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55.流されている自覚はある①
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おれの持つ大地の精霊力は、薬草栽培においてとても相性がいい。
通常ならば人の手で栽培が難しい野生の植物の成長に必要な精霊力を補うことで、人工的な栽培を可能にしたのだ。
これは数少ないおれのちょっとした自慢だ。
「うん。綺麗に咲いたな」
だから、おれの研究室にある個人の薬草園には、珍しい草花で溢れている。
「この空間は、いつも温かくて清々しいシリル兄さんの精霊力で満ちているね」
そんな風に言われたら、嬉しいけれど、何だか恥ずかしい。
後ろから声をかけられて、おれは熱くなった頬を悟られないように振り向かずに作業を続ける。
まるで奥深い森の中にいるような、そんな鬱蒼とした風景が広がっている。ごつごつとした苔むした岩肌と、そこをつたう清水、木漏れ日ですら届かないように木々が生い茂っている。
まるで、まんま山奥だ。薬草の自生した自然環境を再現した結果、こうなった。
今だってこの薬草園専用の白衣兼防汚服を着て作業中だし、これまた作業用ブーツは泥だらけだ。清々しいどころか、汚れてドロドロで、きたないったらない。
おれ自身は、こういう作業も大好きなんだけど。
「ここにいると、シリル兄さんに包まれているみたい。僕は好きだよ」
テオドールのひんやりとした長くて綺麗な指がおれの頬を拭う。
頬から離れたテオドールの指先には黒い土がついていて、どうやら、頬に泥がついていたらしい。
「でも、本当は……シリル兄さんを僕の精霊力で染めてしまいたい」
うっ………わぁぁぁぁぁっっ!!
不意打ちの一言が直撃して、うっかりときめく。
さらに、突然正面からぎゅっと抱きしめられて、ふわり、とテオの精霊力が香った。
バクバクと心臓が大きく全身に響いて、それをテオドールに気づかれないように薬草入れの籠を抱えて隙間を作る。
これは、『ラブプラ』のテオドールのキャラクター紹介に添えられた、決め台詞の代表だ。
見ると聞くとじゃ、大違いだ。
おれも歴代のフォレスター家の者の中ではかなり精霊力が多い方だけど、テオドールの精霊力は異常と言ってもいい。
全く底が見えなくて、不思議な精霊力を持っている。
静かで、ちょっとひんやりしてて、それがとっても落ち着いて、じんと沁みてくるような、そんな精霊力。
おれが大好きな、テオの精霊力だ。
「テオ、汚れるから……離れて」
「いやだよ」
「いやって。駄々っ子か」
おれは苦笑交じりに、テオドールを押し離す。
「今日は、遅くなりそうなんだ」
「そうか……」
正直、激しくがっかりする。
いや、テオは連日の……その…作業で、疲れているのかもしれない。元気とは言っていたけれど……おれに、気を使っていたのかも。
「一日くらい間が空いても『女神の願い』の薬効は大丈夫だよ」
『女神の願い』の薬効は、おれの設計と体感が正しければそろそろ導入期、変態期に続き、最終段階の完成期に至ろうとしていると思う。
完成期は男性が妊孕性を得るためにはもっとも重要な時期で、これには自身の愛の精霊力のみでは不十分で、パートナーの愛の精霊力が必須だ。
要するに、テオにも、気持ち良くなってもらわなくては、ならない。
「テオも万全の状態で……」
「うん。それは、大丈夫なんだけど」
そっか……大丈夫、なんだ。ふーん……。
いや、ていうか万全の状態って何だよ。自分で言っててナゾなんだけど。
……はっ!むしろ、ここはおれが頑張る所なのでは?だって、テオがおれを気持ち良くしてくれてるわけで、テオはおれが気持ち良くしてあげるっていう……。
おれ、なんの技術も持ってないんだけど!知識もほとんど……それこそ、二次元の知識しかもってないんですけど!!
「シリル兄さんは平気?」
「へ!?……平気って、なにが??!」
テオをちゃんと気持ち良くさせれるか、てこと?!?!?
