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2周目(後日談・番外編・その他)
峡谷の砦 ~これまでとこれから(チヤ視点)
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「まさか、もうチヤとお酒が飲める日が来るなんてねー」
空になった私のカップに、ナフィーサさんが瓶を傾ける。トゥルガンさんがヤジナで仕入れてきた果実酒だ。赤ワインにそっくりで、ちょっと渋みはあるけど、久しぶりのお酒はとても美味しい。
私が事務官として、ズムラディダラ特殊部隊に着任した日の夜。三ヶ月前にダラの謎が解けた、お疲れ様会だ。
謎が解けた直後は、ナフィーサさんは軍に出頭しちゃうし私もヤジナに行っちゃうしで、とてもこんな会を開く気にはなれなかったらしい。
「むしろあの日はがっくりして、ヤケ酒飲んで寝ちゃったよ」
照れくさそうに笑いながら打ち明ける、トゥルガンさん。その鬱憤を晴らせとばかりに、食堂のテーブルにはご馳走がずらりと並んでいる。軍隊の寮とは思えない豪勢さだ。
「チヤが本当は人間だった、って説明したら、こいつすごく落ち込んでな」
カップを持った手の人差し指だけを伸ばして、トゥルガンさんを指すザファル隊長。
「人間なのにドストラーとして扱われるってどんな気分だろう、チヤは傷ついたかな、恨んでるようには見えなかったけど俺たちを許すのにも時間が要っただろうな、とか何とか」
私は首を横に振って笑う。
「みんな、優しかった。子どものチヤ、とても優しくしてくれた。子どもでよかったって、ちょっと思って……私、甘えた。でも、本当は大人。今度はちゃんと、大人のチヤでがんばります」
「チヤは、二十五歳……でしたか」
クドラトさんに聞かれ、うなずく。
「もしかしたら、二十六かも。そろそろ」
「暦はどうなってるんですか? こちらに来て三年経って、どんな変化が?」
「ええと……」
「クドラトー、無理矢理聞き出さないのよ? まあ、呪術師じゃない私だって興味はあるけどね」
ナフィーサさんはちょっと身体をひねって私の顔をのぞき込む。
「ねえねえ、故郷では夫とか恋人とかいたの?」
おおっとぉ、恋バナ(?)きたー。ていうかナフィーサさんこそ、個人的なことに踏み込むなぁ! ま、それでも嫌な感じがしないのがナフィーサさんなんだけど。
「な、ないしょ!」
「ふーん、その様子だといないわねっ。良かったわね皆」
えっ?
見回すと、隊長もトゥルガンさんもクドラトさんも、苦笑したり目を逸らしたりしている。
ナフィーサさんまで、視線を落として言った。
「だって、辛いじゃない。好きな人と引き裂かれてこっちに来たんだったらさ。もちろん家族とかもだけど。皆、そこを一番心配してた」
ああ……
その気持ちが嬉しくて、私は微笑む。
親とは気まずい関係だったし、友達は少なかったけど、日本に愛着がないわけじゃない。でも、ドストラーとして三年を過ごして、色々なことを納得して飲み込むことを覚えた。それがいいのか悪いのかはわからないけれど、今、辛いと感じずに済んでいるのは確かで……
うまく説明できなくて、私はただ、こう言った。
「だいじょうぶ。みんながいるから、今、しあわせ。ありがとう」
ささ、まあ飲みましょーや。
隊長に瓶を差し出すと、皆がお互いにさしつさされつし始めて、そして全員で改めて、軽く杯を掲げた。
私やナフィーサさんのいない間に、隊長とクドラトさんは北ゴンドラのかなり下の方まで調査を進めたらしい。食堂の壁に貼ってあるダラの断面図に新しい建物が書き込まれていて、二人がここはこうだあそこはああだと説明してくれる。
私は知らなかったけれど、巨人のランタンは内部に入れるらしい。ナフィーサさんはゴンドラを使わずに降りて入ったことがあるそうで、入ったことがないのは私だけ。「チヤも中を見たいよな」なんて話になった。
ドストラーになっていた間にかなり鍛えられた私の身体は、さすがに人間に戻ってそのままを維持することはできなかったけれど、なまってしまうのも嫌だったのでそれなりに訓練している。バルラスさんの部下の人に、人間としての武器の使い方も少しだけ習ってきたので、ランタンまでなら降りても平気そうだ。そのうち連れて行ってもらおうかな。
ダラの話をしていると、部隊に戻ってきたんだ、という実感が湧く。私はそれが嬉しくて――
つい、お酒を過ごしてしまいましたっ。
「チヤ? 大丈夫かー」
隊長の声がする。
「うにゃー」
おいおい、また猫語が出てるぞ私。ていうかろれつが回ってない。意識ははっきりしてるのに。いやホント。
「眠いなら、そろそろ部屋に戻ったらどうですか」
顔色一つ変えずに飲んでいたクドラトさんが、淡々と言う。結構飲んでると思うんだけど、ザルだなこの人。
でも、本当、もう寝た方がよさそう。私はうなずくと、椅子を引いて……
がったん。
「うぁ」
あ、足に来てる。やばっ。久しぶりの飲酒だったんだから、限界を低めに見ておくべきだった。
「チヤ、大丈夫?」
向かいにいたトゥルガンさんがやってきて、立ち上がるのに手を貸してくれた。うわっ恥ずかしい、まっすぐ立てないよ。
いつの間にか、ナフィーサさんがいないし。あ、浴室にお湯を使いに行ったんだっけね。
そんなことを考えながら、私は壁につかまって皆にあいさつする。
「ごめんにゃさい、もう寝ます。おやすみにゃさい」
伝い歩きを始める私に、隊長が立ち上がって軽く両手を広げた。
「ほれチヤ、来い。運んでやる」
「ちょ、ザファル!」
びしっ、とトゥルガンさんが隊長に指をつきつける。
「もうチヤは大人の女性なんだから、そういう馴れ馴れしいのは良くない!」
「俺もそれは考えたぞ! が、いきなり態度を変えるのもと思ってな」
「でも、前と全く同じってのはどうかと思う!」
「あの、だいじょうぶ、ほんとに」
私はあわてる。酔っぱらって、恋人でもない男性に部屋まで送らせるなんて、しかも抱っこなんてとんでもない!
「でもチヤ、階段が危ないから、俺につかまって」
心配して手を貸してくれるトゥルガンさん。
そう、以前は私の部屋は一階だったけど、鍵が壊れたので、今日からは仕事場の近く――クドラトさんの部屋の並び、二階資料室の近くに部屋を決めたのだ。
「だめ、トルガン、階段」
私はびしっと断る。トゥルガンさんは、階段は上らずに済むなら上らない方がいいんでしょ?
すると、すっ、とクドラトさんが立ち上がった。
「私が送ればいいんでしょう、私が」
ええっ。
クドラトさんは冷ややかな目で、隊長とトゥルガンさんを見る。
「態度を変えるとか変えないとか……全く、隊長もトゥルガンも、元々が馴れ馴れしいからこういうときに困るんじゃないですか?」
隊長とトゥルガンさんが、ハッ! という表情になった。
「く、クドラト……! 変わってない。クドラトは一切、チヤに対する態度が変わっていない!」
「しかも気にもしていない!」
そんな二人を後目に、つかつかと私に近づくクドラトさん。
「ほらチヤ、行きますよ。勝手に私の腕にでもつかまりなさい」
ひいい! なんか怖い! これはたぶん、後から文句言われるっ。
「だいじょうぶ! 壁、つかまる! おやすみ!」
私は本気できっぱりと断ると、できうる限り急いで食堂を出ようとした。
廊下に出たとたん、とん、と柔らかいものにぶつかった。
「おっと。お湯いただきましたー。あらチヤ、もう寝るの?」
浴室から帰ってきたナフィーサさんだった。チュニックみたいな上着にガウチョパンツ(部屋着かな?)、髪がまだ濡れていて色っぽい。
「ねーさん、おやすみ……」
「待ってよチヤったら、足に来ちゃってるんじゃない? ちょっとぉ、男どもは何やってんのよ」
ナフィーサさんは、ひょい、と屈み込むと……
ふわり、と、私をお姫様抱っこした。
「ほら行くよ」
女戦士はスタスタと、廊下を歩き出す。隊長が「た、頼む」って言うのが聞こえた。
私はねえさんの首に手を回しながら、
(やっぱりねえさんはかっこいい……)
とウットリしたのだった。
【おしまい】
空になった私のカップに、ナフィーサさんが瓶を傾ける。トゥルガンさんがヤジナで仕入れてきた果実酒だ。赤ワインにそっくりで、ちょっと渋みはあるけど、久しぶりのお酒はとても美味しい。
私が事務官として、ズムラディダラ特殊部隊に着任した日の夜。三ヶ月前にダラの謎が解けた、お疲れ様会だ。
謎が解けた直後は、ナフィーサさんは軍に出頭しちゃうし私もヤジナに行っちゃうしで、とてもこんな会を開く気にはなれなかったらしい。
「むしろあの日はがっくりして、ヤケ酒飲んで寝ちゃったよ」
照れくさそうに笑いながら打ち明ける、トゥルガンさん。その鬱憤を晴らせとばかりに、食堂のテーブルにはご馳走がずらりと並んでいる。軍隊の寮とは思えない豪勢さだ。
「チヤが本当は人間だった、って説明したら、こいつすごく落ち込んでな」
カップを持った手の人差し指だけを伸ばして、トゥルガンさんを指すザファル隊長。
「人間なのにドストラーとして扱われるってどんな気分だろう、チヤは傷ついたかな、恨んでるようには見えなかったけど俺たちを許すのにも時間が要っただろうな、とか何とか」
私は首を横に振って笑う。
「みんな、優しかった。子どものチヤ、とても優しくしてくれた。子どもでよかったって、ちょっと思って……私、甘えた。でも、本当は大人。今度はちゃんと、大人のチヤでがんばります」
「チヤは、二十五歳……でしたか」
クドラトさんに聞かれ、うなずく。
「もしかしたら、二十六かも。そろそろ」
「暦はどうなってるんですか? こちらに来て三年経って、どんな変化が?」
「ええと……」
「クドラトー、無理矢理聞き出さないのよ? まあ、呪術師じゃない私だって興味はあるけどね」
ナフィーサさんはちょっと身体をひねって私の顔をのぞき込む。
「ねえねえ、故郷では夫とか恋人とかいたの?」
おおっとぉ、恋バナ(?)きたー。ていうかナフィーサさんこそ、個人的なことに踏み込むなぁ! ま、それでも嫌な感じがしないのがナフィーサさんなんだけど。
「な、ないしょ!」
「ふーん、その様子だといないわねっ。良かったわね皆」
えっ?
見回すと、隊長もトゥルガンさんもクドラトさんも、苦笑したり目を逸らしたりしている。
ナフィーサさんまで、視線を落として言った。
「だって、辛いじゃない。好きな人と引き裂かれてこっちに来たんだったらさ。もちろん家族とかもだけど。皆、そこを一番心配してた」
ああ……
その気持ちが嬉しくて、私は微笑む。
親とは気まずい関係だったし、友達は少なかったけど、日本に愛着がないわけじゃない。でも、ドストラーとして三年を過ごして、色々なことを納得して飲み込むことを覚えた。それがいいのか悪いのかはわからないけれど、今、辛いと感じずに済んでいるのは確かで……
うまく説明できなくて、私はただ、こう言った。
「だいじょうぶ。みんながいるから、今、しあわせ。ありがとう」
ささ、まあ飲みましょーや。
隊長に瓶を差し出すと、皆がお互いにさしつさされつし始めて、そして全員で改めて、軽く杯を掲げた。
私やナフィーサさんのいない間に、隊長とクドラトさんは北ゴンドラのかなり下の方まで調査を進めたらしい。食堂の壁に貼ってあるダラの断面図に新しい建物が書き込まれていて、二人がここはこうだあそこはああだと説明してくれる。
私は知らなかったけれど、巨人のランタンは内部に入れるらしい。ナフィーサさんはゴンドラを使わずに降りて入ったことがあるそうで、入ったことがないのは私だけ。「チヤも中を見たいよな」なんて話になった。
ドストラーになっていた間にかなり鍛えられた私の身体は、さすがに人間に戻ってそのままを維持することはできなかったけれど、なまってしまうのも嫌だったのでそれなりに訓練している。バルラスさんの部下の人に、人間としての武器の使い方も少しだけ習ってきたので、ランタンまでなら降りても平気そうだ。そのうち連れて行ってもらおうかな。
ダラの話をしていると、部隊に戻ってきたんだ、という実感が湧く。私はそれが嬉しくて――
つい、お酒を過ごしてしまいましたっ。
「チヤ? 大丈夫かー」
隊長の声がする。
「うにゃー」
おいおい、また猫語が出てるぞ私。ていうかろれつが回ってない。意識ははっきりしてるのに。いやホント。
「眠いなら、そろそろ部屋に戻ったらどうですか」
顔色一つ変えずに飲んでいたクドラトさんが、淡々と言う。結構飲んでると思うんだけど、ザルだなこの人。
でも、本当、もう寝た方がよさそう。私はうなずくと、椅子を引いて……
がったん。
「うぁ」
あ、足に来てる。やばっ。久しぶりの飲酒だったんだから、限界を低めに見ておくべきだった。
「チヤ、大丈夫?」
向かいにいたトゥルガンさんがやってきて、立ち上がるのに手を貸してくれた。うわっ恥ずかしい、まっすぐ立てないよ。
いつの間にか、ナフィーサさんがいないし。あ、浴室にお湯を使いに行ったんだっけね。
そんなことを考えながら、私は壁につかまって皆にあいさつする。
「ごめんにゃさい、もう寝ます。おやすみにゃさい」
伝い歩きを始める私に、隊長が立ち上がって軽く両手を広げた。
「ほれチヤ、来い。運んでやる」
「ちょ、ザファル!」
びしっ、とトゥルガンさんが隊長に指をつきつける。
「もうチヤは大人の女性なんだから、そういう馴れ馴れしいのは良くない!」
「俺もそれは考えたぞ! が、いきなり態度を変えるのもと思ってな」
「でも、前と全く同じってのはどうかと思う!」
「あの、だいじょうぶ、ほんとに」
私はあわてる。酔っぱらって、恋人でもない男性に部屋まで送らせるなんて、しかも抱っこなんてとんでもない!
「でもチヤ、階段が危ないから、俺につかまって」
心配して手を貸してくれるトゥルガンさん。
そう、以前は私の部屋は一階だったけど、鍵が壊れたので、今日からは仕事場の近く――クドラトさんの部屋の並び、二階資料室の近くに部屋を決めたのだ。
「だめ、トルガン、階段」
私はびしっと断る。トゥルガンさんは、階段は上らずに済むなら上らない方がいいんでしょ?
すると、すっ、とクドラトさんが立ち上がった。
「私が送ればいいんでしょう、私が」
ええっ。
クドラトさんは冷ややかな目で、隊長とトゥルガンさんを見る。
「態度を変えるとか変えないとか……全く、隊長もトゥルガンも、元々が馴れ馴れしいからこういうときに困るんじゃないですか?」
隊長とトゥルガンさんが、ハッ! という表情になった。
「く、クドラト……! 変わってない。クドラトは一切、チヤに対する態度が変わっていない!」
「しかも気にもしていない!」
そんな二人を後目に、つかつかと私に近づくクドラトさん。
「ほらチヤ、行きますよ。勝手に私の腕にでもつかまりなさい」
ひいい! なんか怖い! これはたぶん、後から文句言われるっ。
「だいじょうぶ! 壁、つかまる! おやすみ!」
私は本気できっぱりと断ると、できうる限り急いで食堂を出ようとした。
廊下に出たとたん、とん、と柔らかいものにぶつかった。
「おっと。お湯いただきましたー。あらチヤ、もう寝るの?」
浴室から帰ってきたナフィーサさんだった。チュニックみたいな上着にガウチョパンツ(部屋着かな?)、髪がまだ濡れていて色っぽい。
「ねーさん、おやすみ……」
「待ってよチヤったら、足に来ちゃってるんじゃない? ちょっとぉ、男どもは何やってんのよ」
ナフィーサさんは、ひょい、と屈み込むと……
ふわり、と、私をお姫様抱っこした。
「ほら行くよ」
女戦士はスタスタと、廊下を歩き出す。隊長が「た、頼む」って言うのが聞こえた。
私はねえさんの首に手を回しながら、
(やっぱりねえさんはかっこいい……)
とウットリしたのだった。
【おしまい】
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