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リョウゲ
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「何が変身だ! お前がそこまで馬鹿だったとは!」
『何だよ急に、失礼だな』
その状態で話せるとか本当に馬鹿だな!
黄泉は意思疎通が出来るならと努めて冷静に返した。
「それより赤鳥姉さんだ。意識はあるのか?」
『知らないよ。聞いてみなきゃ』
「よし、聞いてこい」
『何で俺!? 赤鳥姉さん強いから怖いんだよな~』
「負けてられないんだろ!」
『しょうがないなぁ』
真黒は赤鳥の元まで飛び立っていき、すぐに戻ってくる。
『ダメだ。返事しないで攻撃してくる。どうしよう追っかけてきた』
「オイ!」
かぶりを振って冷静になり、黄泉は真黒の顔――らしきものをベシベシと叩く。
『痛い痛い』
顔だったらしい。
「私を背に乗せろ」
『おお、やる気になったか、姉ちゃん!』
「いいから早く。ここを離れるぞ」
屋敷を壊されたら食糧庫も雨風を凌ぐ住処も失ってしまう。
黄泉は真黒の背中に飛び乗って、追いかけてくる赤鳥から逃れ、赤鳥を森の上空へと誘った。
『うう、う……ねえ、ちゃん』
「どうした真黒。しっかりしろ」
『う、うううううううう、ううううううううううう』
「真黒!」
真黒は異常な声を上げて暴れ回り、黄泉をも振り払ってしまう。
「うわっ」
黄泉は逆さになり、森の上で――今青海いないのに――と思いながら悲鳴をあげて落下する。
「ひええええあああああああああああああああああ!!」
真黒はその上空で腹を膨らませ、バクッ、バクッと口を開き大量の触手と虫を飛び出させた。
正気を失っているのか、黄泉を助けずにただただ森を破壊するために触手と化け物の融合したような塊を口から放出する。
黄泉はそれどころではなく、悲鳴を上げることしか出来ない。
地面の気配がどんどん迫ってきて、黄泉は目をぎゅっと瞑った。
ふわりと、身体が浮かぶような感覚がして、背中に温もりがあることに気が付いた。
「大丈夫か、黄泉!」
目を開けるまでもなく、その正体がわかる。
「は、白馬……」
ちょうど森の開けた場所に落下していたらしく、白馬は黄泉を抱きかかえたまま背丈より長く伸びた草むらに降り立つ。
「どうしてここに」
と黄泉が尋ねれば。
「あれが見えないのか?」
と白馬は赤鳥を見て指し示した。
「あれが誰かは分からないが、止めなければ」
「知っていたのか!?」
化け物の正体がなんであるかと言うことを。
「知らない方がおかしいだろ。俺様は天才だ」
なるほど。馬鹿は天才とも言うしな。
横胸のあたりにもぞもぞしたものがあって、黄泉はようやっとビクッと反応する。
白馬を見上げれば、顔を真っ赤にして「違う、違うぞ、慌てていて事故で」と懸命に弁解している。
黄泉はむしろそのおかげで冷静になる。青海と比べたら断然マシだと。
「いい。仕方がない」
「い、いいのか?」
「そう言う意味じゃない触るな!」
白馬は顔を赤くしながら紳士に下ろす。黄泉は顔が熱くなるのを感じて一生懸命に頭を振った。冷静になるためだ。
「それで、赤鳥姉さんをどうする気だ」
「赤鳥なのか!?」
予想していなかった名前が出て、白馬は動揺する。
「真黒が言うには。真黒も変身したが」
白馬はくっと、親指の爪を噛み、「あいつ馬鹿だから本当なのか分からん」と真剣に悩んだ。ホント馬鹿だからな。
白馬は結局真黒を信じることにしたらしく、黄泉の両肩を掴んで言った。
「今までは追放すればいい問題だったが、矢地さんの一件で体制が変わった。森の中に罠を仕掛けた。それで捕獲するぞ」
「捕獲?」
「捕まえたら、洞窟へ入れる」
「あそこはタフィリィの巣窟だ!」
「…………どこでも同じだ」
「…………」
白馬……。
白馬はタフィリィを使っている。いつかああなると分かっていて依存してしまう。タフィリィの恐ろしさと、國哦伐家が今どのような状況に陥っているのか、ようやっと理解出来る。
遅過ぎた。理解するのも。
助けようとするのも。
ただ、傍観していただけだから、私にも責任があるのか。
助けたい? 助けなかっただけのくせに。
「――み!」
助けられるのか。本当に。
誰か。助けてくれ。
「――黄泉! 俺様の話を聞いているのか!」
「……っ。すまない。聞いてなかった」
「…………」
白馬は黄泉をじっと見つめてから、安心させるように笑った。
「大丈夫だ。俺たちなら助けられる」
「…………っ!」
お前だって。
「赤鳥も真黒も救うぞ!」
黄泉は涙目でゆっくりと頷いた。
白馬の作戦はこうだった。罠の仕掛けられだ場所へ自分たちで導き、罠で捕獲する。捕獲用の罠を碧王が用意したのだと言う。碧王は信用ならないが今は彼等を止めるのが先だろう。
白馬と黄泉は顔を見合わせてから、同時に走り出し、まず赤鳥と真黒を誘き出すことにする。真黒は赤鳥に追われているので、真黒さえ誘き出せれば何とかなると言う結論に至った。
「だが真黒は銀杏姉さんの虫を受け継いでいる、赤鳥より強いぞ。気を付けろよ黄泉!」
「分かった!」
真黒の真下にくれば、三つの瞳がこちらに向き、そしてその奥にいた赤鳥も黄泉と目が合った。
「姉さん……」
「黄泉、逃げるぞ!」
黄泉は先に走り出した白馬を追いかける、罠までかなりある。黄泉は修行のサボりのプロだ。倍以上の修行を受けていて足も早くはなったが、持久力がなかった。その上白馬は毎日自主的に倍以上の修行をしている。それもこれも、当主になるためだ。
当主候補になった時、彼が怒ったのも無理はない。
私は白馬の努力を否定した存在だ。
黄泉はだんだんと白馬との差が開いていくのを感じていた。追いつかなければこの作戦の意味がない。
だが、身体が言うことを、聞かなかった。足がもつれて、地面に顔を打ち付ける。
鼻から血が出て、押さえてから後方を確認する。
真黒の口が大きく開かれ、中から大砲の玉ように大きな虫の塊が発射される。
黄泉は刀で受けようと抜刀するが、勢いは止められないと悟り、避けるのに徹する。
地面に触れると破裂し、飛び出してくる塊たちに刀を滑らせていく。まるでヌンチャクのようにしなやかに刀を四方八方に操り、動かし、虫を再生できないほど粉々に切り刻んだ。
真黒は虫たちの悲鳴を聞き怒り、触手で自ら攻撃を仕掛けてきた。
それに応戦しようとすると、後ろから突風が吹き、触手が一瞬にして粉々になりバラバラと落ちていく。
「黄泉!」
「白馬!?」
戻ってきた白馬に横抱きにされて、再び作戦が実行される。
「俺様は今両手が塞がっている。攻撃されたら刀で防御してくれ!」
「わ、分かった」
走り出した白馬の後方を黄泉は見続け、真黒が攻撃を仕掛けてきたら黄泉はやりにくいが刀で応戦した。今なら弾くだけでいい。
白馬の走るスピードは異常に早かった。
恐ろしささえ感じるほどに。空が飛べそうなくらいに。
早い。
罠までもうすぐだった。
しかしその時。ずっと攻撃を仕掛けてこなかった赤鳥が動いた。
真っ白な塊から白い線が降りていく。その白い線は蜘蛛の巣のように森を覆い尽くした。まるで、蚕のようだ。白い糸からどんどん虫が湧き出てくる。私たちをどうしても巣にしたいらしい。
一つの虫が白馬の皮膚を破いて入ろうとするのを見つけた。
黄泉は右手で払おうとする。
すると、触れもしないのに怖がるように虫は逃げていく。
まさか。
シギュルージュに反応しているのか。
黄泉はそうならば助けられるかもしれないと、千里眼の術を使い、虫を白馬の中から出そうとする。そうしてから、やめた。
茶王の言っていたことが、ようやく分かった。
白馬を当主にするな、か。
「黄泉、着いたぞ!」
その掛け声とともに真黒が悲鳴をあげる。捕鯨砲のような槍が刺さり、ワイヤーで拘束されていく。
「誰が操っているんだ?」
「俺様が呼んでおいた」
このえっへんと胸を張るところを、赤鳥が真似をしたのだろうと思う黄泉だった。
「赤鳥姉さんはどうする?」
「俺様が落としてくる」
「どうや――」
黄泉が聞く前に駆け出し、抜刀し、真黒を土台に使って上空の赤鳥に切りかかった。
糸と見える細い触手相手に白馬は見事なほどに刀で捌き切り、赤鳥の白い翼に捕まる、白い塊に足をつけ、目玉に向かって刀を振り上げた。
黄泉はその素晴らしい動きを見て思っていた。
青海、私ではなく、白馬こそが國哦伐家の中で一番刀に長けている人物だ。と。
赤鳥は悲鳴を上げて、真黒の上に落ち、真黒の上を転がり、地に落ちる。
拘束具がすぐ様発動され、無事、赤鳥も拘束することが出来た。真黒も赤鳥も暴れるかと思ったが、打つかった際にどうやら気絶したらしかった。
時間をかけて人間の姿に戻って、触手も朽ちていく。
触手を出した虫は彼らの身体の中に残っていただろうし、朽ちた触手から虫が発生しただろうが、今は赤鳥と真黒の方が黄泉にとっては優先だった。
赤鳥と真黒は滝壺に幽閉された。
やはり青海の提案は正しかった。
タフィリィから唯一救い出せる人物を探さなくては。
何人もの人を悪夢に追いやった炎の神。
炎の魔王を、探す。
『何だよ急に、失礼だな』
その状態で話せるとか本当に馬鹿だな!
黄泉は意思疎通が出来るならと努めて冷静に返した。
「それより赤鳥姉さんだ。意識はあるのか?」
『知らないよ。聞いてみなきゃ』
「よし、聞いてこい」
『何で俺!? 赤鳥姉さん強いから怖いんだよな~』
「負けてられないんだろ!」
『しょうがないなぁ』
真黒は赤鳥の元まで飛び立っていき、すぐに戻ってくる。
『ダメだ。返事しないで攻撃してくる。どうしよう追っかけてきた』
「オイ!」
かぶりを振って冷静になり、黄泉は真黒の顔――らしきものをベシベシと叩く。
『痛い痛い』
顔だったらしい。
「私を背に乗せろ」
『おお、やる気になったか、姉ちゃん!』
「いいから早く。ここを離れるぞ」
屋敷を壊されたら食糧庫も雨風を凌ぐ住処も失ってしまう。
黄泉は真黒の背中に飛び乗って、追いかけてくる赤鳥から逃れ、赤鳥を森の上空へと誘った。
『うう、う……ねえ、ちゃん』
「どうした真黒。しっかりしろ」
『う、うううううううう、ううううううううううう』
「真黒!」
真黒は異常な声を上げて暴れ回り、黄泉をも振り払ってしまう。
「うわっ」
黄泉は逆さになり、森の上で――今青海いないのに――と思いながら悲鳴をあげて落下する。
「ひええええあああああああああああああああああ!!」
真黒はその上空で腹を膨らませ、バクッ、バクッと口を開き大量の触手と虫を飛び出させた。
正気を失っているのか、黄泉を助けずにただただ森を破壊するために触手と化け物の融合したような塊を口から放出する。
黄泉はそれどころではなく、悲鳴を上げることしか出来ない。
