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第九章
伯爵家の御曹司 5
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「じゃあ、これからどうしようか?」
「よろしければなのですが! 勇者さまの近況などをお聞かせ願えないでしょうか?」
「いいよ、俺の知っている範囲でよければ」
「是非っ!」
ぱあっと、フェブの表情が無邪気に明るくなった。
「ではさっそく! あ! ボクとしたことが、お客さまにお茶のご用意もしませんで! えと、あと、お茶請けと! 誰かー、誰かお願いー!」
フェブは慌てた様子で、扉から通路に身を乗り出して叫んでいた。
「落ち着いて落ち着いて。急がなくていいから」
もはや見慣れてきた姿に苦笑する。
駆け込んできたメイドに、フェブが命じると、すぐさま温かいお茶とお茶菓子が届き、征司部屋(命名)は即席の談話室となった。
「それで、警備隊と俺たちで、死ぬ気で苦労して倒した魔獣だったのに、叔父さんはあっさり一撃で――」
「えー! それでそれで!? どうなりました!?」
「妖精の郷からエルフが訪ねてきたときは、叔父さんはこんな感じで――」
「すごいですね! 勇者さまはエルフとも親交があったのですね!」
「地竜ごと洞窟の天井を突き破ってきてさ、馬鹿でかい地竜の首を一太刀で――」
「もうもう! すごすぎて、なんだか泣きそうです!」
「最近では、フェブが送ってくれた封筒を破き捨てちゃって、叔父さんにデコピンされて――」
「あ! だから、カードが剥き出しだったんですね! 不思議には思ってたんです! あははっ」
あれ。これは話してよかったんだっけ。
喜んでいるから、まあいいか。
「勇者さまのデコピンってどんな感じですか?」
「痛いよ。本人は軽~くやってるつもりなんだろうけど、首が引っこ抜けそうになる感じかな」
「は~~~~……すごいなぁ、いいなぁ。勇者さまの傍でそんないろいろな体験ができて、羨ましいなぁ」
すでに菓子は尽き、カップのお茶もティーポットの中身も空っぽだ。
気づくと、結構な時間が過ぎてしまっていた。
俺としても、叔父との関係を周囲に秘密にしている以上、日頃からこんな話を気軽にできる相手もなく、興が乗ってしまったこともある。
求められるままに話してしまったが、あまりに羨ましがられるので、途中から自慢しているようで申し訳なくなってきたほどだ。
「フェブさえよければ、機会があったら叔父さんに会えないかどうか伝えとく――」
「――本当ですかっ!?」
食い気味に、本日一番の喰いつきだった。
「絶対ですよ? 約束しましたよ? 嘘とか冗談じゃないですよね? もし嘘だったら、ボク泣いちゃいますから!」
「わかってるって。大丈夫」
「やったー!」
フェブは椅子から立ち上がり、小躍りして喜んでいた。
ただ、叔父も人前にはおいそれと出れず、フェブもなんといっても貴族の御曹司だ。
簡単に外出というわけにもいかないだろう。
こちらから約束を破る気はさらさらないが、双方の都合で空手形で終わってしまう可能性も充分にある。
いつ果たされるかわからない約束を、ずっと期待させておくのも酷なので、手付けを渡しておくのもアリかもしれない。
「だけど、フェブも叔父さんも、お互いに制限のある身だろうし、すぐには無理かもしれない。だから、今はその代わりってわけじゃないけど、叔父さんから貰った物があるんだけど……フェブに譲ろうか?」
「そ、それって……勇者さま、手ずから頂いたものですか……?」
「うん。一昨日に手渡された。勇者由来といえるほどの物ではないし、大したことない日用雑貨なんだけど……それでもよければ」
「一昨日! 素晴らしい! むしろ願ったりです! 激レアではないですか!!」
