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Ⅳ.お腹いっぱいで幸せ編
24.僕、甘々で丸くなります①(※)
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更新がお知らせなく中断して申し訳ありません。
更新再開します。5/13からどどんと、1日4話更新していきます。
残りは完結まで予約投稿済みですので、ご安心ください。
※Ⅳ.16-17話間で、またまたお話が抜けてました。
誠に、誠に申し訳ありません!
まだ、お読みでない方は、★で挿入しておりますので、先のお読みいただければと思います。
**********
ああ……幸せだなぁ。
チョコレートみたいにとろけちゃう、クッキーみたいに香ばしくて、マシュマロみたいにほわほわして、キャンディーみたいに甘くてきらきらしてる空間が、僕の周りに広がってる。
気怠い体の重みすらも心地よくて、身体も心ものびのびと緩んでる。
はぁ、ホントにイイ匂い。
ねぇ、息するだけとっても幸せなんて、信じられる?
ああ、そっかぁ。
森のお家と言えば、お菓子のお家じゃない。
僕としたことが、こんなに初歩的な思い違いをするなんて。
そっかぁ。ここは、僕の大好きなものてんこ盛りのお菓子のお家だったんだ。
くふふふふ。
一口食べれば……ううん、見るだけでも、嗅ぐだけでも幸せな気持ちになっちゃう。
僕が好きなものそのもの。
そして今、僕の鼻先には、焼き立てほかほかのパンケーキがある。
バターと卵たっぷりのほわほわでほっぺが落ちちゃうような、極上の湯気がゆらゆら立っていて。
もちろん、とろりと甘い黄金色のハチミツもたっぷりかかってる。
さらに果物もたくさんのっちゃってる、僕が大好きな豪華バージョンのパンケーキだ。
はぁ、ダメ……こんなの、こんなの……。
………ぺろり。
ふわわわああああぁぁぁぁ……っ
すごい……すっごく、美味しい。何これ。何なのこれ。
全身にしゅびびびびってきて、毛がぶわってなっちゃった。
好き。好き、好き、好き。大好き。
はむはむと食めば、もっちりとした弾力が返ってきて。
はわぁ……これ、ふわふわ系パンケーキじゃなかったんだ。しっかりめのもちもち食感のパンケーキだった。
うわぁ、こんなもちもち食べたこと無い。
うんうん。僕、こういうタイプも大好きだよ。
むぐ……むぐ…むぐ。ああ、美味しい。もっと。
もっと、たくさん食べたいよ。
朝からこんなご馳走食べちゃっていいの?しかも、ベッドの上で、ゴロゴロしたまま。
ああ、随分と明るいから、もうお昼かな?
へへ。なんだか、久しぶりにぐっすり寝ちゃったみたい。
ヴァルと離れてからは、寝たり起きたりぼーっとしたりして、ゴロだら過ごしてたからなぁ。
寝不足なのか、寝過ぎなのかも良くわからないくらい。
あー美味しい。どこもかしこも美味し過ぎる。
ベッドで寝たままこんなに美味しいものが食べられるなんて、贅沢だなぁ。
ああ。そっか。
お菓子のお家って確か、美味しいものを食べさせてられて、イイ感じに丸々と太ったところで、こっちが食べられちゃうって、お話だもんね。
だから僕、今こんなに美味しくて幸せな気持ちになってるんだ。
で、僕は幸せ太りでまん丸になって、美味しく食べられちゃうんだ。
…………あれ?ちょっと待って。
僕、もう既にたっぷりと食べられちゃったよね?
もう身体の隅々まで味わわれて、全身全霊、心まで美味しくいただかれちゃったよね?
まったくもう。ヴァルってせっかちさんなんだから。
僕、美味しくごちそうさまされました♡
はぁ、しあわせ。
ぐるるるぅぅ~……
………ん?なんか、獣の声がしたね?
ここは、森の中だもんね。獣もいるよね。
でも、いつもは僕の近くにあんまり動物が寄ってこないんだけどなぁ。
あ。この美味しそうなお菓子の家の匂いに誘われて、集まってきちゃったのかな?
でも、ダメだよ。
全部、僕とヴァルのだからね。
ヴァルが僕にくれた、僕とヴァルのものだから。
ちょっとでも盗る気なら、僕がサクッとやっちゃうからねー。
「目覚ましにちょうどいい爆音だな」
「わふっ」
さらりと髪を梳く柔らかな感触に僕の身体からぽわんと力が抜けて、つぶっていた瞼が自然と開いた。
僕と並んで寝てるヴァルが、目を細めて優しく微笑んでいるのが見えて、銀色の髪がさらさらりと揺れて、光に照らされきらきらと輝いた。
一段と屈強になった程よい感じで筋肉がついたヴァルの裸体が、目に飛び込んできて。
なんだろうこれ。キラキラして、眩しくて、たまらない。
まるで僕の目玉に、お砂糖たっぷりのアイシングでものっかっちゃったのかな。
じゃなきゃ、ヴァルが頭からお砂糖でも被っちゃったに違いない。
ヴァルの砂糖漬けかぁ……。わぁ……何これ。すっごく美味しそう。
ごきゅるるるぅぅぅぅ~……
あれ?
これ…………獣の鳴き声じゃ、ないね。
ぐるるるきゅるるうぅぅ~……
ああ、なんだ。僕と一心同体の腹心の君たちだったのか。
「やっと起きたか。こんだけ腹ならして、起きねぇって。お前、どんだけまともに寝てねぇんだよ」
寝たよ。たっぷりぐっすり寝た。
ヴァルに抱っこされてると、とってもあったかくてイイ匂いだから。
「で、お前はいつまで人の胸にかじりついてる気だ」
「むぐぐ……」
裸で抱き合うみたいにくっついた僕の目の前には、ヴァルの胸部があって、大胸筋が右と左に……こう、何ともけしからん感じで、隆起してる。
その逞しいヴァルの胸は今、涎でべちゃべちゃになっていて、歯形がいっぱいついていて。
僕が今まで味わっていたのは、ヴァルの立派なパンケーキ……いや、パイケーキ?だった。
更新再開します。5/13からどどんと、1日4話更新していきます。
残りは完結まで予約投稿済みですので、ご安心ください。
※Ⅳ.16-17話間で、またまたお話が抜けてました。
誠に、誠に申し訳ありません!
まだ、お読みでない方は、★で挿入しておりますので、先のお読みいただければと思います。
**********
ああ……幸せだなぁ。
チョコレートみたいにとろけちゃう、クッキーみたいに香ばしくて、マシュマロみたいにほわほわして、キャンディーみたいに甘くてきらきらしてる空間が、僕の周りに広がってる。
気怠い体の重みすらも心地よくて、身体も心ものびのびと緩んでる。
はぁ、ホントにイイ匂い。
ねぇ、息するだけとっても幸せなんて、信じられる?
ああ、そっかぁ。
森のお家と言えば、お菓子のお家じゃない。
僕としたことが、こんなに初歩的な思い違いをするなんて。
そっかぁ。ここは、僕の大好きなものてんこ盛りのお菓子のお家だったんだ。
くふふふふ。
一口食べれば……ううん、見るだけでも、嗅ぐだけでも幸せな気持ちになっちゃう。
僕が好きなものそのもの。
そして今、僕の鼻先には、焼き立てほかほかのパンケーキがある。
バターと卵たっぷりのほわほわでほっぺが落ちちゃうような、極上の湯気がゆらゆら立っていて。
もちろん、とろりと甘い黄金色のハチミツもたっぷりかかってる。
さらに果物もたくさんのっちゃってる、僕が大好きな豪華バージョンのパンケーキだ。
はぁ、ダメ……こんなの、こんなの……。
………ぺろり。
ふわわわああああぁぁぁぁ……っ
すごい……すっごく、美味しい。何これ。何なのこれ。
全身にしゅびびびびってきて、毛がぶわってなっちゃった。
好き。好き、好き、好き。大好き。
はむはむと食めば、もっちりとした弾力が返ってきて。
はわぁ……これ、ふわふわ系パンケーキじゃなかったんだ。しっかりめのもちもち食感のパンケーキだった。
うわぁ、こんなもちもち食べたこと無い。
うんうん。僕、こういうタイプも大好きだよ。
むぐ……むぐ…むぐ。ああ、美味しい。もっと。
もっと、たくさん食べたいよ。
朝からこんなご馳走食べちゃっていいの?しかも、ベッドの上で、ゴロゴロしたまま。
ああ、随分と明るいから、もうお昼かな?
へへ。なんだか、久しぶりにぐっすり寝ちゃったみたい。
ヴァルと離れてからは、寝たり起きたりぼーっとしたりして、ゴロだら過ごしてたからなぁ。
寝不足なのか、寝過ぎなのかも良くわからないくらい。
あー美味しい。どこもかしこも美味し過ぎる。
ベッドで寝たままこんなに美味しいものが食べられるなんて、贅沢だなぁ。
ああ。そっか。
お菓子のお家って確か、美味しいものを食べさせてられて、イイ感じに丸々と太ったところで、こっちが食べられちゃうって、お話だもんね。
だから僕、今こんなに美味しくて幸せな気持ちになってるんだ。
で、僕は幸せ太りでまん丸になって、美味しく食べられちゃうんだ。
…………あれ?ちょっと待って。
僕、もう既にたっぷりと食べられちゃったよね?
もう身体の隅々まで味わわれて、全身全霊、心まで美味しくいただかれちゃったよね?
まったくもう。ヴァルってせっかちさんなんだから。
僕、美味しくごちそうさまされました♡
はぁ、しあわせ。
ぐるるるぅぅ~……
………ん?なんか、獣の声がしたね?
ここは、森の中だもんね。獣もいるよね。
でも、いつもは僕の近くにあんまり動物が寄ってこないんだけどなぁ。
あ。この美味しそうなお菓子の家の匂いに誘われて、集まってきちゃったのかな?
でも、ダメだよ。
全部、僕とヴァルのだからね。
ヴァルが僕にくれた、僕とヴァルのものだから。
ちょっとでも盗る気なら、僕がサクッとやっちゃうからねー。
「目覚ましにちょうどいい爆音だな」
「わふっ」
さらりと髪を梳く柔らかな感触に僕の身体からぽわんと力が抜けて、つぶっていた瞼が自然と開いた。
僕と並んで寝てるヴァルが、目を細めて優しく微笑んでいるのが見えて、銀色の髪がさらさらりと揺れて、光に照らされきらきらと輝いた。
一段と屈強になった程よい感じで筋肉がついたヴァルの裸体が、目に飛び込んできて。
なんだろうこれ。キラキラして、眩しくて、たまらない。
まるで僕の目玉に、お砂糖たっぷりのアイシングでものっかっちゃったのかな。
じゃなきゃ、ヴァルが頭からお砂糖でも被っちゃったに違いない。
ヴァルの砂糖漬けかぁ……。わぁ……何これ。すっごく美味しそう。
ごきゅるるるぅぅぅぅ~……
あれ?
これ…………獣の鳴き声じゃ、ないね。
ぐるるるきゅるるうぅぅ~……
ああ、なんだ。僕と一心同体の腹心の君たちだったのか。
「やっと起きたか。こんだけ腹ならして、起きねぇって。お前、どんだけまともに寝てねぇんだよ」
寝たよ。たっぷりぐっすり寝た。
ヴァルに抱っこされてると、とってもあったかくてイイ匂いだから。
「で、お前はいつまで人の胸にかじりついてる気だ」
「むぐぐ……」
裸で抱き合うみたいにくっついた僕の目の前には、ヴァルの胸部があって、大胸筋が右と左に……こう、何ともけしからん感じで、隆起してる。
その逞しいヴァルの胸は今、涎でべちゃべちゃになっていて、歯形がいっぱいついていて。
僕が今まで味わっていたのは、ヴァルの立派なパンケーキ……いや、パイケーキ?だった。
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