17 / 18
2周目(後日談・番外編・その他)
チヤは看板娘!(書籍化告知用・IFバージョン)
しおりを挟む
店の扉が開いた。
「いらっしゃいませーっ」
声をかけながら振り向くと、入ってきたお客さんは常連さん。職人通りで武器防具のお店をやっている猫獣人のおじさんと、そのお弟子さんだった。
「こんばんはー。チヤ、今日のお勧めは何だい?」
「あんかけそば! とっても美味しい!」
「じゃあ、それもらおうかな。あと、いつもの」
「はーい」
私はおじさんを席まで案内すると、奥に声をかける。
「ジャン、あんかけそばと水ぎょーざ! クオラ、琥珀酒ふたつ!」
「了解!」
「りょうかーい」
二つの声が返ってくる。
そうこうしている間にも他のテーブルの料理ができあがり、私はカウンターからお皿を受け取って忙しく運んでいった。手が小さめなので何皿も一度には運べないけど、そこはドストラーの素早さでカバーだ。
日本でおかしな竜巻に巻き込まれ、抱っこしていた三毛猫と一緒にこの国にやってきて、三年。どういうわけかその時に三毛猫と合体してしまい、現在の私は十歳くらいのムシュク・ドストラーの姿をしている。元々は女子大生だったんだけどね。
このヤジナという街の近くに現れた私は「獣人狩り」に遭ってしまい、奴隷のように売り飛ばされ――そうになっていたところを、すんでの所でヤジナの軍隊に助けられた。そして、ダイニングレストラン『エミンの輪』の仕事を紹介してもらい、ここで働くことになったのだ。同僚の黒猫獣人クオラも、私と同じようにヤジナ軍に助けられてここで雇われている。
最初は言葉さえわからなかったけど、どうにか片言で話せるようになったし、身軽さを生かして森の木のうんと上の方にしかできない実を摘んで、お店の名物料理に貢献することもできている。日本の料理の知識もちょっと提供しちゃったりして、成り行きで就いた仕事とはいえなかなか楽しい毎日だ。
「チヤー、ルーボの実を今日中に出しきっちゃいたいから、ちょっと呼び込み頼む!」
先輩の人間従業員ジャンに言われ、私は「わかったー!」と返事をして店の外に出た。夜の賑やかな路地、行き交う人々に声をかける。
「ルーボサラダ、ありますよ! あと五皿! いかがですかー」
「お、ルーボ!」
店の前を通り過ぎようとしていた男性が、反応して振り返った。
「旬だね、いいな! ザファル、好きだろ?」
「好きなのはお前だろトゥルガン」
連れの男性も立ち止まる。三十歳前後に見える彼らは二人とも軍服姿で、片方は愛嬌のある顔、もう一人は苦みばしった顔でニヤリと笑っていてマフィアのボスみたいだ。パッと見は人間に見えるけど、二人とも変身タイプの犬獣人らしい。
「お席あいてる、どうぞ!」
私は二人を、店の入り口に促した。
さて、さらなるお客さんを……と通りを見渡し、ふと上を見た。向かいの建物、三階の窓が開いていて、小さな顔がこちらを見下ろしている。人間の女の子、アチルだ。まだ四歳なんだけど、お母さんが夜の仕事をしているのでこの時間帯はひとりで寝ている。でも、時々目が覚めてしまうと、ああやって窓を開けて通りを眺めては寂しそうにしているのだ。
私は軽く助走すると、ジャンプした。向かいの建物のでっぱり、こっちの建物の窓枠、と飛び移り、アチルのいる窓までたどり着く。
「チヤ!」
窓辺に降り立った私をアチルは嬉しそうに迎え、私のフカフカの手に触り、しっぽに頬をすり寄せた。
「アチル、ねんねのおまじない」
私はしっぽでポンポンとアチルのおでこをつつき、「じゃあね」とまたあちこち足場を使って飛び降りた。店の前に戻り、見上げると、アチルが私に手を振ってから窓を閉める。ちょっとしたことで満足して眠れるらしいと気づいてからは、こうすることにしている。