「最近は、一緒に寝ていたから……一人で、寝れる?」
ああ、そんなことか。
「おれも子供じゃないから。大丈夫だよ」
「そんなこと言って……一人だと、あんまり寝ないじゃない」
うっ……何で、そんなことを知ってるんだ?だって、寝るのがもったいないんだもん。
「シリル兄さんが子供じゃないことは僕が一番よく分かってるつもり。だからこそ、心配してるんだよ」
「何が、心配なんだよ」
「………だれか、別の人の所になんて、いかないよね?」
え?別の人のところ?
「なんで?」
どうして、別の人の所に、行くんだ?
「そんなの、意味がない。行くわけない」
別におれ、欲求不満というわけじゃない。
テオだから……テオにしか、触られたくないし、気持ち良くなんて、なりたくない。
「うん。そうだね。『女神の願い』の効果は、特定のパートナーと結びついているから……僕とじゃないと薬効は発揮できないものね」
あ、そうだった。そっちの理由もあったんだ。
『女神の願い』の薬効は服用後に初めて性的に接した特定のパートナーと結びつくようになっている。つまり、おれの場合はテオドールとでなければ、活性は変化しない。
特定のパートナーか……。
「ポリアモリーの場合は、どうなるんだろう……複数の精霊力が体内で作用したら……」
ポリアモリーは同時に複数の相手と情を結ぶ愛の形だ。
おれには考えられないことだけど、きっと、この世界にはそういう様式も、普通に受け入れられるに違いない。
「まったく……女神もほんと……何考えて…。願いってなんだよ…複雑すぎるんだよ…」
真実の愛の形は無限大だから。あらゆる可能性を考慮しなくてはならない。
「シリル兄さん」
優しい声色で名前を呼ばれて、後ろからぎゅっと抱きしめられる。
こうして抱き着かれると、すっぽりと収まってしまう位に対格差がある事実に、以前は兄としての矜持を多少なりとも傷つけられたのに、もはや胸が高鳴ってしまう。
完全にハマっている自覚がある。
「夜にできないことを、ここでやってもいい?」
「え?」
夜できないことって……ええ?ここで、って……薬草園で?
ここはいわばビニールハウスのような作りで、中の環境はほぼ森というか……つまり、ほぼ外だ。
外で、夜にするようなことを?今から?
「今日は時間を作れたけど……明日以降はどうなるか分からないから」
抱き締めているテオドールの手が、腰骨のあたりを彷徨っている。反対の手は首元から胸を確かめるように柔らかく撫でて、
「ダメかな?」
甘ったるい声で囁いた。
ダメに決まっている。
だって、この薬草園の環境調整は繊細だ。精霊力も含めて微調整されている。
真面目な話、こんなところで射精したら精液に多量に含まれている愛の精霊力で、環境が狂う。これは、本当に真面目な話で、間違いない。
それに、外で……露出するなんて、そんな。そんなの。
おれの理性は、絶対ダメだと言っている。
「ねぇ……シリル兄さん、おねがい」
うなじにテオドールの唇がふれて、ぞわり背筋から下に向かって快感が走った。息づかいが首筋を擽ってぞわぞわと肌が粟立つ。
テオの声が好きだ。テオの願いは何だって、叶えてあげたい。
そして、甘美な精霊力がおれを誘い、惑わす。
うん。環境はどうにでもリカバーできる。
だって、おれが作った薬草園だから。それに、ここはちゃんと外壁に覆われていて、決して外じゃない。
ここは環境の繊細さゆえに、厳密に入園制限している。だから、おれの許可なく他人が入ってくるということはない。
テオドールは特別だ。あと、ミアと研究所の所長でもあるソフィは、無断で入ることができる。
ミアとソフィは、今頃揃って救済院の薬草園の当番だったはずだから、このタイミングでここに来ることは無い。
つまり、ここは今おれとテオドールだけの密室同然だ。
「いいよ」
おれはあっという間に理性との別れを決めた。
だって、テオドールの手がまるで宝物みたいに大切に優しくおれに触れるから。
それだけで、胸が苦しくなるくらいに高鳴って、心が喜んでしまうから。
通常ならば人の手で栽培が難しい野生の植物の成長に必要な精霊力を補うことで、人工的な栽培を可能にしたのだ。
これは数少ないおれのちょっとした自慢だ。
「うん。綺麗に咲いたな」
だから、おれの研究室にある個人の薬草園には、珍しい草花で溢れている。
「この空間は、いつも温かくて清々しいシリル兄さんの精霊力で満ちているね」
そんな風に言われたら、嬉しいけれど、何だか恥ずかしい。
後ろから声をかけられて、おれは熱くなった頬を悟られないように振り向かずに作業を続ける。
まるで奥深い森の中にいるような、そんな鬱蒼とした風景が広がっている。ごつごつとした苔むした岩肌と、そこをつたう清水、木漏れ日ですら届かないように木々が生い茂っている。
まるで、まんま山奥だ。薬草の自生した自然環境を再現した結果、こうなった。
今だってこの薬草園専用の白衣兼防汚服を着て作業中だし、これまた作業用ブーツは泥だらけだ。清々しいどころか、汚れてドロドロで、きたないったらない。
おれ自身は、こういう作業も大好きなんだけど。
「ここにいると、シリル兄さんに包まれているみたい。僕は好きだよ」
テオドールのひんやりとした長くて綺麗な指がおれの頬を拭う。
頬から離れたテオドールの指先には黒い土がついていて、どうやら、頬に泥がついていたらしい。
「でも、本当は……シリル兄さんを僕の精霊力で染めてしまいたい」
うっ………わぁぁぁぁぁっっ!!
不意打ちの一言が直撃して、うっかりときめく。
さらに、突然正面からぎゅっと抱きしめられて、ふわり、とテオの精霊力が香った。
バクバクと心臓が大きく全身に響いて、それをテオドールに気づかれないように薬草入れの籠を抱えて隙間を作る。
これは、『ラブプラ』のテオドールのキャラクター紹介に添えられた、決め台詞の代表だ。
見ると聞くとじゃ、大違いだ。
おれも歴代のフォレスター家の者の中ではかなり精霊力が多い方だけど、テオドールの精霊力は異常と言ってもいい。
全く底が見えなくて、不思議な精霊力を持っている。
静かで、ちょっとひんやりしてて、それがとっても落ち着いて、じんと沁みてくるような、そんな精霊力。
おれが大好きな、テオの精霊力だ。
「テオ、汚れるから……離れて」
「いやだよ」
「いやって。駄々っ子か」
おれは苦笑交じりに、テオドールを押し離す。
「今日は、遅くなりそうなんだ」
「そうか……」
正直、激しくがっかりする。
いや、テオは連日の……その…作業で、疲れているのかもしれない。元気とは言っていたけれど……おれに、気を使っていたのかも。
「一日くらい間が空いても『女神の願い』の薬効は大丈夫だよ」
『女神の願い』の薬効は、おれの設計と体感が正しければそろそろ導入期、変態期に続き、最終段階の完成期に至ろうとしていると思う。
完成期は男性が妊孕性を得るためにはもっとも重要な時期で、これには自身の愛の精霊力のみでは不十分で、パートナーの愛の精霊力が必須だ。
要するに、テオにも、気持ち良くなってもらわなくては、ならない。
「テオも万全の状態で……」
「うん。それは、大丈夫なんだけど」
そっか……大丈夫、なんだ。ふーん……。
いや、ていうか万全の状態って何だよ。自分で言っててナゾなんだけど。
……はっ!むしろ、ここはおれが頑張る所なのでは?だって、テオがおれを気持ち良くしてくれてるわけで、テオはおれが気持ち良くしてあげるっていう……。
おれ、なんの技術も持ってないんだけど!知識もほとんど……それこそ、二次元の知識しかもってないんですけど!!
「シリル兄さんは平気?」
「へ!?……平気って、なにが??!」
テオをちゃんと気持ち良くさせれるか、てこと?!?!?
「最近は、一緒に寝ていたから……一人で、寝れる?」
ああ、そんなことか。
「おれも子供じゃないから。大丈夫だよ」
「そんなこと言って……一人だと、あんまり寝ないじゃない」
うっ……何で、そんなことを知ってるんだ?だって、寝るのがもったいないんだもん。
「シリル兄さんが子供じゃないことは僕が一番よく分かってるつもり。だからこそ、心配してるんだよ」
「何が、心配なんだよ」
「………だれか、別の人の所になんて、いかないよね?」
え?別の人のところ?
「なんで?」
どうして、別の人の所に、行くんだ?
「そんなの、意味がない。行くわけない」
別におれ、欲求不満というわけじゃない。
テオだから……テオにしか、触られたくないし、気持ち良くなんて、なりたくない。
「うん。そうだね。『女神の願い』の効果は、特定のパートナーと結びついているから……僕とじゃないと薬効は発揮できないものね」
あ、そうだった。そっちの理由もあったんだ。
『女神の願い』の薬効は服用後に初めて性的に接した特定のパートナーと結びつくようになっている。つまり、おれの場合はテオドールとでなければ、活性は変化しない。
特定のパートナーか……。
「ポリアモリーの場合は、どうなるんだろう……複数の精霊力が体内で作用したら……」
ポリアモリーは同時に複数の相手と情を結ぶ愛の形だ。
おれには考えられないことだけど、きっと、この世界にはそういう様式も、普通に受け入れられるに違いない。
「まったく……女神もほんと……何考えて…。願いってなんだよ…複雑すぎるんだよ…」
真実の愛の形は無限大だから。あらゆる可能性を考慮しなくてはならない。
「シリル兄さん」
優しい声色で名前を呼ばれて、後ろからぎゅっと抱きしめられる。
こうして抱き着かれると、すっぽりと収まってしまう位に対格差がある事実に、以前は兄としての矜持を多少なりとも傷つけられたのに、もはや胸が高鳴ってしまう。
完全にハマっている自覚がある。
「夜にできないことを、ここでやってもいい?」
「え?」
夜できないことって……ええ?ここで、って……薬草園で?
ここはいわばビニールハウスのような作りで、中の環境はほぼ森というか……つまり、ほぼ外だ。
外で、夜にするようなことを?今から?
「今日は時間を作れたけど……明日以降はどうなるか分からないから」
抱き締めているテオドールの手が、腰骨のあたりを彷徨っている。反対の手は首元から胸を確かめるように柔らかく撫でて、
「ダメかな?」
甘ったるい声で囁いた。
ダメに決まっている。
だって、この薬草園の環境調整は繊細だ。精霊力も含めて微調整されている。
真面目な話、こんなところで射精したら精液に多量に含まれている愛の精霊力で、環境が狂う。これは、本当に真面目な話で、間違いない。
それに、外で……露出するなんて、そんな。そんなの。
おれの理性は、絶対ダメだと言っている。
「ねぇ……シリル兄さん、おねがい」
うなじにテオドールの唇がふれて、ぞわり背筋から下に向かって快感が走った。息づかいが首筋を擽ってぞわぞわと肌が粟立つ。
テオの声が好きだ。テオの願いは何だって、叶えてあげたい。
そして、甘美な精霊力がおれを誘い、惑わす。
うん。環境はどうにでもリカバーできる。
だって、おれが作った薬草園だから。それに、ここはちゃんと外壁に覆われていて、決して外じゃない。
ここは環境の繊細さゆえに、厳密に入園制限している。だから、おれの許可なく他人が入ってくるということはない。
テオドールは特別だ。あと、ミアと研究所の所長でもあるソフィは、無断で入ることができる。
ミアとソフィは、今頃揃って救済院の薬草園の当番だったはずだから、このタイミングでここに来ることは無い。
つまり、ここは今おれとテオドールだけの密室同然だ。
「いいよ」
おれはあっという間に理性との別れを決めた。
だって、テオドールの手がまるで宝物みたいに大切に優しくおれに触れるから。
それだけで、胸が苦しくなるくらいに高鳴って、心が喜んでしまうから。
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