リクゴウシュ

隍沸喰(隍沸かゆ)

文字の大きさ
上 下
190 / 299
ディノル

38 ※BL?あり

しおりを挟む
 それから楽ドは自分の胸を揉んで稲さんに見せつけるな! そしてじっくり見るな稲さん!
「そ、そんな……! う、嘘だろ。嘘だと言ってくれ楽ド。わ、私はどうすれば、だって希望が見えたのに! やっと光が見えたのに!」
 え、今の話のどこに希望生まれんの。どこに希望持ったの。
 稲さんは泣きじゃくって楽ドの胸に縋り付く。顔を赤くする楽ド。そこ代われ。
「……わたし、から、私からミルクが、出ないってことは……! 毎日ミルクココアが作れないってことじゃないか……!」
 自分の乳首から出たミルクで何作ろうとしてんの。ミルクココア作んな。ほっこりワード入れてくんな。……稲さんココア好きなのか。かわゆい。あとで稲さん観察日記にメモっとこ。
 稲は楽ドの両手を取って、自分の乳首を触らせる。
「あの、稲さん……? 何ミサイル発射のボタン押させちゃってんの。グリグリしないで、何、ダイアル式? ここで飛距離伸びんの?」
「ぁっ。……そ、そうか、男からは出ないのか。戦場で水を得ることはこれからもっと難しくなるだろう。私が女だったら、はあはあ、ここから楽ドに毎日熱々のホットミルク飲ませてやれるのに……」
「毎度毎度そんなとこから飲んでたら俺の精神が崩壊するわ」
 てめえらもういい加減にしろよ、楽ドさんに稲さんがお乳あげてる図想像しちゃっただろやめろよ。つーか、楽ドさんばっかりずるくない? 俺だって、俺だって稲から……い、稲、から。
 あああ……虚しい! コソコソ隠れてこんなの見せられて俺って哀れ!
 稲ははぁはぁ呼吸を荒くして楽ドの指でダイアルを回している。おい、壊れてんじゃないのか、ヒートしているぞ、煙が出てるぞ!?
 我慢できないと言わんばかりに楽ドさんを押し倒して、上に乗っかる稲さん。
「楽ド、ちゅーしてもいいか? 今凄くちゅーしたい、楽ド」
「い、いや、稲さん? あの、ちょ、それ以上近寄らないでくんない」
「楽ド……」
 ちゅーっと頬っぺたにキスした後、稲さんは「あっ、滑った、てへっ☆」と楽ドの服を鷲掴み、バリイイイッとまるで天翔ける雷のそれと同じ轟音を立てて楽ドさんをあられもない姿にする。
「きゃああああああああッ!? いやああああ痴漢よ! どうして毎度毎度こんな! 酷いわ稲さん!」
 胸を隠すな。
 楽ドに顔を近づけて、稲はキス待ち顔でスタンバイする。
「楽ド……好き」
「わかったわかった! お前の気持ちは充分わかったから! あ、ほらほら見てごらん稲さん綺麗な星だよ! いい夜空だー」
 お前のスルースキルくそしょぼチックだな。
「ああ、綺麗な二つの星だ。綺麗な夜空だ……」
 ぱくんっと楽ドさんの星を一つ口に含む稲さん。ひょえ、なんか左乳首が疼くぞ。
「星そっちじゃねええええええ!? 上! 上! 満点の星空! ひょえっ、吸うなチキショー!! お前は毎日毎日毎時間俺を襲わないと気が済まないのか!」
「毎秒、いや常に本能のままにかっ喰らいたいさ」
「ぎゃああああああああああ!? 何も出ねえよ喰らえねえよ俺も男なんだから女の子出るわけねえだろ!? それ以上吸い上げたら男の子が吸い上げられて男生えちゃうだろ!?」
 生えねえよ。自分の妄想どこまで信じてんのお前。
 ベロベロ舌を動かしている稲さんと、あひあひ言っている楽ドさん。
 なんてことだ、二人のこんな姿を誰かに見られたら、大変だ。これを見ている俺が。
「ハァ、ハァ、俺も稲にもっかい乳首しゃぶって欲しい……」
「何をしてるの、コーイン」
 ひえ! ラ矢!? なんでお前がここに!
 やばい、もし自分の兄の乳首を舌でトルネードしている稲をラ矢に見られてしまったら、確実に終わる! 楽ドの命が!
「ふおおおおう、ふおおおおおおうっ!! FHOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!! OH、OHHH、Oh、Oh、ohhhhh!!! オゥイェスオゥイェス! オゥオゥ! オンオン、オゥイエエエエエエエス!」
 どんな声あげとんのじゃあいつはあああああああ!?
 ラ矢は俺をじろっと睨む。
「ちょ、いや、俺は、その、怪鳥の鳴き声を聞いてここにやってきただけであって別に向こう側に何がいて何を拗らせて何を挿入してるかなんて知らねえし!」
「怪鳥? 何今の声、キモ。ここら辺黄ばんだパンツ履いたおっさんがうろついてるらしい、気を付けてコーイン」
 どこ情報だよ。
 去っていくラ矢を見送ってから、もう一度向こう側を覗き込む。
「ん、ん、んらほ、らほぉ」
「ふぁ、ふぇ、いら、ふぁめ」
 何で肌色の世界広がってんの!? 一瞬で何が起きたの!?
 稲と楽ドの唇がめちゃめちゃになって、粘っこい涎が舌で綿あめ作ろうとくるくるしている。
 口の中べろべろして…………何してんだ、あれ?
 まさか、本当に食べる気なのか、稲さん! と……止めないと!
 稲には敵わないから大人たちを呼びに行こう!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

【R18】散らされて

月島れいわ
恋愛
風邪を引いて寝ていた夜。 いきなり黒い袋を頭に被せられ四肢を拘束された。 抵抗する間もなく躰を開かされた鞠花。 絶望の果てに待っていたのは更なる絶望だった……

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

愛娘(JS5)とのエッチな習慣に俺の我慢は限界

レディX
恋愛
娘の美奈は(JS5)本当に可愛い。そしてファザコンだと思う。 毎朝毎晩のトイレに一緒に入り、 お風呂の後には乾燥肌の娘の体に保湿クリームを塗ってあげる。特にお尻とお股には念入りに。ここ最近はバックからお尻の肉を鷲掴みにしてお尻の穴もオマンコの穴もオシッコ穴も丸見えにして閉じたり開いたり。 そうしてたらお股からクチュクチュ水音がするようになってきた。 お風呂上がりのいい匂いと共にさっきしたばかりのオシッコの匂い、そこに別の濃厚な匂いが漂うようになってきている。 でも俺は娘にイタズラしまくってるくせに最後の一線だけは超えない事を自分に誓っていた。 でも大丈夫かなぁ。頑張れ、俺の理性。

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

【R18】淫魔の道具〈開発される女子大生〉

ちゅー
ファンタジー
現代の都市部に潜み、淫魔は探していた。 餌食とするヒトを。 まず狙われたのは男性経験が無い清楚な女子大生だった。 淫魔は超常的な力を用い彼女らを堕落させていく…

【R18】騎士たちの監視対象になりました

ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。 *R18は告知無しです。 *複数プレイ有り。 *逆ハー *倫理感緩めです。 *作者の都合の良いように作っています。

【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)

幻田恋人
恋愛
 夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。  でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。  親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。  童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。  許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…  僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…

処理中です...