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Episode 22 同じ気持ち
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「ひゃぁぁあああ!!」
私は慌てて、両腕で胸元を隠す。
真っ白いシャツは、ビショビショで私の体にピッタリとくっつき、肌の色まで透けて見える。
慌てふためきながら岸に上がって、ポールを探した。
「ポール!ポールどこ?」
体を隠しながら、ポールと着替えの荷物を持ったバロウを探そうとした。さっきまで、近くに居たのに、どこへ行ったのか?
すると、ジャンが後ろから私の二の腕を掴んだ。
「どうして。ポールを呼ぶ?」
低い声で、そう言われて、見上げると少し怖い顔だった。
「へ?ちょっと、ちょっと待って!見ないでよ!」
必死に手で胸を隠しながら言うと、ジャンの手に力がこもって、掴まれた場所が痛い。
「ポールは良くて、私はダメなのか?」
「え?何言ってるの?」
早く服を着替えたいのに!
「人間は夫以外の男に、体を見せないだろう?」
「え?・・・・あ、はい。」
「なら、ポールも男だ!私以外に見せるな!」
「・・・」
・・・何度も、何度も、話の流れを整理する。それって、つまり…。
「ポール!」
ジャンの一声で、ポールが現れた。
「はい。」
「ルナの着替えをとってくれ。」
言われた通りに、ポールは私の服一式を取り出してジャンに渡す。そのまま、どこかに消えた。
ジャンは私に向きなおると、私の濡れたシャツのボタンに手をかけて、1つ2つとボタンを外していく。
「ちょ・・・ちょっと待って、自分で着替えるから!」
「ルナ。」
真剣な声で、名前を呼ばれて、恐る恐る上を向く。
「ジャン。突然どうしたの?怖いよ・・・。」
真剣な顔で、ジャンは1つ呼吸をしてから言った。
「いい機会だから、ハッキリさせる。私は、おまえを番にしたい。」
「つがい・・・?」
ジャンはゆっくりと頷く。
「旅をしながら、ずっと考えていた。おまえの、幸せは何なのか。これから、おまえは、どうしたいのか。ルナは、飛べなくなった私への、同情心から一緒にいるだけなのか。」
同情心?
「違う!そんなんじゃないよ!」
「ならば、行く場所が無いから、ただ、私について来ているのか?」
「違う!そうゆうんじゃないよ!この世界で生きてくなら、ジャンの傍が良かったから、だから」
・・・違う
そうじゃない。私。
あの時。私は・・・
「帰りたくなかった・・・あの時、私、元の世界に帰りたくないって、そう思ったの。ジャンと離れたくないって。」
うつむいたままだった私の顔を持ち上げて、真っ直ぐに見つめてくる。
「ルナ・・・私は、おまえを帰したくなかった。ずっと、私の傍に居ればいいと思ったんだ。」
あぁ、
あの時、私たちは同じ気持ちだったんだ。
きゅぅっと、心臓を掴まれたみたいに、胸が苦しくなる。その言葉が、嬉しくて、胸いっぱいに熱いものが込み上げて来る。
「ずっと、ジャンの傍にいる。・・・だから、ずっと傍にいて。」
涙をこらえて、なんとか言葉にすると、ジャンは私を力いっぱい抱きしめた。
「ルナ・・・」
涙目になってる私を見つめて、優しくキスをしてくれた。
もう、ドキドキが止まらない。夢みたい。
おでこと、おでこを合わせて、ジャンは言った。
「ルナ。竜は番と決めたら、執着するし、もう逃がしてやれなくなる。この森で一緒に暮らし始めたら、一歩も外に出してやれなくなるかもしれない。」
私は、笑ってしまった。
「それは~、困るかも?ふふふっ、だって私、ジャンと釣りとかしたいし、一緒に森を散策したり、夕日とか見に行きたいな♪夜になったらさ、一緒に星を・・・眺め・・・んっ。」
止められないと言わんばかりに、ジャンは私に何度も何度もキスをした。
背中に回した手で彼の服を掴んで、必死に受け止めた。
そのキスが凄すぎて、私は立っていられなくなって、カクンッと膝から崩れる。そんな私をジャンは支えながら、気が遠くなるほどに、私たちはキスをした。
程なくしてから、ポールが現れて言った。
「そろそろ行かなければ、日が暮れてしまいますよ。」
私は赤面して、ポールを見たけれども、爽やかな笑顔を向けられただけで、ジャンも平然と答えた。
「そうだな。行こう。」
そうして、先を進んだ。
暫くしてから、1つの家がポツンと建っているのが見えた。
想像していたよりも、しっかりしたつくりの家で、レンガで出来ている。崩れているとか朽ちている感じが、全く無かった。
建物の玄関の前まで行くと、蜘蛛の巣はかかっていたけれども、女将さんから貰った鍵を入れて回すと、ギイ・・・と音が鳴り、開いた。
建物の中は真っ暗で、咄嗟にジャンの腕に縋りつく。それを見て、ジャンが笑って言う。
「今、明るくしてやる。」
右手の人差し指と親指で、丸をつくると、指先に息を吹きかける。その指先からキラキラとガラスの欠片のような物が舞った・・・と思った瞬間に、家の中の灯りがついた。
「わぁ~。なにこれ?これも竜の力?」
「あぁ。これで怖く無いだろう?」
「うん!ありがとう!」
私は、灯りに元気をもらって、家の中を探検する。
リビングルームとベッドルーム。それから、客間と広めのバスルームにトイレと、オーブンもついているキッチンがあった。
「充分な広さと部屋数があって贅沢~!」
私は大満足したので、早速、キッチンに戻って、女将さんから頂いた物を広げて、整理しながらしまっていく。女将さんから頂いたバッグの中には、山菜や山で食べれる木の実についての本や、メモ書きなどがあった。数日分の食材はバッグに入れてくれてたので、本当に感謝感謝である。
やっと、住む家が見つかって、少しホッとしている。
やっぱり何よりも、お風呂!これで毎日入れるしね♪
それに、これからは、2人で(ポールもいるけど)この家に住むんだよね。前は夫婦のフリだったけど、もう違うんだ。両想いなんだもん!“番い”って、たぶん恋人とかの事だよね?なんか、ドキドキしちゃうよ。
はぁ~。人生初の恋人が、人間じゃないのは、まぁ置いといて・・・お父さん、お母さん、お祖母ちゃん、ごめんね。ルナベルがいるから、私が消えたわけじゃないし、気がついてないかな?
でも、ルナベル・・・ごめんね。私、ジャンと離れられない。
ルナは、心の中でルナベルに謝罪しつつ、でも前を向いて、ジャンと生きて行こうと決意をした。
その頃、
ジャンは、ベッドルームで布団を触り、首を傾げた。
そこへポールがやってくる。
「主、床もリビングのソファーも綺麗でした。」
ジャンは頷く。
「家具に埃がついていない。1年放置された家には見えないな。」
「もしかすると、女将さんが定期的に掃除していたのでは?」
「・・・なるほど。そうかもしれないな。」
ジャンは、そうは言いつつも、どこか落ち着かなかった。この違和感はなんなのか、家の中を歩き回りながら考えている時だった。
ベッドルームにルナが入って来る。
「ジャン?・・・・わぁ~!!」
ルナは天井を見上げて声を上げた。
「このベッドルーム!大きい天窓が付いてる!!星を見ながら眠れるやつだ!すご~い♪」
そう言って、ベッドの上に飛び乗って、天井を見上げる。
ルナの、そのはしゃぎように、ジャンは和んでしまう。寝そべるルナの傍に、手をついて肘をつく。
目を細めて言った。
「今日は、寝かせてやれないかもしれない。」
その言葉の破壊力よ。一瞬だけ、言葉の意味を考えたルナは、ボン!っと爆発しそうなほどに、一気に赤面させて、困った顔をした。
ジャンは、解りやすいルナの反応を見て、笑った。
私は慌てて、両腕で胸元を隠す。
真っ白いシャツは、ビショビショで私の体にピッタリとくっつき、肌の色まで透けて見える。
慌てふためきながら岸に上がって、ポールを探した。
「ポール!ポールどこ?」
体を隠しながら、ポールと着替えの荷物を持ったバロウを探そうとした。さっきまで、近くに居たのに、どこへ行ったのか?
すると、ジャンが後ろから私の二の腕を掴んだ。
「どうして。ポールを呼ぶ?」
低い声で、そう言われて、見上げると少し怖い顔だった。
「へ?ちょっと、ちょっと待って!見ないでよ!」
必死に手で胸を隠しながら言うと、ジャンの手に力がこもって、掴まれた場所が痛い。
「ポールは良くて、私はダメなのか?」
「え?何言ってるの?」
早く服を着替えたいのに!
「人間は夫以外の男に、体を見せないだろう?」
「え?・・・・あ、はい。」
「なら、ポールも男だ!私以外に見せるな!」
「・・・」
・・・何度も、何度も、話の流れを整理する。それって、つまり…。
「ポール!」
ジャンの一声で、ポールが現れた。
「はい。」
「ルナの着替えをとってくれ。」
言われた通りに、ポールは私の服一式を取り出してジャンに渡す。そのまま、どこかに消えた。
ジャンは私に向きなおると、私の濡れたシャツのボタンに手をかけて、1つ2つとボタンを外していく。
「ちょ・・・ちょっと待って、自分で着替えるから!」
「ルナ。」
真剣な声で、名前を呼ばれて、恐る恐る上を向く。
「ジャン。突然どうしたの?怖いよ・・・。」
真剣な顔で、ジャンは1つ呼吸をしてから言った。
「いい機会だから、ハッキリさせる。私は、おまえを番にしたい。」
「つがい・・・?」
ジャンはゆっくりと頷く。
「旅をしながら、ずっと考えていた。おまえの、幸せは何なのか。これから、おまえは、どうしたいのか。ルナは、飛べなくなった私への、同情心から一緒にいるだけなのか。」
同情心?
「違う!そんなんじゃないよ!」
「ならば、行く場所が無いから、ただ、私について来ているのか?」
「違う!そうゆうんじゃないよ!この世界で生きてくなら、ジャンの傍が良かったから、だから」
・・・違う
そうじゃない。私。
あの時。私は・・・
「帰りたくなかった・・・あの時、私、元の世界に帰りたくないって、そう思ったの。ジャンと離れたくないって。」
うつむいたままだった私の顔を持ち上げて、真っ直ぐに見つめてくる。
「ルナ・・・私は、おまえを帰したくなかった。ずっと、私の傍に居ればいいと思ったんだ。」
あぁ、
あの時、私たちは同じ気持ちだったんだ。
きゅぅっと、心臓を掴まれたみたいに、胸が苦しくなる。その言葉が、嬉しくて、胸いっぱいに熱いものが込み上げて来る。
「ずっと、ジャンの傍にいる。・・・だから、ずっと傍にいて。」
涙をこらえて、なんとか言葉にすると、ジャンは私を力いっぱい抱きしめた。
「ルナ・・・」
涙目になってる私を見つめて、優しくキスをしてくれた。
もう、ドキドキが止まらない。夢みたい。
おでこと、おでこを合わせて、ジャンは言った。
「ルナ。竜は番と決めたら、執着するし、もう逃がしてやれなくなる。この森で一緒に暮らし始めたら、一歩も外に出してやれなくなるかもしれない。」
私は、笑ってしまった。
「それは~、困るかも?ふふふっ、だって私、ジャンと釣りとかしたいし、一緒に森を散策したり、夕日とか見に行きたいな♪夜になったらさ、一緒に星を・・・眺め・・・んっ。」
止められないと言わんばかりに、ジャンは私に何度も何度もキスをした。
背中に回した手で彼の服を掴んで、必死に受け止めた。
そのキスが凄すぎて、私は立っていられなくなって、カクンッと膝から崩れる。そんな私をジャンは支えながら、気が遠くなるほどに、私たちはキスをした。
程なくしてから、ポールが現れて言った。
「そろそろ行かなければ、日が暮れてしまいますよ。」
私は赤面して、ポールを見たけれども、爽やかな笑顔を向けられただけで、ジャンも平然と答えた。
「そうだな。行こう。」
そうして、先を進んだ。
暫くしてから、1つの家がポツンと建っているのが見えた。
想像していたよりも、しっかりしたつくりの家で、レンガで出来ている。崩れているとか朽ちている感じが、全く無かった。
建物の玄関の前まで行くと、蜘蛛の巣はかかっていたけれども、女将さんから貰った鍵を入れて回すと、ギイ・・・と音が鳴り、開いた。
建物の中は真っ暗で、咄嗟にジャンの腕に縋りつく。それを見て、ジャンが笑って言う。
「今、明るくしてやる。」
右手の人差し指と親指で、丸をつくると、指先に息を吹きかける。その指先からキラキラとガラスの欠片のような物が舞った・・・と思った瞬間に、家の中の灯りがついた。
「わぁ~。なにこれ?これも竜の力?」
「あぁ。これで怖く無いだろう?」
「うん!ありがとう!」
私は、灯りに元気をもらって、家の中を探検する。
リビングルームとベッドルーム。それから、客間と広めのバスルームにトイレと、オーブンもついているキッチンがあった。
「充分な広さと部屋数があって贅沢~!」
私は大満足したので、早速、キッチンに戻って、女将さんから頂いた物を広げて、整理しながらしまっていく。女将さんから頂いたバッグの中には、山菜や山で食べれる木の実についての本や、メモ書きなどがあった。数日分の食材はバッグに入れてくれてたので、本当に感謝感謝である。
やっと、住む家が見つかって、少しホッとしている。
やっぱり何よりも、お風呂!これで毎日入れるしね♪
それに、これからは、2人で(ポールもいるけど)この家に住むんだよね。前は夫婦のフリだったけど、もう違うんだ。両想いなんだもん!“番い”って、たぶん恋人とかの事だよね?なんか、ドキドキしちゃうよ。
はぁ~。人生初の恋人が、人間じゃないのは、まぁ置いといて・・・お父さん、お母さん、お祖母ちゃん、ごめんね。ルナベルがいるから、私が消えたわけじゃないし、気がついてないかな?
でも、ルナベル・・・ごめんね。私、ジャンと離れられない。
ルナは、心の中でルナベルに謝罪しつつ、でも前を向いて、ジャンと生きて行こうと決意をした。
その頃、
ジャンは、ベッドルームで布団を触り、首を傾げた。
そこへポールがやってくる。
「主、床もリビングのソファーも綺麗でした。」
ジャンは頷く。
「家具に埃がついていない。1年放置された家には見えないな。」
「もしかすると、女将さんが定期的に掃除していたのでは?」
「・・・なるほど。そうかもしれないな。」
ジャンは、そうは言いつつも、どこか落ち着かなかった。この違和感はなんなのか、家の中を歩き回りながら考えている時だった。
ベッドルームにルナが入って来る。
「ジャン?・・・・わぁ~!!」
ルナは天井を見上げて声を上げた。
「このベッドルーム!大きい天窓が付いてる!!星を見ながら眠れるやつだ!すご~い♪」
そう言って、ベッドの上に飛び乗って、天井を見上げる。
ルナの、そのはしゃぎように、ジャンは和んでしまう。寝そべるルナの傍に、手をついて肘をつく。
目を細めて言った。
「今日は、寝かせてやれないかもしれない。」
その言葉の破壊力よ。一瞬だけ、言葉の意味を考えたルナは、ボン!っと爆発しそうなほどに、一気に赤面させて、困った顔をした。
ジャンは、解りやすいルナの反応を見て、笑った。
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