24 / 43
清算②
しおりを挟む
「貴方は、呪われているのですね」
問いではなく、フェリは断定して告げた。
「ああ、そうだっ!忌々しいっ…お前の母が!あの女が……俺を呪ったのだっ!!」
荒々しく怒鳴るムンデの戦士は、憎しみに目を血走らせる。怒りをあらわにし、全身から殺気を放った。
フェリの主人だったこの男は、あの時、フェリの母に呪われていたのだ。
だから、フェリは殺されなかった。いや、この男には、フェリを殺すことができなかった。
フェリを殺すことが、この男の呪いが発現する条件だから。
フェリはあの時から……いや、あの時までも、そして両親が死してもなお、ずっと、父と母に守られていたのだ。
「何度、お前を殺そうと思ったか…わからん。
他の者に、殺させようとしても、俺に、激痛が走るのだっ!」
「………なぜ、呪いのことを、知っていたのですか?」
この男は、知っていたのだ。“白き人”のことを、呪いの存在を。
この男は、両親とフェリを見つけたときに、言っていた。
フェリの父は、『国にとって重要なものを持ちだした。それを追って、長年捜索を続けていた』と。
フェリは、その何かは、ついぞ見つからなかったのだ、と思っていたが。
違ったのだ。母こそが、父の持ちだした何か、だったのだから。
「不気味な連中を集めて研究している女がいることは、有名だった。ただ、変人と誰も取り合わなかった。むしろ、避けて、遠ざけた。
俺は、幸運にも、偶然、あの変人が実験している所を見たのだ」
そこまで言って、男は何かを回想するようにニヤっと笑った。
「あれは、壮観だった。
お前とそっくりな奴を、次々に崖の上から突き落とすんだ。泣き叫ぶ者もいれば、悲鳴を上げる者もいた。
そして、斜面を転がって、国境を越えた途端、切り刻まれたように身体が飛び散るんだからなぁ!」
何が面白いのか、男はげらげらと腹を抱えて大笑いする。
「親父から、俺では首長にはなれないと言われた。だったら、たくさん殺せばいいと思った。
その時に、思い出した。あの不気味な連中のことを。俺が使ってやろうと思った。だから探した。
見つけたと思ったら、さっさと死んで、俺を呪いやがったっ!」
フェリは無表情で、ただ男の言葉を聞いた。
男は構わずに、怒りを込めて、言葉を続ける。
「あの女の血には、呪いの効果は無かった。あの女の血を浴びせ、お前を痛めつけさせてみたが、何も起こらなかった。
絶望すれば、奴らの血には人を殺す力が宿るのだろう?
あれだけ目の前で、お前を痛めつけたのに、絶望しないとはな」
早口に捲し立てる。
「ああ……本当の母親では、ないのだったなぁ?」
あの父の日記には、研究者の研究結果として、子には容姿は受け継がれない、とあった。
つまり、フェリのこの母とそっくりな容姿は突然変異であって、母から受け継いだものでは無いのだろう。
両親は、血の繋がった両親ではないのかもしれない。
「今更です」
「冷たいのではないか?お前のせいで死んだといいに。
お前さえ、人質にとられなければ、少なくとも、かの軍師は死ななかっただろう。鬼神と恐れられた、ムンデの戦士だったのだから」
だからこそ、今更のだ。
母は、最期まであきらめなかった。フェリを守ることを。母は、フェリを最期まで想い、守るために、絶望しなかった。
父は、人質となった自分を逃がすため、命を落とした。
だから、フェリは今、こうしてここに生きている。
それが全てだ。
確かにあの二人は、フェリにとって、父であり、母であった。
だから、この男の言葉で、新たにわかった事実で、その関係は今更揺るがない。
「国にとって重要……と、貴方は言っていましたよね?
他に、このことを知っている人がいるのですか?」
「ああ? 誰も知らん。教えてたまるか!ムンデは俺の国だ!国のものは、全て俺の物なのだっ!!」
つまり、俺にとって重要は、国にとって重要、と同意、という主張らしい。
呆れて、かける言葉もない。
「あの軍師が、死ぬ間際、いいことを教えてくれた。
『フェリを殺せば、お前は死ぬ。他の誰かがお前の知っている所でフェリを殺しても、お前は死ぬ。
呪いを知り、お前の呪いを発動させる条件を知る者がいれば、それはつまり、お前の命を握らせることだ。せいぜい、死に怯えて生きろ』とな。
俺を脅したつもりか。馬鹿な奴だ。誰にも条件を知られなければ、お前を殺さないようにすれば、俺は死なない。
だから、あの時、一緒にいた連中は、全部処分した」
フェリは安堵した。この男の愚かさに、感謝した。
そして、父の機転と、フェリを想う気持ちに感動し、涙が出そうだった。
父のこの言葉で、呪いの秘密は守られたのだ。フェリは守られたのだ。
喚く男にかまわず、フェリは淡々と「それで」と続けた。
「どうしますか。貴方に私は殺せないのでしょう?」
「その目付き。死ぬときの、お前の母親と一緒だ。
死を前にして、死なぬ。グランカリスに引き渡したときも、そうだった。死ぬと分かっていて、決して濁らなかったっ!」
フェリは、常に生きていた。
『生きなさい』と言った母に、『幸せに』と願った父に恥じないように。フェリを守り、命が潰えた二人の想いに違えぬよう。
死ぬ瞬間までは生きる、と父に母に誓ったのだ。
だから、この愚かな男の為すことで、フェリの瞳は決して濁らない。
「グランカリスに引き渡せば、知らぬところで私が死ぬと思ったのでしょう。私を殺す相手を呪って」
この男はフェリとわかれる際に、『せめて、最後くらいはムンデの役に立つがいい。貴様の命は、散ってこそ価値がある』と言った。
「ああ、そうだ!けれど、そうはならなかったっ!!つくづく使えない奴だ!!」
この男は、フェリがグランカリス帝国で戦犯として裁かれ、ジグムントを呪うとでも期待したのだろう。
もし処刑されるとなっても、フェリは誰も呪わなかったと思う。逃亡は企てただろうが。
常に逃げる機会を伺っていた。隙が全く無かった。ジグムントには、お見通しだったのだろう。
いずれにしても、万が一にも、呪うとしたら……それは、この目の前の男だ。
フェリの両親を殺し、責任を転嫁し、搾取し続けたこの男に違いない。
なぜ、そうは思わなかったのか。フェリは、心底呆れ果てていた。それも、今更だけど。
「お前は、随分と覇王に気を許しているな。
あの男も、お前を気に入っているようだ。人質としては使える。あの時のように」
男はニヤリ、と卑下た笑みを浮かべ、じりじりとフェリとの間合いを詰める。
「お前だって、知られたくないだろう?お前の血が、人を呪い殺すなど」
「そうですね……」
ジグムントにだけは、知られたくない。隠さねばならない。
このような血をもつ自分は、ジグムントにふさわしくない。
ジグムントを想う強い気持ちが、呪いの元になり、彼すらも脅かすかもしれない。
傍に在るべきではない。絶対に。
問いではなく、フェリは断定して告げた。
「ああ、そうだっ!忌々しいっ…お前の母が!あの女が……俺を呪ったのだっ!!」
荒々しく怒鳴るムンデの戦士は、憎しみに目を血走らせる。怒りをあらわにし、全身から殺気を放った。
フェリの主人だったこの男は、あの時、フェリの母に呪われていたのだ。
だから、フェリは殺されなかった。いや、この男には、フェリを殺すことができなかった。
フェリを殺すことが、この男の呪いが発現する条件だから。
フェリはあの時から……いや、あの時までも、そして両親が死してもなお、ずっと、父と母に守られていたのだ。
「何度、お前を殺そうと思ったか…わからん。
他の者に、殺させようとしても、俺に、激痛が走るのだっ!」
「………なぜ、呪いのことを、知っていたのですか?」
この男は、知っていたのだ。“白き人”のことを、呪いの存在を。
この男は、両親とフェリを見つけたときに、言っていた。
フェリの父は、『国にとって重要なものを持ちだした。それを追って、長年捜索を続けていた』と。
フェリは、その何かは、ついぞ見つからなかったのだ、と思っていたが。
違ったのだ。母こそが、父の持ちだした何か、だったのだから。
「不気味な連中を集めて研究している女がいることは、有名だった。ただ、変人と誰も取り合わなかった。むしろ、避けて、遠ざけた。
俺は、幸運にも、偶然、あの変人が実験している所を見たのだ」
そこまで言って、男は何かを回想するようにニヤっと笑った。
「あれは、壮観だった。
お前とそっくりな奴を、次々に崖の上から突き落とすんだ。泣き叫ぶ者もいれば、悲鳴を上げる者もいた。
そして、斜面を転がって、国境を越えた途端、切り刻まれたように身体が飛び散るんだからなぁ!」
何が面白いのか、男はげらげらと腹を抱えて大笑いする。
「親父から、俺では首長にはなれないと言われた。だったら、たくさん殺せばいいと思った。
その時に、思い出した。あの不気味な連中のことを。俺が使ってやろうと思った。だから探した。
見つけたと思ったら、さっさと死んで、俺を呪いやがったっ!」
フェリは無表情で、ただ男の言葉を聞いた。
男は構わずに、怒りを込めて、言葉を続ける。
「あの女の血には、呪いの効果は無かった。あの女の血を浴びせ、お前を痛めつけさせてみたが、何も起こらなかった。
絶望すれば、奴らの血には人を殺す力が宿るのだろう?
あれだけ目の前で、お前を痛めつけたのに、絶望しないとはな」
早口に捲し立てる。
「ああ……本当の母親では、ないのだったなぁ?」
あの父の日記には、研究者の研究結果として、子には容姿は受け継がれない、とあった。
つまり、フェリのこの母とそっくりな容姿は突然変異であって、母から受け継いだものでは無いのだろう。
両親は、血の繋がった両親ではないのかもしれない。
「今更です」
「冷たいのではないか?お前のせいで死んだといいに。
お前さえ、人質にとられなければ、少なくとも、かの軍師は死ななかっただろう。鬼神と恐れられた、ムンデの戦士だったのだから」
だからこそ、今更のだ。
母は、最期まであきらめなかった。フェリを守ることを。母は、フェリを最期まで想い、守るために、絶望しなかった。
父は、人質となった自分を逃がすため、命を落とした。
だから、フェリは今、こうしてここに生きている。
それが全てだ。
確かにあの二人は、フェリにとって、父であり、母であった。
だから、この男の言葉で、新たにわかった事実で、その関係は今更揺るがない。
「国にとって重要……と、貴方は言っていましたよね?
他に、このことを知っている人がいるのですか?」
「ああ? 誰も知らん。教えてたまるか!ムンデは俺の国だ!国のものは、全て俺の物なのだっ!!」
つまり、俺にとって重要は、国にとって重要、と同意、という主張らしい。
呆れて、かける言葉もない。
「あの軍師が、死ぬ間際、いいことを教えてくれた。
『フェリを殺せば、お前は死ぬ。他の誰かがお前の知っている所でフェリを殺しても、お前は死ぬ。
呪いを知り、お前の呪いを発動させる条件を知る者がいれば、それはつまり、お前の命を握らせることだ。せいぜい、死に怯えて生きろ』とな。
俺を脅したつもりか。馬鹿な奴だ。誰にも条件を知られなければ、お前を殺さないようにすれば、俺は死なない。
だから、あの時、一緒にいた連中は、全部処分した」
フェリは安堵した。この男の愚かさに、感謝した。
そして、父の機転と、フェリを想う気持ちに感動し、涙が出そうだった。
父のこの言葉で、呪いの秘密は守られたのだ。フェリは守られたのだ。
喚く男にかまわず、フェリは淡々と「それで」と続けた。
「どうしますか。貴方に私は殺せないのでしょう?」
「その目付き。死ぬときの、お前の母親と一緒だ。
死を前にして、死なぬ。グランカリスに引き渡したときも、そうだった。死ぬと分かっていて、決して濁らなかったっ!」
フェリは、常に生きていた。
『生きなさい』と言った母に、『幸せに』と願った父に恥じないように。フェリを守り、命が潰えた二人の想いに違えぬよう。
死ぬ瞬間までは生きる、と父に母に誓ったのだ。
だから、この愚かな男の為すことで、フェリの瞳は決して濁らない。
「グランカリスに引き渡せば、知らぬところで私が死ぬと思ったのでしょう。私を殺す相手を呪って」
この男はフェリとわかれる際に、『せめて、最後くらいはムンデの役に立つがいい。貴様の命は、散ってこそ価値がある』と言った。
「ああ、そうだ!けれど、そうはならなかったっ!!つくづく使えない奴だ!!」
この男は、フェリがグランカリス帝国で戦犯として裁かれ、ジグムントを呪うとでも期待したのだろう。
もし処刑されるとなっても、フェリは誰も呪わなかったと思う。逃亡は企てただろうが。
常に逃げる機会を伺っていた。隙が全く無かった。ジグムントには、お見通しだったのだろう。
いずれにしても、万が一にも、呪うとしたら……それは、この目の前の男だ。
フェリの両親を殺し、責任を転嫁し、搾取し続けたこの男に違いない。
なぜ、そうは思わなかったのか。フェリは、心底呆れ果てていた。それも、今更だけど。
「お前は、随分と覇王に気を許しているな。
あの男も、お前を気に入っているようだ。人質としては使える。あの時のように」
男はニヤリ、と卑下た笑みを浮かべ、じりじりとフェリとの間合いを詰める。
「お前だって、知られたくないだろう?お前の血が、人を呪い殺すなど」
「そうですね……」
ジグムントにだけは、知られたくない。隠さねばならない。
このような血をもつ自分は、ジグムントにふさわしくない。
ジグムントを想う強い気持ちが、呪いの元になり、彼すらも脅かすかもしれない。
傍に在るべきではない。絶対に。
25
お気に入りに追加
878
あなたにおすすめの小説
婚約破棄?しませんよ、そんなもの
おしゃべりマドレーヌ
BL
王太子の卒業パーティーで、王太子・フェリクスと婚約をしていた、侯爵家のアンリは突然「婚約を破棄する」と言い渡される。どうやら真実の愛を見つけたらしいが、それにアンリは「しませんよ、そんなもの」と返す。
アンリと婚約破棄をしないほうが良い理由は山ほどある。
けれどアンリは段々と、そんなメリット・デメリットを考えるよりも、フェリクスが幸せになるほうが良いと考えるようになり……
「………………それなら、こうしましょう。私が、第一王妃になって仕事をこなします。彼女には、第二王妃になって頂いて、貴方は彼女と暮らすのです」
それでフェリクスが幸せになるなら、それが良い。
<嚙み痕で愛を語るシリーズというシリーズで書いていきます/これはスピンオフのような話です>
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)
「その想いは愛だった」騎士×元貴族騎士
倉くらの
BL
知らなかったんだ、君に嫌われていたなんて―――。
フェリクスは自分の屋敷に仕えていたシドの背中を追いかけて黒狼騎士団までやって来た。シドは幼い頃魔獣から助けてもらった時よりずっと憧れ続けていた相手。絶対に離れたくないと思ったからだ。
しかしそれと引き換えにフェリクスは家から勘当されて追い出されてしまう。
そんな最中にシドの口から「もうこれ以上俺に関わるな」という言葉を聞かされ、ずっと嫌われていたということを知る。
ショックを受けるフェリクスだったが、そのまま黒狼騎士団に残る決意をする。
夢とシドを想うことを諦められないフェリクスが奮闘し、シドに愛されて正式な騎士団員になるまでの物語。
一人称。
完結しました!

完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる