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第八章
188話 「「「ええええええええええ!?」」」
しおりを挟むエゾファイヤがハートさんに振り返って「先程は素晴らしい舞台でした。アクシデントもこちらとしてはヒヤヒヤさせられてスリル満点って感じで楽しめましたよ」なんて話し出す。
話しかけられたハートさんは、先程まで自分達がヴァントリアと連呼していたことを知っているからだろう、冷や汗をたらしている。しかし流石はプロの踊り子、舞台の上で笑顔を見せ続けた時のようにその表情は引きつってはいるものの、笑顔である。
エルデが俺とヒュウヲウンの方へ歩いてくる。表情は見えない、しかし相手が尋常ではないプレッシャーを放っているのがよく分かった。
イルエラが地面へ降りて、毛を逆立てて威嚇する。
エルデはその手前で立ち止まった。
エゾファイヤがそれを見て口元を歪める。
あの顔――やっぱり、ヴァントリアだとバレてしまったのか――!?
「舞台お疲れ様でしたッ!!」
「ひイイっ、ごめんなさ――え?」
お疲れ、さま?
目の前のエルデは頭を下げている。それから彼は顔を上げて、鬼気迫る形相で叫んだ。
「よろしければ今から食事にでも……!!」
「は……?」
え、えっと。何だ、食事って。もしかしてシストの奴が飯でつって誘き出して油断したところを捕まえろとでも指示したのか?
それともヒュウヲウン目当て……? ちら、とヒュウヲウンを見れば困っている様子だ。今はウォルズが好きなんだもんな。断っても大丈夫か。
「わ、悪い――じゃない、す、すみません。今から私達お祭りを回るところで……」
声を高めに出せば、テントの方にいたウォルズが目をキラキラさせているのが見える。バレないように頑張ってるんだ、仕方がないだろう! 分かってるよ自分でも変なのは!
「で、では明日はッ!!」
「明日!?」
え、えっと。確かに明日は休みだけど。
ランシャで今後も踊ることが決まったが、いつもイベントの次の日には練習がなく、踊り子達もオーナーも――踊り子グループランシャ事態の活動がお休みになるらしい。
時間はあるが……作戦だって立てたいし、逃げる相手に会うなんておかしいし、ご飯に釣られるつもりもないぞ!
「お、お仕事はしなくていいんですか?」
「明日は非番ですッ!!」
叫ぶな。ヒュウヲウンが脅えてる。
それにしても、エルデが非番ってことは……誰か代わりになる人が補充されると言う意味じゃ……。ウォルズを見れば目を輝かせている。
――やっぱりダンデシュリンガーかッ!
エルデだけでも詰んでるのに、エゾファイヤまでいて、さらに加えてダンデシュリンガーまで来たら逃げられるもんも逃げられないぞ! いやもう既に詰んでるんだけど。ああもう! シストのアホ! 奴隷達も逃がさなくちゃいけないのに!
「す、すみません。明日は……皆とこの階層のお店を回る約束をしてて」
もちろんそんな約束はしていないが。
「では、私は二週間ほどこの階層に滞在致します、そ、その間に時間があればまた貴方にお会いしたいッ!!」
あなた?
首を傾げていれば、エルデが酷い形相でズカズカと近付いてくる、思わず後ずさってしまったが、傍にはヒュウヲウンがいる、置いて逃げることは出来ない。
いざとなれば手を取って走ればいいけどヴァントリアじゃ、逆に手を引っ張られるのがオチだろう。どう足掻いても足で纏いになるだけじゃないか……。
「い、1度だけでいいんです!! お食事を! い、いえ食事が嫌なら散歩だけでもいいのでッ!!」
「な、何を言って」
両手をエルデに取られる。切羽詰まった表情で怒鳴るエルデに怯えていると、エルデがクワッと目を見開く。
――ひえ。
「貴方を好きになってしまったッ!!」
「……え」
シーンとする路地裏とテント、シーンと言っても、会場の方からのざわつきは聞こえているが、ここでは既に音が発せられていないのだからシーンと言っても大丈夫だろう。
しかし、そのシーンの時間も、テントの方や俺の隣から上げられた声で簡単に終わることになる。
「「「ええええええええええ!?」」」
す、き……?
