28 / 42
②
しおりを挟む
「ちょっと、何なのこれ、貴方達、私の指示がないと何も出来ないわけ?」
「坊っちゃま、失礼でしょう。おやめなさい」
「あら、貴方こそ、セーザに何をさせていたのかしら」
「別に何もしておりませんよ。好きな殿方の口説き方を教えただけです」
なら何故怯えてこちらに寄ってこないのか。メドゥーサの口説き方は確かに怖そうだな。石化させて一生そばに置くのか。
あの後――転移魔法で全員を再び子爵家のガゼボに転移させ、それぞれ手に入れたと言う証拠品を机に出して貰った。
「まあ、これだけ集めれば偽造だと言われようと衛兵も動いてくれるだろう。後は毒薬だが、一時期は俺の部屋に隠すことにする。衛兵が確認に来たら、アン、俺に知らせてくれ。戻そう。隠し場所はオッテリアが暴いてくれたのでな」
「どのように知らせたらいいのでしょう?」
「メドゥーサ」
「はい坊っちゃま」
手を差し出せば、メドゥーサが袋に包まれた1枚のクッキーを手に乗せる。
「……何で分かった?」
「ケーキよりクッキーの方がお好きなようでしたので。常に持ち歩いております。文句を言うだろうなと」
俺は適当に菓子を作らせようと考えていたのだが。
「助かる。君は美しい上に有能だな」
「ぼ、坊っちゃま。皆様がいる前では控えていただきたいです」
照れるな照れるな。
「これに時を止める魔法を掛ける。そうすれば割れもしないし、他の誰にも食べられない。君の舌に触れた時魔法が解除される仕組みだ」
クッキーを半分に割って、時間を止める。1枚を袋から取り出し、メドゥーサに見せる。
「袋」
「はいはい」
「どこから出した」
「……似てきたんですかね」
クッキーがわんさか入った袋を差し出され、欠けたクッキーを中に入れた。
「欠けたクッキーにも時を止める魔法を掛けている。アンのクッキーの方が解除されればこちらも解除される仕組みだ。俺の持って帰るクッキーが食べられるようになれば、公爵家に衛兵が捜査しに来たということになる。俺はすぐに毒薬を戻そう」
キリエがすかさず言った。
「ちょうど食べていない時だったらどうなるのです?」
「坊っちゃまはお昼もクッキーばっかり食べてます。あと毒花」
「おお、奴の持ってくるクッキーより、メドゥーサ手作りのクッキーの方が美味しかったからな」
「その事についてなんですけど、坊っちゃまにお菓子を食べさせたいからとキリバイエ様がスティルルームメイドを雇うそうです」
「ほう。しかしメドゥーサのクッキーには劣るだろう」
「やめなさい。何を企んでいるのですか」
普通に褒めてやっただけなのに、何故疑うのか。
キリエがキラキラ執事モードのキラキラ笑顔で言った。
「クッキーなら私もご用意出来ますよ」
「無能と言われたのがそんなに気に入らないか?」
何を張り合っているのだ。
「まあ、これを子爵に見せて衛兵に確認して貰うことになるが、アンは子爵に自分の罪を打ち明けて貰おう、そうして公爵家に返品する。スパイを任せた、一件落着したら兄に雇って貰えるように頼んでみる。他の者も頼んでみよう。ただ、殺気は向けても実行には出ていないからな、モーツァルトがどう判断を下すかは分からぬ」
まあ、自分の息子を殺したくてうずうずしているような殺人鬼達を置いておくとは思えないが。
召使い達が頷けば、キリエがこちらを睨みながら言った。
「証拠を見つけて来たのは彼等だ。貴方は今回のことで罪を軽くしようとしたのですね」
「……さあな。知るか」
キリエが柔らかい笑顔を浮かべてきて、不気味であった。
「今失礼なこと考えませんでした?」
「貴様も俺に手を上げたのだから解雇だろうな」
「ちょ!? 言うなって言っただろ!?」
ドス黒い空気が漂う。
「どう言うことです? 坊っちゃまの清らかな身体に、絹のような白い肌に、自らの手の跡を付けるだなんて、なんて品のない執事なのかしら。ああ、そうね、もう執事ではなくなるのでしたわねおほほほほほほ」
「急にどうしたメドゥーサ」
覚醒したか。
セーザがやって来て、サッと俺の背に隠れて言った。
「キリエが辞めてしまったら困る」
「そうだな。キリエの活躍で成し遂げられた事だし、俺からも頼もう」
「しかし、私は私情から守るべきであったセーザ様から離れました。貴方様の傍にいる資格はございません」
「そ、それは」
セーザが悲しげに眉を寄せれば、メドゥーサが目を釣りあげて言う。
「そんなこと思ってないくせに」
キリエの笑顔が引き攣る。
「……何か?」
「つまり、貴方、解雇されたいんでしょう? 6人の召使いが解雇されて、坊っちゃまの屋敷に雇われると聞いて」
「……何を仰っているのかさっぱり」
「キリエ? どう言うことなんですかシレイスさん?」
セーザが不安そうに眉をへしゃげる。
「つまりセーザ様より、坊っちゃまの傍に居たいんですよ」
「なっ!? ん、んなわけあるか! このアバズレ女ッ!?」
「あらあらまあまあ、確かに私達の坊っちゃまは何を言っても解雇しませんけど、そんな汚らわしい言葉遣いしないでくださる?」
「つ、つまり、キリエは、ら、ライバル……?」
「そうです、しかも抜け駆けです」
「わ、私はセーザ様の傍にいる資格がないだけです!! 何でこんな奴、いや、ヴェルバッカのご令嬢の傍にいたいんて思いません!!」
「坊っちゃまはセーザ様のものですから!!」
「セーザ様はたとえ解雇されようとも私の主です!!」
「何なんだこいつらは」
「あははは」
だが、今回の件は子爵に全て話すつもりだし、仕事相手であり客人であるヴェルバッカ家の子息に手を上げて、しかもセーザを一人にしたとなれば、キリエの件は難しくなりそうだ。セーザの傍で彼は信頼のおける召使いの一人だというのに。
「やはり手を上げたことは黙っておくか、メドゥーサも、キリエが公爵家に侵入したことは伏せてくれたまえ」
「ま、待ってください。私は、これからセーザ様とどう接すればいいのか分からないのです。私は、私は」
「キリエ?」
眼光が鋭い。怖い。近付くな。
「もう一人別に守りたい相手が出来た。と言うことでしょう」
「だ、だから、お前は黙っておけアバズレ女!」
セーザ以外に、となると。
「モーツァルトのことか?」
「ち、ちが、し、真実を知りたいだけです」
「真実?」
「貴方は……私の思っていたヴェルバッカとは違うようです。本当に違うのか、知りたい」
キリエが腰を下ろし、同じ目線になって言う。
「教えて下さい、もし、知っているのなら。俺の両親はヴェルバッカに奴隷として売られたのですか」
「悪いが俺は知らなくてな。会社については全て兄に任せてある。父上もサポートに回っているが、奴が1番詳しい筈だ」
神様だし。
しかし、船員まで面接していたら彼奴に負担がかかってしまうか。喩え神の力を持っていようと、奴はまだ13歳の子供だ。
「会って確かめることは可能ですか?」
「分かった。頼んでみる。だが忙しい奴なんだ、もし断られても許してやってくれ」
キリエは眉間に皺を寄せたが、渋々了承したようだった。――しかし。
「シルベリウス」
「坊っちゃま、失礼でしょう。おやめなさい」
「あら、貴方こそ、セーザに何をさせていたのかしら」
「別に何もしておりませんよ。好きな殿方の口説き方を教えただけです」
なら何故怯えてこちらに寄ってこないのか。メドゥーサの口説き方は確かに怖そうだな。石化させて一生そばに置くのか。
あの後――転移魔法で全員を再び子爵家のガゼボに転移させ、それぞれ手に入れたと言う証拠品を机に出して貰った。
「まあ、これだけ集めれば偽造だと言われようと衛兵も動いてくれるだろう。後は毒薬だが、一時期は俺の部屋に隠すことにする。衛兵が確認に来たら、アン、俺に知らせてくれ。戻そう。隠し場所はオッテリアが暴いてくれたのでな」
「どのように知らせたらいいのでしょう?」
「メドゥーサ」
「はい坊っちゃま」
手を差し出せば、メドゥーサが袋に包まれた1枚のクッキーを手に乗せる。
「……何で分かった?」
「ケーキよりクッキーの方がお好きなようでしたので。常に持ち歩いております。文句を言うだろうなと」
俺は適当に菓子を作らせようと考えていたのだが。
「助かる。君は美しい上に有能だな」
「ぼ、坊っちゃま。皆様がいる前では控えていただきたいです」
照れるな照れるな。
「これに時を止める魔法を掛ける。そうすれば割れもしないし、他の誰にも食べられない。君の舌に触れた時魔法が解除される仕組みだ」
クッキーを半分に割って、時間を止める。1枚を袋から取り出し、メドゥーサに見せる。
「袋」
「はいはい」
「どこから出した」
「……似てきたんですかね」
クッキーがわんさか入った袋を差し出され、欠けたクッキーを中に入れた。
「欠けたクッキーにも時を止める魔法を掛けている。アンのクッキーの方が解除されればこちらも解除される仕組みだ。俺の持って帰るクッキーが食べられるようになれば、公爵家に衛兵が捜査しに来たということになる。俺はすぐに毒薬を戻そう」
キリエがすかさず言った。
「ちょうど食べていない時だったらどうなるのです?」
