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第八章
お金がない!
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4人での食卓を囲んでの夕食を終え、居間では各人が思い思いにくつろいでいた。
叔父はエールを片手になにやら細かい作業に熱心に取り組んでいるし、リィズさんは台所で食器の後片付けと並行して料理の試作中、リオちゃんは木の人形でおままごと遊びを始めていた。
俺はというと、リクライニングチェアーに身体を預けながら、スマホをいじっている。
いじっているといっても遊んでいるのではなく、いつもの収支管理アプリで店の売り上げを入力中。同時にデータ上での在庫数も確認し、不足がありそうならネット通販を利用して発注をかける、というのが普段の流れだ。
最初の頃は初めて尽くしで大いに戸惑ったものだが、毎日のルーチンワークとしてやっていると慣れるもので、今では食休み程度の時間ですべてこなせるようになった。
今日は特に売り上げが多かったので、打ち込む指の動きも軽やかだ。
店番をしていた今日の昼過ぎ頃、かねての約束通りに北妖精の森林から訪問者があった。
使者を遣わすとは言っていたが、予想通りというべきか、来たのはエルフの女王デッドリーリートご本人だった。
こちらが用意していたのは、”森の恵み”こと蜂蜜と、ワサビ。大切な儀式なのにチューブ入りワサビではあんまりかと思い、擦り下ろす前の生ワサビを注文していたのが、デッドさんには好評だった。
ついでに、蜂蜜を商品検索しているときにふと目についた蜂蜜100%の飴詰め合わせとやらもせっかくなので購入し、おまけとして渡したのだけど……デッドさんがなにやら悪どい顔をしていた。
ぶつぶつと悪巧みしている台詞の中に「ディブロが……」などと聞こえてきたので、被害を受けるのはディラブローゼスさんなのだろう。悪いことをしたかもしれない。
そして、代価にとデッドさんが手渡してきたのは、百合っぽい花が咲いた植木鉢だった。
花弁が白金色に近い以外は、特に変哲もない。たった一輪で価値があるのかは疑問だったが、デッドさんの目利きは叔父のお墨付き。素直に受け取ると、デッドさんは幸せそうに蜂蜜を抱えて帰っていった。
大事なワサビのほうを乱雑に布袋に突っ込んでいたのは、エルフの女王としてさすがにどうかと思わないでもない。
とにかく、そのまま花を店に置いていてもどうしようもないので、価値を鑑定してもらおうと即日商人ギルドに持ち込んでみたのだが――そこで思わぬ大騒動となってしまった。
その花は、エルフの秘境にのみ咲く植物とやらで、名を『月光灯花』。
精霊に祝福された泉で、満月の晩に花開いたときにしか採取できない伝説の花らしい。
しかも、資格のない者が不用意に触れでもすれば、その場でたちまち枯れてしまうとかなんとか。
特殊な手法で精製したエキスを摂取すると、眉唾だが若返り効果があるらしい。
それだけ滋養強壮に効くということかもしれない。
売るなどとは一言も言っていなかったのだが、ギルド内はたちまちオークション会場と化した。
最高値をつけたのは、薬局を営む薬師のスタラさんという妙齢の女性だった。
カルディナにある薬局は支店で、本店が王都にあり、本店勤務とは各支店の全局員2000人の憧れの的である――と熱弁されたものの、正直どうでもいい情報だった。
月光灯花の精製は業界内でかなりのステータスだそうで、出世して王都勤務になるための足がかりにとスタラさんは燃えていた。
この時点で、今さら売らないなどとは言えなくなった。
デッドさんは「また次回もよろしく~」と言っていたので、再入荷できる可能性を示唆すると、スタラさんから怖いぐらいの熱意で両手を握り締められた。
周囲の落札しそこねた人たちからも、獲物を捉えた鷹のような眼で見られていたのは言うまでもない。
そんなこんなで即売となり、支払われた代金は花ひとつになんと即金で10万ゼン。日本円で10万円くらい。
生ワサビ500円が10本で5000円。お徳用の蜂蜜ボトル1000グラム入りが3000円の5本で15000円。合計で20000円ほどの購入額だったのだが、差し引きで80000円も儲けてしまったことになる。いいのだろうか。
――これが、昼に起こった出来事である。
鼻歌交じりにリクライニングチェアーを揺らしながら、収支管理アプリに金額を打ち込む。
この分なら、今月の売り上げは黒字で終えそうだ。
休みが多かったのでどうかと思っていたので、実にありがたいことではある。
上機嫌のまま、在庫補充のためにスマホのネット通販で発注をかけようとして、そこで異変に気づいた。
以前に叔父を個人事業主としたときに、店の資金は叔父名義の口座に移し、通販等での支払いはそこから行なっていたのだが……
「残高がない?」
そう、口座に金がない。
ネットバンキングで確認しても残高不足となっている。
決して資金に余剰があったとはいえないが、底を尽くには早過ぎた。
「おじさん。口座の残高が減ってるみたいなんだけど……」
スマホから顔を上げて訊ねると、叔父がさり気なく目線を逸らした。
「…………」
そういえば。と家の中を見回した。
よくよく見ると、そこら中に物が増えている気がする。
こちらの異世界ではなく、現代日本の物品が。
「いやあ~、昔からこういうの好きでよ。つい」
叔父が先ほどからちまちま作業していたのは模型だ。
脇に置いてある箱には、『日本の名城シリーズ・熊本城』とある。1/350スケールのかなり緻密な造りで、値段も張りそうだ。
先日は、別の模型も作っていた気がする。
視線を台所に向けると、リィズさんが切なそうな顔で、新品のステンレス製圧力鍋を両腕にしっかと抱いていた。
いえ、返品しろとか言いませんからね。
ついでにリオちゃんを見ると、木の人形を抱き締めて目を潤ませていた。
いや、きみのそれは関係ないでしょ。雰囲気のノリでやってるよね?
というわけで。
結局は、皆さん通販で好きなものを買い過ぎでした。
ちなみに、俺が座っているリクライニングチェアーも安くてよさげだったので、この間つい衝動的に購入してしまったものだ。人のことは言えない。
げに恐ろしきは通信販売。「そろそろ通販でなにか買わなくちゃ」と義務感みたいなものが生じると聞くのも、あながち間違いではないだろう。
とにかく、ゼンはあっても円がない。
このままでは素材の入荷すら、まともにできなくなる。
(どうにかして円を稼がないと!)
目下、火急の事態である。
叔父はエールを片手になにやら細かい作業に熱心に取り組んでいるし、リィズさんは台所で食器の後片付けと並行して料理の試作中、リオちゃんは木の人形でおままごと遊びを始めていた。
俺はというと、リクライニングチェアーに身体を預けながら、スマホをいじっている。
いじっているといっても遊んでいるのではなく、いつもの収支管理アプリで店の売り上げを入力中。同時にデータ上での在庫数も確認し、不足がありそうならネット通販を利用して発注をかける、というのが普段の流れだ。
最初の頃は初めて尽くしで大いに戸惑ったものだが、毎日のルーチンワークとしてやっていると慣れるもので、今では食休み程度の時間ですべてこなせるようになった。
今日は特に売り上げが多かったので、打ち込む指の動きも軽やかだ。
店番をしていた今日の昼過ぎ頃、かねての約束通りに北妖精の森林から訪問者があった。
使者を遣わすとは言っていたが、予想通りというべきか、来たのはエルフの女王デッドリーリートご本人だった。
こちらが用意していたのは、”森の恵み”こと蜂蜜と、ワサビ。大切な儀式なのにチューブ入りワサビではあんまりかと思い、擦り下ろす前の生ワサビを注文していたのが、デッドさんには好評だった。
ついでに、蜂蜜を商品検索しているときにふと目についた蜂蜜100%の飴詰め合わせとやらもせっかくなので購入し、おまけとして渡したのだけど……デッドさんがなにやら悪どい顔をしていた。
ぶつぶつと悪巧みしている台詞の中に「ディブロが……」などと聞こえてきたので、被害を受けるのはディラブローゼスさんなのだろう。悪いことをしたかもしれない。
そして、代価にとデッドさんが手渡してきたのは、百合っぽい花が咲いた植木鉢だった。
花弁が白金色に近い以外は、特に変哲もない。たった一輪で価値があるのかは疑問だったが、デッドさんの目利きは叔父のお墨付き。素直に受け取ると、デッドさんは幸せそうに蜂蜜を抱えて帰っていった。
大事なワサビのほうを乱雑に布袋に突っ込んでいたのは、エルフの女王としてさすがにどうかと思わないでもない。
とにかく、そのまま花を店に置いていてもどうしようもないので、価値を鑑定してもらおうと即日商人ギルドに持ち込んでみたのだが――そこで思わぬ大騒動となってしまった。
その花は、エルフの秘境にのみ咲く植物とやらで、名を『月光灯花』。
精霊に祝福された泉で、満月の晩に花開いたときにしか採取できない伝説の花らしい。
しかも、資格のない者が不用意に触れでもすれば、その場でたちまち枯れてしまうとかなんとか。
特殊な手法で精製したエキスを摂取すると、眉唾だが若返り効果があるらしい。
それだけ滋養強壮に効くということかもしれない。
売るなどとは一言も言っていなかったのだが、ギルド内はたちまちオークション会場と化した。
最高値をつけたのは、薬局を営む薬師のスタラさんという妙齢の女性だった。
カルディナにある薬局は支店で、本店が王都にあり、本店勤務とは各支店の全局員2000人の憧れの的である――と熱弁されたものの、正直どうでもいい情報だった。
月光灯花の精製は業界内でかなりのステータスだそうで、出世して王都勤務になるための足がかりにとスタラさんは燃えていた。
この時点で、今さら売らないなどとは言えなくなった。
デッドさんは「また次回もよろしく~」と言っていたので、再入荷できる可能性を示唆すると、スタラさんから怖いぐらいの熱意で両手を握り締められた。
周囲の落札しそこねた人たちからも、獲物を捉えた鷹のような眼で見られていたのは言うまでもない。
そんなこんなで即売となり、支払われた代金は花ひとつになんと即金で10万ゼン。日本円で10万円くらい。
生ワサビ500円が10本で5000円。お徳用の蜂蜜ボトル1000グラム入りが3000円の5本で15000円。合計で20000円ほどの購入額だったのだが、差し引きで80000円も儲けてしまったことになる。いいのだろうか。
――これが、昼に起こった出来事である。
鼻歌交じりにリクライニングチェアーを揺らしながら、収支管理アプリに金額を打ち込む。
この分なら、今月の売り上げは黒字で終えそうだ。
休みが多かったのでどうかと思っていたので、実にありがたいことではある。
上機嫌のまま、在庫補充のためにスマホのネット通販で発注をかけようとして、そこで異変に気づいた。
以前に叔父を個人事業主としたときに、店の資金は叔父名義の口座に移し、通販等での支払いはそこから行なっていたのだが……
「残高がない?」
そう、口座に金がない。
ネットバンキングで確認しても残高不足となっている。
決して資金に余剰があったとはいえないが、底を尽くには早過ぎた。
「おじさん。口座の残高が減ってるみたいなんだけど……」
スマホから顔を上げて訊ねると、叔父がさり気なく目線を逸らした。
「…………」
そういえば。と家の中を見回した。
よくよく見ると、そこら中に物が増えている気がする。
こちらの異世界ではなく、現代日本の物品が。
「いやあ~、昔からこういうの好きでよ。つい」
叔父が先ほどからちまちま作業していたのは模型だ。
脇に置いてある箱には、『日本の名城シリーズ・熊本城』とある。1/350スケールのかなり緻密な造りで、値段も張りそうだ。
先日は、別の模型も作っていた気がする。
視線を台所に向けると、リィズさんが切なそうな顔で、新品のステンレス製圧力鍋を両腕にしっかと抱いていた。
いえ、返品しろとか言いませんからね。
ついでにリオちゃんを見ると、木の人形を抱き締めて目を潤ませていた。
いや、きみのそれは関係ないでしょ。雰囲気のノリでやってるよね?
というわけで。
結局は、皆さん通販で好きなものを買い過ぎでした。
ちなみに、俺が座っているリクライニングチェアーも安くてよさげだったので、この間つい衝動的に購入してしまったものだ。人のことは言えない。
げに恐ろしきは通信販売。「そろそろ通販でなにか買わなくちゃ」と義務感みたいなものが生じると聞くのも、あながち間違いではないだろう。
とにかく、ゼンはあっても円がない。
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