ぽかーんとしていれば、踊り子達がキャッキャとはしゃぎ出して、路地裏まで入り込んでくる。
「いいじゃない、新しい恋に向かったって誰も文句は言わないわよ」
「エルデ様、リアは今傷心中なんです。慰めてあげてくださいませ」
「みんなと回るのは明日じゃなくてもいいんじゃないかしら? お食事存分に楽しんできてね!」
ちょっと待て。
「な、なんで明日お食事する流れに――」
「ありがとうございます!!」
「ひえ!?」
ギュッと1層強く手を握られて、ビビって飛び跳ねると、ポンポンとエルデの肩をエゾファイヤが叩いて親指を突き立てる。
貴様、今は呑気ファイヤだったのか。
「良かったなエルデ。言っただろう、こう言うことはまず行動で示すべきだ」
「はい、勉強になります!」
行動と言うよりほぼ言葉で押し切ってたけどな。言われるまで黒剣が飛んでくるんじゃないかとこっちはヒヤヒヤしていたんだぞ。それより。
「では明日は私の部下――エルデをよろしく頼みますね――」
「ま、待ってくださ――」
行かない、と言おうとしたら、エゾファイヤの顔が近付いてきてギョッとする。耳のすぐそばにある唇が「――ヴァントリア様」と囁いてから離れていった。
サッと血の気が引く。恐る恐るエゾファイヤの顔を見れば、ニヤニヤと口元を歪めて心底面白そうにしている。
……呑気ファイヤめ、エルデと俺を面白がっているな。
しかし今のは脅しだろう、断ったら正体をばらすつもりだ。
「わ、わかり、ました……」
ブハッと吹き出すエゾファイヤをエルデが不思議そうに眺めている。
彼等が帰った後、複雑な気持ちで祭りを回ることになった。送り出される間ウォルズが興奮したように言う。
「エルヴァン最高! エルヴァンかわゆい! もっかい見たい、怯えてたヴァントリアがポカンとするあの表情をもっかい! そしてエルデの告白シーンも見たい! 何故録画機能がないのか! 繰り返して見るのに、繰り返して見るのに! 博士、次はビデオカメラを作りましょう!」
「びでおかめらとは?」
首を傾げる博士にビデオカメラの説明をし出すウォルズをほっぽって抱っこしたイルエラとその前足を握るヒュウヲウンと会場の方へ歩き出したのだった。
「行きたいところある?」
「リッカル焼き食べたい!」
リッカル焼きとはリッカルと言う名前の草食動物の串焼きだ。そう言えば前世のゲームでヒュウヲウンが好物であると言っていた気がする。
「それっぽいのが確か向こうの方にあった気がする……」
「……え? なんで分かるの? あ、もしかしてさっき言ってた好きな人と回ったとか……?」
「え……」
腕の中でモゾモゾしだした存在に、ギクッとする。
「いや、1人で。それに、別に好きな人とかじゃ……」
「でもさっき泣いてたし……もしかしてその人に何か言われたんじゃないかって思ったんだけど……」
心配してくれるのはありがたいけど、それ以上言わないでくれ!
「好きなんかじゃない」
「そ、そっか」
ヒュウヲウンがパッと目を逸らす。進行方向を見ていた筈のイルエラがモゾモゾしてこちらに向き直り、見上げてきた。
「……う」
誰だと言っている。目が誰のことだと言っている気がする。妙に過保護だもんな。変態ウォルズに初めて会った日も警戒していたみたいだし。
「…………」
イルエラと見つめ合っていると、ヒュウヲウンが「あった! リッカル焼き! 見て、超特大リッカル焼きがあるよ!」と、興奮した様子で俺の腕とイルエラの前足を引っ張って連れて行こうとする。
た、助かった……。
「おお、リアルでも美味しそう……」
そう言えばもう夜ご飯の時間だ。
「リッカル焼き2本ください! ヒュウヲウンは超特大?」
「うん、超特大1本ください!」
「お嬢ちゃんひとりで食べるのかい? ははは、やめといた方がいいよ~ほら、そこのお客さん達、さっき挑戦してああなっちゃったんだ」
俺は青ざめて地に伏している客を見て目を輝かせる。ゲームのまんまだ! やった、イベント現場に立ち会っているぞ!
