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Ⅳ.お腹いっぱいで幸せ編

14.僕、出たり出なかったりしちゃいます② ※

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 ごめんね。
 せめて僕のおっぱいがもっと大きくなるとかならさ、もうちょっと揉み応えあるのにね。

「……………はぁ」

 ああ。ヴァルがすごく残念な顔してる。
 力なくうなだれて、がっくりと肩を落として……すごく、悲しそう。

「期待に応えられなくて、ごめん……」
「期待、ねぇ……」

 謝る僕に、ヴァルは力ない表情のままで名残惜しそうに僕のおっぱいを見てる。

 ヴァル、見過ぎだよ。なんだかものすごく恥ずかしい。

 だって、僕のおっぱい……というか乳首なんだけど。
 なんのお返しもできないくせに、意味もなくツンと立ち上がって、恥ずかしいくらい自己主張してる。

 ヴァルが、ゆっくりと僕の胸に顔を寄せる。そして、突然、僕の乳首にふっと息を吹きかけた。

「ふあっ!……ん、あ……あっ」

 たったそれだけなのに、ぞわぞわっと快感がお尻から背筋に駆け抜けて、思わず声が漏れる。

 何これ。何これ。何これ……っ!

「期待通り、育ってるみたいだけどな」
「んぅっ……あっ!……あ、あーっ」

 ヴァルの器用な指先が、ちっちゃな僕の乳首をきゅうっと軽く摘まむ。さらに、くにくにと捏ねられて、嘘みたいに気持ち良くて、全身に快感が駆け抜けた。

 なに。この、全身に気持ちいいのがびびびって来ちゃうの。

 え?ええ?育つって、育つって……こういうことなの……?
 これが……この、電気が走るみたいですごく気持ちいいのが、育ってるってことなの?

「おっきくなるんじゃないの?」

 で、お乳を出そうってことじゃないの?

「馬鹿。んなわけあるか」
「んあ……っ!」

 きゅっと強めに両方の乳首をつままれて、背中が反って。こんなのまるで、もっとって言ってるみたい。

 つままれた首の先端をかりかりと引っかかれて、僕の胸から全身に、甘い炭酸みたいなしゅわしゅわが弾けながら広がっていく。

「んっ……あ、あぁ……これ…っ」
「はぁ……あの下らねぇやり取りに、ムラッとくるなんてな。
 妙な性癖植え付けて、育てやがって」
「んっ……あ、あぁ……ううっ」

 植えた覚えも、育てた覚えもないんだけどっ!?

「お前がちゃんと責任取れよ」
「せ……責任って……んーっ……あ、ヴァル……」
「捏ねんのも、ひっかくのも好きなんだよな?」
「あ、あっ……んんーっ」

 僕は答えたくても、答えられなくて、代わりにこくこくと頷いた。

 好き。僕、これ好き。大好き。

「気持ちいいか、ルルド」
「んっ……いいっ……きもち、いいよぉ……」
「欲張りだな、ルルド」

 うん。僕、欲張りなの。知ってるくせに。

 右も左も弄られて、くにくにされても、カリカリされても、ぴんと弾かれても、ヴァルの手が指がくれるものは、全部、全部気持ちいい。

「ヴァル……ん、どっちも、りょうほう……してっ」

 身を捩って欲しがる僕に、ヴァルはぺろりと唇を舐めた。

 弄られて赤く色づいたとこを、口に含まれて、かりっと甘く噛まれて、ぞくぞくが大きくなる。

 舌先でころころ飴玉みたいに転がされ、まるでとっても美味しいものみたいに、何度も何度もしつこく舐めて、吸われて、味わわれたら、じくじくと快感が渦巻いてきて。

「あっ……ヴァル、もっと……もっと、して」

 僕が思ってたのとは違うけど。
 ヴァルの望んでた方向に、僕の乳首は立派に美味しく育っていたらしい。

 すごい。
 僕も気持ちくて、ヴァルも嬉しそうで。
 ヴァルはすごい。

「……こっちも、涎だらだらじゃねーか」

 ああ、僕、ヴァルに見られてる。
 痛いくらいに張りつめて、溢れた涎でてかてかに光ってる僕を、ヴァルがじっと見てる。

「うう……だって……だってぇ……」

 まるでヴァルに返事するみたいにぴくんと反応して、またこぷり、と透明の露が伝っていく。
 その滴をヴァルが指ですくいとって、そのまま僕のをつーっと撫で上げて、鈴口を穿るように刺激されて、僕の身体が跳ねた。

「ひっ……あ、でちゃ……でちゃう……あぁっ」

 そんな先っぽ、穴のとこ爪でぐりぐりしたら、ダメっ!

 一気に重くなった腰を、足とお腹に力を入れて耐えていると、ヴァルの手が内股を柔らかく撫で、力が抜けて、その瞬間をヴァルは見逃してくれなくて、ガバリと足が左右に開かれた。

「や……っ」
「絶景だな」

 ダメダメっ!こんな格好したらっ……。
 はしたなく欲しがってる僕の全部がヴァルに見られちゃう!

「こっちまで、たれてんぞ」
「やだっ……ヴァル、見ないでっ」
「見るに決まってんだろ」
「ああっ!」

 ちょっとがさついたヴァルの指先が、ぬるりとした感触で僕の後ろの窄まりを何度もくるくると撫でて、僕の期待はどんどん大きくなって、全身が心臓になったみたいに、ドキドキする。

 そうだよ。僕、期待してる。触ってほしくて、うずうずしてる。

「んっ……ヴァル……ちゃんと、さわってよぉ」

 焦らすみたいに窪みをくっと押されるたびに、下のお口がぱくぱくして、ヴァルを食べようとするのに、その度に意地悪く指が引いていく。きゅうきゅうとその奥が反応する。

「ヴァルぅ~~……っ」

 僕、全力でおねだりしてるのに。

 早く。早く。早く。

「………なんつーか、久しぶりの割に柔らかいんだよなぁ、なんて」
「っ!!」

 はわぁぁぁっ!ええー!? 
 ちょっと、待って。ちょっと待て。そんなことわかっちゃうの!?!?
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