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Ⅰ.主食編
38.僕、美味しくいただきます② ※
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R18。背後注意です!
*********
ヴァルに奥を突かれるたびに、内側を擦られる度に、ふるふると震えて透明な液体をたらたらとこぼし、シーツを濡らしていく。
こんなの、知らない。
じんじんと痺れて、だけどもっとこれ以上の刺激が欲しくて、それなのに何だかとっても怖い。
そんな僕の混乱も無視して、ヴァルは何の躊躇いも無く僕の起ち上がったものをぎゅうっと握りしめた。
「ひゃうっ!あっ……や、なにっ!?」
「先にイったら、突っ込んだときにツラいと思ったんだよ」
「ううっ……しらないっ……これ、しらないってば……っ」
自分から溢れたもので濡れていたそこを、ヴァルの大きな手が包み込んでぬるりと撫であげる。
「もしかしてお前、イッたこともねぇのか?」
「ないっ……ないよっ!」
何も出したことないって言ったでしょ!
知ってる。これって、あの、突き抜けるみたいに気持ちいいヤツでしょ。
でも、僕は体験したこと無い刺激だから。この身体は、この快感を知らない。
「ふーん……じゃあ、一緒に気持ち良くなっとけ」
「ヴァル、あっ……そんな、こすらないでっ」
ヴァルの声にはなぜか喜色が滲んでいて、容赦なく僕の言葉を無視して繰り返し扱いてくる。
その度にぬちぬちとぬかるんだ音が、二人だけの暗い部屋に響いて、ぞくぞくとこれまでとは違う熱が下腹部にこもってくる。
「やだ……これ、やっ……そっち、やだ……っ」
「ああ、中の方が物足りねぇか?」
そう言って、ヴァルはさらに繋がったところを確かめるように僕のお尻を掴んで、強く腰を打ち付けた。
「ひっ!……や!ちがっ……あっ…まって…っ!」
前をぐちぐちと湿った音と共に擦られながら、同時にぱんぱんとお尻を打つ乾いた音が僕を身体ごと揺する。
「あ、そんなっ……いっしょに、したらっ……んんっ!」
こんな、僕、初めてのことされて。中も、前も、何が何だかわからない。どっちもぬちぬちこすこすされて、僕の頭、変になっちゃうよ。
「ふっあ、あぁっ……あっ……ぬるぬる、とけるぅっ」
「ははっ、どろどろのぐちゃぐちゃだな」
「だめ、だめぇっ……これ、へん……へん、だからぁっ」
「変じゃねぇよ。気持ちいい、だろ。もしくは、美味い、か?」
「んっあ、…は、あぁっ……きもちいぃ……いいっ」
美味しくて、美味しくて、気持ちいい。
「あー……すっげぇ、締まる。お前、イきそうなんだろう?」
「あっなんか…っくる……ヴァル、きちゃう……っ」
「ルルド、イケよ。ほら」
ヴァルはその言葉と共に、僕の奥を強く突いて、先っぽをぐりっと押さえつけた。
「————っっっ!!」
その瞬間、目の前が真っ白になった。
身体が勝手にがくがくと戦慄いて、僕が僕じゃなくなって、どこかに飛んでいくみたい。
ヴァルが腰を強く掴んでるところだけが、繋ぎ止めてくれる。
初めての射精に駆け抜ける快感が、どろりとヴァルの手を濡らした。どっと汗が噴き出す。
こんなの、ダメ。僕の、全部……ヴァルが触ってるところから全部、溶けちゃう。
ぐったりと脱力する身体と初めての快楽を持て余している僕を、さらなる衝撃が襲う。
「あっ!……ひっ……は、あっ……やっ!」
達してきゅうきゅうと収縮して狭くなった中を、ヴァルの猛りが強く穿った。
そして、ぎりぎりまで引き抜いて、奥まで一気に挿し入れてを繰り返す。為す術なく何度も身体ごと揺さぶられて、僕は高い声をあげる。
「あぅっ…ヴァル、まって……いま、ぼく、イって…っ!」
「はっ……馬鹿言うな。吸いついてきてんのは、お前だろうが」
「あっ……だめ、そんなっ……ぐりぐり、しないでぇ……っ」
「あぁ、こうすると吸われてんの、俺にもわかる」
「あーっ……ああっ…ん、あーっおく、おくぅ……っ」
「ほら、奥で出すぞ」
ヴァルの身体が強張って、ぐっと僕のお尻に、奥に圧がかかる。
数回強く押し付けられた震えたものの先っぽから、じわりと熱いものが溢れ出てくる。
「ふわぁぁ……っ」
それは喜びに満ちた、幸せの味。まさに極上の甘露だった。
「おい、ルルド。大丈夫か?……ああ、惚けてんな」
甘い痺れに浮かされて、僕は朦朧とする意識の中で、それでもヴァルから離れたくなくて。
「ヴァル……も、おわり……?」
はしたなくお尻を振って腰を揺すってもっとを強請る僕に、ヴァルは不敵に笑う。
ヴァルは自分のものを挿し入れたまま僕の上体を引き起こして、さらに下から突き上げるように僕を穿った。
「あっあ、あーっ……やぁっあーっ!」
「下の口の方は、比べられねぇくらい優秀だな」
持ち上げられるたびに、自分の体重で繰り返し深く沈み込み、突き当たりをさらにぐりぐりと捏ね繰り回すように撫でられて、僕の身体がびくびくと跳ねる。
「心配しなくても、腹いっぱいでもう食えねぇってくらい、食わせてやるよ」
「うん……うん。あぁ、ヴァル……っ」
僕の中とヴァルのが擦れたところから、じわじわと甘いものが沁み込んできて、むずむずしてとっても気持ちいい。
後ろから揺すられて抱き締められたまま突かれながら、充満する美味しさに恍惚となる。
そうか。そうだったんだ。僕のお尻の穴(仮)は、下のお口だったんだね。
「お前、なんて顔してんだよ」
「んっ……あ、だって……ヴァルが……あぁっ」
「そんなに、俺は美味いかよ」
「うんっ……ん、すごく、おいしいっ……はっあぁっ」
初めの激しさとは異なるゆっくりとした抽挿が、僕の中をゆっくりと擦って、奥まで触れていく。
僕はヴァルを振り返って、願望に忠実に懇願する。
「ふぁっ……あ、あぁ……ヴァル、もっと…もっと、なか、こすってぇ」
ヴァルは酷く丁寧に、僕も知らない僕の中を奥までじっくりと開いていった。そして、奥から全部を満たすようにいっぱい美味しいものを注いでくれた。
「ふぁっ……は、ああ……ヴァル、も……おなか、いっぱいだよぉ」
初めて知る僕の体を満たす僕の竜気の味は、初めて僕の心をぽかぽかと温めて、表現できないほどの幸福感で満たした。
僕は生まれて初めて、お腹いっぱいに満たされる幸せを知った。
恍惚とした甘美なものに満たされたまま、ふわふわと漂う浮遊感の中で、ヴァルの手が僕の頭に触れる。
あ、これ久しぶり。僕を撫でてくれるヴァルの優しい手つきも、ヴァルのこの優しい顔も。
好き。大好き。このなでなでされるの、僕、大好きだよ。
ねぇ、ヴァル、もっと撫でて。
ダメ。こんなの知ったら、ダメだ。
僕……もう我慢するなんて、できなくなっちゃうよ。
*********
ここまでで第一章終わりです。次話から第二章が始まります。
思いがけずたくさんの方に読んでいただき感激しています!
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
べあふら
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ヴァルに奥を突かれるたびに、内側を擦られる度に、ふるふると震えて透明な液体をたらたらとこぼし、シーツを濡らしていく。
こんなの、知らない。
じんじんと痺れて、だけどもっとこれ以上の刺激が欲しくて、それなのに何だかとっても怖い。
そんな僕の混乱も無視して、ヴァルは何の躊躇いも無く僕の起ち上がったものをぎゅうっと握りしめた。
「ひゃうっ!あっ……や、なにっ!?」
「先にイったら、突っ込んだときにツラいと思ったんだよ」
「ううっ……しらないっ……これ、しらないってば……っ」
自分から溢れたもので濡れていたそこを、ヴァルの大きな手が包み込んでぬるりと撫であげる。
「もしかしてお前、イッたこともねぇのか?」
「ないっ……ないよっ!」
何も出したことないって言ったでしょ!
知ってる。これって、あの、突き抜けるみたいに気持ちいいヤツでしょ。
でも、僕は体験したこと無い刺激だから。この身体は、この快感を知らない。
「ふーん……じゃあ、一緒に気持ち良くなっとけ」
「ヴァル、あっ……そんな、こすらないでっ」
ヴァルの声にはなぜか喜色が滲んでいて、容赦なく僕の言葉を無視して繰り返し扱いてくる。
その度にぬちぬちとぬかるんだ音が、二人だけの暗い部屋に響いて、ぞくぞくとこれまでとは違う熱が下腹部にこもってくる。
「やだ……これ、やっ……そっち、やだ……っ」
「ああ、中の方が物足りねぇか?」
そう言って、ヴァルはさらに繋がったところを確かめるように僕のお尻を掴んで、強く腰を打ち付けた。
「ひっ!……や!ちがっ……あっ…まって…っ!」
前をぐちぐちと湿った音と共に擦られながら、同時にぱんぱんとお尻を打つ乾いた音が僕を身体ごと揺する。
「あ、そんなっ……いっしょに、したらっ……んんっ!」
こんな、僕、初めてのことされて。中も、前も、何が何だかわからない。どっちもぬちぬちこすこすされて、僕の頭、変になっちゃうよ。
「ふっあ、あぁっ……あっ……ぬるぬる、とけるぅっ」
「ははっ、どろどろのぐちゃぐちゃだな」
「だめ、だめぇっ……これ、へん……へん、だからぁっ」
「変じゃねぇよ。気持ちいい、だろ。もしくは、美味い、か?」
「んっあ、…は、あぁっ……きもちいぃ……いいっ」
美味しくて、美味しくて、気持ちいい。
「あー……すっげぇ、締まる。お前、イきそうなんだろう?」
「あっなんか…っくる……ヴァル、きちゃう……っ」
「ルルド、イケよ。ほら」
ヴァルはその言葉と共に、僕の奥を強く突いて、先っぽをぐりっと押さえつけた。
「————っっっ!!」
その瞬間、目の前が真っ白になった。
身体が勝手にがくがくと戦慄いて、僕が僕じゃなくなって、どこかに飛んでいくみたい。
ヴァルが腰を強く掴んでるところだけが、繋ぎ止めてくれる。
初めての射精に駆け抜ける快感が、どろりとヴァルの手を濡らした。どっと汗が噴き出す。
こんなの、ダメ。僕の、全部……ヴァルが触ってるところから全部、溶けちゃう。
ぐったりと脱力する身体と初めての快楽を持て余している僕を、さらなる衝撃が襲う。
「あっ!……ひっ……は、あっ……やっ!」
達してきゅうきゅうと収縮して狭くなった中を、ヴァルの猛りが強く穿った。
そして、ぎりぎりまで引き抜いて、奥まで一気に挿し入れてを繰り返す。為す術なく何度も身体ごと揺さぶられて、僕は高い声をあげる。
「あぅっ…ヴァル、まって……いま、ぼく、イって…っ!」
「はっ……馬鹿言うな。吸いついてきてんのは、お前だろうが」
「あっ……だめ、そんなっ……ぐりぐり、しないでぇ……っ」
「あぁ、こうすると吸われてんの、俺にもわかる」
「あーっ……ああっ…ん、あーっおく、おくぅ……っ」
「ほら、奥で出すぞ」
ヴァルの身体が強張って、ぐっと僕のお尻に、奥に圧がかかる。
数回強く押し付けられた震えたものの先っぽから、じわりと熱いものが溢れ出てくる。
「ふわぁぁ……っ」
それは喜びに満ちた、幸せの味。まさに極上の甘露だった。
「おい、ルルド。大丈夫か?……ああ、惚けてんな」
甘い痺れに浮かされて、僕は朦朧とする意識の中で、それでもヴァルから離れたくなくて。
「ヴァル……も、おわり……?」
はしたなくお尻を振って腰を揺すってもっとを強請る僕に、ヴァルは不敵に笑う。
ヴァルは自分のものを挿し入れたまま僕の上体を引き起こして、さらに下から突き上げるように僕を穿った。
「あっあ、あーっ……やぁっあーっ!」
「下の口の方は、比べられねぇくらい優秀だな」
持ち上げられるたびに、自分の体重で繰り返し深く沈み込み、突き当たりをさらにぐりぐりと捏ね繰り回すように撫でられて、僕の身体がびくびくと跳ねる。
「心配しなくても、腹いっぱいでもう食えねぇってくらい、食わせてやるよ」
「うん……うん。あぁ、ヴァル……っ」
僕の中とヴァルのが擦れたところから、じわじわと甘いものが沁み込んできて、むずむずしてとっても気持ちいい。
後ろから揺すられて抱き締められたまま突かれながら、充満する美味しさに恍惚となる。
そうか。そうだったんだ。僕のお尻の穴(仮)は、下のお口だったんだね。
「お前、なんて顔してんだよ」
「んっ……あ、だって……ヴァルが……あぁっ」
「そんなに、俺は美味いかよ」
「うんっ……ん、すごく、おいしいっ……はっあぁっ」
初めの激しさとは異なるゆっくりとした抽挿が、僕の中をゆっくりと擦って、奥まで触れていく。
僕はヴァルを振り返って、願望に忠実に懇願する。
「ふぁっ……あ、あぁ……ヴァル、もっと…もっと、なか、こすってぇ」
ヴァルは酷く丁寧に、僕も知らない僕の中を奥までじっくりと開いていった。そして、奥から全部を満たすようにいっぱい美味しいものを注いでくれた。
「ふぁっ……は、ああ……ヴァル、も……おなか、いっぱいだよぉ」
初めて知る僕の体を満たす僕の竜気の味は、初めて僕の心をぽかぽかと温めて、表現できないほどの幸福感で満たした。
僕は生まれて初めて、お腹いっぱいに満たされる幸せを知った。
恍惚とした甘美なものに満たされたまま、ふわふわと漂う浮遊感の中で、ヴァルの手が僕の頭に触れる。
あ、これ久しぶり。僕を撫でてくれるヴァルの優しい手つきも、ヴァルのこの優しい顔も。
好き。大好き。このなでなでされるの、僕、大好きだよ。
ねぇ、ヴァル、もっと撫でて。
ダメ。こんなの知ったら、ダメだ。
僕……もう我慢するなんて、できなくなっちゃうよ。
*********
ここまでで第一章終わりです。次話から第二章が始まります。
思いがけずたくさんの方に読んでいただき感激しています!
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
べあふら
応援ありがとうございます!
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