「ください!!」
ヒュウヲウンの剣幕に押されて店主が、ヒュウヲウンと同じくらいのサイズのドデカいリッカル焼きの棒――つまり木の槍に刺されて丸焼きにされてしまったリッカルを持って来た。
皮は鳥に似ているが、生きていたら鹿のような姿をしている動物だ。本当に丸焼きなんだ……食べられない部分は落とされているものの、何となく元の姿が想像出来て見てられない。
店主は専用の紙袋に入れてヒュウヲウンに持たせる。
俺とイルエラにはブロック状に切られた肉が串に6個刺されているものが渡された。これだけでも結構大きいな。1本をイルエラと分けても良かったかもしれない。
ヒュウヲウンはリッカル焼きを抱き抱えているので俺がお金を払う。リッカル焼きを食べながら屋台を見て回った。
イルエラも器用に串を持っている、口が可愛い。口が可愛い。大事なことだから2回言った!
俺達はあっという間に肉を食べ切って、串は各屋台に設置されているゴミ箱に捨てる。イルエラも食べ切っていたので捨てれば、ヒュウヲウンが槍を差し出してきた。
マジで食い尽くしやがった……。大食いヒロインすげえ。
――て言うか、その槍って捨てていいものなのか?
「美味しかったな。美味しいからまだ食べれたかも……お腹膨れないな……」
質量はあるように見えたけど……。そう言えばヴァントリアも山のようにあるお菓子を食べ尽くすレベルには大食いだ。お菓子食べてるとこしか見たことない気がするけどな。
何となく甘いものが食べたくなって探していれば、ヒュウヲウンがまた興奮気味に俺達を引っ張った。
「ヴァントリア様、あれ! あれ見て!」
「なになに、今度は何焼き?」
「ベムゥのステーキ! 凄いいい匂い!」
確かにめっちゃいい匂い。肉から出た油の匂いが漂ってきて、食欲をそそる。因みにべムゥとは牛に似た草食動物だ。見た目で言えばバイソンが近いかもしれない。
「うまひょぉ……」
「食べよう! 超特盛りだって!」
「よし今度は俺もチャレンジしてみる!」
超特盛りを頼む時も店主に女の子には……なんて釘を刺されたが、ヒュウヲウンの剣幕で押し切った。
屋台のテントの中に設置されているベンチに座って待っていれば、ブロック肉がどんどん鉄板の上で焼かれていく様子が見えた。
いい香り……香りでお腹いっぱいになりそう。肉の匂いってこんなに幸せな香りだったっけ。
「イルエラも特盛食べような」
イルエラは膝に乗って離れようとしないのでちょっと邪魔くさいし暑苦しいけど可愛いから許す。
イルエラも食べるとは思っていなかったのか、お水は2つ分しかないので自分のを飲ませる。チロチロ舐めるのかと思いきや、両手で持とうとしてコップに口を付けているので恐らく舐める気はないらしい。
見たかったのに。
コップを傾けるのを手伝いながら飲ませれば、見上げてくる。もういいらしい。
自分も飲もうとすれば、ヒュウヲウンが「だめだよ! 動物が飲んだ後のは……!」と言って止めようとしてくるが、もしかしてこれは忘れているのか? それとも元好きな人とヴァントリアのコップを共有する様が嫌だったのか?
「イルエラは人だけど……」
「あ、そっか……! ご、ごめんね忘れてた」
イルエラに向かって手を合わせるヒュウヲウン。イルエラはこくこく頷く。
「俺水貰ってくるよ」
俺は良くてもイルエラは同じ水を飲みたくないかもしれないから、とイルエラを横に座らせてから立ち上がる。水を貰って戻ってくれば、じっと責めるように見つめられる。
ごめんごめん、もうお前の水は飲もうとしないから。
「暑いからそこに座ってろよ」
頭を撫でれば、イルエラはチョコチョコ歩きだし、俺によじ登ってきてまた膝の上に乗るので真顔になれば、ヒュウヲウンが前でくすくす笑う。
「それにしても……エルデも災難だな。女の子だと思ってた相手が男だなんて。しかも追ってる相手のヴァントリア」
「そうだね、アレはびっくりしたね! 怒ってるかと思ったよ!」
恋バナが好きなのか急に顔を明るくする。
「食事のお誘いだったなんて、あ、そっか。あ、明日はデートなんだね」
「デートじゃない」
イルエラが見上げてくる。睨むな。バレないように気を付けるから。
「こうなったらめちゃくちゃ高いお店に連れてって貰おう」
「あはは、41層は42層よりお金があるから料理のお店も沢山あると思うよ。領主さんも舞踏会を開くことで貴族の人から寄付金を貰ってるみたいだし、多分独り占めしてるけど……稼いでるから、自分用に高級店も建てさせてるみたい。だから一般人じゃ手が出せないお店もいくつかあるよ」
いろいろと狡い領主だな。
「どこが1番高い?」
「んー……あ、さっき踊った舞台の後ろの建物! この層で1番高い宿屋なんだけど、ターナデルさんって言うコックさんがいて有名なんだよ」
1番高い宿屋……ホテルみたいなものか。
「デザートあるかな……」
「デザート? お肉じゃなくて?」
「俺甘いのが好きなんだ」
ヒュウヲウンがハッとして、眉を寄せる。
「ご、ごめん。知らなくて……私お肉ばっかり」
「え、違う! お腹空いてたからお肉は食べたかったぞ! 今だって凄いいい香りだし、食べたくて仕方がないし、お菓子は別腹だからお腹いっぱいになってもいくつでも食べられるし」
お菓子のことを想像してニヤけていれば、ヒュウヲウンがくすりと笑う。
かわいい。
イルエラが膝の上でジャンプする。何。ヒュウヲウンの笑顔を見たいのか? ついにデレたか?
俺も笑う時はくすくす笑おうかな……ってかわいいと思って欲しいわけじゃなくて!! 何を考えているんだ俺はあああー! 早くお肉来い! 特盛だから沢山焼いてくれてるんだろうけどもう焼けた分は持ってきてくれ!
「ヴァントリア様顔赤い……」
イルエラが見上げてくる、ぴょんぴょん飛んでくる。今度は俺か? お前は何がしたいんだ。そのデカさで飛ばないでくれ、ダメージが減ってる気がするから。
「え、いや、お菓子のことを考えてたらデレッと……」
もっとひねりのある言い訳は思い付かなかったのか!
しかしイルエラは大人しくなるし、ヒュウヲウンは「そっか! 本当にお菓子が好きなんだね!」なんて言って笑っている。
うっ、罪悪感が。なんかごめんな。
「おまちどう!」
店主が頭上に掲げる程のでっかいお皿を持ってきて、机の上に、どんっと置く。
弾力のある柔らかい肉が振動でぴょんぴょんゼリーのように跳ねて肉汁を吹き出す。その肉汁で肉達がキラキラと輝いて見える。
屋台のテントのギリギリまで積み上げられてもうお肉ピラミッドだ、コロコロと雪崩が起きるが皿の上できちんと止まる。なるほど、お皿が大きいから崩れても平気なのか。
うまそうな匂いにうまそうな見た目、どうしようヨダレが止まらない。目を輝かせてヨダレを垂らし、皆で肉の虜になっていたら、ナプキンと、ナイフとフォークを渡される。
ナプキンをつけた後、皆で目を合わせてから、こくりと頷ずく。
「「いただきまーす!」」
肉付きの棒を貪るごとく、ナイフは使わずフォークでブロック肉を突き刺し丸ごと噛み付く。
特盛注文者が現れたことを知り、そして女の子2人とデカいウサピョン1匹が獣のごとく肉を食い尽くしていく様を見て、ギャラリーが出来始めた。
皿の上はあっという間に無くなって、お腹いっぱいになっていれば、ヒュウヲウンが「おかわり!」と店主に大きなお皿を差し出す。大きな皿を片手で持つ少女……。凄い違和感。
その後ヒュウヲウンが3回くらいおかわりして、その屋台はお肉が足りなくなり、一旦休憩と言う形で店を閉めた。お肉を取りに行ってからまた開店するだろう。俺達はお金を払ってから店を出た。
因みに、この支払っているお金は、今回参加したイベントの踊り子グループランシャ宛の報酬で貰ったお金だ。
よくよく考えれば、踊り子達を乗せている大馬車や後に続く衣装やテントなどの馬車、それから舞台を借りるお金などもオーナーが払っているのだ。
馬車だけでなく衣装も装飾の豪華なものが多いし、テントも清潔感があるから古くなったら新品を買っているのだろう。
踊り子達の食事も宿代も、給料も全てオーナーが一人で払っているのだから、大人気の踊り子グループがめちゃくちゃ稼いでいてもおかしくはない。
舞台が終わった後、テントの中にお金やお宝が入った袋が積み上げられていたが、イベントに出演しただけで、あんな大金が支払われるなんて……この世界で女の子は正義か。
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