さて、仕事に戻らねば。
向き直ったとたん、店の扉がさっきから開きっぱなしで、さっきの軍人たちがこちらを見ているのに気づいた。
「あ、ごめんにゃさい。お席はあちら、あいてる」
店に飛び込んで扉を閉め、急いで案内する。すると、確かザファルと呼ばれていたマフィアっぽいイート・ドストラーが、私の後ろをついてきながら言った。
「チヤ、って言ったっけ。いい身のこなしをするなぁ」
「おい、ザファル」
トゥルガン、と呼ばれていたもう一方の人が、何やらザファルさんをたしなめている。でも、ザファルさんは私が案内した席に座りながら、こう言った。
「もしかして、転職する気、ないかな」
「てん……にゃに?」
「いきなりやめろって。お嬢ちゃん、とりあえず琥珀酒ふたつとルーボサラダ頼める?」
トゥルガンさんの注文を聞き、すぐそこのカウンター越しに厨房に伝えたけど、ザファルさんはさらに続けた。
「仕事を手伝ってくれる奴を探してるんだ。お嬢ちゃんみたいな、小柄ですばしっこいムシュク・ドストラーが理想なんだけど」
「私、ここで働いてるです」
「うちの仕事は、お嬢ちゃんの天職かもしれないぞ? 世の中にはお嬢ちゃんの知らない仕事がたくさんある、人生決めるにはまだ早いだろう?」
「うーん」
このお店の仕事は割と好きだけど、自分から選んだ訳じゃない。確かに、私はまだ外見十歳だし、他にも色々と道はあるのかもしれないけど……
「琥珀酒、おまちどうさま」
横からクオラが、金属のカップを二つテーブルに置きながら言う。
「チヤはオレたちのなかま。カンバンムスメ」
「ここの看板娘が軍人になったら、いい宣伝になるかもしれないぞ?」
「えっ、軍人!?」
軍人好きのクオラが食いついた。ちょっとちょっと。
ザファルさんがうなずき、私の方に身を乗り出す。
「仕事ってのはただの手伝いじゃなくて、準軍人の立場になる。給料いいし個室の寮は完備だしメシも美味いぞ。休みの日に一度見学に来たらいい、心配なら黒猫くんも付き添いで一緒に。気に入らなかったら断っていいから。あ、勤務地は峡谷の縁の砦で、ダラには降りない仕事な」
「ダラの砦……! み、みたい!」
まったくもう。クオラってば、目がキラキラしちゃって。
「チヤ、クオラ、料理上がってるぞー!」
ジャンに呼び戻され、私たちはあわてて仕事に戻った。給仕をしながらちらりとさっきのテーブルを見ると、もう一人の方のトゥルガンさんがザファルさんに何か言い聞かせていて、ザファルさんの方はハイハイという感じで聞いている。
峡谷の砦、かぁ……噂には聞いたことがある。ヤジナから森を抜けた先の峡谷は、かつて呪術師たちがたくさん暮らす研究都市だったって。今は廃墟になってしまい、妖魔が住んでいるとか。
降りるのは怖いけど、砦の中の仕事があるってことなら……気に入らなければ断っていいって言ってたし、廃墟の見学に行くのは楽しそう。行っちゃおうか?
ザファルさんとトゥルガンさんは大いに食べて飲んで、そして帰り際にまた私を捕まえた。ザファルさんが私の頭をポンポンする。
「次の定休日、見学に来いよな?」
トゥルガンさんが申し訳なさそうに笑った。
「なんか、ごめんね強引で。良かったら一度だけどう? ドストラーの子供だけでヤジナを出るのは危ないから、定休日明けの時間に迎えにくるし、夜までにはヤジナに送るし。食事は心配しないでいいから」
「うん……じゃあ、みるだけ。クオラと」
私が答えると、ザファルさんが指を鳴らした。
「よっし。はは、看板娘を店からさらうとか、何か背徳感あるなー」
冗談っぽく言ってるけど、もし私が本当は今年二十五歳だって知ったら、この人どんな態度になるのかな。もうこっちで言えば結婚適齢期とっくに過ぎてる看板ムスメなんですけど?