「坊っちゃまはお昼もクッキーばっかり食べてます。あと毒花」
「おお、奴の持ってくるクッキーより、メドゥーサ手作りのクッキーの方が美味しかったからな」
「その事についてなんですけど、坊っちゃまにお菓子を食べさせたいからとキリバイエ様がスティルルームメイドを雇うそうです」
「ほう。しかしメドゥーサのクッキーには劣るだろう」
「やめなさい。何を企んでいるのですか」
普通に褒めてやっただけなのに、何故疑うのか。
キリエがキラキラ執事モードのキラキラ笑顔で言った。
「クッキーなら私もご用意出来ますよ」
「無能と言われたのがそんなに気に入らないか?」
何を張り合っているのだ。
「まあ、これを子爵に見せて衛兵に確認して貰うことになるが、アンは子爵に自分の罪を打ち明けて貰おう、そうして公爵家に返品する。スパイを任せた、一件落着したら兄に雇って貰えるように頼んでみる。他の者も頼んでみよう。ただ、殺気は向けても実行には出ていないからな、モーツァルトがどう判断を下すかは分からぬ」
まあ、自分の息子を殺したくてうずうずしているような殺人鬼達を置いておくとは思えないが。
召使い達が頷けば、キリエがこちらを睨みながら言った。
「証拠を見つけて来たのは彼等だ。貴方は今回のことで罪を軽くしようとしたのですね」
「……さあな。知るか」
キリエが柔らかい笑顔を浮かべてきて、不気味であった。
「今失礼なこと考えませんでした?」
「貴様も俺に手を上げたのだから解雇だろうな」
「ちょ!? 言うなって言っただろ!?」
ドス黒い空気が漂う。
「どう言うことです? 坊っちゃまの清らかな身体に、絹のような白い肌に、自らの手の跡を付けるだなんて、なんて品のない執事なのかしら。ああ、そうね、もう執事ではなくなるのでしたわねおほほほほほほ」
「急にどうしたメドゥーサ」
覚醒したか。
セーザがやって来て、サッと俺の背に隠れて言った。
「キリエが辞めてしまったら困る」
「そうだな。キリエの活躍で成し遂げられた事だし、俺からも頼もう」
「しかし、私は私情から守るべきであったセーザ様から離れました。貴方様の傍にいる資格はございません」
「そ、それは」
セーザが悲しげに眉を寄せれば、メドゥーサが目を釣りあげて言う。
「そんなこと思ってないくせに」
キリエの笑顔が引き攣る。
「……何か?」
「つまり、貴方、解雇されたいんでしょう? 6人の召使いが解雇されて、坊っちゃまの屋敷に雇われると聞いて」
「……何を仰っているのかさっぱり」
「キリエ? どう言うことなんですかシレイスさん?」
セーザが不安そうに眉をへしゃげる。
「つまりセーザ様より、坊っちゃまの傍に居たいんですよ」
「なっ!? ん、んなわけあるか! このアバズレ女ッ!?」
「あらあらまあまあ、確かに私達の坊っちゃまは何を言っても解雇しませんけど、そんな汚らわしい言葉遣いしないでくださる?」
「つ、つまり、キリエは、ら、ライバル……?」
「そうです、しかも抜け駆けです」
「わ、私はセーザ様の傍にいる資格がないだけです!! 何でこんな奴、いや、ヴェルバッカのご令嬢の傍にいたいんて思いません!!」
「坊っちゃまはセーザ様のものですから!!」
「セーザ様はたとえ解雇されようとも私の主です!!」
「何なんだこいつらは」
「あははは」
だが、今回の件は子爵に全て話すつもりだし、仕事相手であり客人であるヴェルバッカ家の子息に手を上げて、しかもセーザを一人にしたとなれば、キリエの件は難しくなりそうだ。セーザの傍で彼は信頼のおける召使いの一人だというのに。
「やはり手を上げたことは黙っておくか、メドゥーサも、キリエが公爵家に侵入したことは伏せてくれたまえ」
「ま、待ってください。私は、これからセーザ様とどう接すればいいのか分からないのです。私は、私は」
「キリエ?」
眼光が鋭い。怖い。近付くな。
「もう一人別に守りたい相手が出来た。と言うことでしょう」
「だ、だから、お前は黙っておけアバズレ女!」
セーザ以外に、となると。
「モーツァルトのことか?」
「ち、ちが、し、真実を知りたいだけです」
「真実?」
「貴方は……私の思っていたヴェルバッカとは違うようです。本当に違うのか、知りたい」
キリエが腰を下ろし、同じ目線になって言う。
「教えて下さい、もし、知っているのなら。俺の両親はヴェルバッカに奴隷として売られたのですか」
「悪いが俺は知らなくてな。会社については全て兄に任せてある。父上もサポートに回っているが、奴が1番詳しい筈だ」
神様だし。
しかし、船員まで面接していたら彼奴に負担がかかってしまうか。喩え神の力を持っていようと、奴はまだ13歳の子供だ。
「会って確かめることは可能ですか?」
「分かった。頼んでみる。だが忙しい奴なんだ、もし断られても許してやってくれ」
キリエは眉間に皺を寄せたが、渋々了承したようだった。――しかし。
「シルベリウス」
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
転生したら乙女ゲームの攻略対象者!?攻略されるのが嫌なので女装をしたら、ヒロインそっちのけで口説かれてるんですけど…
リンゴリラ
BL
病弱だった男子高校生。
乙女ゲームあと一歩でクリアというところで寿命が尽きた。
(あぁ、死ぬんだ、自分。……せめて…ハッピーエンドを迎えたかった…)
次に目を開けたとき、そこにあるのは自分のではない体があり…
前世やっていた乙女ゲームの攻略対象者、『ジュン・テイジャー』に転生していた…
そうして…攻略対象者=女の子口説く側という、前世入院ばかりしていた自分があの甘い言葉を吐けるわけもなく。
それならば、ただのモブになるために!!この顔面を隠すために女装をしちゃいましょう。
じゃあ、ヒロインは王子や暗殺者やらまぁ他の攻略対象者にお任せしちゃいましょう。
ん…?いや待って!!ヒロインは自分じゃないからね!?
※ただいま修正につき、全てを非公開にしてから1話ずつ投稿をしております
会社を辞めて騎士団長を拾う
あかべこ
BL
社会生活に疲れて早期リタイアした元社畜は、亡き祖父から譲り受けた一軒家に引っ越した。
その新生活一日目、自宅の前に現れたのは足の引きちぎれた自称・帝国の騎士団長だった……!え、この人俺が面倒見るんですか?
女装趣味のギリギリFIREおじさん×ガチムチ元騎士団長、になるはず。
学祭で女装してたら一目惚れされた。
ちろこ
BL
目の前に立っているこの無駄に良い顔のこの男はなんだ?え?俺に惚れた?男の俺に?え?女だと思った?…な、なるほど…え?俺が本当に好き?いや…俺男なんだけど…
男の子たちの変態的な日常
M
BL
主人公の男の子が変態的な目に遭ったり、凌辱されたり、攻められたりするお話です。とにかくHな話が読みたい方向け。
※この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。
幼なじみプレイ
夏目とろ
BL
「壱人、おまえ彼女いるじゃん」
【注意事項】
俺様×健気で幼なじみの浮気話とのリクエストをもとに書き上げた作品です。俺様キャラが浮気する話が苦手な方はご遠慮ください
【概要】
このお話は現在絶賛放置中のホームページで2010年から連載しているもの(その後、5年近く放置中)です。6話目の途中から放置していたので、そこから改めて連載していきたいと思います。そこまではサイトからの転載(コピペ)になりますので、ご注意を
更新情報は創作状況はツイッターでご確認ください。エブリスタ等の他の投稿サイトへも投稿しています
https://twitter.com/ToroNatsume
痴漢に勝てない肉便器のゆずきくん♡
しゃくな
BL
痴漢にあってぷるぷるしていた男子高校生があへあへ快楽堕ちするお話です。
主人公
花山 柚木(17)
ちっちゃくて可愛い男子高校生。電車通学。毎朝痴漢されている。
髪の色とか目の色はお好みでどうぞ。
ざまぁ!をされるつもりが… こんな展開、聞いてないっ
慎
BL
そう、僕は姉上の戯言をいつものように聞き流していた。ここが乙女ゲームとやらの世界の中で自分は転生者なのだと。昔から、それはもう物心ついた頃には子守唄の代わりに毎日毎日、王太子がどうで、他の攻略者があーで、ヒロインがこんな子で、自分はそんな中でも王太子の婚約者でヒロインを苛め抜く悪役令嬢に転生したのだと、毎日飽くほど聞かされていた。
───だから、僕はいつもと同じように気にも留めず聞き流していた。
それがまさか自分の身に降りかかる受難の始めになろうとは… このときはまだ思いもしなかった。
『…すまない、アラン。姉の代わりに殿下の… 王太子の婚約者を務めてほしい』
「は?」
呼び出された父の言葉に、一瞬 自分が何を言われたのか理解が出来なかった。
───… これは王太子の婚約者だった姉上が平民と駆け落ちしたことにより、降りかかる僕の受難の物語である─。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる