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33.二人の長い夜⑦ ※
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羞恥も戸惑いも置き去りで、自分が自分じゃなくなるみたい。
込み上げてくる熱をどうしていいのか身体が戸惑っている。
そして、それ以上に気持ちがついていかない。
「は、ぁあっ…あ、や、…あぁっ」
苦しくて、苦しくて、だけどそれ以上に気持ちが良くて、悲しくも無いのに勝手に涙がぽろぽろと溢れて、止まらない。
「シリル兄さん。
自分で気持ちいいところを、触ってもいいんだよ」
自分で?
ああ、そうか。気持ちのいいところを触ればいいのか。
朦朧とした思考の中で、テオドールの言葉を何とか理解して、すでに起ち上っていた己に触れる。
鈴口からはたらたらと涎をこぼしていて、ぬるりとした感触に自分で驚く。
その感触に、自分が感じているものが確かに快感なのだと教えられた気がして。
初めは恐る恐る両手で上下に擦って、先の方を強めに扱けば、気持ちがいいのが一気に溢れて膨れ上がった。
身体が緩みテオドールのくれる刺激を素直に感じ取れるようになれば、自分の手の気持ち良さと、全部が一つに感じられる。
「ああ、シリル兄さんは、そこが気持ちいいんだね」
「や……しらな……おれ、…おれ…っ」
おれは、この溜まって渦巻く激しい疼きをどうにか解放したい一心で、自分に触れる。
前世でも今世でもおれはこんな風に自分を慰めたことは、ほとんどない。
だから、これは全部、テオに教えてもらったことだ。
「あ、…や……へん、これっ…ん」
前も後ろもぐちゃぐちゃで、どこもかしこも気持ちがいい。
全身が快楽に包まれて、大きな波に今にものまれそう。
「中もうねってる。すごく熱い。シリル兄さん、イけそう?」
「うん、……あっ…も、いく…いく…っ」
重くなる熱の高まりを感じていると、不意にテオドールの手が自分のを扱くおれの手に重ねられた。
「いいよ、イって」
言うと同時に、テオドールはおれの先端を強く握って、さらにぐっと中を抉った。
「———っっっ!!!」
もはや声もでなくて、目の前が真っ白になる。
精液が押し出されると同時に身体が戦慄いて、ぎゅっと後ろが締まった。
手の中に熱い自分の欲を感じながら、恍惚とした余韻から抜け出せない。
テオドールが指を引き抜き、その感触にまたぞくぞくが駆け抜けて勝手に嬌声が漏れた。
「ん、……ぁ…おれ…」
今どうなったの?
「上手だったね。イクところ、すごく可愛かった」
そう言って、当たり前みたいにおれの額にキスをするテオドールの顔は、達成感に満ちていた。
こんなのに、上手とか下手とかあるのかな。
おれはきっと汗だくで酷い顔をしているだろうに。
でも、褒められれば悪い気はしなくて、額に残るテオドールの唇の感触がじんわりとおれの全身を熱くする。
テオドールが触れるそこから広がる自分の気持ちが、快感だけではないのはわかっている。
まるで労うみたいな柔らかな余韻が嬉しくて、こそばゆい。
これが、弟が可愛いからとか、弟として好きだからとか、そういうものでは無いことは、わかっている。
だって、家族にはこんな風に、どきどきしない。
どきどきして、胸が締め付けられるように苦しくて、でもそれが嫌じゃないなんて、こんなのは、そういう好き、しかない。
自分の気持ちなんて、とっくの昔にわかっている。
おれはずっとテオのことが好きなのだ。
この可愛くて、おれに寄り添ってくれる義弟のことが、ずっとずっと好きなのだ。
でも、好きなだけでよかった。
好きなだけが、よかった。
もう、誤魔化せないな、と思った。
「…テオ、何か拭くものある?」
とりあえず、今はこのぬるぬるした色々なものを、拭いて綺麗にしたい。
おれの問いに、テオドールは濡れタオルを取り出して、そのままおれの顔を拭いてくれる。
冷たくて気持ちがいい。……じゃなくて。
「自分で、拭けるよ」
「僕がしてあげたい。ダメ?」
「いや、ダメじゃないけど」
おれが拭きたいのはそこじゃない。だから、そろそろ足の間からどいてほしいというか。
「じゃあ、もう一回だね」
「……え?」
言われた言葉におれはきょとり、と固まった。
なんて?テオはなんて言った?
「だって、シリル兄さん、僕が何をしているか、全然見ていなかったでしょう。
途中からずっとしっかりと目をつぶっているんだもの」
「あっ……それは、そうだけど……ひぁっ…あぅっ!」
テオドールはがばり足を大きく開き、その間に迷いなく手を這わす。
指がぬるりと蕾に触れて、先ほど解されたそこは何の抵抗も無くずぶずぶと飲み込んでいった。
「あ…ちょっと、ま…ぁんっ!」
「気持ちいいの、忘れないうちにしっかり覚えよう」
あれを、もう一回?……覚えるってなに?!
むりむりむり!おれ死んじゃう!!
「今度は、ちゃんと見ていてね」
まあ、見ていられるわけもなく。
その度に何度も復習を繰り返されたおれは、結局この日も気づけば朝だった。
おかしい。
やっぱり、秘薬『女神の願い』には健忘の副作用でもあるんじゃないか。
……いや、多少あった方がいいのかもしれない。いや、でもでもでもっ!
ベッドの中で寝ぼけた思考のまま考えていると、隣で動く気配がした。
そこには、すやすやと眠るテオドールの姿があって。
見れば見る程、整った顔立ちに惚れ惚れする。
形の良い眉毛に、すっと通った鼻筋。薄い唇は淡い艶やかな色で、藍色の長い睫毛にきらきらと朝日が輝いている。
でも、おれが一番好きなのは、今は見ることができないテオドールの瞳だ。
おれを見るときだけ、その涼し気な銀色が優しく細められて、きらりと光る。
その瞬間に、おれはいつもときめいてしまう。
精悍な顔立ちだから、とか、そういうことでは無く、純粋にテオの笑顔が好きだ。
おれをいつでも幸せにしてくれる。おれがここにいる意味をくれる。
白く張りのある陶器のような肌に触れようとして、おれは自分の手を握りこんだ。
もう、おれは自分を誤魔化せない。
テオがおれに宝物みたいに大事そうに触れるから。あんなことされたら。
愛されたいと思ってしまう。
その愛されたいと願う気持ちを、おれはもうこれ以上誤魔化せそうにない。
そんなことは望みたくないのに。
テオを好きなだけで、おれは十分だったのに。
これが、こんなに浅ましい欲求だったなんて、知らなかった。
今はどこも身体は悪くないはずなのに……胸の奥がずっしりと重くて、ずきずきと痛む気がした。
この痛みはすごく嫌だな、と思った。
込み上げてくる熱をどうしていいのか身体が戸惑っている。
そして、それ以上に気持ちがついていかない。
「は、ぁあっ…あ、や、…あぁっ」
苦しくて、苦しくて、だけどそれ以上に気持ちが良くて、悲しくも無いのに勝手に涙がぽろぽろと溢れて、止まらない。
「シリル兄さん。
自分で気持ちいいところを、触ってもいいんだよ」
自分で?
ああ、そうか。気持ちのいいところを触ればいいのか。
朦朧とした思考の中で、テオドールの言葉を何とか理解して、すでに起ち上っていた己に触れる。
鈴口からはたらたらと涎をこぼしていて、ぬるりとした感触に自分で驚く。
その感触に、自分が感じているものが確かに快感なのだと教えられた気がして。
初めは恐る恐る両手で上下に擦って、先の方を強めに扱けば、気持ちがいいのが一気に溢れて膨れ上がった。
身体が緩みテオドールのくれる刺激を素直に感じ取れるようになれば、自分の手の気持ち良さと、全部が一つに感じられる。
「ああ、シリル兄さんは、そこが気持ちいいんだね」
「や……しらな……おれ、…おれ…っ」
おれは、この溜まって渦巻く激しい疼きをどうにか解放したい一心で、自分に触れる。
前世でも今世でもおれはこんな風に自分を慰めたことは、ほとんどない。
だから、これは全部、テオに教えてもらったことだ。
「あ、…や……へん、これっ…ん」
前も後ろもぐちゃぐちゃで、どこもかしこも気持ちがいい。
全身が快楽に包まれて、大きな波に今にものまれそう。
「中もうねってる。すごく熱い。シリル兄さん、イけそう?」
「うん、……あっ…も、いく…いく…っ」
重くなる熱の高まりを感じていると、不意にテオドールの手が自分のを扱くおれの手に重ねられた。
「いいよ、イって」
言うと同時に、テオドールはおれの先端を強く握って、さらにぐっと中を抉った。
「———っっっ!!!」
もはや声もでなくて、目の前が真っ白になる。
精液が押し出されると同時に身体が戦慄いて、ぎゅっと後ろが締まった。
手の中に熱い自分の欲を感じながら、恍惚とした余韻から抜け出せない。
テオドールが指を引き抜き、その感触にまたぞくぞくが駆け抜けて勝手に嬌声が漏れた。
「ん、……ぁ…おれ…」
今どうなったの?
「上手だったね。イクところ、すごく可愛かった」
そう言って、当たり前みたいにおれの額にキスをするテオドールの顔は、達成感に満ちていた。
こんなのに、上手とか下手とかあるのかな。
おれはきっと汗だくで酷い顔をしているだろうに。
でも、褒められれば悪い気はしなくて、額に残るテオドールの唇の感触がじんわりとおれの全身を熱くする。
テオドールが触れるそこから広がる自分の気持ちが、快感だけではないのはわかっている。
まるで労うみたいな柔らかな余韻が嬉しくて、こそばゆい。
これが、弟が可愛いからとか、弟として好きだからとか、そういうものでは無いことは、わかっている。
だって、家族にはこんな風に、どきどきしない。
どきどきして、胸が締め付けられるように苦しくて、でもそれが嫌じゃないなんて、こんなのは、そういう好き、しかない。
自分の気持ちなんて、とっくの昔にわかっている。
おれはずっとテオのことが好きなのだ。
この可愛くて、おれに寄り添ってくれる義弟のことが、ずっとずっと好きなのだ。
でも、好きなだけでよかった。
好きなだけが、よかった。
もう、誤魔化せないな、と思った。
「…テオ、何か拭くものある?」
とりあえず、今はこのぬるぬるした色々なものを、拭いて綺麗にしたい。
おれの問いに、テオドールは濡れタオルを取り出して、そのままおれの顔を拭いてくれる。
冷たくて気持ちがいい。……じゃなくて。
「自分で、拭けるよ」
「僕がしてあげたい。ダメ?」
「いや、ダメじゃないけど」
おれが拭きたいのはそこじゃない。だから、そろそろ足の間からどいてほしいというか。
「じゃあ、もう一回だね」
「……え?」
言われた言葉におれはきょとり、と固まった。
なんて?テオはなんて言った?
「だって、シリル兄さん、僕が何をしているか、全然見ていなかったでしょう。
途中からずっとしっかりと目をつぶっているんだもの」
「あっ……それは、そうだけど……ひぁっ…あぅっ!」
テオドールはがばり足を大きく開き、その間に迷いなく手を這わす。
指がぬるりと蕾に触れて、先ほど解されたそこは何の抵抗も無くずぶずぶと飲み込んでいった。
「あ…ちょっと、ま…ぁんっ!」
「気持ちいいの、忘れないうちにしっかり覚えよう」
あれを、もう一回?……覚えるってなに?!
むりむりむり!おれ死んじゃう!!
「今度は、ちゃんと見ていてね」
まあ、見ていられるわけもなく。
その度に何度も復習を繰り返されたおれは、結局この日も気づけば朝だった。
おかしい。
やっぱり、秘薬『女神の願い』には健忘の副作用でもあるんじゃないか。
……いや、多少あった方がいいのかもしれない。いや、でもでもでもっ!
ベッドの中で寝ぼけた思考のまま考えていると、隣で動く気配がした。
そこには、すやすやと眠るテオドールの姿があって。
見れば見る程、整った顔立ちに惚れ惚れする。
形の良い眉毛に、すっと通った鼻筋。薄い唇は淡い艶やかな色で、藍色の長い睫毛にきらきらと朝日が輝いている。
でも、おれが一番好きなのは、今は見ることができないテオドールの瞳だ。
おれを見るときだけ、その涼し気な銀色が優しく細められて、きらりと光る。
その瞬間に、おれはいつもときめいてしまう。
精悍な顔立ちだから、とか、そういうことでは無く、純粋にテオの笑顔が好きだ。
おれをいつでも幸せにしてくれる。おれがここにいる意味をくれる。
白く張りのある陶器のような肌に触れようとして、おれは自分の手を握りこんだ。
もう、おれは自分を誤魔化せない。
テオがおれに宝物みたいに大事そうに触れるから。あんなことされたら。
愛されたいと思ってしまう。
その愛されたいと願う気持ちを、おれはもうこれ以上誤魔化せそうにない。
そんなことは望みたくないのに。
テオを好きなだけで、おれは十分だったのに。
これが、こんなに浅ましい欲求だったなんて、知らなかった。
今はどこも身体は悪くないはずなのに……胸の奥がずっしりと重くて、ずきずきと痛む気がした。
この痛みはすごく嫌だな、と思った。
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