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ジグムント・ヴァン・グランカリス② ※
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「どうやったら、そなたに勝てる?」
ジグムントが問うと、
「何故、私に勝たねばならないのですか?」
と、逆に問われた。
「は?……そんなこと」
勝つことに、理由などあるのか。
「貴方は私に負けて、何かを失ったのですか?勝てば、何が得られるのですか?」
言い淀むジグムントに畳みかけるように、男は問う。
「今、私に負けたことで、新たな何かを得られるのなら、それでいい。それがいい。
目先の勝敗や結果など、些末なことです」
簡単に言う。
その勝敗、結果によって、ジグムントは多くのものを失ってきた。その中には、大切なものだって、数多含まれていた。
悔しさに、涙が滲む。これは、この男に負けたからではない。
「私は……弱い」
結局、自分は何者でもない。己に対する失望だった。
「私は、怖い」
これからも、どんなに努めても、たくさんのものを失うのだろうか。
ジグムントが、「自分は弱い、怖い」と、何度も呟き、己の無力さに打ちのめされている間、かの軍師は、ただしばし、沈黙をもってジグムントに寄り添った。
迷いの中で、「私は、これから、どうすればよいのだろうか」と問う。これは、自分自身への問いであった。
「貴方の在り方を決められるのは、貴方だけです」
けれど、先ほどは問いを問いで返した軍師が、静かに答える。
「他人に与えられる地位が、貴方の何を高めてくれますか。他人の評価が、貴方の何を損なえますか。
どんな状況にあろうと、どんな評価を受けようと、他者は貴方にどんな価値も付加できず、貴方の何も損なうことはできません」
そう言う軍師は、それでもどこか悲し気で。
彼自身が、多くの何かを失ってきたのだと、そして、これからも失うのだと、知っている。そんな風に、ジグムントには思えた。
「だから、貴方は、貴方が正しいと思うことを。貴方にとって価値のあることを。
そして、貴方自身が大切にしていることを損なわない道を、進めばいいのです」
確信しているように、軍師は言う。
「まあ、こんなことを言う私こそ、弱く、臆病なのですが。
ですから……私には、そう努めることしかできない、というだけの話です」
と、どこか恥ずかしそうに軍師は言った。
これはまさに、ジグムントにとっては金言だった。
ジグムントにとっては、日々は常に“良”を積み重ねるものだと考えていた。
辛いことに耐え、我慢し、人の言う“良”をたくさん積み上げれば、それが“最良”へと繋がるのだと、信じ、努めてきた。
そうすれば、ようやく、誰からも何も言われず、自分の為したいことをできる権利が与えられるのだ、と。
けれど、それは間違っていたのだ。少なくとも、ジグムントにはそうだった。
己の正しいと思うことを、価値あるものを蔑ろにしては、決して自分の信じる道は通れぬのだ。与えられた権利など、すぐにまた奪われる。己の道は、己が決めるのだ。何も恐れることは無い。
視界が開けた。
*****
「私は、弱い」
グランカリスの覇王と、紅の獅子と讃えられている、屈強な男が、一人ごちた。
現在、グランカリス帝国の実質的な最高権力者であり、軍神と謳われるこの男が弱ければ、一体誰が強いのか、と側近を務めるオズ・パンドラは思った。
そして、そんなことを言う暇があるのなら手を動かして、と小言を言おうとして、見事に処理されている書類の山を見て、口を噤んだ。
この男は、憎たらしいほどに仕事ができる。
フェリ・デールがグランカリス帝国へ来て、早一月が過ぎた。
ジグムントは、自身の執務室で職務の傍ら、今朝のことを回想していた。
いつもは、フェリの方が先に目を覚ましている。
ジグムントが目を開くと、普段よりずっと近くにフェリの顔があり、まじまじとジグムントの寝顔を見つめているのだ。そして、目が合うと、瞬時に顔を赤らめて、すっと視線を外しながら、「おはようございます」と囁く。
ジグムントにとって、至福の瞬間だった。
今日は、ジグムントの方が、先に起きてしまった。
すやすやと安寧に眠る様に、満たされた想いになると共に。こちらへ背を向け、丸まっているフェリの姿が、ちりっとジグムントの心に火種を落とし、悪戯心に火を付けた。
うなじにそっと唇を寄せると、小さな身体がぴくりと震える。
白い肌に一つ花弁を散らし、ふわふわと鼻をくすぐる淡い巻き毛の香りを吸い込んだ。
背に無数の花弁が散るころには、フェリは眠りながらも、眉根を寄せ、呼吸を乱しながら、時折甘い嬌声を漏らす。
肌が火照り、肩まで紅く染まっている。
後ろから抱きしめるように腕を回し、胸をまさぐる。
先端の果実を柔らかくつまめば、はぁ、と悩まし気な吐息が零れ、さらに下腹部を撫でたところで、フェリの身体が強張った。
「起きているのだろう?」
「んん…っ」
ジグムントが耳元で囁くと、フェリの身体が大きく跳ねた。
「このようなことをされれば、眠ってなど、おれません」
ゆっくりと後ろを振り返ったフェリの瞳はとろけそうに、僅かに非難の色を滲ませている。
それ以上に、頬が羞恥と欲情で真っ赤に染まっている。それがまた、ジグムントの欲を刺激した。
そのまま、唇を奪い、下腹部へと伸ばしていた手をさらに下げ、フェリの中心を撫でた。
「んっ……あ、ジグさま…おやめ、ください…っ」
ジグムントの腕を力なく掴み、可愛い抵抗を試みるフェリの尻に、ぐっと己の分身を数回押し付ける。
手にすっぽりと収まっている花芯を優しくこすれば、すぐに芯をもって、潤んでくる。
「ひぁっ…あ、あぁ…」
「そなたのここに触れるのは、私が初めてなのか?」
「あっ……だれが、このような……私の、穢れたところに、触れるのですか……っ」
慣れない刺激を持て余し、受け止めようとも、逃れようとも見えるフェリの悶える姿は、ジグムントの心を、そこはかとなく満たした。
「穢れてなどおらぬ」
「ふぁっ…あぁっあ、……ジグ、さまぁ……や、…」
さらに、尻たぶを撫で、慎ましやかに閉じた固い蕾に触れる。こちらもまた、誰にも許されていない。フェリの反応を見れば明らかだった。
触れる肌の温度が高まると、どうしてもその先の熱を求めてしまう。けれど、機が熟するのをジグムントは待ち、耐えていた。
一層硬くなる手の中の花芯は、ただ愛おしいばかりで。その高まりを感じ取り、ジグムントは耳を食んだ。
「よいぞ。フェリ」
「あ……はぁ、あぁぁ――…っっ!!」
フェリの身体が小さく痙攣し、手の中が熱いもので満たされる。その甘い熱を感じながら、ジグムントの快感も溢れ、フェリの脚を濡らした。
腕の中で、弛緩し呼吸を整えるフェリを見つめて、額に張り付く、癖のある絹糸をよける。
恍惚とした視線が彷徨い、こちらへ向く。再びぶり返してくる己の熱を抑え込み、大きく息を吐いた。
ジグムントが問うと、
「何故、私に勝たねばならないのですか?」
と、逆に問われた。
「は?……そんなこと」
勝つことに、理由などあるのか。
「貴方は私に負けて、何かを失ったのですか?勝てば、何が得られるのですか?」
言い淀むジグムントに畳みかけるように、男は問う。
「今、私に負けたことで、新たな何かを得られるのなら、それでいい。それがいい。
目先の勝敗や結果など、些末なことです」
簡単に言う。
その勝敗、結果によって、ジグムントは多くのものを失ってきた。その中には、大切なものだって、数多含まれていた。
悔しさに、涙が滲む。これは、この男に負けたからではない。
「私は……弱い」
結局、自分は何者でもない。己に対する失望だった。
「私は、怖い」
これからも、どんなに努めても、たくさんのものを失うのだろうか。
ジグムントが、「自分は弱い、怖い」と、何度も呟き、己の無力さに打ちのめされている間、かの軍師は、ただしばし、沈黙をもってジグムントに寄り添った。
迷いの中で、「私は、これから、どうすればよいのだろうか」と問う。これは、自分自身への問いであった。
「貴方の在り方を決められるのは、貴方だけです」
けれど、先ほどは問いを問いで返した軍師が、静かに答える。
「他人に与えられる地位が、貴方の何を高めてくれますか。他人の評価が、貴方の何を損なえますか。
どんな状況にあろうと、どんな評価を受けようと、他者は貴方にどんな価値も付加できず、貴方の何も損なうことはできません」
そう言う軍師は、それでもどこか悲し気で。
彼自身が、多くの何かを失ってきたのだと、そして、これからも失うのだと、知っている。そんな風に、ジグムントには思えた。
「だから、貴方は、貴方が正しいと思うことを。貴方にとって価値のあることを。
そして、貴方自身が大切にしていることを損なわない道を、進めばいいのです」
確信しているように、軍師は言う。
「まあ、こんなことを言う私こそ、弱く、臆病なのですが。
ですから……私には、そう努めることしかできない、というだけの話です」
と、どこか恥ずかしそうに軍師は言った。
これはまさに、ジグムントにとっては金言だった。
ジグムントにとっては、日々は常に“良”を積み重ねるものだと考えていた。
辛いことに耐え、我慢し、人の言う“良”をたくさん積み上げれば、それが“最良”へと繋がるのだと、信じ、努めてきた。
そうすれば、ようやく、誰からも何も言われず、自分の為したいことをできる権利が与えられるのだ、と。
けれど、それは間違っていたのだ。少なくとも、ジグムントにはそうだった。
己の正しいと思うことを、価値あるものを蔑ろにしては、決して自分の信じる道は通れぬのだ。与えられた権利など、すぐにまた奪われる。己の道は、己が決めるのだ。何も恐れることは無い。
視界が開けた。
*****
「私は、弱い」
グランカリスの覇王と、紅の獅子と讃えられている、屈強な男が、一人ごちた。
現在、グランカリス帝国の実質的な最高権力者であり、軍神と謳われるこの男が弱ければ、一体誰が強いのか、と側近を務めるオズ・パンドラは思った。
そして、そんなことを言う暇があるのなら手を動かして、と小言を言おうとして、見事に処理されている書類の山を見て、口を噤んだ。
この男は、憎たらしいほどに仕事ができる。
フェリ・デールがグランカリス帝国へ来て、早一月が過ぎた。
ジグムントは、自身の執務室で職務の傍ら、今朝のことを回想していた。
いつもは、フェリの方が先に目を覚ましている。
ジグムントが目を開くと、普段よりずっと近くにフェリの顔があり、まじまじとジグムントの寝顔を見つめているのだ。そして、目が合うと、瞬時に顔を赤らめて、すっと視線を外しながら、「おはようございます」と囁く。
ジグムントにとって、至福の瞬間だった。
今日は、ジグムントの方が、先に起きてしまった。
すやすやと安寧に眠る様に、満たされた想いになると共に。こちらへ背を向け、丸まっているフェリの姿が、ちりっとジグムントの心に火種を落とし、悪戯心に火を付けた。
うなじにそっと唇を寄せると、小さな身体がぴくりと震える。
白い肌に一つ花弁を散らし、ふわふわと鼻をくすぐる淡い巻き毛の香りを吸い込んだ。
背に無数の花弁が散るころには、フェリは眠りながらも、眉根を寄せ、呼吸を乱しながら、時折甘い嬌声を漏らす。
肌が火照り、肩まで紅く染まっている。
後ろから抱きしめるように腕を回し、胸をまさぐる。
先端の果実を柔らかくつまめば、はぁ、と悩まし気な吐息が零れ、さらに下腹部を撫でたところで、フェリの身体が強張った。
「起きているのだろう?」
「んん…っ」
ジグムントが耳元で囁くと、フェリの身体が大きく跳ねた。
「このようなことをされれば、眠ってなど、おれません」
ゆっくりと後ろを振り返ったフェリの瞳はとろけそうに、僅かに非難の色を滲ませている。
それ以上に、頬が羞恥と欲情で真っ赤に染まっている。それがまた、ジグムントの欲を刺激した。
そのまま、唇を奪い、下腹部へと伸ばしていた手をさらに下げ、フェリの中心を撫でた。
「んっ……あ、ジグさま…おやめ、ください…っ」
ジグムントの腕を力なく掴み、可愛い抵抗を試みるフェリの尻に、ぐっと己の分身を数回押し付ける。
手にすっぽりと収まっている花芯を優しくこすれば、すぐに芯をもって、潤んでくる。
「ひぁっ…あ、あぁ…」
「そなたのここに触れるのは、私が初めてなのか?」
「あっ……だれが、このような……私の、穢れたところに、触れるのですか……っ」
慣れない刺激を持て余し、受け止めようとも、逃れようとも見えるフェリの悶える姿は、ジグムントの心を、そこはかとなく満たした。
「穢れてなどおらぬ」
「ふぁっ…あぁっあ、……ジグ、さまぁ……や、…」
さらに、尻たぶを撫で、慎ましやかに閉じた固い蕾に触れる。こちらもまた、誰にも許されていない。フェリの反応を見れば明らかだった。
触れる肌の温度が高まると、どうしてもその先の熱を求めてしまう。けれど、機が熟するのをジグムントは待ち、耐えていた。
一層硬くなる手の中の花芯は、ただ愛おしいばかりで。その高まりを感じ取り、ジグムントは耳を食んだ。
「よいぞ。フェリ」
「あ……はぁ、あぁぁ――…っっ!!」
フェリの身体が小さく痙攣し、手の中が熱いもので満たされる。その甘い熱を感じながら、ジグムントの快感も溢れ、フェリの脚を濡らした。
腕の中で、弛緩し呼吸を整えるフェリを見つめて、額に張り付く、癖のある絹糸をよける。
恍惚とした視線が彷徨い、こちらへ向く。再びぶり返してくる己の熱を抑え込み、大きく息を吐いた。
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