというわけだ。
問答無用で犯人と断じられても、申し開きすらできない状況だっただろう。
(あああ、危なー! と、とんでもないことになるところだった!)
もはや、双子には足を向けて眠れない。
かの妖精たちは、ここまで見越して戻ることを強要したのだろうか。
「ああ! ボクったら申し訳ありません! アキトさまの気持ちも考えず、脅かすような言い方をしてしまって!」
俺の驚愕を勘違いしたフェブが、慌てて頭を下げてきた。
「いいって、フェブ。気にしないで。それよりも、団長さんが助かる見込みは?」
「……客観的に見て、昏睡状態が続くこのままでは難しいかと思われます。医師の話では、意識が戻りさえすればなんとかなるそうですが……なにぶん、正体不明の非常に厄介な毒が使用されているらしく、手をこまねいている状況です。カーティスは強靭な肉体と精神力を持つ、当家きっての勇士ですが……たったこの数時間での著しい衰弱ぶりからも、彼を以ってしても3日持つかどうか……」
「そっか、辛いな……」
「……はい。カーティスはアールズ家の宝。お祖父さまの永年の忠臣であり、盟友でもありますから……もし、不幸に見舞われるとなると、お祖父さまもいかにお嘆きになられるか……」
「犯人の目星は?」
「まだ調査段階ですが……犯行は昨夜未明。早朝の掃除夫が発見するまで、怪しい人影もなく、調査は難航しそうです。ただ、帯剣していたカーティスが、剣を抜いた形跡はありませんでした。カーティスは剣の達人、いかに不意を突かれたとしても、剣すら抜けないなど考えられません。それに刺し傷は、正面からの一撃でした」
「ということは、顔見知り? 深夜に城で出会っても不審がられない人物とか?」
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フェブは、自分のへその横、太ももの付け根辺りを指でさすった。
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「なるほどね。だから、女子供か……城内だとメイドとか? メイドだったら、昨日のどさくさに紛れてペーパーナイフを回収できそうだし。でもそれだと、深夜徘徊するのは怪しまれそうだけどね」
結局は堂々巡りだ。
素人のにわか推理では、この程度が限界だった。
「カーティスから以前に聞いたことがあります。物事が重なるのは偶然ではなく、何者かの意志が介在し、なるべくしてなるものだと。実は今日、魔族とのことについて、カーティスと話し合おうとしていた矢先でした。ボクには、これを妨害しようとする者の意図があるように思えてなりません」
(……昨夜言っていた、サレブ地方のガレシア村とやらへの、騎士団派遣の件か……)
思い浮かべても、これは本来俺が知り得ない情報だけに、口には出せないので胸中に留めておく。
「きっと魔族か、それに属する者の仕業でしょう。相変わらず、卑劣な手を……やはり魔族は許せない……」
魔族のことを口にするときのフェブには、一種異様な迫力がある。
一言でいうと、それは――憎悪。
フェブのような純朴な少年が、ここまで負の感情を露わにするとなると、よほどのことだろう。
それについては、薄々勘づいている。
フェブの両親は故人だ。きっとその死因は、魔族に起因している。
年端もいかない少年がこんな憎しみを抱くなど、それくらいしか思い当たらない。
異常なまでの勇者への執着――それは単純な憧憬ではなく、無意識下で勇者を通じて魔族に復讐しているのかもしれない。
その後、にわかに慌しくなってきた城内を顧みて、早々にお暇することにした。
フェブは別れを惜しんでくれたが、置かれている状況が状況だけに自分の役割を弁えており、引き止めてくることはしなかった。
今度落ち着いてからの再会を約束して、城を後にした。
城下で、今回のお礼に『夕霧の宿屋』に寄ったのだが、あいにく双子は不在だった。
こうして、1枚の招待状から端を発したベルデン城郭都市の訪問は、当初いろいろと予想しなかった形で幕を降ろしたのだった。
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