230 / 238
Ⅳ.お腹いっぱいで幸せ編
25.僕、甘々で丸くなります②(※)
しおりを挟む
はぁ、まったく。
ヴァルのおっぱいこそ、めちゃくちゃ育ってるじゃない。
一体何をどうしたら、こんなに美味しそうにふっくら大きく実っちゃうの?
こんなに美味しそうに育ったヴァルを前に、欲しがらないお腹の虫がいたら、そんなのもう、僕のお腹の虫じゃないよ。
今すぐに駆除してやるから。
うーん……ホントに、見れば見るほどイイ感じに膨らんでるなぁ。
こう………本物のパンケーキみたいに表面がすべすべしてて、もちもちで、甘ーい美味しそうな匂いが漂ってきて……。
柔らかいのに、張りがあって、ちょうどいい弾力……なんて素晴らしいもちもちした感触なんだ。
ごきゅり。
ああ、ダメ。また涎が出て来ちゃった。
「……おい、かじるなよ」
「だってぇ」
これ見よがしに見せつけておきながら。
こんなの、食いつかない方がおかしいでしょ!失礼でしょ!
「揉むなっつーの」
「えー」
いいじゃない。減るものじゃないんだし。むしろ、もっと育ててあげるから。
………あ。もしかして、吸えってこと?
なんてことだ。
パイケーキは飲み物だったみたいです。
「吸うな。何もでねぇぞ」
「むう……」
知ってるし。ヴァルだって、僕の何も出ないおっぱいちゅうちゅうしてたくせに。不公平だ。
「んな不満そうに見るなって」
そう言って、優しく僕の頭を撫でるヴァルの瞳がゆらりと揺れて、僕の鼓動が大きく跳ねた。
ヴァルの顔がゆっくりと近づいてきて……。
あ……キスされる。
そう思って、目をつぶった僕の頬に、ちゅっと温かな口づけが落とされた。
「………え」
え?ええー??何で?どうして、ほっぺたなの。ヴァルのほっぺ好きは知ってたけどさ。
でも、今のは口にするとこでしょ。
僕は、ちゃんとキス待ちだったのに。
ヴァルだってわかってたでしょ。
なんで?ねぇ、なんで?
「ヴァルぅ……」
「あー……くそっ」
「んんっ」
ヴァルが僕の顎をとって、今度こそ唇が重なった。
僕より大きなヴァルの唇が僕のを覆って、舌がぬるりと入ってくる。
あ、上顎を舌先で撫でられるの気持ちいい。でも、口が開いちゃうから。気持ちいけど、溢れた唾液がこぼれていくのがとっても勿体ない。
これだよ、これ。僕が欲しかったのは。
「んっ……あ、ヴァル……もっと」
舐めて、吸って、ヴァルの舌を唇を求める僕に、リップ音を残して、ヴァルの唇が離れていった。
「やっ…ヴァル、……やめちゃ、やだ」
「だから。キリがねぇんだよ」
「だって……」
「だってじゃねーよ。これで何回目……いや、何日目かわかってんのか?」
「え?」
何日目?
えーっと……ヴァルとこのお家に来て、お家の中を見て回って、寝室に入って、ヴァルと美味しい甘い時間を過ごして……。
何日たったっけ?
うーん……。
「わかんない」
元々竜は、時間の概念も乏しいし、感覚も薄いからねー。
僕、ヴァルと離れてる間、さらに時間なんて気にしなかったから、よくわからないや。
まぁ、ホントはね。気にしなかったんじゃなくて、無視してたんだけど。
だって、どれだけ時間がたったかなんて、知りたくないじゃない。
まだこれくらいしか経ってないんだって思うのも。
もうこんなに経ったのかって思うのも。
どっちも嫌だった。
ヴァルといない時間の長さなんて、なんの意味もないから。
そして今は、せっかくヴァルと一緒にいるのに、時間なんて意識してるのがもったいない。
「………丸3日は過ぎてんだよ」
そっかぁ。3日か。
「まだたったの3日じゃない」
「たった、だと?ずっとベッドの上で、ひたすらヤって、寝て、ヤって日だぞ」
まぁ……そうだけど。
でも、仕方なくない?僕はいくらでも、ヴァルとこうしてくっついていたいんだから。
「ヴァルが言ったんじゃない。全力でヴァルを欲しがっていいって」
「そりゃあ、そうだが……。お前が――」
「僕が、もう食べれないって言うまで食べさせてくれるって言った」
いつでも、いくらでもって言った。
もちろんずっと絶飲食はムリだけど。でも、数日程度なら問題ない。ヴァルもそういう風に変化したから。
僕とヴァルの間を、ぐるぐると循環する竜気が、満たしてくれているから、大丈夫だってヴァルも感覚で分かってるはずだ。
だから、微睡んでは起きて、もっとを求める僕に、ヴァルだって応えてくれるんでしょ。
まだまだ僕は、味わいつくしてない。
立派なパイケーキ……じゃなくて、ヴァルのお胸の下には、アイスモナカみたいに割れた美味しそうな腹筋があって、そのさらに下には……。
僕がずっと狙ってるおっきなキャンディがあるっていうのに。
こんなに魅惑的なすべてで僕を誘惑しておいて、お預けしようって言うの?
「美味しいの……もっと、ちょうだいよ」
ヴァルはもういらないの?
ヴァルの胸から鎖骨、そして首筋をなぞって首に腕を回して、ヴァルの唇を奪おうとぐっと体を引き寄せて。
ぐるるきゅるるるるぅぅ~……
僕のお腹の虫が鳴いた。
唇が触れるか触れないかの距離で、固まって、二人の視線が交差する。
次の瞬間には、ヴァルの紫色がギッと鋭くなって、
「だから……だろうが……」
唸るような声と共にびしっと強めにおでこを指で弾かれた。
僕は、おもわず「ふぎゃっ」と情けない声をあげてしまう。
「俺はこの腹の音を、いい加減無視できねぇんだよっ!」
そう必死の形相で叫ぶヴァルに僕はあっという間に掛布団でぐるぐる巻きにされて、
「美味いもん食いたいなら、お前は風呂に入ってこいっ!」
と、風呂場に投げこまれてしまった。
なんてことだ。
こんなことなら、真っ先にペロペロしておけば良かった。
僕、いつの間にか、一番好きなものを最後にとっとくようになっちゃったみたい。
これがどれだけ幸せなことか、僕はよく知ってる。
ヴァルのおっぱいこそ、めちゃくちゃ育ってるじゃない。
一体何をどうしたら、こんなに美味しそうにふっくら大きく実っちゃうの?
こんなに美味しそうに育ったヴァルを前に、欲しがらないお腹の虫がいたら、そんなのもう、僕のお腹の虫じゃないよ。
今すぐに駆除してやるから。
うーん……ホントに、見れば見るほどイイ感じに膨らんでるなぁ。
こう………本物のパンケーキみたいに表面がすべすべしてて、もちもちで、甘ーい美味しそうな匂いが漂ってきて……。
柔らかいのに、張りがあって、ちょうどいい弾力……なんて素晴らしいもちもちした感触なんだ。
ごきゅり。
ああ、ダメ。また涎が出て来ちゃった。
「……おい、かじるなよ」
「だってぇ」
これ見よがしに見せつけておきながら。
こんなの、食いつかない方がおかしいでしょ!失礼でしょ!
「揉むなっつーの」
「えー」
いいじゃない。減るものじゃないんだし。むしろ、もっと育ててあげるから。
………あ。もしかして、吸えってこと?
なんてことだ。
パイケーキは飲み物だったみたいです。
「吸うな。何もでねぇぞ」
「むう……」
知ってるし。ヴァルだって、僕の何も出ないおっぱいちゅうちゅうしてたくせに。不公平だ。
「んな不満そうに見るなって」
そう言って、優しく僕の頭を撫でるヴァルの瞳がゆらりと揺れて、僕の鼓動が大きく跳ねた。
ヴァルの顔がゆっくりと近づいてきて……。
あ……キスされる。
そう思って、目をつぶった僕の頬に、ちゅっと温かな口づけが落とされた。
「………え」
え?ええー??何で?どうして、ほっぺたなの。ヴァルのほっぺ好きは知ってたけどさ。
でも、今のは口にするとこでしょ。
僕は、ちゃんとキス待ちだったのに。
ヴァルだってわかってたでしょ。
なんで?ねぇ、なんで?
「ヴァルぅ……」
「あー……くそっ」
「んんっ」
ヴァルが僕の顎をとって、今度こそ唇が重なった。
僕より大きなヴァルの唇が僕のを覆って、舌がぬるりと入ってくる。
あ、上顎を舌先で撫でられるの気持ちいい。でも、口が開いちゃうから。気持ちいけど、溢れた唾液がこぼれていくのがとっても勿体ない。
これだよ、これ。僕が欲しかったのは。
「んっ……あ、ヴァル……もっと」
舐めて、吸って、ヴァルの舌を唇を求める僕に、リップ音を残して、ヴァルの唇が離れていった。
「やっ…ヴァル、……やめちゃ、やだ」
「だから。キリがねぇんだよ」
「だって……」
「だってじゃねーよ。これで何回目……いや、何日目かわかってんのか?」
「え?」
何日目?
えーっと……ヴァルとこのお家に来て、お家の中を見て回って、寝室に入って、ヴァルと美味しい甘い時間を過ごして……。
何日たったっけ?
うーん……。
「わかんない」
元々竜は、時間の概念も乏しいし、感覚も薄いからねー。
僕、ヴァルと離れてる間、さらに時間なんて気にしなかったから、よくわからないや。
まぁ、ホントはね。気にしなかったんじゃなくて、無視してたんだけど。
だって、どれだけ時間がたったかなんて、知りたくないじゃない。
まだこれくらいしか経ってないんだって思うのも。
もうこんなに経ったのかって思うのも。
どっちも嫌だった。
ヴァルといない時間の長さなんて、なんの意味もないから。
そして今は、せっかくヴァルと一緒にいるのに、時間なんて意識してるのがもったいない。
「………丸3日は過ぎてんだよ」
そっかぁ。3日か。
「まだたったの3日じゃない」
「たった、だと?ずっとベッドの上で、ひたすらヤって、寝て、ヤって日だぞ」
まぁ……そうだけど。
でも、仕方なくない?僕はいくらでも、ヴァルとこうしてくっついていたいんだから。
「ヴァルが言ったんじゃない。全力でヴァルを欲しがっていいって」
「そりゃあ、そうだが……。お前が――」
「僕が、もう食べれないって言うまで食べさせてくれるって言った」
いつでも、いくらでもって言った。
もちろんずっと絶飲食はムリだけど。でも、数日程度なら問題ない。ヴァルもそういう風に変化したから。
僕とヴァルの間を、ぐるぐると循環する竜気が、満たしてくれているから、大丈夫だってヴァルも感覚で分かってるはずだ。
だから、微睡んでは起きて、もっとを求める僕に、ヴァルだって応えてくれるんでしょ。
まだまだ僕は、味わいつくしてない。
立派なパイケーキ……じゃなくて、ヴァルのお胸の下には、アイスモナカみたいに割れた美味しそうな腹筋があって、そのさらに下には……。
僕がずっと狙ってるおっきなキャンディがあるっていうのに。
こんなに魅惑的なすべてで僕を誘惑しておいて、お預けしようって言うの?
「美味しいの……もっと、ちょうだいよ」
ヴァルはもういらないの?
ヴァルの胸から鎖骨、そして首筋をなぞって首に腕を回して、ヴァルの唇を奪おうとぐっと体を引き寄せて。
ぐるるきゅるるるるぅぅ~……
僕のお腹の虫が鳴いた。
唇が触れるか触れないかの距離で、固まって、二人の視線が交差する。
次の瞬間には、ヴァルの紫色がギッと鋭くなって、
「だから……だろうが……」
唸るような声と共にびしっと強めにおでこを指で弾かれた。
僕は、おもわず「ふぎゃっ」と情けない声をあげてしまう。
「俺はこの腹の音を、いい加減無視できねぇんだよっ!」
そう必死の形相で叫ぶヴァルに僕はあっという間に掛布団でぐるぐる巻きにされて、
「美味いもん食いたいなら、お前は風呂に入ってこいっ!」
と、風呂場に投げこまれてしまった。
なんてことだ。
こんなことなら、真っ先にペロペロしておけば良かった。
僕、いつの間にか、一番好きなものを最後にとっとくようになっちゃったみたい。
これがどれだけ幸せなことか、僕はよく知ってる。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,434
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる