46 / 63
Vol.3『なりそこないのサンタクロース』
サンタクロースのカレンダー
しおりを挟む
あたしは降矢さんの横で、彼が牛めしを食べるのを見てた。淳ちゃんの今日のサイドメニューのチョイスは、普通に生野菜だった。淳ちゃんはいまだにカレーを封印してる。いいことだと思う。降矢さんの足元にはクタクタ紙袋が置いてあって、それを見てあたしは、自分の買ってきた物、そういや何とかしないと、って思い出した。
「……いただきました、ごちそうさまでした」
紙袋やらビニール袋やらをガサガサやってるうちに、降矢さんが食べ終わった。
「あーはいはい、んじゃ、コーヒー淹れる。あ、ココアがいっかな?」
「コーヒーが……というか、その……すみません……」
「いーよいーよ、あたしも飲みたかったし。待っててー」
ソファのとこからこっち向いてる彼の顔は、ちょっとだけだけど元気になったように見えた。でも目はやっぱり悲しそうなままだった。そりゃあね。それだけでものすごい元気になっちゃったら、むしろ引く。というわけで、あたしはキッチンに行った。
「えーっと、あたしのマグと、来客用のカップと……わーっ!」
コーヒー派か紅茶派か、って言われたら、あたしはちょっと迷うかも。ココアは賞味期限切れてたから危なかった。もったいないけど捨てなきゃだ。淳ちゃんもあたしも、あんまっていうか全然飲まないんだよね、ココア。
「んで、降矢さん、なんでそんな薄着で歩いてたの? どっか行くとこってふうには見えなかったけど?」
ちょっと訊きにくい直球質問だったから、顔見えないとこから声張って訊いてみた。だってやっぱ訊きにくいじゃん。あんな目しててさ? でもやっぱ気になるから。
…………返事は無かった。
あれ? って思ってキッチンから顔出してみたら、降矢さん、消えてた。
「あーっ! なんでだよ!」
トイレに行った、とかでもない。トイレ行くにはこっち通らなきゃだから。
しゃーなしに松屋の容器を洗ってたら、がちゃりと事務所入り口のドアが開いた。
「んん? さっきの男はどうした? ……おっ、なんだ、振られたのか」
「うざ」
淳ちゃんだった。キッチンに入ってきて言う。正直うざい。
「うざ。コーヒー飲む?」
「二回言われた……」
「ほらどーぞ!」
「…………ぬるいんだが」
「知らん!」
まー、淳ちゃんに当たっても仕方ないんだけど。うん。仕方ない。仕方ないから、買ってきた物、捌くことにした。
「ほらほら、淳ちゃん。じゃーん」
「なんだそりゃ」
あたしは一番大きい紙袋から、24個の窓がある家みたいな形した、通学鞄くらいの大きさのボール紙でできた模型っぽいのを出して見せた。
「アドベントカレンダーって言うんだよ」
「なんだそりゃ」
「知ってるわけないよねー、淳ちゃんだもんねー。これさ、十二月一日から、毎日一個ずつ窓開けてって、中に入ってるお菓子食べながら、クリスマスまでカウントダウンするんだよ」
「一日からだと? 今日はもう十四日だぞ」
「知ってるし。そう、だから、安くなってた。安売り。三割引」
「ほーん」
「よっし。十四日だから、一気に十四個開けていーよね」
「俺は菓子は食わんぞ」
「あたしが食うからいーんだよ。てか、こーいうので、クリスマスだぞって気分を盛り上げんだよ。それが大事なんだって。理解しろよ」
「ほーん」
「腹立つ。まーいーや、開けるぞー…………って、なんだこりゃ」
窓を一個、ゴスッと開けてみたら、中に入ってたのは、ミニパック包装の柿の種だった。二個目開けたら、さきいか。次は、落花生。その次は、あたりめ。
「なんだこりゃ」
「渋いな。ウケる」
「笑えねーし」
後ろ側の品質表示のとこ見て、商品名なんて書いてあるか確認してみる。
「『こっそり乾杯! アドベントおつまみカレンダー』……は?」
「そりゃいい。ウケる」
「笑えねーし。なんだよ、酒飲めねーくせに」
「俺は酒が飲めないんじゃない。ただ、ちょっと弱いだけだ……」
「ちょっとじゃなくて、だいぶな。ってか、どーだっていい。まーいっか、見た目はちゃんとクリスマスっぽいからさ。どこ飾っとく? あとほら、他にも色々買ってきたから、淳ちゃんも飾り付け手伝って。ね?」
「え」
「返事」
「はい……」
こうして淳ちゃんとあたしは、事務所中を、クリスマスっぽさでいい感じに演出していったのだった。
「……うん? これは何だ、由紀奈」
「えーなに?」
淳ちゃんが応接スペースでテーブルの上をガン見してた。
「降矢、哲広……? さっきの男か?」
テーブルの上にそのままにしてあった、降矢さんが名前書いたメモだな。
「あ、そーそー、それなんだけど……」
「あと、これもだぞ? 何だこれは?」
淳ちゃんがそう言ってガサッと持ち上げたそれは、なんと、降矢さんのクタクタ紙袋だった!