こうして次の定休日、ダラの砦を訪ねた私は。
私を元の姿に戻してくれるかもしれない呪術師に出会い、素敵なおねえさんに可愛がられ、実は凄腕料理人だったトゥルガンさんに胃袋をつかまれ――
隊長だったザファルさんに守られながら、ダラの底に眠る私の運命と向き合うことになるのだった。
【チヤは看板娘! 完】
「いらっしゃいませーっ」
声をかけながら振り向くと、入ってきたお客さんは常連さん。職人通りで武器防具のお店をやっている猫獣人のおじさんと、そのお弟子さんだった。
「こんばんはー。チヤ、今日のお勧めは何だい?」
「あんかけそば! とっても美味しい!」
「じゃあ、それもらおうかな。あと、いつもの」
「はーい」
私はおじさんを席まで案内すると、奥に声をかける。
「ジャン、あんかけそばと水ぎょーざ! クオラ、琥珀酒ふたつ!」
「了解!」
「りょうかーい」
二つの声が返ってくる。
そうこうしている間にも他のテーブルの料理ができあがり、私はカウンターからお皿を受け取って忙しく運んでいった。手が小さめなので何皿も一度には運べないけど、そこはドストラーの素早さでカバーだ。
日本でおかしな竜巻に巻き込まれ、抱っこしていた三毛猫と一緒にこの国にやってきて、三年。どういうわけかその時に三毛猫と合体してしまい、現在の私は十歳くらいのムシュク・ドストラーの姿をしている。元々は女子大生だったんだけどね。
このヤジナという街の近くに現れた私は「獣人狩り」に遭ってしまい、奴隷のように売り飛ばされ――そうになっていたところを、すんでの所でヤジナの軍隊に助けられた。そして、ダイニングレストラン『エミンの輪』の仕事を紹介してもらい、ここで働くことになったのだ。同僚の黒猫獣人クオラも、私と同じようにヤジナ軍に助けられてここで雇われている。
最初は言葉さえわからなかったけど、どうにか片言で話せるようになったし、身軽さを生かして森の木のうんと上の方にしかできない実を摘んで、お店の名物料理に貢献することもできている。日本の料理の知識もちょっと提供しちゃったりして、成り行きで就いた仕事とはいえなかなか楽しい毎日だ。
「チヤー、ルーボの実を今日中に出しきっちゃいたいから、ちょっと呼び込み頼む!」
先輩の人間従業員ジャンに言われ、私は「わかったー!」と返事をして店の外に出た。夜の賑やかな路地、行き交う人々に声をかける。
「ルーボサラダ、ありますよ! あと五皿! いかがですかー」
「お、ルーボ!」
店の前を通り過ぎようとしていた男性が、反応して振り返った。
「旬だね、いいな! ザファル、好きだろ?」
「好きなのはお前だろトゥルガン」
連れの男性も立ち止まる。三十歳前後に見える彼らは二人とも軍服姿で、片方は愛嬌のある顔、もう一人は苦みばしった顔でニヤリと笑っていてマフィアのボスみたいだ。パッと見は人間に見えるけど、二人とも変身タイプの犬獣人らしい。
「お席あいてる、どうぞ!」
私は二人を、店の入り口に促した。
さて、さらなるお客さんを……と通りを見渡し、ふと上を見た。向かいの建物、三階の窓が開いていて、小さな顔がこちらを見下ろしている。人間の女の子、アチルだ。まだ四歳なんだけど、お母さんが夜の仕事をしているのでこの時間帯はひとりで寝ている。でも、時々目が覚めてしまうと、ああやって窓を開けて通りを眺めては寂しそうにしているのだ。
私は軽く助走すると、ジャンプした。向かいの建物のでっぱり、こっちの建物の窓枠、と飛び移り、アチルのいる窓までたどり着く。
「チヤ!」
窓辺に降り立った私をアチルは嬉しそうに迎え、私のフカフカの手に触り、しっぽに頬をすり寄せた。
「アチル、ねんねのおまじない」
私はしっぽでポンポンとアチルのおでこをつつき、「じゃあね」とまたあちこち足場を使って飛び降りた。店の前に戻り、見上げると、アチルが私に手を振ってから窓を閉める。ちょっとしたことで満足して眠れるらしいと気づいてからは、こうすることにしている。
さて、仕事に戻らねば。
向き直ったとたん、店の扉がさっきから開きっぱなしで、さっきの軍人たちがこちらを見ているのに気づいた。
「あ、ごめんにゃさい。お席はあちら、あいてる」
