あくまで執事なヒツジは、生贄である人間の幼女を育てるみたいです~えぇ!?人間って牧草を食べないんですか!?~

 ヒツジの悪魔『バラム』は、主である邪神の命によって今日も生贄を探しに街へ繰り出す。
「人間ども!今日こそ侵攻してやr……ヒイィ!野良犬怖いいいいい!」
 ……野良犬に追い掛け回されながら。

 そんなある日、バラムはいつものように野良犬に阻まれ街への侵攻に失敗し落ち込みながら森の中を歩いていると、人間の幼女を拾う。

 念願の生贄だ!と大喜びしたのもつかの間、邪神様から「その子死にかけてるから生贄に向かないよ」と言われるバラム。
 だったら育て上げて生きのいい生贄にしてやると意気込んだバラムは、自分で人間の幼女を育てようとするが……

 えぇ!?人間って牧草食べないんですか!?
 えぇ!?人間ってすぐに風邪引いちゃうんですか!?

 自分とあまりにも違う『人間』という存在に四苦八苦しながらも子育てをしているうちに、愛情が芽生えてきて……
 これは悪魔で執事なヒツジが子育てに苦労する、そんな日々を連ねた物語である。

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