「うわ! それも降矢さんの! 気づかなかった!」
あたしは思わず走り寄る。
「そんなの忘れてくなんて、どんだけ逃げたかったんだよー!」
「中身は、――これは?」
淳ちゃんが袋の中を覗く。あたしも覗く。よくわかんない。引っ張り出してみた。
「これって……これも、アドベントカレンダーだね」
あたしの買ってきたのよりもひと回り大きな、しかも軽い木でできた、ちょっと立派なアドベントカレンダーだった。
「えーこれどーしよ」
「あの男はいったい、何だったんだ?」
「……うん、なんかね、商店街で買い物してたら死にそーな顔して歩いてたんだよ。だからさ、放っとけなくてさ。あ、言っとくけど、惚れたとか一目惚れとかそーいうんじゃないから」
「ん? 誰もそこまでは訊いてないが?」
「……っ! あーうっさ! うっざ!」
あたしはメモ帖を引っつかんで、事務所PCの前に座った。アドベントカレンダー、返しに行かないと。あれからけっこう、時間経っちゃってた。とりあえず降矢さんの名前で検索をかける。
「あれっ。なんか普通に出てきた」
いつもだったら個人情報探るのに、何かしらいじったり潜り込んだりするんだけど、降矢さんは普通に自分のウェブサイト持ってて、それが普通に出てきた。
「降矢哲広さん。画家だって。へー!」
「ほーん」
「住所はー、えーっと……」
さすがに住所は載ってなかったけど、そんなの、あたしの由紀奈ちゃん情報網にかかれば一発だ。やっぱりっていうかなんていうか、事務所から徒歩圏内だった。しかも、野方女学院のすぐ近くだった。
「ねー淳ちゃん。あたし明日さ、学校終わったらそのままこれ返しに行く」
「ん? 俺が行ってもいいが?」
「いーえ、あたしが行く」
「な、なぜそんなこと言い出すんですか! やっぱり惚れちゃったんですか!」
「だから違うっての。言ってんじゃん。うるさいよ。大人しくしてなー」
なんか、ちょっとだけだけど、腹が立ってた。あんな何も言わないで消えるなんてさ。あんなどうしようもない顔してさ。放っとけないっての。ほんとそれだけ。言っとくけど、こうなったらあたしはもう、誰にも止められないからね。
「……いただきました、ごちそうさまでした」
紙袋やらビニール袋やらをガサガサやってるうちに、降矢さんが食べ終わった。
「あーはいはい、んじゃ、コーヒー淹れる。あ、ココアがいっかな?」
「コーヒーが……というか、その……すみません……」
「いーよいーよ、あたしも飲みたかったし。待っててー」
ソファのとこからこっち向いてる彼の顔は、ちょっとだけだけど元気になったように見えた。でも目はやっぱり悲しそうなままだった。そりゃあね。それだけでものすごい元気になっちゃったら、むしろ引く。というわけで、あたしはキッチンに行った。
「えーっと、あたしのマグと、来客用のカップと……わーっ!」
コーヒー派か紅茶派か、って言われたら、あたしはちょっと迷うかも。ココアは賞味期限切れてたから危なかった。もったいないけど捨てなきゃだ。淳ちゃんもあたしも、あんまっていうか全然飲まないんだよね、ココア。
「んで、降矢さん、なんでそんな薄着で歩いてたの? どっか行くとこってふうには見えなかったけど?」
ちょっと訊きにくい直球質問だったから、顔見えないとこから声張って訊いてみた。だってやっぱ訊きにくいじゃん。あんな目しててさ? でもやっぱ気になるから。
…………返事は無かった。
あれ? って思ってキッチンから顔出してみたら、降矢さん、消えてた。
「あーっ! なんでだよ!」
トイレに行った、とかでもない。トイレ行くにはこっち通らなきゃだから。
しゃーなしに松屋の容器を洗ってたら、がちゃりと事務所入り口のドアが開いた。
「んん? さっきの男はどうした? ……おっ、なんだ、振られたのか」
「うざ」
淳ちゃんだった。キッチンに入ってきて言う。正直うざい。
「うざ。コーヒー飲む?」
「二回言われた……」
「ほらどーぞ!」
「…………ぬるいんだが」
「知らん!」
まー、淳ちゃんに当たっても仕方ないんだけど。うん。仕方ない。仕方ないから、買ってきた物、捌くことにした。
「ほらほら、淳ちゃん。じゃーん」
「なんだそりゃ」
あたしは一番大きい紙袋から、24個の窓がある家みたいな形した、通学鞄くらいの大きさのボール紙でできた模型っぽいのを出して見せた。
「アドベントカレンダーって言うんだよ」
「なんだそりゃ」
「知ってるわけないよねー、淳ちゃんだもんねー。これさ、十二月一日から、毎日一個ずつ窓開けてって、中に入ってるお菓子食べながら、クリスマスまでカウントダウンするんだよ」
