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第三章
叔父は異世界の勇者で〇〇でした 3
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中級魔族であり、この軍団の長であるカストゥラは不可解に感じていた。
カルディナの街の殲滅は、これから起こる人間との戦争の足がかりになるだけのもので、単なる通過点だったはずだ。
戦力的にも不足はない。下級魔族100名を筆頭に、配下の魔物や魔獣を従え、2000以上の軍団を用意した。
街の人口が1万とはいえ、大半は非戦闘員で、戦える者は500が精々との調べもついていた。彼我の戦力差は比ぶべくもない。
――そのはずだった。
開戦直後に街の出入り口周辺を押さえて袋の鼠とし、あとは蹂躙するだけのはずだった。
実際、途中までは順調に行っていた。正門前の抵抗が激しいとのことで、副官を向かわせ、開門させたとの報告も受けた。
「なのに、これはなんなのだ?」
嵐が迫りつつあった。
正門から飛び出してきたそれは、配下をことごとく血風の嵐へと巻き込み、戦場にそぐわない笑い声を伴わせて、徐々にこちらに接近してきている。
嵐の正体はひとりの人間だった。
目視できる距離まで近づくと、青い鎧姿の戦士だとわかった。
巨大な刀剣を携え、目にも留まらぬ斬撃で、立ち塞がる者を肉片へと変えている。
魔法で応戦しようとする配下の魔族もあっさりと魔法を打ち破られ、術後の隙を突かれて刈り取られていた。
自身も歴戦の戦士であるカストゥラは、敵が強力な魔法を使用していると当たりをつけた。
カストゥラは中級魔族だけに、配下の下級魔族とは魔法の威力も桁違いだが、それでも絶対はない。
下手に魔法で攻撃して、部下の二の舞などと、彼のプライドが許さない。
百戦錬磨の直感が告げる。
敵はかつてないほどに強力な戦士だ。しかし、カストゥラにもまた戦士としての自負がある。
「我が名はカストゥラ! この俺様を、惰弱な雑魚どもと同じと侮るな!」
カストゥラは己が肉体を信じた。
元来の屈強な肉体に加え、溢れる魔力のすべてを肉体強化に費やす。
持ちうるすべてを用いて、一振りの武器と化す。
カストゥラの得物は、永年戦場をともにしてきた巨大な戦斧だ。
得物の破壊力を比べても、敵とは遜色ない。ならば、あとは個のぶつかり合いだ。
裂帛の気合で咆哮し、カストゥラはまさに全身全霊の一撃を迫りくる戦士に放った。
そして――
螺旋を描く戦士の大鉈と戦斧が激突した瞬間、カストゥラの両肘の先が戦斧もろとも消失した。
「……は?」
間抜けた声を最後まで発せぬまま、カストゥラは自らが語った雑魚とまったく変わらない、ただの一撃で――そのまま振り抜かれた大鉈に両断されて絶命した。
◇◇◇
「終わったようだな」
ラスクラウドゥさんは彼方を見つめながら、なんの感慨もなく事実だけを口にしていた。
その言葉通り、あれだけの大軍が、いまや見る影もなく散り散りになって潰走している。
たったひとりの勇者の前に。
勝った。終わった。救われた。
そんな感情が一気に噴き出してきて、いきなり腰砕けになった。
緊張の糸が切れたのかもしれない。なにせ、平和な日本での日常では、こんな命のやり取りなどありえないことだった。
「では、わたしもそろそろ失礼するとしよう」
「あの!」
立ち去ろうとしたラスクラウドゥさんを、思わず呼び止めてしまう。
意識せず大声が出たせいで、少し恐縮しながらも後を続けることにした。
「ラスクラウドゥさんは……魔族なんですよね……?」
「そうだが?」
あっさりと肯定された。
一応、フードを被っているとはいえ、人前で堂々と魔法を振るい、魔族の象徴たる銀の瞳を隠しもしないとは思っていたが、隠すつもりからして最初から微塵もなかったらしい。
「言える立場ではないんですけど……仲間なんでしょう? よかったのかな、なんて……」
「くだらんな。いかに眷属といえども、魔王の命に逆らう者など、我が魔王軍には必要ない。死して当然。むしろ、魔王の手で死せたことを、光栄とすべきだ」
(魔王……やっぱり!)
先ほどの魔族との会話で敬称付きだったことや、他の魔族と比較しても桁外れの魔法、その口ぶりにしてもそうだ。
本来なら天敵のはずの勇者と親しげな理由だけが不明だが、間違いないだろう。
俺は疑念を我慢できずに口にしていた。
「ラスクラウドゥさんって魔王、なんですよね?」
先代の魔王は叔父が倒した。
そして、今は新しい魔王がいると聞いた。ならば。
ラスクラウドゥさんは、無表情のままこちらを見下ろし――
「違うが」
これまた無表情のまま否定された。
……断言までしておいて、思いっきり勘違いだったらしい。
「~~~~~~!」
恥ずかしさに身悶えていると、ラスクラウドゥさんは嘆息ひとつ漏らして言った。
「わたしは序列2位のラスクラウドゥ。魔王は――」
敵が去り、無人と化した荒野。そこには大鉈を肩に担ぎ、陽気に手を振りながら戻ってくる叔父がいる。
「アレだが?」
顎でしゃくられた。
「は?」
素っ頓狂な声しか出ない。
え、でも、叔父は勇者で……勇者が魔王? って、魔王なの? 本当に? ええ?
その事実が、徐々に脳裏に浸透してゆく。
「えええええええええええー!?」
俺は気絶していたデジーが飛び起きるくらいの大音量で叫んでいた。
異世界で叔父は勇者でした。ついでに魔王でしたとさ。
カルディナの街の殲滅は、これから起こる人間との戦争の足がかりになるだけのもので、単なる通過点だったはずだ。
戦力的にも不足はない。下級魔族100名を筆頭に、配下の魔物や魔獣を従え、2000以上の軍団を用意した。
街の人口が1万とはいえ、大半は非戦闘員で、戦える者は500が精々との調べもついていた。彼我の戦力差は比ぶべくもない。
――そのはずだった。
開戦直後に街の出入り口周辺を押さえて袋の鼠とし、あとは蹂躙するだけのはずだった。
実際、途中までは順調に行っていた。正門前の抵抗が激しいとのことで、副官を向かわせ、開門させたとの報告も受けた。
「なのに、これはなんなのだ?」
嵐が迫りつつあった。
正門から飛び出してきたそれは、配下をことごとく血風の嵐へと巻き込み、戦場にそぐわない笑い声を伴わせて、徐々にこちらに接近してきている。
嵐の正体はひとりの人間だった。
目視できる距離まで近づくと、青い鎧姿の戦士だとわかった。
巨大な刀剣を携え、目にも留まらぬ斬撃で、立ち塞がる者を肉片へと変えている。
魔法で応戦しようとする配下の魔族もあっさりと魔法を打ち破られ、術後の隙を突かれて刈り取られていた。
自身も歴戦の戦士であるカストゥラは、敵が強力な魔法を使用していると当たりをつけた。
カストゥラは中級魔族だけに、配下の下級魔族とは魔法の威力も桁違いだが、それでも絶対はない。
下手に魔法で攻撃して、部下の二の舞などと、彼のプライドが許さない。
百戦錬磨の直感が告げる。
敵はかつてないほどに強力な戦士だ。しかし、カストゥラにもまた戦士としての自負がある。
「我が名はカストゥラ! この俺様を、惰弱な雑魚どもと同じと侮るな!」
カストゥラは己が肉体を信じた。
元来の屈強な肉体に加え、溢れる魔力のすべてを肉体強化に費やす。
持ちうるすべてを用いて、一振りの武器と化す。
カストゥラの得物は、永年戦場をともにしてきた巨大な戦斧だ。
得物の破壊力を比べても、敵とは遜色ない。ならば、あとは個のぶつかり合いだ。
裂帛の気合で咆哮し、カストゥラはまさに全身全霊の一撃を迫りくる戦士に放った。
そして――
螺旋を描く戦士の大鉈と戦斧が激突した瞬間、カストゥラの両肘の先が戦斧もろとも消失した。
「……は?」
間抜けた声を最後まで発せぬまま、カストゥラは自らが語った雑魚とまったく変わらない、ただの一撃で――そのまま振り抜かれた大鉈に両断されて絶命した。
◇◇◇
「終わったようだな」
ラスクラウドゥさんは彼方を見つめながら、なんの感慨もなく事実だけを口にしていた。
その言葉通り、あれだけの大軍が、いまや見る影もなく散り散りになって潰走している。
たったひとりの勇者の前に。
勝った。終わった。救われた。
そんな感情が一気に噴き出してきて、いきなり腰砕けになった。
緊張の糸が切れたのかもしれない。なにせ、平和な日本での日常では、こんな命のやり取りなどありえないことだった。
「では、わたしもそろそろ失礼するとしよう」
「あの!」
立ち去ろうとしたラスクラウドゥさんを、思わず呼び止めてしまう。
意識せず大声が出たせいで、少し恐縮しながらも後を続けることにした。
「ラスクラウドゥさんは……魔族なんですよね……?」
「そうだが?」
あっさりと肯定された。
一応、フードを被っているとはいえ、人前で堂々と魔法を振るい、魔族の象徴たる銀の瞳を隠しもしないとは思っていたが、隠すつもりからして最初から微塵もなかったらしい。
「言える立場ではないんですけど……仲間なんでしょう? よかったのかな、なんて……」
「くだらんな。いかに眷属といえども、魔王の命に逆らう者など、我が魔王軍には必要ない。死して当然。むしろ、魔王の手で死せたことを、光栄とすべきだ」
(魔王……やっぱり!)
先ほどの魔族との会話で敬称付きだったことや、他の魔族と比較しても桁外れの魔法、その口ぶりにしてもそうだ。
本来なら天敵のはずの勇者と親しげな理由だけが不明だが、間違いないだろう。
俺は疑念を我慢できずに口にしていた。
「ラスクラウドゥさんって魔王、なんですよね?」
先代の魔王は叔父が倒した。
そして、今は新しい魔王がいると聞いた。ならば。
ラスクラウドゥさんは、無表情のままこちらを見下ろし――
「違うが」
これまた無表情のまま否定された。
……断言までしておいて、思いっきり勘違いだったらしい。
「~~~~~~!」
恥ずかしさに身悶えていると、ラスクラウドゥさんは嘆息ひとつ漏らして言った。
「わたしは序列2位のラスクラウドゥ。魔王は――」
敵が去り、無人と化した荒野。そこには大鉈を肩に担ぎ、陽気に手を振りながら戻ってくる叔父がいる。
「アレだが?」
顎でしゃくられた。
「は?」
素っ頓狂な声しか出ない。
え、でも、叔父は勇者で……勇者が魔王? って、魔王なの? 本当に? ええ?
その事実が、徐々に脳裏に浸透してゆく。
「えええええええええええー!?」
俺は気絶していたデジーが飛び起きるくらいの大音量で叫んでいた。
異世界で叔父は勇者でした。ついでに魔王でしたとさ。
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