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エンタイア
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数日後。
アリシアとアリアは同じ部屋にいて、はだけた服をそのままに、同じベッドへ座って話をしていた。
「仕事前のアリシアがなきゃもうやってけないよ~」
「まったく。毎日毎日懲りないわよね」
アリアはアリシアに横から抱きつきながら言う。
「アルファナの奴また仕事割り振られて自慢して来た! う~ムカつく! 自慢すんなし、それにアリシアの方が多いじゃん!」
「仕事が多いと自慢になるの?」
「自分に魅力があるって思ってるんでしょ」
「ふうん。まあ、放っておきましょうアルファナのことなんて」
「そうだね。いつか火薬で火炙りにしてやるし。あ、そうそうアマラの件聞いた?」
「アマラがどうかしたの?」
「アマラ、オトウサマから薬を飲むように言われたんだって」
「薬って……あの?」
「うん。それで体調崩して仕事は休暇取らされてるんだって。ずるいよね! 私もオトウサマに薬試したいってお願いしようかな?」
「私は止めないけど。化け物になりたいの?」
「私はかっこいいと思うよ。……強くなってアリシアを守るからね!」
「はいはい、どうもありがとう」
アリシアはアリアを引き剥がし、「そろそろ行くわ」と立ち上がる。
「もう行かない方がいいんじゃない? オトウサマに呼び出されたんでしょ?」
「貴方が意味を込めた〝オトウサマ〟って言葉、最高に使い勝手がいいわ」
「止めるなってことか……そんなにその子のこと気に入ったの?」
「ええ」
「焼けるな~。でもそんなに夢中になったヒトって初めてだよね、アリシア。応援するよ」
「……別にしなくていいけど」
アリシアはそう冷たく言い放ち、アリアの部屋を後にした。
「素直じゃないなぁ」
アリアと別れたアリシアはゼノの部屋の前にやって来ていた。
胸に手をやり深呼吸をし、笑みを浮かべて暗証番号を打ち込むが……扉は開かなかった。内側から鍵が掛かっているようだ。
「あいつ……」
「鍵のこと?」
「……!?」
ゼノを監視出来る一角から、声が掛けられ、アリシアは心臓を飛び上がらさせる。アリシアは目を見開いたままその青年を見て、心臓を落ち着けていく。
アリシアには彼の気配が全くしなかった。
「貴方……あの時の」
「すれ違った時挨拶しなくてごめんな。俺はゼジ・ラックマン。お前のことは知ってるぜ。アリシア・バルマディッジだろ?」
「ええ」
「鍵なら開けてやれるけど?」
「中には入らないの?」
「偶に入るつもりだけど、窓からアイコンタクト出来るし」
「……そんなに仲良しなの?」
笑みを無くしたアリシアが威圧的に呟く、すべて無意識だ。
「目があったらウインクするだけだ。やってみるか?」
「結構よ。またの機会にするわ。鍵の開け方を教えて頂戴」
「オーケー!」
ゼジは暗証番号を打ち込むキーボードに緊急コードを入力し、扉を開ける。アリシアはその番号と入力の仕方を覚えた。相変わらず暗い部屋へ入っていくと、ゼノは不機嫌そうにアリシアを見ていた。
徐々に床の光で照らされる範囲が狭くなり扉が閉まったことを二人に知らせる。
「お前達はどうして入って来れるんだ」
「お前達? ゼジは偶にしか入るつもりはないって言ってたけど」
「お前が来る前まで話していた。何が偶にだ、毎回入ってくる癖に」
「……そう」
静かに呟くアリシアから闇よりも暗い闇が溢れ出した気がしてゼノは思わず怯む。
「何でお前はやってくるんだ」
「今更聞くこと?」
アリシアはゼノの隣に座りながら言う。
「いいわ。答えてあげる」
「上からだないつも」
ゼノが飽きれて口元を緩めるのを見て、アリシアは目を見開いて驚く。しかし次の瞬間には顔を正常に戻し、いつもの余裕のある笑みを浮かべた。
「貴方は私と境遇が似ているわ」
「どこがだ」
「その質問を待ってたわ。私と貴方は親に実験されているじゃない」
