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12.“恵みの乙女”の腐り具合①
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まあ、でもそれはあくまで『ラブプラ』の話だ。
実際のおれとテオドールの関係は、少なくとも『ラブプラ』とは全く違うし、もちろんテオドールの背中に傷なんて無い。
「テオは昔から本当に可愛くて、賢くて、自慢の弟だからなぁ」
嫌うなんて出来るわけない。
『ラブプラ』と同じようにおれが7歳になった頃、つまりテオドールが5歳のときに彼はフォレスター家に引き取られてきた。
おれが死ぬ原因になる人物なわけだし、初めて会うときはそれなりに緊張したものだ。
そして、おれはテオドールを一目見て、激しい衝撃を受けた。
「引き取られてきたときの5歳のテオドールの可愛さと言ったら」
あんな可愛い子を罵ったり、ましてや暴力振るうなんて出来るわけない。考えられない。
「いやぁ、前世のおれだったら、リアルに心臓止まってたかもしれないくらい、衝撃的な出会いだった」
「それ、本気で洒落にならないから」
前世で『おれ』には妹がいたけれど、一緒に遊びまわるなんて持病のせいで出来なかったから。それが今世であんなに可愛い弟ができたんだよ?
おれは生まれ変わったのだと分かった時。
今世では出来ることは全部やってやる!、と心から誓ったのだ。
全力でかわいがる以外の選択肢は無い。
死に役に生まれ変わってどうよ、思ったけど、可愛い弟が出来たことに関しては女神シュリアーズに全力感謝だ。
「初めて笑ったときも、初めて兄さんて呼ばれたときも、本当に感動した」
あれはマジで永久保存版。
前世の妹は、『おれ』のこと名前で呼び捨てにしてて、お兄ちゃんとか呼んでくれなかったからなぁ。
「テオドールの声を録音したいがために、全力で音声記録の精霊術を研究して、その結果、失われた古の精霊術を復活させるんだから、シリルも筋金入りよね。
でも、その音声を何度も聞かされた身としては、鬱陶しいとしか言いようがない」
鬱陶しくても仕方ない。
何と言われてもおれは気にしない。
それくらい、当時からテオドールは可愛くて、おれの全てと言っても過言ではない。
「『ラブプラ』のシリル・フォレスターは「おまえを弟とは認めない」とか言って、兄とは絶対呼ばせなかったのよ」
な!?
「何だよ、そいつは!?絶対碌な目に合わないから!!」
「死んだわよ」
あ、そっか。
いずれにしろ、『ラブプラ』のシリル・フォレスターは屑に間違いない。
「まあ、テオドールのほうは、シリルを兄とは思ってないと思うけど」
何て!?
「え!?な、は!?どういうこと!?!?!」
「兄さんって呼ぶと、シリルがちょろ……喜ぶから、呼んでるだけだと思う」
「なっ……確かに、おれはテオみたいにしっかりしてないし、兄としては頼りないかもしれないけど……」
ミアはいつも痛いところを指摘する。
おれがテオドールの兄として相応しいのか、ということに関しては常に疑問を感じていることだ。
だって、あらゆる面においてテオドールの方が優れてるから!
「いや、違うくて。……これ以上、言えないわ。もし余計なことだったら私が死ぬじゃない」
「?どういう意味?おれにも分かるように、説明してよ」
「まあ、安心しなさい。テオドールはシリルのことが大好きだから」
「ふはっ、だよなぁ」
「だから、そうじゃなくて……ああ、もう。イライラするわね!どうしてわからないの!?
つまり、王太子殿下と騎士ギルバートですら、その布石なのよ!」
「ああ、やっぱり!」
「やっとわかった?」
「ミアも王太子殿下たちの関係知ってたんじゃん!?」
「ああ、わかってなかった!」
「何が!?」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ」
まるで地響きのようなため息を吐く。どこから出てるの、その声。
「もういいわ」
「いや、何も良くな──」
「で、王太子殿下とギルバートの関係を知ってたかって?」
「おーい、無視するなよー」
「当たり前でしょう。間近ですくすくと育つ真実の愛をめでてたんだから」
「──なっ!?」
「なんならたまに水もあげたわよ。
当て馬の存在は重要よね。我ながら素晴らしい女優だったと思う。最後の大舞台を用意してあげて私の役目は無事終了よ!」
知ってたどころか、参加していただって!?!!
そうだよな!?
王太子殿下がギルバートとの真実の愛を宣誓する前、しっかりと目配せしてたもんね?!
「なによ。
まさかシリルまで、私が王太子殿下とどうかなるなんて、思ってたわけじゃないわよね?
最近ホント、周りが煩くて煩くて、うんざりしてたんだから。ありえないでしょ」
「いや、無いよな……と思いながらも、あのエンディングをこの目で見る期待を払拭できずに……」
本来『ラブプラ』では、収穫祭の最後に王太子が「私は…ついに、真実の愛を認める決意をした」と宣言する相手は、当然ながら“恵みの乙女”で、王道の王太子ルートにおけるハッピーエンドへ向けたクライマックスだ。
まあ、ミアの好みが王太子殿下とはちょっと……いや、かなり違うのはわかってた。
王太子アシュルは『ラブプラ』の攻略対象者としては、王道の王子様キャラだ。
清廉潔白な孤高の王子様で、気高く強く、冷静でいて情熱を秘めた国の行く末をただ一人で担う王子として、描かれている。
その責任と孤独に“恵みの乙女”が寄り添い、支えていくのだ。
現実の王太子殿下も、俺の知る限りでは似たような気質の立派な方だ。
一方、ミアの好みは……。
普通の身分だけどそれなりにお金があって、土地と持ち家があり、さらに家業はほどほどの忙しさとやりがいがあって、両親ともに子には不干渉だが関係は良好で、いざというときは助けてくれて、当然別居、の優しい男。だ。
存在するのか怪しい超現実的な男性がタイプなのだ。
絶対に、王子様に夢見るタイプではない。
「ああ、シリルは『ラブプラ』で王太子が最推しだったんだっけ?」
「いや、推しっていうか…」
王太子アシュルは『ラブプラ』で、おれの最も好きなキャラクターだった。
何というか、あれだ。アイドルや漫画の主人公に憧れたりするやつ。それを推しというなら、それかもしれない。
なぜミアがそんなことを知っているのかは、もはや置いておく。
ゲームと現実が違うとはいえ、好きだったキャラクターのエンディングをリアルタイムで鑑賞できるかもと思えば、やっぱりちょっと期待してしまう。
それに、正確に言えば、
「王太子というか……騎士ギルバートとの関係が憧れだったんだけどさ」
『ラブプラ』においても、この現実においても王太子アシュルを語る上において、その護衛騎士たるギルバートは欠かすことのできない存在だ。
王太子アシュルと騎士ギルバートは、単なる主従関係を超えた熱い厚い信頼関係がある。
二人はいわゆる幼馴染で、苦楽を共にし、切磋琢磨して、互いを高めあってきたのだ。
騎士ギルバート・ハーヴィも攻略対象の一人だ。
王太子アシュルを守ることだけにストイックにその身を捧げている彼が、初めて王太子以外に心ひかれるのが“恵みの乙女”だ。
いつもは礼節を重んじる彼が、初めての感情をもてあまし、葛藤から突き放すように主人公につらく当たる。
そこからの溺愛、献身がギルバートルートの醍醐味だ。
おれの言葉を受けて、
「何よ、じゃあ何も問題ないじゃない。むしろ最高じゃない!私に感謝しなさいよ!!」
鼻息荒く興奮するこの女性が、“恵みの乙女”なんて。
付き合いが長くなればなるだけ、一層信じられなくなる。
もし、王太子殿下の代で女神シュリアーズの加護を受けた王族が途絶えたら、どうするつもりなんだ?
ミアの選択でこの国が、この世界がただじゃ済まないかもしれないのに。もはや、見境も無いのだろうか。腐るにもほどがある。
これが『ラブプラ』ならば、確実にバッドエンドまっしぐらだ。
実際のおれとテオドールの関係は、少なくとも『ラブプラ』とは全く違うし、もちろんテオドールの背中に傷なんて無い。
「テオは昔から本当に可愛くて、賢くて、自慢の弟だからなぁ」
嫌うなんて出来るわけない。
『ラブプラ』と同じようにおれが7歳になった頃、つまりテオドールが5歳のときに彼はフォレスター家に引き取られてきた。
おれが死ぬ原因になる人物なわけだし、初めて会うときはそれなりに緊張したものだ。
そして、おれはテオドールを一目見て、激しい衝撃を受けた。
「引き取られてきたときの5歳のテオドールの可愛さと言ったら」
あんな可愛い子を罵ったり、ましてや暴力振るうなんて出来るわけない。考えられない。
「いやぁ、前世のおれだったら、リアルに心臓止まってたかもしれないくらい、衝撃的な出会いだった」
「それ、本気で洒落にならないから」
前世で『おれ』には妹がいたけれど、一緒に遊びまわるなんて持病のせいで出来なかったから。それが今世であんなに可愛い弟ができたんだよ?
おれは生まれ変わったのだと分かった時。
今世では出来ることは全部やってやる!、と心から誓ったのだ。
全力でかわいがる以外の選択肢は無い。
死に役に生まれ変わってどうよ、思ったけど、可愛い弟が出来たことに関しては女神シュリアーズに全力感謝だ。
「初めて笑ったときも、初めて兄さんて呼ばれたときも、本当に感動した」
あれはマジで永久保存版。
前世の妹は、『おれ』のこと名前で呼び捨てにしてて、お兄ちゃんとか呼んでくれなかったからなぁ。
「テオドールの声を録音したいがために、全力で音声記録の精霊術を研究して、その結果、失われた古の精霊術を復活させるんだから、シリルも筋金入りよね。
でも、その音声を何度も聞かされた身としては、鬱陶しいとしか言いようがない」
鬱陶しくても仕方ない。
何と言われてもおれは気にしない。
それくらい、当時からテオドールは可愛くて、おれの全てと言っても過言ではない。
「『ラブプラ』のシリル・フォレスターは「おまえを弟とは認めない」とか言って、兄とは絶対呼ばせなかったのよ」
な!?
「何だよ、そいつは!?絶対碌な目に合わないから!!」
「死んだわよ」
あ、そっか。
いずれにしろ、『ラブプラ』のシリル・フォレスターは屑に間違いない。
「まあ、テオドールのほうは、シリルを兄とは思ってないと思うけど」
何て!?
「え!?な、は!?どういうこと!?!?!」
「兄さんって呼ぶと、シリルがちょろ……喜ぶから、呼んでるだけだと思う」
「なっ……確かに、おれはテオみたいにしっかりしてないし、兄としては頼りないかもしれないけど……」
ミアはいつも痛いところを指摘する。
おれがテオドールの兄として相応しいのか、ということに関しては常に疑問を感じていることだ。
だって、あらゆる面においてテオドールの方が優れてるから!
「いや、違うくて。……これ以上、言えないわ。もし余計なことだったら私が死ぬじゃない」
「?どういう意味?おれにも分かるように、説明してよ」
「まあ、安心しなさい。テオドールはシリルのことが大好きだから」
「ふはっ、だよなぁ」
「だから、そうじゃなくて……ああ、もう。イライラするわね!どうしてわからないの!?
つまり、王太子殿下と騎士ギルバートですら、その布石なのよ!」
「ああ、やっぱり!」
「やっとわかった?」
「ミアも王太子殿下たちの関係知ってたんじゃん!?」
「ああ、わかってなかった!」
「何が!?」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ」
まるで地響きのようなため息を吐く。どこから出てるの、その声。
「もういいわ」
「いや、何も良くな──」
「で、王太子殿下とギルバートの関係を知ってたかって?」
「おーい、無視するなよー」
「当たり前でしょう。間近ですくすくと育つ真実の愛をめでてたんだから」
「──なっ!?」
「なんならたまに水もあげたわよ。
当て馬の存在は重要よね。我ながら素晴らしい女優だったと思う。最後の大舞台を用意してあげて私の役目は無事終了よ!」
知ってたどころか、参加していただって!?!!
そうだよな!?
王太子殿下がギルバートとの真実の愛を宣誓する前、しっかりと目配せしてたもんね?!
「なによ。
まさかシリルまで、私が王太子殿下とどうかなるなんて、思ってたわけじゃないわよね?
最近ホント、周りが煩くて煩くて、うんざりしてたんだから。ありえないでしょ」
「いや、無いよな……と思いながらも、あのエンディングをこの目で見る期待を払拭できずに……」
本来『ラブプラ』では、収穫祭の最後に王太子が「私は…ついに、真実の愛を認める決意をした」と宣言する相手は、当然ながら“恵みの乙女”で、王道の王太子ルートにおけるハッピーエンドへ向けたクライマックスだ。
まあ、ミアの好みが王太子殿下とはちょっと……いや、かなり違うのはわかってた。
王太子アシュルは『ラブプラ』の攻略対象者としては、王道の王子様キャラだ。
清廉潔白な孤高の王子様で、気高く強く、冷静でいて情熱を秘めた国の行く末をただ一人で担う王子として、描かれている。
その責任と孤独に“恵みの乙女”が寄り添い、支えていくのだ。
現実の王太子殿下も、俺の知る限りでは似たような気質の立派な方だ。
一方、ミアの好みは……。
普通の身分だけどそれなりにお金があって、土地と持ち家があり、さらに家業はほどほどの忙しさとやりがいがあって、両親ともに子には不干渉だが関係は良好で、いざというときは助けてくれて、当然別居、の優しい男。だ。
存在するのか怪しい超現実的な男性がタイプなのだ。
絶対に、王子様に夢見るタイプではない。
「ああ、シリルは『ラブプラ』で王太子が最推しだったんだっけ?」
「いや、推しっていうか…」
王太子アシュルは『ラブプラ』で、おれの最も好きなキャラクターだった。
何というか、あれだ。アイドルや漫画の主人公に憧れたりするやつ。それを推しというなら、それかもしれない。
なぜミアがそんなことを知っているのかは、もはや置いておく。
ゲームと現実が違うとはいえ、好きだったキャラクターのエンディングをリアルタイムで鑑賞できるかもと思えば、やっぱりちょっと期待してしまう。
それに、正確に言えば、
「王太子というか……騎士ギルバートとの関係が憧れだったんだけどさ」
『ラブプラ』においても、この現実においても王太子アシュルを語る上において、その護衛騎士たるギルバートは欠かすことのできない存在だ。
王太子アシュルと騎士ギルバートは、単なる主従関係を超えた熱い厚い信頼関係がある。
二人はいわゆる幼馴染で、苦楽を共にし、切磋琢磨して、互いを高めあってきたのだ。
騎士ギルバート・ハーヴィも攻略対象の一人だ。
王太子アシュルを守ることだけにストイックにその身を捧げている彼が、初めて王太子以外に心ひかれるのが“恵みの乙女”だ。
いつもは礼節を重んじる彼が、初めての感情をもてあまし、葛藤から突き放すように主人公につらく当たる。
そこからの溺愛、献身がギルバートルートの醍醐味だ。
おれの言葉を受けて、
「何よ、じゃあ何も問題ないじゃない。むしろ最高じゃない!私に感謝しなさいよ!!」
鼻息荒く興奮するこの女性が、“恵みの乙女”なんて。
付き合いが長くなればなるだけ、一層信じられなくなる。
もし、王太子殿下の代で女神シュリアーズの加護を受けた王族が途絶えたら、どうするつもりなんだ?
ミアの選択でこの国が、この世界がただじゃ済まないかもしれないのに。もはや、見境も無いのだろうか。腐るにもほどがある。
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