地面の気配がどんどん迫ってきて、黄泉は目をぎゅっと瞑った。
ふわりと、身体が浮かぶような感覚がして、背中に温もりがあることに気が付いた。
「大丈夫か、黄泉!」
目を開けるまでもなく、その正体がわかる。
「は、白馬……」
ちょうど森の開けた場所に落下していたらしく、白馬は黄泉を抱きかかえたまま背丈より長く伸びた草むらに降り立つ。
「どうしてここに」
と黄泉が尋ねれば。
「あれが見えないのか?」
と白馬は赤鳥を見て指し示した。
「あれが誰かは分からないが、止めなければ」
「知っていたのか!?」
化け物の正体がなんであるかと言うことを。
「知らない方がおかしいだろ。俺様は天才だ」
なるほど。馬鹿は天才とも言うしな。
横胸のあたりにもぞもぞしたものがあって、黄泉はようやっとビクッと反応する。
白馬を見上げれば、顔を真っ赤にして「違う、違うぞ、慌てていて事故で」と懸命に弁解している。
黄泉はむしろそのおかげで冷静になる。青海と比べたら断然マシだと。
「いい。仕方がない」
「い、いいのか?」
「そう言う意味じゃない触るな!」
白馬は顔を赤くしながら紳士に下ろす。黄泉は顔が熱くなるのを感じて一生懸命に頭を振った。冷静になるためだ。
「それで、赤鳥姉さんをどうする気だ」
「赤鳥なのか!?」
予想していなかった名前が出て、白馬は動揺する。
「真黒が言うには。真黒も変身したが」
白馬はくっと、親指の爪を噛み、「あいつ馬鹿だから本当なのか分からん」と真剣に悩んだ。ホント馬鹿だからな。
白馬は結局真黒を信じることにしたらしく、黄泉の両肩を掴んで言った。
「今までは追放すればいい問題だったが、矢地さんの一件で体制が変わった。森の中に罠を仕掛けた。それで捕獲するぞ」
「捕獲?」
「捕まえたら、洞窟へ入れる」
「あそこはタフィリィの巣窟だ!」
「…………どこでも同じだ」
「…………」
白馬……。
白馬はタフィリィを使っている。いつかああなると分かっていて依存してしまう。タフィリィの恐ろしさと、國哦伐家が今どのような状況に陥っているのか、ようやっと理解出来る。
遅過ぎた。理解するのも。
助けようとするのも。
ただ、傍観していただけだから、私にも責任があるのか。
助けたい? 助けなかっただけのくせに。
「――み!」
助けられるのか。本当に。
誰か。助けてくれ。
「――黄泉! 俺様の話を聞いているのか!」
「……っ。すまない。聞いてなかった」
「…………」
白馬は黄泉をじっと見つめてから、安心させるように笑った。
「大丈夫だ。俺たちなら助けられる」
「…………っ!」
お前だって。
「赤鳥も真黒も救うぞ!」
黄泉は涙目でゆっくりと頷いた。
白馬の作戦はこうだった。罠の仕掛けられだ場所へ自分たちで導き、罠で捕獲する。捕獲用の罠を碧王が用意したのだと言う。碧王は信用ならないが今は彼等を止めるのが先だろう。
白馬と黄泉は顔を見合わせてから、同時に走り出し、まず赤鳥と真黒を誘き出すことにする。真黒は赤鳥に追われているので、真黒さえ誘き出せれば何とかなると言う結論に至った。
「だが真黒は銀杏姉さんの虫を受け継いでいる、赤鳥より強いぞ。気を付けろよ黄泉!」
「分かった!」
真黒の真下にくれば、三つの瞳がこちらに向き、そしてその奥にいた赤鳥も黄泉と目が合った。
「姉さん……」
「黄泉、逃げるぞ!」
黄泉は先に走り出した白馬を追いかける、罠までかなりある。黄泉は修行のサボりのプロだ。倍以上の修行を受けていて足も早くはなったが、持久力がなかった。その上白馬は毎日自主的に倍以上の修行をしている。それもこれも、当主になるためだ。
当主候補になった時、彼が怒ったのも無理はない。
私は白馬の努力を否定した存在だ。
黄泉はだんだんと白馬との差が開いていくのを感じていた。追いつかなければこの作戦の意味がない。
だが、身体が言うことを、聞かなかった。足がもつれて、地面に顔を打ち付ける。
鼻から血が出て、押さえてから後方を確認する。
真黒の口が大きく開かれ、中から大砲の玉ように大きな虫の塊が発射される。
黄泉は刀で受けようと抜刀するが、勢いは止められないと悟り、避けるのに徹する。
地面に触れると破裂し、飛び出してくる塊たちに刀を滑らせていく。まるでヌンチャクのようにしなやかに刀を四方八方に操り、動かし、虫を再生できないほど粉々に切り刻んだ。
真黒は虫たちの悲鳴を聞き怒り、触手で自ら攻撃を仕掛けてきた。
それに応戦しようとすると、後ろから突風が吹き、触手が一瞬にして粉々になりバラバラと落ちていく。
「黄泉!」
「白馬!?」
戻ってきた白馬に横抱きにされて、再び作戦が実行される。
「俺様は今両手が塞がっている。攻撃されたら刀で防御してくれ!」
「わ、分かった」
走り出した白馬の後方を黄泉は見続け、真黒が攻撃を仕掛けてきたら黄泉はやりにくいが刀で応戦した。今なら弾くだけでいい。
白馬の走るスピードは異常に早かった。
恐ろしささえ感じるほどに。空が飛べそうなくらいに。
早い。
罠までもうすぐだった。
しかしその時。ずっと攻撃を仕掛けてこなかった赤鳥が動いた。
真っ白な塊から白い線が降りていく。その白い線は蜘蛛の巣のように森を覆い尽くした。まるで、蚕のようだ。白い糸からどんどん虫が湧き出てくる。私たちをどうしても巣にしたいらしい。
一つの虫が白馬の皮膚を破いて入ろうとするのを見つけた。
黄泉は右手で払おうとする。
すると、触れもしないのに怖がるように虫は逃げていく。
まさか。
シギュルージュに反応しているのか。
黄泉はそうならば助けられるかもしれないと、千里眼の術を使い、虫を白馬の中から出そうとする。そうしてから、やめた。
茶王の言っていたことが、ようやく分かった。
白馬を当主にするな、か。
「黄泉、着いたぞ!」
その掛け声とともに真黒が悲鳴をあげる。捕鯨砲のような槍が刺さり、ワイヤーで拘束されていく。
「誰が操っているんだ?」
「俺様が呼んでおいた」
このえっへんと胸を張るところを、赤鳥が真似をしたのだろうと思う黄泉だった。
「赤鳥姉さんはどうする?」
「俺様が落としてくる」
「どうや――」
黄泉が聞く前に駆け出し、抜刀し、真黒を土台に使って上空の赤鳥に切りかかった。
糸と見える細い触手相手に白馬は見事なほどに刀で捌き切り、赤鳥の白い翼に捕まる、白い塊に足をつけ、目玉に向かって刀を振り上げた。
黄泉はその素晴らしい動きを見て思っていた。
青海、私ではなく、白馬こそが國哦伐家の中で一番刀に長けている人物だ。と。
赤鳥は悲鳴を上げて、真黒の上に落ち、真黒の上を転がり、地に落ちる。
拘束具がすぐ様発動され、無事、赤鳥も拘束することが出来た。真黒も赤鳥も暴れるかと思ったが、打つかった際にどうやら気絶したらしかった。
時間をかけて人間の姿に戻って、触手も朽ちていく。
触手を出した虫は彼らの身体の中に残っていただろうし、朽ちた触手から虫が発生しただろうが、今は赤鳥と真黒の方が黄泉にとっては優先だった。
赤鳥と真黒は滝壺に幽閉された。
やはり青海の提案は正しかった。
タフィリィから唯一救い出せる人物を探さなくては。
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