「オレとあいつは血が繋がっていない」
「そうなの?」
「似ているからそう思ったのか?」
「ええ。でも……」
「なんだ?」
「主人を愛してしまったのは一緒でしょ?」
ゼノは目を見開き、顔を顰める。
「一緒? お前はヒグナルを愛してるのか?」
「私は家族として愛しているふりをしながら愛してるのよ」
「でもヒグナルからのお前への行為は家族とは思えない。それを受け入れるお前も異常だ」
「どうとでも言えばいいわ。オトウサマは私をある人物と重ねているんでしょうね。瞳が美しいと何度も言われたわ」
目に手を当てて嬉しそうに口角をあげるアリシアを見て、ゼノは複雑そうな顔をする。
「気持ち悪い」
「……酷いこと言うのね」
「だってそうだろう」
「貴方だって男同士で気持ち悪いじゃない」
「…………っ」
ゼノが顔を俯けて黙り込むと、アリシアは息を吐いてから言った。
「貴方の言う通りね。私は気持ち悪い。そして私達は気持ち悪い。私達は間違ってるのかもしれないわ」
「間違いか正解かは自分で決めればいい」
「貴方には其れが出来るのね。なら、私に教えて」
ゼノの顔に、ずいっと、アリシアの顔が近づいた。突然距離が縮まったことに、ゼノは曖昧な返事をすることしかできない。
「は?」
「私に正解の道って奴を教えなさい」
どんどん距離を縮め、アリシアの控えめな胸がゼノの胸に当たる。
「いや、待て、何をする気なんだ」
「あら、やっと無表情を解いてくれたわね」
「からかうな」
「本気よ」
「…………考えておく」
アリシアは目を逸らしたゼノをいっとき眺めて、身体を離した。
「まあよしとしましょう」
ゼノがほっとしていれば、アリシアは笑みを消し、冷たい表情で窓の向こうを眺めながら言う。
「でもゼジとは仲良くしないで頂戴」
「は?」
「あら、不機嫌そうね。仲良くしたかったのかしら」
「そもそも仲良くなんかしていない」
「そうは見えないわ」
「そもそもオレが誰と仲よくしようがお前には関係ないだろ」
「そうかもしれないけど、ダメなものはダメよ」
ゼノはテキトーなことを言うアリシアに腹が立ちギロリと隣を睨み付けた。
「帰れ」
「何よ。そんなに彼のことが気に入ったの?」
「どうだっていいだろ、お前には関係ない」
「いつもそればっかりね。他に言いたいことはないの?」
「考える時間が欲しいと言った筈だ。なのに何故入って来るんだ。お前は勝手過ぎる」
「勝手にしろと言ったのは貴方じゃない」
「限度がある」
「…………」
「…………」
睨み合う二人は、ふんっと顔を背け合う。
アリシアは立ち上がって苛立ちが見える足音を鳴らしながら扉に向かった。彼女が出て行くと、代わりにゼジが入って来る。
「喧嘩したのか? 部屋の中の声は全部聞こえてるんだ、どう考えても今の会話の内容じゃ俺のせいだよな」
頭を掻きそんなことを言ってくるゼジに、ゼノは首を振ってそれを否定する。
「オレが誰と一緒にいようが誰と話そうがオレの勝手だ。あいつが過剰に反応し過ぎなんだ」
「俺のことは気に入ってるのか?」
にこにこしながら聞いてくるゼジから顔を背け、黙り込めば、彼はそれを肯定と受け取ったのか、先ほどまでアリシアのいた隣ではない方の隣に座った。
彼はいつも座ることがなかったのでゼノは戸惑う。
「何をしてるんだ」
「別に何も。ただ足が疲れただけだ」
「……そうか」
アリシアの隣は心地が良いが、ゼジも心地良く感じる。
この二人が、あの青年の代わりのようなものなのかもしれないと考えると、どうにかしてそれを否定してやりたくなる。だから距離を取りたいのか、ただ一人になりたいだけか、分からないけど。
ゼジの場合、踏み込んで欲しくない時には踏み込んでこないので、何事にも強引なアリシアのように突き放す必要がないように感じる。
だからアリシアは居場所が奪われたと思ったのかもしれない。
ゼノの隣と言う居場所が。
ただ、同じようにそこを求めたのはゼジも一緒なのか、アリシアとは違う隣に座って来た。強引に距離を縮めてきたが、それ以上は何もしようとしない。
だから、拒絶のしようがない。
