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Ⅲ.大好きな卵編

21.僕、運命を感じてます① ※

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予約投稿をミスしておりました!楽しみにしてくださっていた方々、申し訳ありません!!
R18から再開です。本日4/2からまた3話ずつ更新します。


*******


「はっ……あ………はぁ」

 だって、勝手に僕自身から熱が溢れてきちゃうから。身体にどんどん溜まってくるんだもん。頭がふわふわしてきて、お腹の下の方がむずむずする。

 大きな木の根本にしゃがみこんで、木の陰て苦しくなったズボンをくつろげちゃって……。
ほら、もう僕の、こんなになっちゃってる。ちょっと……だいぶ、固くなってて。ちょっと下着が湿ってる。すぐにどうにかしたくてしかたない。

 こんなとこで、こんなことになって……ヴァルを見ただけなのに。

 ホント何してるんだろう。

 でも、熱くなって緩く立ち上がったとこが、うずうずと疼いて、触りたくて。

 僕、もう我慢できない。
 これをどうにかしないと……どうにかしないと、頭がいっぱいになっちゃって、他のことできそうもないよ。

 だから、しかたない。こんなとこにいる、ヴァルが悪い。あんな可愛い格好してる、ヴァルが悪い。

「ふっ……ん、んっ……あ」

 冷たい指先に驚いたみたいにぴくんと震えて、ぞくぞくと気持ちいいのが下腹にこもる。

 自分に触れて、形を確かめるみたいにそっと握りこむ。

 これがヴァルの手だったらいいのに。

 いつもより赤くて熱くなったとこは、触ってもないのに張りつめてつるつるした感触が恥ずかしい。

 でもゆっくりと撫でると気持ちよくて。気持ちいいのに合わせて、先っぽから透明の露がこぷり、と出てくる。

 まるで、お腹を空かせて涎を零してるみたい。もっと欲しいよって、たらたらと溢れてきちゃう。
 それがまた恥ずかしくて、自分の手が濡れて、ぬるぬるした感触に変わると、もっと恥ずかしくて、もっともっと、気持ちが良くなってくる。

「はっ……あ、あぁ……んっ」

 大丈夫。ちゃんと気配も消して、音が漏れないように、姿も見えないように、空気の壁をつくったから。

 仕方ないじゃない。僕、なんだかじんじんじて、我慢できなくなっちゃったんだから。

 だから、自分で触って、気持ちよくなってる。

 これまで200年も生きてて、僕こんなことしたことないのに。なかったのに。

 僕の体、なんでこんなことになってるの?
 僕、どうしちゃったの?

 ヴァルを見ただけなのに。

「うんっ……ヴァル……っ」

 ヴァルを見ただけで、僕、こんなドキドキして胸が苦しくて、お腹がきゅうっとなっちゃう。

 触ってもらいたくて、いっぱいなでなでして欲しくて、頭がぽーっとして、何も考えられなくなっちゃう。

「あ、あぁ……きもちいい、……きもちぃよ、ヴァル」

 僕は自分のを根元から上に、上から下にゆるゆると扱いた。にちにちとやらしい音が響いて、恥ずかしいのに、手が止められなくて。もっと、早くなる。

 全部、全部、ヴァルが悪いんだから。
 ヴァルが、僕にあんな風に触るから。僕、ヴァル見たらエッチな気分になるように、なっちゃったんだから。

 ああ、もう。ヴァルのバカ。バカ。バカ。

 もう、ヴァル、ヴァル、ヴァル……。

 触って。ヴァル、もっと触って。もっともっと、たくさん気持ちよくして。

「あっ……ん、はっ」

 ヴァルの手。指が長くて、ごつごつしてて。でも、器用な指先が僕の気持ちいいとこ、触ってくれて。

 幹のとこぬるぬる擦られると、お尻から背中にぞくぞくして。段差のとこ強めに扱かれて、裏をぐりっとされて、身体が勝手に跳ねる。

「あ、……やだ、ヴァル……」

 溢れてくる透明の液体を見られて、『涎垂らして』なんて言われて。僕のいやらしい液で濡れたヴァルの指先が先っぽをほじるみたいにぐりぐりしてきて。

 もう、僕は渦巻く快感に夢中になって、自然と上下に動く手が早くなる。

 あ、気持ちいい。もっと強く。ぐりぐりして。もっと、ぬるぬるになってきた。

 でも……。
 これだけじゃ、やだ。気持ちいいのに、足りなくて。もっと気持ちいいの知ってるから。

 自分のでぬるぬるになった指先を、後ろの窄まりに伸ばす。

 あ。ひくひくしてる。下のお口、ちょうだい、て言ってる。もっと、て言ってる。
 ぬるぬるで撫でるの、きもちいい。

 指、いれたい。いれて、ほしい。

 つぷり、と抵抗なく、僕の指先が僕の中に入っていく。

 ああ……ヴァルの指はもっと太いのに。もっとごつごつした固いのが、でも、優しくもっと奥まで撫でてくれて、柔らかく解してくれるのに。

 『竜だから丈夫だろ』なんて言いながらも、絶対に酷くはしないって、優しくしてくれるって、僕、知ってるんだから。

 でも、もうここには長いこと触れてもらってない。だって、必要ないから。ヴァルがしなくてよくなったから。

 だから、僕、こうして自分で触らなくちゃいけなくなって。こんなとこ、自分で触って、気持ちよくなってる。

 でも、ホントはヴァルに触ってほしい。
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