王様の愛人

月野さと

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26話★

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 ソフィアと、甘い夜を過ごしたかった。
 互いの気持ちを確かめ合いながら、溶け合うように1つになって、愛し合いたかった。
 酒や薬などで、おかしくなった状態ではなく・・・。そんな真面目な考えも、彼女の誘惑で全て吹き飛ぶ。
 

「あむっ、んむっ、んんっ!」

 声を漏らしながら、ソフィアの頭が上下して、亀頭がヌルヌルと温かい感触で包まれる。彼女の可愛い口が、私の男根をくわえている。その事実だけでも興奮して、視覚だけでもイケる。
 
 ダメだと言いながらも、もはや、やめさせることが出来ぬほどに、口でされる快感に抗えない。
 気持ち良すぎて、天井を仰ぎ、目を閉じる。
 ソファーに深く腰掛け、背もたれに背中をつける。

「はぁ・・・っ!」
 気持ち良すぎる・・・!
 ビクッビクッと、陰茎が震えながら固さを増し、トロリと先走りの汁が伝う。

 気がつくと、ソフィアが私にまたがり、腰にあるレースの紐を引き抜いた。床に落ちるそれを見て、布部分の少ない下着であったことに気がつく。そのまま、陰部を陰茎の先端に、くっつけた。
 ヌルリと滑り、互いに濡れているのが解る。

 胸の先端と、陰部のごくわずかの場所しか隠せていないナイトドレスは、シャラシャラとしていて灯りに反射して、体全体が光るように見える。神々しく感じてしまうほどの、なめらかな白い肌がキラキラしていて、体の曲線が浮かび上がる。
 その姿に見惚れていると、彼女は静かに、腰を下ろして膣内に亀頭を入れた。

「んっ!あ・・・ん!はぁあ!」

 温かい膣壁に包み込まれていく、この瞬間は言いようが無い程に気持ちが良い。ずっと入っていたいと思う程だ。  
 はじめて自分から挿入したソフィアは、角度が真っ直ぐではなかったようで、ゴリュッと中で膨らんだ所に擦れて声を上げた。
「あ!あんっ、ん~~っ、あ!きもちいぃ。」
 気持ち良さそうに蕩けた顔で、ソフィアは自分から、ゆっくりと肉棒を深く刺しこんでいく。

 その気持ち良さに、腰を動かしてしまいそうになるが、彼女が自ら私を受け入れていく姿が嬉しくて、魅惑的で、ずっと見ていたいので堪えた。

 しかし、ソフィアは全部を挿入することが出来ずに、途中からガクガクと中も足も震わせて、目を大きくさせる。
「あ・・・あっ、刺さっちゃうっ!」
 慌てたように腰を引いてから、ソフィアは再度、気持ち良い所を探して、腰をユラユラと揺らし始めた。

 火照った顔で、私を見つめて、淫らな姿で腰を振る。

 たまらない・・・・!


 ヴィンセントは、体を起こして、ソフィアと繋がったままで、抱きかかえて立ち上がる。
「きゃあぁぁあああっん!」
 自然と男性器が、奥深くに突き刺さる。
 ソフィアは落ちないように、抱きつき、ますます、奥深くに届く。
「あ゛!ああ!!」
 そのままで、寝室に連れて歩いて行くと、ソフィアは歩く振動に合わせて、喘ぎもがいた。 
「あっ!はぁあ!んっ!あん!あん!」
 可愛くて、つい悪戯をしてしまいたくなり、腰を激しく振ってやる。
 パン!パン!パン!と打ち付ける音と共に、ソフィアは衝撃に涙を流して善がった。
「あぁん!はぁん!ダメえ!あぁ!あぁあ!」
 
 繋がったままでベッドにあがり、ソフィアを上にして寝転がる。 
 ソフィアはグッタリとして、体を密着させて抱きついていた。はぁ、はぁ、という息づかいだけが聞こえる。頭を撫でてやって、そっと耳元で囁く。
「気持ち良かったのか?」
 その質問に、ソフィアはコクンと頷いて見せる。
 そうして、顔だけを上げると、ソフィアは唇にキスをくれた。ソフィアの目はウルウルと潤んで、愛おしそうにヴィンセントを見ながら、上半身を起こして、腰を振り始めた。

「あん、あんっ、気持ちいい。気持ち良いの。」
 喘ぎ声を上げながら、腰を振り続ける。
 ぐりぐりと円を描くように腰を回したり、ジャンプするように上下に揺らしたり、擦りつけるようにして奥を突いたりして、快感に声を上げていた。
 ヴィンセントも、それに答えるように、ソフィアに合わせて腰を突き上げる。
「はぁあぁん!あっ!そこ!・・・あ!もっと!」
 好きな女が、淫らに色っぽく、自分の上で踊り狂う。
「ソフィア・・・ソフィアっ!」 
 彼女が私を置いて、一人で気持ち良くなって、イキ狂ってしまうのが寂しくなり、両手を握る。

 下から思いっきり突き上げて、責め立てると、悲鳴を上げて海老反りになる。
「あああああ!イッちゃうぅっ」 
 耐えられなかったのか、ぬぽんっ!と肉棒を引き抜くと、ソフィアはベッドの上に倒れ込んだ。はふっ、はふっと、息をしてビクビクと体を震わせている。

 背中を向けて倒れ込み、大きく息をするソフィアの背中に、クッキリと浮かび上がっている紋章。それを見るたびに、愛おしくてたまらなくなる。

 誘われるように、ソフィアの後ろから抱き着く。
 まだまだ萎えない肉棒を、後ろから膣内に挿入して、紋章にキスをする。
「愛してる。ソフィア。」
「はっ、あっ・・・陛下。私も・・・」
 
 互いに指を絡めて握りしめた手。密着する体。愛の囁き。

 これほどに幸せなことは無い。

 感情が高ぶって、後ろから激しく突き上げる。結合部が熱かった。
「愛してるっ、愛してるの!陛下。好きっ、好きぃ!」
「ソフィアっ、愛してる。愛している!」

 静かに2人で絶頂を向える。
「・・・っつ!!!」

 快感で身が震え、どちらの心臓の音なのかわからなくなるほど、体を密着させて抱きしめた。

 何故だか、もっと、もっと欲しくなり、ソフィアを上に向かせて、もう1度挿入する。
 もう、どこもかしこも、トロトロになっている。
 もっと、もっと1つになりたい。
 何度も何度も抱き合って、2人の境目が解らなくなるほどに、1つに溶け合ってしまいたい。

 深く口づけて、挿抜もせずに、深く深く奥へと杭を打ち込むように圧迫する。互いに抱き合い、足を絡めて、囁き合う。

「愛してる。愛しているよ。ソフィア。」
「・・・んっ!あ・・・愛してる・・の。陛下。愛してるから。もっと、もっと言って?」


 一晩中、何度も何度も、くり返し『愛』を交わした。

 これから先も、ずっと。
 この思いが消えぬように、忘れてしまわぬように、すれ違ってしまわぬように。
 言葉でも行動でも、毎日こうして伝えて確かめあっていたいと思った。



 



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