フェブの興奮の度合いが怖いほどだが、感激しているのは理解できた。
ファン心理とは業が深い。
リュックの中からそれを取り出して、テーブルの上に置いた。
叔父から持っておいたほうがいいと言われて素直に持ち歩いていたものだが、本来の使い道と違うとはいえ、いきなり役に立つことになった。
貰ってすぐに他人に譲るのは心苦しいが、より喜ばれる人の手元に移るのなら、それもまたいいだろう。
自分で使う分は、あらためて用意すればいい。
「これ、さっきの話にも出てきた、ペーパーナイフなんだけど。よかったらどうぞ」
「ああ、あ……」
フェブの声と手が震えていた。
よほど感激しているかと思いきや――その顔面は真っ白になっていた。
震えは、手どころか全身にまで伝達している。
「ボ、ボク……小さな刃物、って……ダメ、なん、で、す……」
「フェブ!?」
小柄な身体が揺らぎ、白目を剥いて横倒しに倒れた。
意識を失ったまま盛大にテーブルに倒れ込み、ティーポットやティーセットが派手な音を立てて撒き散らされる。
割れた破片が方々に飛び散り、せっかくふたりで苦労して片付けた周囲のグッズまでを巻き込んで、さらに被害を拡大させた。
急いで助け起こしたが、フェブはぐったりとして口から泡を噴き、完全に意識がない。
刃物恐怖症? 先端恐怖症? それって、こんなに酷いものだっけ!?
「何事だ! 今の物音は!?」
野太い声の男性が、即座に怒鳴り込んできた。
騎士鎧姿の壮年男性で、鋭い眼差しで室内を隙なく観察している。
遅れて登場したメイドさんが、フェブの哀れな姿を認めて甲高い悲鳴を上げた。
つうっ――と、首筋に冷たい金属が触れた。
それは騎士の持つ抜き身の大剣で、刃先が俺の頚動脈付近に当てられている。
「ええええ――!?」
「動くなっ! 不届きにも、伯爵家が邸内で凶行に至ろうとは――誰ぞ、あるかっ! 賊ぞ! 縄を持て!!」
はいぃ!?
急転直下。そして俺は、あえなく投獄されることになりましたとさ。
「よろしければなのですが! 勇者さまの近況などをお聞かせ願えないでしょうか?」
「いいよ、俺の知っている範囲でよければ」
「是非っ!」
ぱあっと、フェブの表情が無邪気に明るくなった。
「ではさっそく! あ! ボクとしたことが、お客さまにお茶のご用意もしませんで! えと、あと、お茶請けと! 誰かー、誰かお願いー!」
フェブは慌てた様子で、扉から通路に身を乗り出して叫んでいた。
「落ち着いて落ち着いて。急がなくていいから」
もはや見慣れてきた姿に苦笑する。
駆け込んできたメイドに、フェブが命じると、すぐさま温かいお茶とお茶菓子が届き、征司部屋(命名)は即席の談話室となった。
「それで、警備隊と俺たちで、死ぬ気で苦労して倒した魔獣だったのに、叔父さんはあっさり一撃で――」
「えー! それでそれで!? どうなりました!?」
「妖精の郷からエルフが訪ねてきたときは、叔父さんはこんな感じで――」
「すごいですね! 勇者さまはエルフとも親交があったのですね!」
「地竜ごと洞窟の天井を突き破ってきてさ、馬鹿でかい地竜の首を一太刀で――」
「もうもう! すごすぎて、なんだか泣きそうです!」
「最近では、フェブが送ってくれた封筒を破き捨てちゃって、叔父さんにデコピンされて――」
「あ! だから、カードが剥き出しだったんですね! 不思議には思ってたんです! あははっ」
あれ。これは話してよかったんだっけ。
喜んでいるから、まあいいか。
「勇者さまのデコピンってどんな感じですか?」
「痛いよ。本人は軽~くやってるつもりなんだろうけど、首が引っこ抜けそうになる感じかな」
「は~~~~……すごいなぁ、いいなぁ。勇者さまの傍でそんないろいろな体験ができて、羨ましいなぁ」
すでに菓子は尽き、カップのお茶もティーポットの中身も空っぽだ。
気づくと、結構な時間が過ぎてしまっていた。
俺としても、叔父との関係を周囲に秘密にしている以上、日頃からこんな話を気軽にできる相手もなく、興が乗ってしまったこともある。
求められるままに話してしまったが、あまりに羨ましがられるので、途中から自慢しているようで申し訳なくなってきたほどだ。
「フェブさえよければ、機会があったら叔父さんに会えないかどうか伝えとく――」
「――本当ですかっ!?」
食い気味に、本日一番の喰いつきだった。
「絶対ですよ? 約束しましたよ? 嘘とか冗談じゃないですよね? もし嘘だったら、ボク泣いちゃいますから!」
「わかってるって。大丈夫」
「やったー!」
フェブは椅子から立ち上がり、小躍りして喜んでいた。
ただ、叔父も人前にはおいそれと出れず、フェブもなんといっても貴族の御曹司だ。
簡単に外出というわけにもいかないだろう。
こちらから約束を破る気はさらさらないが、双方の都合で空手形で終わってしまう可能性も充分にある。
いつ果たされるかわからない約束を、ずっと期待させておくのも酷なので、手付けを渡しておくのもアリかもしれない。
「だけど、フェブも叔父さんも、お互いに制限のある身だろうし、すぐには無理かもしれない。だから、今はその代わりってわけじゃないけど、叔父さんから貰った物があるんだけど……フェブに譲ろうか?」
「そ、それって……勇者さま、手ずから頂いたものですか……?」
「うん。一昨日に手渡された。勇者由来といえるほどの物ではないし、大したことない日用雑貨なんだけど……それでもよければ」
「一昨日! 素晴らしい! むしろ願ったりです! 激レアではないですか!!」
フェブの興奮の度合いが怖いほどだが、感激しているのは理解できた。
ファン心理とは業が深い。
リュックの中からそれを取り出して、テーブルの上に置いた。
叔父から持っておいたほうがいいと言われて素直に持ち歩いていたものだが、本来の使い道と違うとはいえ、いきなり役に立つことになった。
貰ってすぐに他人に譲るのは心苦しいが、より喜ばれる人の手元に移るのなら、それもまたいいだろう。
自分で使う分は、あらためて用意すればいい。
「これ、さっきの話にも出てきた、ペーパーナイフなんだけど。よかったらどうぞ」
「ああ、あ……」
フェブの声と手が震えていた。
よほど感激しているかと思いきや――その顔面は真っ白になっていた。
震えは、手どころか全身にまで伝達している。
「ボ、ボク……小さな刃物、って……ダメ、なん、で、す……」
「フェブ!?」
小柄な身体が揺らぎ、白目を剥いて横倒しに倒れた。
意識を失ったまま盛大にテーブルに倒れ込み、ティーポットやティーセットが派手な音を立てて撒き散らされる。
割れた破片が方々に飛び散り、せっかくふたりで苦労して片付けた周囲のグッズまでを巻き込んで、さらに被害を拡大させた。
急いで助け起こしたが、フェブはぐったりとして口から泡を噴き、完全に意識がない。
刃物恐怖症? 先端恐怖症? それって、こんなに酷いものだっけ!?
「何事だ! 今の物音は!?」
野太い声の男性が、即座に怒鳴り込んできた。
騎士鎧姿の壮年男性で、鋭い眼差しで室内を隙なく観察している。
遅れて登場したメイドさんが、フェブの哀れな姿を認めて甲高い悲鳴を上げた。
つうっ――と、首筋に冷たい金属が触れた。
それは騎士の持つ抜き身の大剣で、刃先が俺の頚動脈付近に当てられている。
「ええええ――!?」
「動くなっ! 不届きにも、伯爵家が邸内で凶行に至ろうとは――誰ぞ、あるかっ! 賊ぞ! 縄を持て!!」
はいぃ!?
急転直下。そして俺は、あえなく投獄されることになりましたとさ。
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