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冒頭試し読み
Opening Movie 変身
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時々、「猫はいいよね、猫になりたいなー」なんて考えるのは、人間には珍しくもないことだ。
人間だって楽しいこといっぱいあるし、猫は猫で大変だろうってことはわかってるんだけど、やさぐれてる時なんかはつい、ね。
◇ ◇ ◇
にゃー……という、か細い声が聞こえた。
私は足を止めて、あたりを見回した。
すでに陽は落ちて、週末の住宅街の路上を街灯が照らしている。どこからか、カレーの匂いが漂ってくる。
児童公園の植え込みで、小さな影が動いた。その影は段差からポテッと降りると、アスファルトの路上を私の方に近づいてくる。
街灯の光の輪に入って来たのは、小さな三毛猫だった。黒と茶色の部分が多い、いわゆる黒三毛で、右の前後の足先は黒、左の前後の足先は茶色。
「お前、野良ちゃん?」
私は屈み込んだ。
たぶん「野良くん」じゃなくて「野良ちゃん」、女の子だろうな、三毛猫はほとんどが雌だって言うから。昔、実家で飼ってたのは可愛い黒猫だったけど、三毛猫は三毛猫でいかにも和風という感じがいい。ま、猫は好きだから、どんな子も可愛いと思うんだけど。
車のエンジン音が近づいてきて、私は片手を猫のお腹に入れてひょい、と持ち上げた。
「ここ、危ないよ」
そのまま公園に入る。公園の外を、車のヘッドライトが通り過ぎていく。
「お前のお母さん、いないの?」
屈み込みながら猫を降ろし、あたりを見回した。子猫の場合、母猫が他の子猫をくわえてどこかへ移動している最中ということもあり得るので、一匹でいるからといってはぐれたとは限らない。母猫が戻ってくるかも。
セミタイトのジーンズスカートから出た私の膝を、子猫はピンク色の鼻でクンクンと嗅いでいる。
「悪いね、うちのアパート、ペット禁止だからさ」
頭を撫でると、子猫は軽く伸び上がって私の手に頭を押しつけるようにした。もっと撫でて、って言ってるみたい。
三毛猫はかなりのツンデレだって言うけど、この子は愛想がいい。
「私も、愛想よくしてるつもりなんだけどね。ツンがにじみ出るから、内定出ないのかね」
猫を相手に愚痴る。一体何社から落とされたことか、もう秋だよ? 就職氷河期も氷河期、永久凍土じゃないのか?
「お前みたいになりたいよ」
ため息をついていると、子猫は「にゃ」と言ってから向きを変え、さらに公園の中に進んでいった。公園といっても、ちょっとした広場にブランコとジャングルジムと鉄棒しかない。いかにも、法律的にここに作らなきゃいけないから作った、という感じの、仕方なさそうに存在する公園だ。
「どこ行くの?」
立ち上がって、何となくついていく。公園のあちら側の出口はさらに交通量が多いから、こんなよちよち子猫には危険だ……このまま放って帰ったら危ないよなぁ。どうしよう。
広場の中央まで来たとき、キーン、と耳鳴りがした。
やだな、貧血? 最近食欲もないし……就活うつ、とかね。はは。
そんな風に思いながら立ち止まったとたん、空気が渦を巻いた。
「え?」
顔を上げた私のすぐそばで、砂や小石が巻き上がった。すぐにそれに公園の木々の葉がちぎれて加わり、風が視覚化する。ブランコがキイキイと鳴り、その音は徐々に激しくなる。
「竜巻!?」
私はあわてて子猫に駆け寄り、抱き上げた。こんな小さい子、吹っ飛んじゃう! 全く、最近の異常気象ときたら!
鉄棒につかまるためにそっちへ逃げようとしたけど、風はすぐに目を開けていられないほど強くなった。私は胸に強く子猫を抱き込み、地面にうずくまった。にゃあ、と子猫がもがく。
うう、怖い、早く通り過ぎて……!
耳鳴りがひどくなる。気圧のせいか、頭が痛い。子猫の温もりが恐怖を和らげてくれるような気がして、私はその温もりに意識を集中させた。
だんだん、気が遠くなった。温もりがじわりと身体に染み込んで、とろりと溶けていくみたいに気持ちがいい。
渦巻く風に、クリームみたいにくるくる混ぜられて朦朧としながら、いくつも夢を見た。
暗い洞窟の中を、あてもなくさまよったり。
視界を草が埋め、大嫌いな虫が目の前を横切ったり。
いくつもの目が、私をのぞきこんできたり。
ひそひそ声、笑い声、命令する声が幾重にも重なって……
◇ ◇ ◇
――うっすらと、目を開ける。
……薄暗い。頬がざらついたものに当たっている。
ずいぶん、時間が経ったような。朦朧としながら過ごしてたのが、やっと意識がはっきりしたような感覚。今はいつで、何時だろう。
身体を起こそうとすると、じゃらっ、という音とともにおかしな重みが喉元にかかった。
「にゃに、これ」
舌が回らなくて変な言葉遣いになったけど、それどころじゃない。首に、何かはまっている。金属の首輪? 鎖もついているらしい。
座り込んだ膝に触れているのは、木の床。暗いながらも、あたりの様子が見える。妙に低い天井、そして私の周りにぐるりと……これは、柵?
私、檻の中に動物みたいに繋がれて、監禁されてる!?
パニックを起こしかけたとき、ガチャッ、と音がした。
私がいる檻には布がかけられているようで、布を透かしてわずかに明かりが入ってくるんだけど、その向こうで扉を開け閉めする音がしたのだ。足音が近づいてくる。
やがて、目の前で布がめくられた。檻の中に、陽光が射し込む。
二つの顔が見えた。西洋系ともアジア系ともつかない、やや濃いめの顔立ちの男女。
男性の方は二十代後半くらい? 外国人の年齢って、見た目ではよくわからないんだけど。なぜか鮮やかな藍色をしている長髪、どことなく上に立つ雰囲気の人物だ。
女性の方は、うわ、すごい美人……たぶん私より少し年下で、少女と大人の間の妖しげな魅力をまとっている。不思議な、ミルクティー色の長い髪。
そして二人とも、白い裾の長い服をガボッと着ている。陽の光は早朝という感じだし、この二人の格好と雰囲気……もしかして、寝間着? 起きたばっかり、みたいな?
どうしていいのかわからず、鎖を握りしめたまま固まっていると、美女(美少女?)の方が私の首を見て目を見開いた。そして眉をひそめながら、隣の男性に非難を帯びた響きで何か言い募っている。
え、ちょっと待って、何語? 全然わからない。
男性は肩をすくめ、持ち上げた布の端を檻の上にひっかけると、いったん私の死角に姿を消した。
美女は私に向き直り、微笑みながら何か言っている。優しい、とても柔らかな声の響きだ。私を安心させようとしているのがわかる。
やがて、男性が戻ってくると、檻の中に手を差し入れて何かを置いた。
小さな、鍵……
ハッとして首輪をまさぐると、その鍵が入りそうな鍵穴がある。
私はおそるおそる、二人のいる方へいざり寄った。鍵に手を伸ばす。きっと、この首輪を外す鍵だ。
が。
その時、やっと気づいた。鍵に向かって伸ばしている私の手、何か変だ、ってことに。
肘から先が、毛深い。いや、脱毛してないとかそういうレベルじゃなくてな。
肌が見えないほど、フッカフカに毛が生えているのだ。肘から手首にかけてが白い毛、手首の少し上から指先までが黒。あわてて左手を見ると、左手も肘から手首にかけて白、手首から先は茶色の毛がふわふわと生えている。左右違う色の手袋をしてるみたい。
手のひらを見ると、子どもの手のようなそこは、なぜかふっくらしてピンク色。これじゃ、まるで肉球……にくきゅう?
視界の隅で何かが動いて、私はパッとそちらを見た。
大きな鏡だ。檻が映っている。そして檻の中にいるのは――
「にゃんだコレ!?」
まるで漫画でよく見る猫耳少女みたいになった、私の姿だった。
◇ ◇ ◇
それから、三年の月日が流れた。
人間だって楽しいこといっぱいあるし、猫は猫で大変だろうってことはわかってるんだけど、やさぐれてる時なんかはつい、ね。
◇ ◇ ◇
にゃー……という、か細い声が聞こえた。
私は足を止めて、あたりを見回した。
すでに陽は落ちて、週末の住宅街の路上を街灯が照らしている。どこからか、カレーの匂いが漂ってくる。
児童公園の植え込みで、小さな影が動いた。その影は段差からポテッと降りると、アスファルトの路上を私の方に近づいてくる。
街灯の光の輪に入って来たのは、小さな三毛猫だった。黒と茶色の部分が多い、いわゆる黒三毛で、右の前後の足先は黒、左の前後の足先は茶色。
「お前、野良ちゃん?」
私は屈み込んだ。
たぶん「野良くん」じゃなくて「野良ちゃん」、女の子だろうな、三毛猫はほとんどが雌だって言うから。昔、実家で飼ってたのは可愛い黒猫だったけど、三毛猫は三毛猫でいかにも和風という感じがいい。ま、猫は好きだから、どんな子も可愛いと思うんだけど。
車のエンジン音が近づいてきて、私は片手を猫のお腹に入れてひょい、と持ち上げた。
「ここ、危ないよ」
そのまま公園に入る。公園の外を、車のヘッドライトが通り過ぎていく。
「お前のお母さん、いないの?」
屈み込みながら猫を降ろし、あたりを見回した。子猫の場合、母猫が他の子猫をくわえてどこかへ移動している最中ということもあり得るので、一匹でいるからといってはぐれたとは限らない。母猫が戻ってくるかも。
セミタイトのジーンズスカートから出た私の膝を、子猫はピンク色の鼻でクンクンと嗅いでいる。
「悪いね、うちのアパート、ペット禁止だからさ」
頭を撫でると、子猫は軽く伸び上がって私の手に頭を押しつけるようにした。もっと撫でて、って言ってるみたい。
三毛猫はかなりのツンデレだって言うけど、この子は愛想がいい。
「私も、愛想よくしてるつもりなんだけどね。ツンがにじみ出るから、内定出ないのかね」
猫を相手に愚痴る。一体何社から落とされたことか、もう秋だよ? 就職氷河期も氷河期、永久凍土じゃないのか?
「お前みたいになりたいよ」
ため息をついていると、子猫は「にゃ」と言ってから向きを変え、さらに公園の中に進んでいった。公園といっても、ちょっとした広場にブランコとジャングルジムと鉄棒しかない。いかにも、法律的にここに作らなきゃいけないから作った、という感じの、仕方なさそうに存在する公園だ。
「どこ行くの?」
立ち上がって、何となくついていく。公園のあちら側の出口はさらに交通量が多いから、こんなよちよち子猫には危険だ……このまま放って帰ったら危ないよなぁ。どうしよう。
広場の中央まで来たとき、キーン、と耳鳴りがした。
やだな、貧血? 最近食欲もないし……就活うつ、とかね。はは。
そんな風に思いながら立ち止まったとたん、空気が渦を巻いた。
「え?」
顔を上げた私のすぐそばで、砂や小石が巻き上がった。すぐにそれに公園の木々の葉がちぎれて加わり、風が視覚化する。ブランコがキイキイと鳴り、その音は徐々に激しくなる。
「竜巻!?」
私はあわてて子猫に駆け寄り、抱き上げた。こんな小さい子、吹っ飛んじゃう! 全く、最近の異常気象ときたら!
鉄棒につかまるためにそっちへ逃げようとしたけど、風はすぐに目を開けていられないほど強くなった。私は胸に強く子猫を抱き込み、地面にうずくまった。にゃあ、と子猫がもがく。
うう、怖い、早く通り過ぎて……!
耳鳴りがひどくなる。気圧のせいか、頭が痛い。子猫の温もりが恐怖を和らげてくれるような気がして、私はその温もりに意識を集中させた。
だんだん、気が遠くなった。温もりがじわりと身体に染み込んで、とろりと溶けていくみたいに気持ちがいい。
渦巻く風に、クリームみたいにくるくる混ぜられて朦朧としながら、いくつも夢を見た。
暗い洞窟の中を、あてもなくさまよったり。
視界を草が埋め、大嫌いな虫が目の前を横切ったり。
いくつもの目が、私をのぞきこんできたり。
ひそひそ声、笑い声、命令する声が幾重にも重なって……
◇ ◇ ◇
――うっすらと、目を開ける。
……薄暗い。頬がざらついたものに当たっている。
ずいぶん、時間が経ったような。朦朧としながら過ごしてたのが、やっと意識がはっきりしたような感覚。今はいつで、何時だろう。
身体を起こそうとすると、じゃらっ、という音とともにおかしな重みが喉元にかかった。
「にゃに、これ」
舌が回らなくて変な言葉遣いになったけど、それどころじゃない。首に、何かはまっている。金属の首輪? 鎖もついているらしい。
座り込んだ膝に触れているのは、木の床。暗いながらも、あたりの様子が見える。妙に低い天井、そして私の周りにぐるりと……これは、柵?
私、檻の中に動物みたいに繋がれて、監禁されてる!?
パニックを起こしかけたとき、ガチャッ、と音がした。
私がいる檻には布がかけられているようで、布を透かしてわずかに明かりが入ってくるんだけど、その向こうで扉を開け閉めする音がしたのだ。足音が近づいてくる。
やがて、目の前で布がめくられた。檻の中に、陽光が射し込む。
二つの顔が見えた。西洋系ともアジア系ともつかない、やや濃いめの顔立ちの男女。
男性の方は二十代後半くらい? 外国人の年齢って、見た目ではよくわからないんだけど。なぜか鮮やかな藍色をしている長髪、どことなく上に立つ雰囲気の人物だ。
女性の方は、うわ、すごい美人……たぶん私より少し年下で、少女と大人の間の妖しげな魅力をまとっている。不思議な、ミルクティー色の長い髪。
そして二人とも、白い裾の長い服をガボッと着ている。陽の光は早朝という感じだし、この二人の格好と雰囲気……もしかして、寝間着? 起きたばっかり、みたいな?
どうしていいのかわからず、鎖を握りしめたまま固まっていると、美女(美少女?)の方が私の首を見て目を見開いた。そして眉をひそめながら、隣の男性に非難を帯びた響きで何か言い募っている。
え、ちょっと待って、何語? 全然わからない。
男性は肩をすくめ、持ち上げた布の端を檻の上にひっかけると、いったん私の死角に姿を消した。
美女は私に向き直り、微笑みながら何か言っている。優しい、とても柔らかな声の響きだ。私を安心させようとしているのがわかる。
やがて、男性が戻ってくると、檻の中に手を差し入れて何かを置いた。
小さな、鍵……
ハッとして首輪をまさぐると、その鍵が入りそうな鍵穴がある。
私はおそるおそる、二人のいる方へいざり寄った。鍵に手を伸ばす。きっと、この首輪を外す鍵だ。
が。
その時、やっと気づいた。鍵に向かって伸ばしている私の手、何か変だ、ってことに。
肘から先が、毛深い。いや、脱毛してないとかそういうレベルじゃなくてな。
肌が見えないほど、フッカフカに毛が生えているのだ。肘から手首にかけてが白い毛、手首の少し上から指先までが黒。あわてて左手を見ると、左手も肘から手首にかけて白、手首から先は茶色の毛がふわふわと生えている。左右違う色の手袋をしてるみたい。
手のひらを見ると、子どもの手のようなそこは、なぜかふっくらしてピンク色。これじゃ、まるで肉球……にくきゅう?
視界の隅で何かが動いて、私はパッとそちらを見た。
大きな鏡だ。檻が映っている。そして檻の中にいるのは――
「にゃんだコレ!?」
まるで漫画でよく見る猫耳少女みたいになった、私の姿だった。
◇ ◇ ◇
それから、三年の月日が流れた。
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