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第七章
助っ人登場 2
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ただ、周囲を取り囲む敵にとっては、獲物の事情など関係ないようで。
1体の獣がこちら目がけて飛びかかってきたが、デッドさんの矢が眉間を打ち抜き、リィズさんの後ろ手に持っていたナイフが喉を掻っ捌いていた。
「おかえりなさい、アキトさん」
リィズさんから普段と変わらない、帰宅を出迎えるいつものにこやかな笑顔で告げられる。
「あ……ただいま……」
俺は頭を掻く動作に紛れて、さり気なく目尻を拭った。
「ナイスタイミングだぜ、ピンク!」
「だから、人を色で呼ぶのは止めてくださいと言っているでしょう?」
デッドさんとリィズさんは言い合ってから、お互いにふっと笑みを漏らす。
「プランは?」
「わたしは先行です」
「なーるほど」
デッドさんはその一言で何事かを察したようで、満足げな笑みを返していた。
「多勢を相手にするのは得策ではありませんね。アキトさんの容態も心配です。無駄な時間を浪費したくはありません。ここは地表まで一気に突っ走りましょう」
リィズさんが指差したのは、いまだ地竜のたむろする『地竜の通り道』の方角だ。
地竜は邪魔な仲間の死骸を回避し、少しずつだが近づいてきていた。
それ以前に、こちらは周囲を敵に取り囲まれてしまっていて、『地竜の通り道』に向かうとしても、その間にはかなりの数の敵が集まっている。
合図らしきものはなかったが、デッドさんが後方に精霊魔法で風の防御膜を張るのと同時、リィズさんが脇目も振らずに前方の敵の群れにナイフ片手に突っ込んだ。
右手のナイフ、左手の鋭く伸びた爪、残るナイフの1本は尻尾で巧みに操りつつ、二刀流ならぬ三刀流で敵の壁を瞬く間に切り崩してゆく。
デッドさんがそれに続き、俺も遅れじと懸命に後を追う。
リィズさんでも攻撃と攻撃の合間には一瞬隙ができるが、デッドさんの弓による牽制で上手くフォローしている。
リィズさんが前衛、デッドさんが後衛として、見事に機能しはじめていた。打ち合わせもなく即席のコンビだろうが、ふたりの呼吸はぴったりと言っていい。
時折、目線を交わしているが、それだけで一流のふたりには充分ということなのだろう。俺の素人目には、あらかじめ所作の定められた演舞や殺陣のようにも見えた。
前方の敵をあらかた倒し尽くすと、今度は俺中心として、ふたりの立ち位置が入れ替わった。
風の防御壁によって押し留めていた後方の敵からの追撃の防御戦に移行する。
大量の仲間が返り討ちにあったことで、ついに敵の攻撃の手も緩む。
ここぞとばかりに転進し、3人で一目散に『地竜の通り道』へと走った。
次いで、当然の如く迫ってくるのは最大の脅威――地竜。しかも、群れ単位である。
進路を塞いでいた死骸はすでに退かされ、地竜がぞろぞろと『地竜の通り道』から大宴会場へと出てくるところだった。
地竜が動き出したことで、背後からの追っ手も止んだ。
お互いに距離を詰めていることで、両者の間隔は見る間に狭まってきている。
ブレスの射程圏内に自ら近づくのは心臓に悪かった。
リィズさんもデッドさんも足は緩めずに言葉もない。ただ一心に駆け続けている。
地鳴りや落盤も止んだわけではない。それどころか、次第に音量も頻度も増してきている。
今もまた、すぐ脇で大きめの落石があった。そのたびに、ただでも少なくなった血の気が引いてしまう。
「んな、ビビんな、アキ! こっちのピンクが言ったろーが。”先行”だってな。つーことは、”後詰め”もいるってこった」
その台詞に思わず言葉を失ってしまうと、デッドさんは微笑んで頷いてみせた。
それって、つまり――
地竜のうち数体が、口を大きく開けてブレスの予備動作に入っていた。しかし、やはりふたりは動じない。
これまでの最大の揺れを伴ない、地竜のいる天井部分の岩盤が大規模な崩壊を起こした。
落石程度では地竜は意にも介さないが、落ちてくるのが岩でなければ別だ。
大きく空いた上層の穴から降ってきたのは、なんと同じ地竜だった。
すでに四肢が欠損しており、死んでいるのがひと目でわかる。崩落の粉塵に紛れて、その上に誰かが立っているのが見て取れた。
蒼い鎧に、肩に担いだ大きな武器のシルエット――
不意に悟った。
昨日からの相次ぐ崩落、逃げ惑う獣の群れ。上層で暴れているであろう、脅威の存在――なぜ気づかなかったのだろう。あの人ならば、納得できる。
お互いの視線が交錯し、相手の視線が俺を捉えていた。俺にもまた、その人の表情が窺えた。
一瞬浮かぶ安堵。そして、今の俺はやはり尋常な見た目ではなかったらしく、次いで浮かべた苦痛から憤怒へと感情が目まぐるしく移り変わる。
準備段階にあった地竜のブレスが、闖入者に向けられた。
複数の凶悪なブレスが連続して襲い掛かかるも、圧縮空気の塊は衝突する直前で消え去り、殺到する岩石は大鉈の盾で弾かれた。
「てめえら……!」
噴火する寸前のマグマのような熱を秘めた声が放たれる。
「人の身内に、なんてことしやがる――!!」
跳躍、そして旋回。
遠心力で加速した超重量の大鉈・惨殺丸の一撃が、地竜の直径5メートルはありそうな首を斬り飛ばした。
首は宙を高々と舞い、地竜の群れの中に没する。
忘れた頃に、首が失われた胴体から大量の血が降り注いだ。
無機質だったはずの地竜の眼が、畏れに歪んだようだった。
(やっぱ、あの人。無茶苦茶だなぁ……)
人外相手に暴れ狂う叔父を見て、苦笑しようとして――声が出ず、それどころか視界が急激に狭くなっていった。
かくんと膝の力が抜け、狭くなった視界に地面が映る。
咄嗟に誰かに抱き抱えられた気がしたが、すぐになにもわからなくなってしまった。
1体の獣がこちら目がけて飛びかかってきたが、デッドさんの矢が眉間を打ち抜き、リィズさんの後ろ手に持っていたナイフが喉を掻っ捌いていた。
「おかえりなさい、アキトさん」
リィズさんから普段と変わらない、帰宅を出迎えるいつものにこやかな笑顔で告げられる。
「あ……ただいま……」
俺は頭を掻く動作に紛れて、さり気なく目尻を拭った。
「ナイスタイミングだぜ、ピンク!」
「だから、人を色で呼ぶのは止めてくださいと言っているでしょう?」
デッドさんとリィズさんは言い合ってから、お互いにふっと笑みを漏らす。
「プランは?」
「わたしは先行です」
「なーるほど」
デッドさんはその一言で何事かを察したようで、満足げな笑みを返していた。
「多勢を相手にするのは得策ではありませんね。アキトさんの容態も心配です。無駄な時間を浪費したくはありません。ここは地表まで一気に突っ走りましょう」
リィズさんが指差したのは、いまだ地竜のたむろする『地竜の通り道』の方角だ。
地竜は邪魔な仲間の死骸を回避し、少しずつだが近づいてきていた。
それ以前に、こちらは周囲を敵に取り囲まれてしまっていて、『地竜の通り道』に向かうとしても、その間にはかなりの数の敵が集まっている。
合図らしきものはなかったが、デッドさんが後方に精霊魔法で風の防御膜を張るのと同時、リィズさんが脇目も振らずに前方の敵の群れにナイフ片手に突っ込んだ。
右手のナイフ、左手の鋭く伸びた爪、残るナイフの1本は尻尾で巧みに操りつつ、二刀流ならぬ三刀流で敵の壁を瞬く間に切り崩してゆく。
デッドさんがそれに続き、俺も遅れじと懸命に後を追う。
リィズさんでも攻撃と攻撃の合間には一瞬隙ができるが、デッドさんの弓による牽制で上手くフォローしている。
リィズさんが前衛、デッドさんが後衛として、見事に機能しはじめていた。打ち合わせもなく即席のコンビだろうが、ふたりの呼吸はぴったりと言っていい。
時折、目線を交わしているが、それだけで一流のふたりには充分ということなのだろう。俺の素人目には、あらかじめ所作の定められた演舞や殺陣のようにも見えた。
前方の敵をあらかた倒し尽くすと、今度は俺中心として、ふたりの立ち位置が入れ替わった。
風の防御壁によって押し留めていた後方の敵からの追撃の防御戦に移行する。
大量の仲間が返り討ちにあったことで、ついに敵の攻撃の手も緩む。
ここぞとばかりに転進し、3人で一目散に『地竜の通り道』へと走った。
次いで、当然の如く迫ってくるのは最大の脅威――地竜。しかも、群れ単位である。
進路を塞いでいた死骸はすでに退かされ、地竜がぞろぞろと『地竜の通り道』から大宴会場へと出てくるところだった。
地竜が動き出したことで、背後からの追っ手も止んだ。
お互いに距離を詰めていることで、両者の間隔は見る間に狭まってきている。
ブレスの射程圏内に自ら近づくのは心臓に悪かった。
リィズさんもデッドさんも足は緩めずに言葉もない。ただ一心に駆け続けている。
地鳴りや落盤も止んだわけではない。それどころか、次第に音量も頻度も増してきている。
今もまた、すぐ脇で大きめの落石があった。そのたびに、ただでも少なくなった血の気が引いてしまう。
「んな、ビビんな、アキ! こっちのピンクが言ったろーが。”先行”だってな。つーことは、”後詰め”もいるってこった」
その台詞に思わず言葉を失ってしまうと、デッドさんは微笑んで頷いてみせた。
それって、つまり――
地竜のうち数体が、口を大きく開けてブレスの予備動作に入っていた。しかし、やはりふたりは動じない。
これまでの最大の揺れを伴ない、地竜のいる天井部分の岩盤が大規模な崩壊を起こした。
落石程度では地竜は意にも介さないが、落ちてくるのが岩でなければ別だ。
大きく空いた上層の穴から降ってきたのは、なんと同じ地竜だった。
すでに四肢が欠損しており、死んでいるのがひと目でわかる。崩落の粉塵に紛れて、その上に誰かが立っているのが見て取れた。
蒼い鎧に、肩に担いだ大きな武器のシルエット――
不意に悟った。
昨日からの相次ぐ崩落、逃げ惑う獣の群れ。上層で暴れているであろう、脅威の存在――なぜ気づかなかったのだろう。あの人ならば、納得できる。
お互いの視線が交錯し、相手の視線が俺を捉えていた。俺にもまた、その人の表情が窺えた。
一瞬浮かぶ安堵。そして、今の俺はやはり尋常な見た目ではなかったらしく、次いで浮かべた苦痛から憤怒へと感情が目まぐるしく移り変わる。
準備段階にあった地竜のブレスが、闖入者に向けられた。
複数の凶悪なブレスが連続して襲い掛かかるも、圧縮空気の塊は衝突する直前で消え去り、殺到する岩石は大鉈の盾で弾かれた。
「てめえら……!」
噴火する寸前のマグマのような熱を秘めた声が放たれる。
「人の身内に、なんてことしやがる――!!」
跳躍、そして旋回。
遠心力で加速した超重量の大鉈・惨殺丸の一撃が、地竜の直径5メートルはありそうな首を斬り飛ばした。
首は宙を高々と舞い、地竜の群れの中に没する。
忘れた頃に、首が失われた胴体から大量の血が降り注いだ。
無機質だったはずの地竜の眼が、畏れに歪んだようだった。
(やっぱ、あの人。無茶苦茶だなぁ……)
人外相手に暴れ狂う叔父を見て、苦笑しようとして――声が出ず、それどころか視界が急激に狭くなっていった。
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