「一日からだと? 今日はもう十四日だぞ」
「知ってるし。そう、だから、安くなってた。安売り。三割引」
「ほーん」
「よっし。十四日だから、一気に十四個開けていーよね」
「俺は菓子は食わんぞ」
「あたしが食うからいーんだよ。てか、こーいうので、クリスマスだぞって気分を盛り上げんだよ。それが大事なんだって。理解しろよ」
「ほーん」
「腹立つ。まーいーや、開けるぞー…………って、なんだこりゃ」
窓を一個、ゴスッと開けてみたら、中に入ってたのは、ミニパック包装の柿の種だった。二個目開けたら、さきいか。次は、落花生。その次は、あたりめ。
「なんだこりゃ」
「渋いな。ウケる」
「笑えねーし」
後ろ側の品質表示のとこ見て、商品名なんて書いてあるか確認してみる。
「『こっそり乾杯! アドベントおつまみカレンダー』……は?」
「そりゃいい。ウケる」
「笑えねーし。なんだよ、酒飲めねーくせに」
「俺は酒が飲めないんじゃない。ただ、ちょっと弱いだけだ……」
「ちょっとじゃなくて、だいぶな。ってか、どーだっていい。まーいっか、見た目はちゃんとクリスマスっぽいからさ。どこ飾っとく? あとほら、他にも色々買ってきたから、淳ちゃんも飾り付け手伝って。ね?」
「え」
「返事」
「はい……」
こうして淳ちゃんとあたしは、事務所中を、クリスマスっぽさでいい感じに演出していったのだった。
「……うん? これは何だ、由紀奈」
「えーなに?」
淳ちゃんが応接スペースでテーブルの上をガン見してた。
「降矢、哲広……? さっきの男か?」
テーブルの上にそのままにしてあった、降矢さんが名前書いたメモだな。
「あ、そーそー、それなんだけど……」
「あと、これもだぞ? 何だこれは?」
淳ちゃんがそう言ってガサッと持ち上げたそれは、なんと、降矢さんのクタクタ紙袋だった!
「うわ! それも降矢さんの! 気づかなかった!」
あたしは思わず走り寄る。
「そんなの忘れてくなんて、どんだけ逃げたかったんだよー!」
「中身は、――これは?」
淳ちゃんが袋の中を覗く。あたしも覗く。よくわかんない。引っ張り出してみた。
「これって……これも、アドベントカレンダーだね」
あたしの買ってきたのよりもひと回り大きな、しかも軽い木でできた、ちょっと立派なアドベントカレンダーだった。
「えーこれどーしよ」
「あの男はいったい、何だったんだ?」
「……うん、なんかね、商店街で買い物してたら死にそーな顔して歩いてたんだよ。だからさ、放っとけなくてさ。あ、言っとくけど、惚れたとか一目惚れとかそーいうんじゃないから」
「ん? 誰もそこまでは訊いてないが?」
「……っ! あーうっさ! うっざ!」
あたしはメモ帖を引っつかんで、事務所PCの前に座った。アドベントカレンダー、返しに行かないと。あれからけっこう、時間経っちゃってた。とりあえず降矢さんの名前で検索をかける。
「あれっ。なんか普通に出てきた」
いつもだったら個人情報探るのに、何かしらいじったり潜り込んだりするんだけど、降矢さんは普通に自分のウェブサイト持ってて、それが普通に出てきた。
「降矢哲広さん。画家だって。へー!」
「ほーん」
「住所はー、えーっと……」
さすがに住所は載ってなかったけど、そんなの、あたしの由紀奈ちゃん情報網にかかれば一発だ。やっぱりっていうかなんていうか、事務所から徒歩圏内だった。しかも、野方女学院のすぐ近くだった。
「ねー淳ちゃん。あたし明日さ、学校終わったらそのままこれ返しに行く」
「ん? 俺が行ってもいいが?」
「いーえ、あたしが行く」
「な、なぜそんなこと言い出すんですか! やっぱり惚れちゃったんですか!」
「だから違うっての。言ってんじゃん。うるさいよ。大人しくしてなー」
なんか、ちょっとだけだけど、腹が立ってた。あんな何も言わないで消えるなんてさ。あんなどうしようもない顔してさ。放っとけないっての。ほんとそれだけ。言っとくけど、こうなったらあたしはもう、誰にも止められないからね。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符
washusatomi
キャラ文芸
西域の女商人白蘭は、董王朝の皇太后の護符の行方を追う。皇帝に自分の有能さを認めさせ、後宮出入りの女商人として生きていくために――。 そして奮闘する白蘭は、無骨な禁軍将軍と心を通わせるようになり……。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる