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第20話
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あの日、伯爵家に帰ってきてから、両親に酷く叱られた。
謹慎処分を言い渡されたけれど、それ以前に、1週間も食事をする気にもなれず、ベッドからも起き上がれなかった。そんな私を、心配した母から、王都を離れることを提案される。その翌日には、別荘に向かうことになった。
昔、アルと一緒に過ごした、思い出の街だ。
森と川と山があった。馬を走らせれば、海が広がっていた。
胸を締め付けられるほどの懐かしさが、そこにあった。
美しすぎる川の水に、引き込まれてしまいそうだった。広大すぎる大地に、沈みそうだと思った。
何を見ても、ただ苦しくて苦しくて、押しつぶされそうだった。
そんな場所で暮らし始めて、2ヵ月になろうとしていた。
時間が解決してくれるとは本当のことで、前みたいに突然号泣したりするようなことも無くなった。
そうして、ある事に気が付いた。
「月のモノが・・・こない・・・。」
この事にメイドも気が付いていて、心配してお医者さんを呼んでくれることになった。そして、明確になってしまったのである。あの1度でレオノーラは妊娠していた。
アルの子・・・?
喜びというよりも、「どうしよう」が先に立つ。
誰にも知られてはならない。王家の血を引いている子だ。守らなければ、また権力争いに巻き込まれるかもしれない子だ。この子は、この子の父親が誰なのか、絶対に知られてはならない。
「お嬢様・・・とりあえず、伯爵様にご連絡しましょう。」
「ダメ!!この事は、誰にも言わないでちょうだい。」
「え・・・?しかし・・・」
メイドは困惑した。
「・・・」
伯爵家にも知られてはならない。
自分だけの秘密にしなければならない。そんなことが可能だろうか?
ここを出よう!そうだ。誰も知らない場所へ。他国へ行こう!レオノーラは一気に考えをまとめると、荷造りをはじめた。
その翌日、とにかくお金が必要だと思い、遠慮なく伯爵家のお金を下ろしに行く。当面は生きていけるだろうと思われる充分なお金を手にする。心の中で、「お父様、ごめんなさい!」と手を合わせる。泥棒の気持ちだけれど、生きるために致し方ない。
大量のお金をカバンに詰め込んで、銀行から出る。大きな旅行バッグ1個とお金の入ったバッグを1つ。国境付近まで行ってくれる馬車を探して、大通りに向かう。
これからは、1人だ。大丈夫だろうか?私、やっていけるかな?
そんな不安を抱えながらも、でも、私の中に、アルの子がいると思うと守らなきゃと思う。今度こそ。
◇◇◇◇◇
その頃。
エドワードは、ラッセル家の別荘に訪れていた。
2ヵ月も王都に帰って来なかったので、仕事の休暇を得て、レオノーラに会いに来ていた。レオノーラが居るはずの別荘に到着してすぐ、メイドに信じられないことを言われた。
「え?」
「ですから、お嬢様は、ここを出て行かれたのです!」
目に涙を浮かべて、メイドは言う。
「未婚の身で妊娠なんて、令嬢として終わりだから、もうここには居られないとおっしゃって。」
「妊娠・・・?レオノーラが?」
「・・・お心当たりはありませんか?てっきり、わたくしは、ウィンチェスター侯爵子息様のお子なのではと・・・。」
「・・・・・それで、どこに行ったんです?」
エドワードは、メイドの話を聞きながら、少し気が遠くなるのを感じた。
レオノーラが・・・・妊娠?
メイドから、レオノーラが置いて行ったと言う置手紙を見る。
『お父様、お母様、お兄様へ。私のことは思いつめて自害したことにしてください。この国を出て、1人で生きていきたいのです。今まで本当にありがとうございました。身勝手な私をお許しください。』
その美しい字は、確かに彼女の字だった。
自害・・・自分の存在を消したいということか。
一瞬で頭を過った男の顔があった。それ以外に考えられない。心が沈むのを感じる。沸き上がった嫉妬心を振り切るように馬を走らせながら思う。
彼女は、1人で産んで育てる決意をしたということだ。
街中を行き交う人を見渡す。
何度も自問自答する。
俺は、レオノーラに会って、どうするんだ?
彼女は1人で産もうと決めた。誰にも見つからない場所を探して、安住の地を求めて。
侯爵家を継がなければならない身で、俺は・・・彼女に会ってどうする?そうだ。自分の立場を考えれば、このまま、そっとしておくべきだ。
その時だった。
長距離の馬車を待つ列に並ぶ人の中に、レオノーラを見つけた。
「・・・」
質素な服を着ているけれど、その姿勢の良さと立ち姿に品があって、少し浮いている。その表情は初めて見る。怖いくらいの無表情だった。そこへ、馬車が到着しはじめた。次々と荷物を運んで中に入って行く人の群れの中。
下に置いてあった荷物を持ち上げようと、俯いたレオノーラの目から、一筋の涙が流れた。
彼女はすぐに指で涙を拭きとる。
その瞬間に、エドワードは動いていた。
馬車に乗り込もうとする、レオノーラの腕を後ろから掴む。
「・・・レオノーラ!」
レオノーラは驚いて、ゆっくりと、振り返り、見上げる。
「エドワード?・・・どうしてここに。」
レオノーラの顔を見て、言葉がでなくなり、息を飲みこむ。
いつもと違う、平民風の化粧。軽くまとめただけの髪。アクセサリーも何もつけずに、鞄は2つだけで、その姿が胸を締め付ける。
「・・・会いに来た。話がある。」
エドワードの優しい瞳を見て、レオノーラは視線を逸らす。
「もう、話す事も無いわ。」
冷たく突き放すように言って、立ち去ろうとする。
それに動じずに、サラリとエドワードは言った。
「昨日、俺たちの婚約が成立した。」
レオノーラは、目を大きくして、恐怖に怯えたような目で見上げた。
「おまえは、俺の婚約者だ。」
「・・・そんな・・・」
「言っておくが、何があっても、婚約解消はしない。」
レオノーラは首を振って、慌てたように言う。
「待って、エドワード。私・・・ダメなの。私は、あなたと結婚できないのよ!」
あまり、聞きたくない言葉を言われて、キズつく。俺は、いったい彼女に何度、傷つけられるのだろう?そう思うともう、少し笑えてくるような気もする。自分も、たいがいだなと思う。けれども、引くわけにはいかない。たくさんの人が行き交う街中で、大声で言うのもできなくて、彼女の手を引いて、閉じ込めるように抱きしめた。逃げられないように。
「構わない。おまえが産みたいなら、その子の父親は俺だ。そうゆう事にしちゃダメか?」
抱きしめられて、耳元でエドワードが言った。
その言葉が、信じられなくて、食い入るように見つめる。エドワードは眉を下げて、でも目は優しいままで言った。
「俺が、守ってやるから。結婚しよう?」
「・・・でも・・・」
「軍を指揮する侯爵家がお前を守ると言っても不安か?それとも、俺が父親じゃ不満か?」
「そ、そんなんじゃ・・・なくて。そーゆーんじゃ・・・!」
「好きだ。」
いつか、『私のこと好き?』そう聞いた、あの時、返せなかった言葉を言う。
「愛してるよ。」
どうか、この気持ちが届くようにと、抱きしめた腕に力を込める。
レオノーラの目から、大粒の涙が溢れだす。
「だ・・・ダメだよ。そんなこと、許されない。」
レオノーラの頭に、侯爵様や色んな人の顔が浮かぶ。図々しく、自分が他人の子供を連れて、侯爵夫人になるなんて、想像しただけでも酷いと思った。
「俺も、そう思った。俺を好きだと言っておいて、他の男に抱かれて、俺に剣を向けて、その上、妊娠したと言う。つくづく、酷い女だ。」
そう言いながら、エドワードはレオノーラを抱きしめる腕の力を緩めなかった。はぁ、と息を吐いて続けた。
「それでも、それでも俺は・・・おまえと一緒にいたい。」
レオノーラが顔を上げると、悲しそうに笑うエドワードの顔があった。
「おまえの心が欲しいなんて言わない。傍にいてくれればいい。俺に、おまえを守らせてくれ。」
力なく、悲しそうに笑って、な?って首を傾ける。
結局、今までも、ずっと彼に甘えて生きてきて、今この瞬間でも、何もかも全部、受け止めてくれる。
エドワードの大きな愛が、大きすぎる優しさが、胸に響く。
嬉しくて、申し訳なくて、だけど・・・手が、彼の服を握りしめる。心が葛藤するのとは真逆に、エドワードに抱きつく。
大きな腕。大きな掌。大きな温かい胸。昔からそう。
ここが一番、何も考えずにいられる場所。安心できる場所だった。
謹慎処分を言い渡されたけれど、それ以前に、1週間も食事をする気にもなれず、ベッドからも起き上がれなかった。そんな私を、心配した母から、王都を離れることを提案される。その翌日には、別荘に向かうことになった。
昔、アルと一緒に過ごした、思い出の街だ。
森と川と山があった。馬を走らせれば、海が広がっていた。
胸を締め付けられるほどの懐かしさが、そこにあった。
美しすぎる川の水に、引き込まれてしまいそうだった。広大すぎる大地に、沈みそうだと思った。
何を見ても、ただ苦しくて苦しくて、押しつぶされそうだった。
そんな場所で暮らし始めて、2ヵ月になろうとしていた。
時間が解決してくれるとは本当のことで、前みたいに突然号泣したりするようなことも無くなった。
そうして、ある事に気が付いた。
「月のモノが・・・こない・・・。」
この事にメイドも気が付いていて、心配してお医者さんを呼んでくれることになった。そして、明確になってしまったのである。あの1度でレオノーラは妊娠していた。
アルの子・・・?
喜びというよりも、「どうしよう」が先に立つ。
誰にも知られてはならない。王家の血を引いている子だ。守らなければ、また権力争いに巻き込まれるかもしれない子だ。この子は、この子の父親が誰なのか、絶対に知られてはならない。
「お嬢様・・・とりあえず、伯爵様にご連絡しましょう。」
「ダメ!!この事は、誰にも言わないでちょうだい。」
「え・・・?しかし・・・」
メイドは困惑した。
「・・・」
伯爵家にも知られてはならない。
自分だけの秘密にしなければならない。そんなことが可能だろうか?
ここを出よう!そうだ。誰も知らない場所へ。他国へ行こう!レオノーラは一気に考えをまとめると、荷造りをはじめた。
その翌日、とにかくお金が必要だと思い、遠慮なく伯爵家のお金を下ろしに行く。当面は生きていけるだろうと思われる充分なお金を手にする。心の中で、「お父様、ごめんなさい!」と手を合わせる。泥棒の気持ちだけれど、生きるために致し方ない。
大量のお金をカバンに詰め込んで、銀行から出る。大きな旅行バッグ1個とお金の入ったバッグを1つ。国境付近まで行ってくれる馬車を探して、大通りに向かう。
これからは、1人だ。大丈夫だろうか?私、やっていけるかな?
そんな不安を抱えながらも、でも、私の中に、アルの子がいると思うと守らなきゃと思う。今度こそ。
◇◇◇◇◇
その頃。
エドワードは、ラッセル家の別荘に訪れていた。
2ヵ月も王都に帰って来なかったので、仕事の休暇を得て、レオノーラに会いに来ていた。レオノーラが居るはずの別荘に到着してすぐ、メイドに信じられないことを言われた。
「え?」
「ですから、お嬢様は、ここを出て行かれたのです!」
目に涙を浮かべて、メイドは言う。
「未婚の身で妊娠なんて、令嬢として終わりだから、もうここには居られないとおっしゃって。」
「妊娠・・・?レオノーラが?」
「・・・お心当たりはありませんか?てっきり、わたくしは、ウィンチェスター侯爵子息様のお子なのではと・・・。」
「・・・・・それで、どこに行ったんです?」
エドワードは、メイドの話を聞きながら、少し気が遠くなるのを感じた。
レオノーラが・・・・妊娠?
メイドから、レオノーラが置いて行ったと言う置手紙を見る。
『お父様、お母様、お兄様へ。私のことは思いつめて自害したことにしてください。この国を出て、1人で生きていきたいのです。今まで本当にありがとうございました。身勝手な私をお許しください。』
その美しい字は、確かに彼女の字だった。
自害・・・自分の存在を消したいということか。
一瞬で頭を過った男の顔があった。それ以外に考えられない。心が沈むのを感じる。沸き上がった嫉妬心を振り切るように馬を走らせながら思う。
彼女は、1人で産んで育てる決意をしたということだ。
街中を行き交う人を見渡す。
何度も自問自答する。
俺は、レオノーラに会って、どうするんだ?
彼女は1人で産もうと決めた。誰にも見つからない場所を探して、安住の地を求めて。
侯爵家を継がなければならない身で、俺は・・・彼女に会ってどうする?そうだ。自分の立場を考えれば、このまま、そっとしておくべきだ。
その時だった。
長距離の馬車を待つ列に並ぶ人の中に、レオノーラを見つけた。
「・・・」
質素な服を着ているけれど、その姿勢の良さと立ち姿に品があって、少し浮いている。その表情は初めて見る。怖いくらいの無表情だった。そこへ、馬車が到着しはじめた。次々と荷物を運んで中に入って行く人の群れの中。
下に置いてあった荷物を持ち上げようと、俯いたレオノーラの目から、一筋の涙が流れた。
彼女はすぐに指で涙を拭きとる。
その瞬間に、エドワードは動いていた。
馬車に乗り込もうとする、レオノーラの腕を後ろから掴む。
「・・・レオノーラ!」
レオノーラは驚いて、ゆっくりと、振り返り、見上げる。
「エドワード?・・・どうしてここに。」
レオノーラの顔を見て、言葉がでなくなり、息を飲みこむ。
いつもと違う、平民風の化粧。軽くまとめただけの髪。アクセサリーも何もつけずに、鞄は2つだけで、その姿が胸を締め付ける。
「・・・会いに来た。話がある。」
エドワードの優しい瞳を見て、レオノーラは視線を逸らす。
「もう、話す事も無いわ。」
冷たく突き放すように言って、立ち去ろうとする。
それに動じずに、サラリとエドワードは言った。
「昨日、俺たちの婚約が成立した。」
レオノーラは、目を大きくして、恐怖に怯えたような目で見上げた。
「おまえは、俺の婚約者だ。」
「・・・そんな・・・」
「言っておくが、何があっても、婚約解消はしない。」
レオノーラは首を振って、慌てたように言う。
「待って、エドワード。私・・・ダメなの。私は、あなたと結婚できないのよ!」
あまり、聞きたくない言葉を言われて、キズつく。俺は、いったい彼女に何度、傷つけられるのだろう?そう思うともう、少し笑えてくるような気もする。自分も、たいがいだなと思う。けれども、引くわけにはいかない。たくさんの人が行き交う街中で、大声で言うのもできなくて、彼女の手を引いて、閉じ込めるように抱きしめた。逃げられないように。
「構わない。おまえが産みたいなら、その子の父親は俺だ。そうゆう事にしちゃダメか?」
抱きしめられて、耳元でエドワードが言った。
その言葉が、信じられなくて、食い入るように見つめる。エドワードは眉を下げて、でも目は優しいままで言った。
「俺が、守ってやるから。結婚しよう?」
「・・・でも・・・」
「軍を指揮する侯爵家がお前を守ると言っても不安か?それとも、俺が父親じゃ不満か?」
「そ、そんなんじゃ・・・なくて。そーゆーんじゃ・・・!」
「好きだ。」
いつか、『私のこと好き?』そう聞いた、あの時、返せなかった言葉を言う。
「愛してるよ。」
どうか、この気持ちが届くようにと、抱きしめた腕に力を込める。
レオノーラの目から、大粒の涙が溢れだす。
「だ・・・ダメだよ。そんなこと、許されない。」
レオノーラの頭に、侯爵様や色んな人の顔が浮かぶ。図々しく、自分が他人の子供を連れて、侯爵夫人になるなんて、想像しただけでも酷いと思った。
「俺も、そう思った。俺を好きだと言っておいて、他の男に抱かれて、俺に剣を向けて、その上、妊娠したと言う。つくづく、酷い女だ。」
そう言いながら、エドワードはレオノーラを抱きしめる腕の力を緩めなかった。はぁ、と息を吐いて続けた。
「それでも、それでも俺は・・・おまえと一緒にいたい。」
レオノーラが顔を上げると、悲しそうに笑うエドワードの顔があった。
「おまえの心が欲しいなんて言わない。傍にいてくれればいい。俺に、おまえを守らせてくれ。」
力なく、悲しそうに笑って、な?って首を傾ける。
結局、今までも、ずっと彼に甘えて生きてきて、今この瞬間でも、何もかも全部、受け止めてくれる。
エドワードの大きな愛が、大きすぎる優しさが、胸に響く。
嬉しくて、申し訳なくて、だけど・・・手が、彼の服を握りしめる。心が葛藤するのとは真逆に、エドワードに抱きつく。
大きな腕。大きな掌。大きな温かい胸。昔からそう。
ここが一番、何も考えずにいられる場所。安心できる場所だった。
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