ゼジは距離の取り方に才能がある。
ゼノはそう感じた。
アリシアとアリアは同じ部屋にいて、はだけた服をそのままに、同じベッドへ座って話をしていた。
「仕事前のアリシアがなきゃもうやってけないよ~」
「まったく。毎日毎日懲りないわよね」
アリアはアリシアに横から抱きつきながら言う。
「アルファナの奴また仕事割り振られて自慢して来た! う~ムカつく! 自慢すんなし、それにアリシアの方が多いじゃん!」
「仕事が多いと自慢になるの?」
「自分に魅力があるって思ってるんでしょ」
「ふうん。まあ、放っておきましょうアルファナのことなんて」
「そうだね。いつか火薬で火炙りにしてやるし。あ、そうそうアマラの件聞いた?」
「アマラがどうかしたの?」
「アマラ、オトウサマから薬を飲むように言われたんだって」
「薬って……あの?」
「うん。それで体調崩して仕事は休暇取らされてるんだって。ずるいよね! 私もオトウサマに薬試したいってお願いしようかな?」
「私は止めないけど。化け物になりたいの?」
「私はかっこいいと思うよ。……強くなってアリシアを守るからね!」
「はいはい、どうもありがとう」
アリシアはアリアを引き剥がし、「そろそろ行くわ」と立ち上がる。
「もう行かない方がいいんじゃない? オトウサマに呼び出されたんでしょ?」
「貴方が意味を込めた〝オトウサマ〟って言葉、最高に使い勝手がいいわ」
「止めるなってことか……そんなにその子のこと気に入ったの?」
「ええ」
「焼けるな~。でもそんなに夢中になったヒトって初めてだよね、アリシア。応援するよ」
「……別にしなくていいけど」
アリシアはそう冷たく言い放ち、アリアの部屋を後にした。
「素直じゃないなぁ」
アリアと別れたアリシアはゼノの部屋の前にやって来ていた。
胸に手をやり深呼吸をし、笑みを浮かべて暗証番号を打ち込むが……扉は開かなかった。内側から鍵が掛かっているようだ。
「あいつ……」
「鍵のこと?」
「……!?」
ゼノを監視出来る一角から、声が掛けられ、アリシアは心臓を飛び上がらさせる。アリシアは目を見開いたままその青年を見て、心臓を落ち着けていく。
アリシアには彼の気配が全くしなかった。
「貴方……あの時の」
「すれ違った時挨拶しなくてごめんな。俺はゼジ・ラックマン。お前のことは知ってるぜ。アリシア・バルマディッジだろ?」
「ええ」
「鍵なら開けてやれるけど?」
「中には入らないの?」
「偶に入るつもりだけど、窓からアイコンタクト出来るし」
「……そんなに仲良しなの?」
笑みを無くしたアリシアが威圧的に呟く、すべて無意識だ。
「目があったらウインクするだけだ。やってみるか?」
「結構よ。またの機会にするわ。鍵の開け方を教えて頂戴」
「オーケー!」
ゼジは暗証番号を打ち込むキーボードに緊急コードを入力し、扉を開ける。アリシアはその番号と入力の仕方を覚えた。相変わらず暗い部屋へ入っていくと、ゼノは不機嫌そうにアリシアを見ていた。
徐々に床の光で照らされる範囲が狭くなり扉が閉まったことを二人に知らせる。
「お前達はどうして入って来れるんだ」
「お前達? ゼジは偶にしか入るつもりはないって言ってたけど」
「お前が来る前まで話していた。何が偶にだ、毎回入ってくる癖に」
「……そう」
静かに呟くアリシアから闇よりも暗い闇が溢れ出した気がしてゼノは思わず怯む。
「何でお前はやってくるんだ」
「今更聞くこと?」
アリシアはゼノの隣に座りながら言う。
「いいわ。答えてあげる」
「上からだないつも」
ゼノが飽きれて口元を緩めるのを見て、アリシアは目を見開いて驚く。しかし次の瞬間には顔を正常に戻し、いつもの余裕のある笑みを浮かべた。
「貴方は私と境遇が似ているわ」
「どこがだ」
「その質問を待ってたわ。私と貴方は親に実験されているじゃない」
「オレとあいつは血が繋がっていない」
「そうなの?」
「似ているからそう思ったのか?」
「ええ。でも……」
「なんだ?」
「主人を愛してしまったのは一緒でしょ?」
ゼノは目を見開き、顔を顰める。
「一緒? お前はヒグナルを愛してるのか?」
「私は家族として愛しているふりをしながら愛してるのよ」
「でもヒグナルからのお前への行為は家族とは思えない。それを受け入れるお前も異常だ」
「どうとでも言えばいいわ。オトウサマは私をある人物と重ねているんでしょうね。瞳が美しいと何度も言われたわ」
目に手を当てて嬉しそうに口角をあげるアリシアを見て、ゼノは複雑そうな顔をする。
「気持ち悪い」
「……酷いこと言うのね」
「だってそうだろう」
「貴方だって男同士で気持ち悪いじゃない」
「…………っ」
ゼノが顔を俯けて黙り込むと、アリシアは息を吐いてから言った。
「貴方の言う通りね。私は気持ち悪い。そして私達は気持ち悪い。私達は間違ってるのかもしれないわ」
「間違いか正解かは自分で決めればいい」
「貴方には其れが出来るのね。なら、私に教えて」
ゼノの顔に、ずいっと、アリシアの顔が近づいた。突然距離が縮まったことに、ゼノは曖昧な返事をすることしかできない。
「は?」
「私に正解の道って奴を教えなさい」
どんどん距離を縮め、アリシアの控えめな胸がゼノの胸に当たる。
「いや、待て、何をする気なんだ」
「あら、やっと無表情を解いてくれたわね」
「からかうな」
「本気よ」
「…………考えておく」
アリシアは目を逸らしたゼノをいっとき眺めて、身体を離した。
「まあよしとしましょう」
ゼノがほっとしていれば、アリシアは笑みを消し、冷たい表情で窓の向こうを眺めながら言う。
「でもゼジとは仲良くしないで頂戴」
「は?」
「あら、不機嫌そうね。仲良くしたかったのかしら」
「そもそも仲良くなんかしていない」
「そうは見えないわ」
「そもそもオレが誰と仲よくしようがお前には関係ないだろ」
「そうかもしれないけど、ダメなものはダメよ」
ゼノはテキトーなことを言うアリシアに腹が立ちギロリと隣を睨み付けた。
「帰れ」
「何よ。そんなに彼のことが気に入ったの?」
「どうだっていいだろ、お前には関係ない」
「いつもそればっかりね。他に言いたいことはないの?」
「考える時間が欲しいと言った筈だ。なのに何故入って来るんだ。お前は勝手過ぎる」
「勝手にしろと言ったのは貴方じゃない」
「限度がある」
「…………」
「…………」
睨み合う二人は、ふんっと顔を背け合う。
アリシアは立ち上がって苛立ちが見える足音を鳴らしながら扉に向かった。彼女が出て行くと、代わりにゼジが入って来る。
「喧嘩したのか? 部屋の中の声は全部聞こえてるんだ、どう考えても今の会話の内容じゃ俺のせいだよな」
頭を掻きそんなことを言ってくるゼジに、ゼノは首を振ってそれを否定する。
「オレが誰と一緒にいようが誰と話そうがオレの勝手だ。あいつが過剰に反応し過ぎなんだ」
「俺のことは気に入ってるのか?」
にこにこしながら聞いてくるゼジから顔を背け、黙り込めば、彼はそれを肯定と受け取ったのか、先ほどまでアリシアのいた隣ではない方の隣に座った。
彼はいつも座ることがなかったのでゼノは戸惑う。
「何をしてるんだ」
「別に何も。ただ足が疲れただけだ」
「……そうか」
アリシアの隣は心地が良いが、ゼジも心地良く感じる。
この二人が、あの青年の代わりのようなものなのかもしれないと考えると、どうにかしてそれを否定してやりたくなる。だから距離を取りたいのか、ただ一人になりたいだけか、分からないけど。
ゼジの場合、踏み込んで欲しくない時には踏み込んでこないので、何事にも強引なアリシアのように突き放す必要がないように感じる。
だからアリシアは居場所が奪われたと思ったのかもしれない。
ゼノの隣と言う居場所が。
ただ、同じようにそこを求めたのはゼジも一緒なのか、アリシアとは違う隣に座って来た。強引に距離を縮めてきたが、それ以上は何もしようとしない。
だから、拒絶のしようがない。
ゼジは距離の取り方に才能がある。
ゼノはそう感じた。
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