店に飛び込んで扉を閉め、急いで案内する。すると、確かザファルと呼ばれていたマフィアっぽいイート・ドストラーが、私の後ろをついてきながら言った。
「チヤ、って言ったっけ。いい身のこなしをするなぁ」
「おい、ザファル」
トゥルガン、と呼ばれていたもう一方の人が、何やらザファルさんをたしなめている。でも、ザファルさんは私が案内した席に座りながら、こう言った。
「もしかして、転職する気、ないかな」
「てん……にゃに?」
「いきなりやめろって。お嬢ちゃん、とりあえず琥珀酒ふたつとルーボサラダ頼める?」
トゥルガンさんの注文を聞き、すぐそこのカウンター越しに厨房に伝えたけど、ザファルさんはさらに続けた。
「仕事を手伝ってくれる奴を探してるんだ。お嬢ちゃんみたいな、小柄ですばしっこいムシュク・ドストラーが理想なんだけど」
「私、ここで働いてるです」
「うちの仕事は、お嬢ちゃんの天職かもしれないぞ? 世の中にはお嬢ちゃんの知らない仕事がたくさんある、人生決めるにはまだ早いだろう?」
「うーん」
このお店の仕事は割と好きだけど、自分から選んだ訳じゃない。確かに、私はまだ外見十歳だし、他にも色々と道はあるのかもしれないけど……
「琥珀酒、おまちどうさま」
横からクオラが、金属のカップを二つテーブルに置きながら言う。
「チヤはオレたちのなかま。カンバンムスメ」
「ここの看板娘が軍人になったら、いい宣伝になるかもしれないぞ?」
「えっ、軍人!?」
軍人好きのクオラが食いついた。ちょっとちょっと。
ザファルさんがうなずき、私の方に身を乗り出す。
「仕事ってのはただの手伝いじゃなくて、準軍人の立場になる。給料いいし個室の寮は完備だしメシも美味いぞ。休みの日に一度見学に来たらいい、心配なら黒猫くんも付き添いで一緒に。気に入らなかったら断っていいから。あ、勤務地は峡谷の縁の砦で、ダラには降りない仕事な」
「ダラの砦……! み、みたい!」
まったくもう。クオラってば、目がキラキラしちゃって。
「チヤ、クオラ、料理上がってるぞー!」
ジャンに呼び戻され、私たちはあわてて仕事に戻った。給仕をしながらちらりとさっきのテーブルを見ると、もう一人の方のトゥルガンさんがザファルさんに何か言い聞かせていて、ザファルさんの方はハイハイという感じで聞いている。
峡谷の砦、かぁ……噂には聞いたことがある。ヤジナから森を抜けた先の峡谷は、かつて呪術師たちがたくさん暮らす研究都市だったって。今は廃墟になってしまい、妖魔が住んでいるとか。
降りるのは怖いけど、砦の中の仕事があるってことなら……気に入らなければ断っていいって言ってたし、廃墟の見学に行くのは楽しそう。行っちゃおうか?
ザファルさんとトゥルガンさんは大いに食べて飲んで、そして帰り際にまた私を捕まえた。ザファルさんが私の頭をポンポンする。
「次の定休日、見学に来いよな?」
トゥルガンさんが申し訳なさそうに笑った。
「なんか、ごめんね強引で。良かったら一度だけどう? ドストラーの子供だけでヤジナを出るのは危ないから、定休日明けの時間に迎えにくるし、夜までにはヤジナに送るし。食事は心配しないでいいから」
「うん……じゃあ、みるだけ。クオラと」
私が答えると、ザファルさんが指を鳴らした。
「よっし。はは、看板娘を店からさらうとか、何か背徳感あるなー」
冗談っぽく言ってるけど、もし私が本当は今年二十五歳だって知ったら、この人どんな態度になるのかな。もうこっちで言えば結婚適齢期とっくに過ぎてる看板ムスメなんですけど?
こうして次の定休日、ダラの砦を訪ねた私は。
私を元の姿に戻してくれるかもしれない呪術師に出会い、素敵なおねえさんに可愛がられ、実は凄腕料理人だったトゥルガンさんに胃袋をつかまれ――
隊長だったザファルさんに守られながら、ダラの底に眠る私の運命と向き合うことになるのだった。
【チヤは看板娘! 完】
0
お気に入りに追加
423
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり


【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる