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33話
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陛下の私室に入ると、とてもホッとした。
だけど、ドロドロとした感情が膨れ上がってくる。
「この部屋に入れるのは、私だけ?他の女性は入ってない?」
ソファアの質問に、ヴィンセントは驚いて振り返る。
「・・・そうだな。私の私室に入ったことがあるのは、おまえだけだ。」
その答えに心底ホッとする。
でも、モヤモヤは消えない。
「私が来なかったら、今夜はあの人を・・・抱いてた?」
ドロドロとした感情が、私の心を支配していく。
「話がしたいって言ったのに!弁明も何もさせてもらえずに、他の女性と会ってるなんて・・・!!」
見上げると・・・・何故か、少し顔を赤らめて嬉しそうにするヴィンセントの顔が有った。
「・・・なんで、笑ってるの?」
「何故って、ソフィア。おまえが嫉妬して本気で怒っているから。」
「怒るに決まってるでしょ?!」
「・・・すまん。しかし、やはり嬉しい。おまえは、さっき『私の陛下に触らないで』と言ったな。正直言ってグッと来てしまった。」
ヴィンセントは、ソフィアを抱きしめておでこにキスをした。そして溜息をついてから言った。
「私は、おまえに愛されているのだな。安心した。」
陛下を抱きしめて、とにかく謝罪した。
「ごめんなさい。本当に、ごめんなさい!」
本当は、陛下に腹を立てられる身分じゃない。自分の身勝手さが悪いのだから。
「子供を産みたくなかったわけじゃないの!ただ、ただね、今だけは、あともう少しだけ時間が欲しかっただけなの!」
ヴィンセントはソフィアの頭を撫で続ける。
撫でながら、ゆっくりとした口調で言う。
「話は、アデルから聞いた。しかし、なぜ私に相談してくれなかった?」
「・・・・言えるわけない。」
「何故だ?毎日、こんなに一緒にいて、何故・・・」
「あなたは国王だもの!!言えるわけない!!」
ソフィアは、今までモヤモヤとしていた心の内を、吐き出すように言った。
「私は、陛下と知り合うまでは、1人で生きていくつもりだったの。お爺様をのらりくらりとかわして、学校を作れなくても、フィジーのことも教会の子供達だけでも面倒を見て、続けていけると思ってた。だけど、だけど、陛下と知り合って、どんどん思ってもいなかった方向に転がって行っちゃって・・・・!だけど、子供達を、途中で放り投げるわけにも行かない。」
思いもしなかった出会いと現状に、ソフィアは、どうしたらいいのか分からなくなっていた。
「あなたが、国王じゃなきゃよかった・・・!!」
そうすれば、気を使うこともなく、何でも話して相談できたかもしれない。
ボタボタと涙が出てきてしまう。止められなくて、泣きながら言う。
「私が、結婚式まで・・・子供は欲しくないって言ったら、許してくれた?世継ぎを望まれて愛人を作らされてたあなたが、他のみんなも、許してくれなかったと思う。」
えぐっと、鼻水をすすりながら言う。
「フィジーのことだって、スラムの子を1人だけ救うのは公平じゃない。それを陛下にお願いなんてできない!国が動くってなれば、制度の導入?でも。そんなの、今から議題にあげたとして、いつになるの?何年も先?今すぐに救わないといけないフィジーを助けてあげられない!あの子には私しかいないの!だから、」
ヴィンセントは、ソフィアを抱きしめた。苦しい位に、抱きしめて言った。
「そうだとしても!ソフィア、私はお前の口から聞きたかった。私は、おまえと共に生きていきたい。一緒に考えて、一緒に悩んで、一緒に答えを出して、それが、それがどんな答えになろうとも、おまえと一緒に分かり合って理解し合って生きていきたいんだ!!結果が同じでも、面倒でも!それでも時間をかけて、理解し合いたい!」
ボロボロと、涙が止まらなかった。
ヴィンセントは、辛そうな顔をしていた。
軽率で安易だった自分に腹が立つ。大事なことだから、言うべきだったのに。うまく誤魔化して過ごそうとした。誤魔化せれば、誰も傷つかないから。でも結局、一番大事な人を傷つけた。
「ごめんなさい。誰も傷つけたくなかったのに‥」
すがるように抱きついて、謝った。
「本当に、ごめんなさい」
ヴィンセントは、ソフィアの涙を指で拭いながら笑う。
「本当にショックだった。私は、おまえに望まれていないのかと…」
首を横に振ってヴィンセントの腕を掴む。
「大好きだよ。子供だって、いつかは欲しいに決まってる。」
ヴィンセントは、満面の笑みをこぼした。
「ならば、おまえの抱えている問題を全て解決してやる。」
「え?」
「それなら、いいんだな?」
「・・・え、うん。」
「私は王だ。私に不可能など無い!」
ニヤリと笑う陛下は、本気なのか、ちょっとわからない感じだったけど、頼もしく思えた。
陛下は、私の顔中にキスをして、抱きしめる腕も強くなる。
「・・・ヴィンセント??」
「はぁ、また、おしおきしたい。」
「ちょっ・・・ちょっと!今日はね、私、できないの・・」
「わかっている。月のモノが来たと報告は受けた。しかし・・・我慢ができそうにない。」
さわさわと、お尻に手が行くので、慌てて制止する。
「ダメ!ちょっと!ヴィンセント!」
全くもう!エッチなんだからっ!仕方ないなぁ~。
「ヴィンセント、そこに座って?舐めてあげるから。」
彼を座らせてから、キスをして耳も舐めてあげる。首筋も、鍛えられた胸の先端も、太腿も。私がされて気持ち良い所を舐めてキスをする。
「気持ち良い?」
そう質問すると、嬉しそうにヴィンセントが答える。
「あぁ、少しくすぐったい」
口に納まりきらない大きなペニスに、どうしようか少し考えてから、急に思い出して、陛下の寝室にあるローションを持って来る。
それを肉棒に塗り付けて、手と口で、なんとかシゴキながら舐める。これでいいのかな?と、上目づかいでヴィンセントを見ると、頬を赤くしてエッチな顔で見降ろされている。
舐めながら聞いてみる。
「これ、気持ちひい?」
耐えきれないと言わんばかりに、眉をしかめて、ヴィンセントは吐息をもらす。
「はっ・・・あ。ソフィア。そんな・・・じらすように舐められたら・・・ダメだ。一気に口の中に押し込みたくなってしまう」
えっ?!それはヤダ!!
つい焦って、限界まで大きく口を広げて、口の中に入れられるだけ入れて、両手で少し激しくしごきながら上下に頭を振る。
すると、どんどん肉棒が大きくなり始めて固くなった。も・・・もうムリ~~!!と思った瞬間に、陛下の手が伸びてきて、口から抜き取られると、体を持ち上げられて、キスをしていた。
舌を絡めて深いキスをしながら、抱きついていると、陛下は片手でペニスをしごいてイッた。
・・・・私がイかせてあげたかったのに。なんか残念過ぎる。
「無理しなくていい。」
そう言って、ヴィンセントは微笑んだ。
その後、2人でベッドに入り、抱き合う。
暗闇の中で、ヴィンセントはつぶやいた。
「・・・・子供・・・か。」
「え?」
「あぁ、いや、正直言って、以前はあまり想像できなかったのだ。しかし、おまえと出会って少し想像するようになった。」
「どんなふうに?」
ヴィンセントは、天井を見上げて微笑みながら言った。
「最初の子供は、男だろうか?女だろうか?女の子でソフィアに似ていたら、たまらなく可愛いだろうな。もしそうであったら、私は王女を嫁に出せる自信が無い・・・とか。」
あまりにも先の話をするので、ソフィアは笑った。
「産まれてくる子が女ばかりだったら、どうしよ。」
はははと、ヴィンセントが笑う。
「そうしたら、女王制度を作る。男子だけが世継ぎと言う時代は終わりだ。」
「子供ができなかったら??」
「その時は、だれか良い者を王に任命すればよい。」
ヴィンセントの考えは、いつだって柔軟で清々しい。
たんたんと、現状を受け入れて、大切な物は何かを見失わずに対応していける。
そうゆう所、凄く好きだなと、惚れなおしていた。
だけど、ドロドロとした感情が膨れ上がってくる。
「この部屋に入れるのは、私だけ?他の女性は入ってない?」
ソファアの質問に、ヴィンセントは驚いて振り返る。
「・・・そうだな。私の私室に入ったことがあるのは、おまえだけだ。」
その答えに心底ホッとする。
でも、モヤモヤは消えない。
「私が来なかったら、今夜はあの人を・・・抱いてた?」
ドロドロとした感情が、私の心を支配していく。
「話がしたいって言ったのに!弁明も何もさせてもらえずに、他の女性と会ってるなんて・・・!!」
見上げると・・・・何故か、少し顔を赤らめて嬉しそうにするヴィンセントの顔が有った。
「・・・なんで、笑ってるの?」
「何故って、ソフィア。おまえが嫉妬して本気で怒っているから。」
「怒るに決まってるでしょ?!」
「・・・すまん。しかし、やはり嬉しい。おまえは、さっき『私の陛下に触らないで』と言ったな。正直言ってグッと来てしまった。」
ヴィンセントは、ソフィアを抱きしめておでこにキスをした。そして溜息をついてから言った。
「私は、おまえに愛されているのだな。安心した。」
陛下を抱きしめて、とにかく謝罪した。
「ごめんなさい。本当に、ごめんなさい!」
本当は、陛下に腹を立てられる身分じゃない。自分の身勝手さが悪いのだから。
「子供を産みたくなかったわけじゃないの!ただ、ただね、今だけは、あともう少しだけ時間が欲しかっただけなの!」
ヴィンセントはソフィアの頭を撫で続ける。
撫でながら、ゆっくりとした口調で言う。
「話は、アデルから聞いた。しかし、なぜ私に相談してくれなかった?」
「・・・・言えるわけない。」
「何故だ?毎日、こんなに一緒にいて、何故・・・」
「あなたは国王だもの!!言えるわけない!!」
ソフィアは、今までモヤモヤとしていた心の内を、吐き出すように言った。
「私は、陛下と知り合うまでは、1人で生きていくつもりだったの。お爺様をのらりくらりとかわして、学校を作れなくても、フィジーのことも教会の子供達だけでも面倒を見て、続けていけると思ってた。だけど、だけど、陛下と知り合って、どんどん思ってもいなかった方向に転がって行っちゃって・・・・!だけど、子供達を、途中で放り投げるわけにも行かない。」
思いもしなかった出会いと現状に、ソフィアは、どうしたらいいのか分からなくなっていた。
「あなたが、国王じゃなきゃよかった・・・!!」
そうすれば、気を使うこともなく、何でも話して相談できたかもしれない。
ボタボタと涙が出てきてしまう。止められなくて、泣きながら言う。
「私が、結婚式まで・・・子供は欲しくないって言ったら、許してくれた?世継ぎを望まれて愛人を作らされてたあなたが、他のみんなも、許してくれなかったと思う。」
えぐっと、鼻水をすすりながら言う。
「フィジーのことだって、スラムの子を1人だけ救うのは公平じゃない。それを陛下にお願いなんてできない!国が動くってなれば、制度の導入?でも。そんなの、今から議題にあげたとして、いつになるの?何年も先?今すぐに救わないといけないフィジーを助けてあげられない!あの子には私しかいないの!だから、」
ヴィンセントは、ソフィアを抱きしめた。苦しい位に、抱きしめて言った。
「そうだとしても!ソフィア、私はお前の口から聞きたかった。私は、おまえと共に生きていきたい。一緒に考えて、一緒に悩んで、一緒に答えを出して、それが、それがどんな答えになろうとも、おまえと一緒に分かり合って理解し合って生きていきたいんだ!!結果が同じでも、面倒でも!それでも時間をかけて、理解し合いたい!」
ボロボロと、涙が止まらなかった。
ヴィンセントは、辛そうな顔をしていた。
軽率で安易だった自分に腹が立つ。大事なことだから、言うべきだったのに。うまく誤魔化して過ごそうとした。誤魔化せれば、誰も傷つかないから。でも結局、一番大事な人を傷つけた。
「ごめんなさい。誰も傷つけたくなかったのに‥」
すがるように抱きついて、謝った。
「本当に、ごめんなさい」
ヴィンセントは、ソフィアの涙を指で拭いながら笑う。
「本当にショックだった。私は、おまえに望まれていないのかと…」
首を横に振ってヴィンセントの腕を掴む。
「大好きだよ。子供だって、いつかは欲しいに決まってる。」
ヴィンセントは、満面の笑みをこぼした。
「ならば、おまえの抱えている問題を全て解決してやる。」
「え?」
「それなら、いいんだな?」
「・・・え、うん。」
「私は王だ。私に不可能など無い!」
ニヤリと笑う陛下は、本気なのか、ちょっとわからない感じだったけど、頼もしく思えた。
陛下は、私の顔中にキスをして、抱きしめる腕も強くなる。
「・・・ヴィンセント??」
「はぁ、また、おしおきしたい。」
「ちょっ・・・ちょっと!今日はね、私、できないの・・」
「わかっている。月のモノが来たと報告は受けた。しかし・・・我慢ができそうにない。」
さわさわと、お尻に手が行くので、慌てて制止する。
「ダメ!ちょっと!ヴィンセント!」
全くもう!エッチなんだからっ!仕方ないなぁ~。
「ヴィンセント、そこに座って?舐めてあげるから。」
彼を座らせてから、キスをして耳も舐めてあげる。首筋も、鍛えられた胸の先端も、太腿も。私がされて気持ち良い所を舐めてキスをする。
「気持ち良い?」
そう質問すると、嬉しそうにヴィンセントが答える。
「あぁ、少しくすぐったい」
口に納まりきらない大きなペニスに、どうしようか少し考えてから、急に思い出して、陛下の寝室にあるローションを持って来る。
それを肉棒に塗り付けて、手と口で、なんとかシゴキながら舐める。これでいいのかな?と、上目づかいでヴィンセントを見ると、頬を赤くしてエッチな顔で見降ろされている。
舐めながら聞いてみる。
「これ、気持ちひい?」
耐えきれないと言わんばかりに、眉をしかめて、ヴィンセントは吐息をもらす。
「はっ・・・あ。ソフィア。そんな・・・じらすように舐められたら・・・ダメだ。一気に口の中に押し込みたくなってしまう」
えっ?!それはヤダ!!
つい焦って、限界まで大きく口を広げて、口の中に入れられるだけ入れて、両手で少し激しくしごきながら上下に頭を振る。
すると、どんどん肉棒が大きくなり始めて固くなった。も・・・もうムリ~~!!と思った瞬間に、陛下の手が伸びてきて、口から抜き取られると、体を持ち上げられて、キスをしていた。
舌を絡めて深いキスをしながら、抱きついていると、陛下は片手でペニスをしごいてイッた。
・・・・私がイかせてあげたかったのに。なんか残念過ぎる。
「無理しなくていい。」
そう言って、ヴィンセントは微笑んだ。
その後、2人でベッドに入り、抱き合う。
暗闇の中で、ヴィンセントはつぶやいた。
「・・・・子供・・・か。」
「え?」
「あぁ、いや、正直言って、以前はあまり想像できなかったのだ。しかし、おまえと出会って少し想像するようになった。」
「どんなふうに?」
ヴィンセントは、天井を見上げて微笑みながら言った。
「最初の子供は、男だろうか?女だろうか?女の子でソフィアに似ていたら、たまらなく可愛いだろうな。もしそうであったら、私は王女を嫁に出せる自信が無い・・・とか。」
あまりにも先の話をするので、ソフィアは笑った。
「産まれてくる子が女ばかりだったら、どうしよ。」
はははと、ヴィンセントが笑う。
「そうしたら、女王制度を作る。男子だけが世継ぎと言う時代は終わりだ。」
「子供ができなかったら??」
「その時は、だれか良い者を王に任命すればよい。」
ヴィンセントの考えは、いつだって柔軟で清々しい。
たんたんと、現状を受け入れて、大切な物は何かを見失わずに対応していける。
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