117 / 130
最終章 きみを死なせない
1
しおりを挟む
案内された部屋に入った二人の姿を認めた瞬間、その部屋の主は歓声を上げた。
「ティナ!!ミリー!!」
抱いていた赤子をベッドに戻すと駆け寄ってきて、ティナと真理にかわるがわる抱きつきチークキスをする。
涙ぐみながら、顔を3人で見合わせて、笑い合う。
「タマリナ、元気そうで良かった!」
真理がそう言うと、ザルティマイ難民キャンプで一緒に人質となった妊婦のタマリナは弾けるような笑顔を見せた。
「はい!救出された後、最初の2週間は治療のため、別の病院に入ったのですが、出産からは政府の計らいでこの病院にお世話になってます」
ニコニコしながら言うと、ティナを見て涙を零した。
「ティナが無事で本当に良かったです。解放された時、ティナは行方が分からなかったから・・・」
ティナは申し訳なさそうな顔をすると、タマリナをハグして「心配かけてごめんなさい」と言った。
彼女はあの時、特殊部隊と合流して倒した見張りの捕縛と周辺の警備に当たっていたが、タマリナに言うことは出来ない。
「外にトイレに出たところで、味方の軍の人達に会って、タマリナ達より先に保護されていたの」と言えば、タマリナは嬉しそうに良かった、とまた言った。
タマリナが出産したと、難民キャンプのスタッフから連絡があったのは5日前だ。
無事な出産とのことで、いてもたってもいられず、ティナと一緒にウクィーナ国へやって来た。
「赤ちゃんを紹介して」と真理が強請ると、タマリナは柔らかい笑顔を浮かべて、ベッドへ2人を誘《いざな》った。
「うわー!可愛い!!」
覗き込むと、ぷくぷくとした頬っぺたの愛らしい赤ちゃんが眠っている。
産まれた赤子は天使だと言うが、本当にそうだと真理は思う。
閉じた瞼にはもう長い睫毛があり、小さな愛らしい鼻にぷるぷるの唇。
時折もぞもぞ動く手足も爪もとてもとても小さくて可愛らしい。
「無事に産まれてくれて、本当に良かった」
ほぅと安堵の息と共に言うと、ティナも本当に、と頷く。
「タマリナは良く頑張ったね」とティナが褒めるとタマリナは目を潤ませながらいいえ、と言った。
「ティナやミリー、キャンプのスタッフの皆さんが、この子の命を守ってくださったからです。だからあの過酷な時間を乗り越えて産むことができました。皆さんのお陰です」
その言葉に2人は違う、と頭を左右に振る。
誰もが気が狂ってもおかしくないほどの極限状態。自分の命を守ることさえも厳しい状況で、タマリナは必死に宿った命を守った。
お腹の子のために、僅かな食事をどんなに不味くても、しっかりと食べ、きちんと眠り、そして身体を動かすことを、人質であった中でも気丈に続けた。
タマリナの強い意志が無ければ、助からなかっただろう。
ふぇーふぇーとむずかり始めた赤ちゃんを抱き上げ、あやしながら話すタマリナのその姿はもう母親だ。
真理は眩しい思いで親子を見つめながら言った。
「失われた命がたくさんある中で、どんなに過酷な環境でも新しい命は産まれてくる。お母さんって偉大だし、希望を感じるわ」
その言葉にティナも同意するように頷く。
「そうですね、戦争の最中だったから、余計に救いを感じます」
タマリナは嬉しそうに、微笑んだ。
「あの時は主人とはぐれて絶望感で一杯でしたが、この子がいたから頑張れました」
「そうよね・・・ご主人は?」
真理はおずおずと聞き辛いと思いながらも尋ねた。
タマリナはガンバレン国に住んでる街を襲撃され、逃げる途中で夫とはぐれた。
ザルティマイ難民キャンプに入った時は、夫は生死不明だと聞いていたからだ。
真理の問いに、タマリナは鮮やかに破顔した。
「夫は生きてました!!離れ離れになった後、自力で別の難民キャンプに辿り着いていたんです!」
「そう!よかった!」
2人でそう喜ぶと、はいと嬉しそうにタマリナは答えて、本当に、本当に何でもないことのように付け加えた。
「逃げる途中、ガンバレン国の兵士に右脚を撃たれて、弾の摘出は出来たそうですが神経の損傷があって麻痺が残るそうです」
話の内容よりもタマリナの笑顔に真理もティナも声を失った。
それは大変だった、命が助かって良かった、そうありきたりなこと言うのは簡単だ。
でもタマリナの表情を見てかける言葉はそうではないと感じる。
彼女は晴れ晴れとした笑顔で言ったのだ。
「麻痺なんてどうでも良いんです。夫は・・・彼は生きていてくれました!」
真理もティナもその言葉の力強さに胸が熱くなる。タマリナは穏やかな表情で続けた。
「夫はもう私達が死んだと思っていたそうで・・・自分も死ぬ事を考えていたそうです。でも・・・ザルティマイ難民キャンプ占拠のニュースを見て、私達が無事だと知って、解放されてすぐに動かない脚を引きずって病院に会いに来てくれました」
ティナが頬を緩めて「退院が楽しみね」と言うと、タマリナは嬉しそうに、はい、と答える。
「退院したら国が用意してくれた支援住宅で、一緒に暮らすんです!」
タマリナはそう言うと、嬉しそうに胸元の赤子を愛しそうに頬ずりした。
全てを失い、そして命を得て今がある。
いつも戦地で胸を突かれるのは、そこに生きる人の逞しさだ。
戦争は狂気でしかないが、その恐怖に犠牲を強いられても、力強く生きていく人がいる。
真理はタマリナを赤ちゃんごと抱きしめた。
「タマリナの強さを私は一生、尊敬する」
彼女はくすくすと笑いなら「ミリー、大げさです」と言うが、真理はその言葉を苦笑することで否定した。
ふいに撮りたい気持ちが沸き上がり、真理は持っていたカメラをタマリナに見せる。
「タマリナと赤ちゃんを撮っても良い?」
タマリナは照れたような顔をするが、はい、とおおらかに了承してくれた。彼女は真理が報道カメラマンである事を知っていたからだ。
「ちょっと恥ずかしいです」
そう言いながら、赤ちゃんと一緒にカメラを見つめる微笑に、真理はグッと込み上げるものを感じた。
人は尊く強い、なんて素晴らしいことだろう。
まだ、自分はあの戦争の本質が見えていない。
でも、今ここに、戦禍を乗り越えた命の営みが確かにある。
何枚かシャッターを切ると、真理はひたひたと喜びが胸の中をいっぱいにするのを感じていた。
にこやかに赤子をあやす母親を見つめて、改めて実感する。
「母親って偉大ね」
真理のその言葉を聞いて、タマリナが茶目っ気たっぷりの顔をして言った。
「ミリーもすぐじゃないですか?ステキな王子様とのラブシーン、映画みたいでドキドキしました」
「えっ!?タマリナもあれを見たの?」
思いがけずタマリナからアレックスのことを突っ込まれて、真理は大きな声でたずねて顔を赤くする。
その様子にタマリナは朗らかに笑い、赤子はびぇーんと泣き出した。
「見ました!王子様とのキスなんて、ドラマティックでビックリしました!馴れ初め教えてください!」
瞳をキラキラしながら迫るタマリナの勢いに真理は押され、ティナは苦笑する。
陽射しが差し込む明るい部屋では面会時間が終わるまで賑やかな笑い声が響いていた。
「ティナ!!ミリー!!」
抱いていた赤子をベッドに戻すと駆け寄ってきて、ティナと真理にかわるがわる抱きつきチークキスをする。
涙ぐみながら、顔を3人で見合わせて、笑い合う。
「タマリナ、元気そうで良かった!」
真理がそう言うと、ザルティマイ難民キャンプで一緒に人質となった妊婦のタマリナは弾けるような笑顔を見せた。
「はい!救出された後、最初の2週間は治療のため、別の病院に入ったのですが、出産からは政府の計らいでこの病院にお世話になってます」
ニコニコしながら言うと、ティナを見て涙を零した。
「ティナが無事で本当に良かったです。解放された時、ティナは行方が分からなかったから・・・」
ティナは申し訳なさそうな顔をすると、タマリナをハグして「心配かけてごめんなさい」と言った。
彼女はあの時、特殊部隊と合流して倒した見張りの捕縛と周辺の警備に当たっていたが、タマリナに言うことは出来ない。
「外にトイレに出たところで、味方の軍の人達に会って、タマリナ達より先に保護されていたの」と言えば、タマリナは嬉しそうに良かった、とまた言った。
タマリナが出産したと、難民キャンプのスタッフから連絡があったのは5日前だ。
無事な出産とのことで、いてもたってもいられず、ティナと一緒にウクィーナ国へやって来た。
「赤ちゃんを紹介して」と真理が強請ると、タマリナは柔らかい笑顔を浮かべて、ベッドへ2人を誘《いざな》った。
「うわー!可愛い!!」
覗き込むと、ぷくぷくとした頬っぺたの愛らしい赤ちゃんが眠っている。
産まれた赤子は天使だと言うが、本当にそうだと真理は思う。
閉じた瞼にはもう長い睫毛があり、小さな愛らしい鼻にぷるぷるの唇。
時折もぞもぞ動く手足も爪もとてもとても小さくて可愛らしい。
「無事に産まれてくれて、本当に良かった」
ほぅと安堵の息と共に言うと、ティナも本当に、と頷く。
「タマリナは良く頑張ったね」とティナが褒めるとタマリナは目を潤ませながらいいえ、と言った。
「ティナやミリー、キャンプのスタッフの皆さんが、この子の命を守ってくださったからです。だからあの過酷な時間を乗り越えて産むことができました。皆さんのお陰です」
その言葉に2人は違う、と頭を左右に振る。
誰もが気が狂ってもおかしくないほどの極限状態。自分の命を守ることさえも厳しい状況で、タマリナは必死に宿った命を守った。
お腹の子のために、僅かな食事をどんなに不味くても、しっかりと食べ、きちんと眠り、そして身体を動かすことを、人質であった中でも気丈に続けた。
タマリナの強い意志が無ければ、助からなかっただろう。
ふぇーふぇーとむずかり始めた赤ちゃんを抱き上げ、あやしながら話すタマリナのその姿はもう母親だ。
真理は眩しい思いで親子を見つめながら言った。
「失われた命がたくさんある中で、どんなに過酷な環境でも新しい命は産まれてくる。お母さんって偉大だし、希望を感じるわ」
その言葉にティナも同意するように頷く。
「そうですね、戦争の最中だったから、余計に救いを感じます」
タマリナは嬉しそうに、微笑んだ。
「あの時は主人とはぐれて絶望感で一杯でしたが、この子がいたから頑張れました」
「そうよね・・・ご主人は?」
真理はおずおずと聞き辛いと思いながらも尋ねた。
タマリナはガンバレン国に住んでる街を襲撃され、逃げる途中で夫とはぐれた。
ザルティマイ難民キャンプに入った時は、夫は生死不明だと聞いていたからだ。
真理の問いに、タマリナは鮮やかに破顔した。
「夫は生きてました!!離れ離れになった後、自力で別の難民キャンプに辿り着いていたんです!」
「そう!よかった!」
2人でそう喜ぶと、はいと嬉しそうにタマリナは答えて、本当に、本当に何でもないことのように付け加えた。
「逃げる途中、ガンバレン国の兵士に右脚を撃たれて、弾の摘出は出来たそうですが神経の損傷があって麻痺が残るそうです」
話の内容よりもタマリナの笑顔に真理もティナも声を失った。
それは大変だった、命が助かって良かった、そうありきたりなこと言うのは簡単だ。
でもタマリナの表情を見てかける言葉はそうではないと感じる。
彼女は晴れ晴れとした笑顔で言ったのだ。
「麻痺なんてどうでも良いんです。夫は・・・彼は生きていてくれました!」
真理もティナもその言葉の力強さに胸が熱くなる。タマリナは穏やかな表情で続けた。
「夫はもう私達が死んだと思っていたそうで・・・自分も死ぬ事を考えていたそうです。でも・・・ザルティマイ難民キャンプ占拠のニュースを見て、私達が無事だと知って、解放されてすぐに動かない脚を引きずって病院に会いに来てくれました」
ティナが頬を緩めて「退院が楽しみね」と言うと、タマリナは嬉しそうに、はい、と答える。
「退院したら国が用意してくれた支援住宅で、一緒に暮らすんです!」
タマリナはそう言うと、嬉しそうに胸元の赤子を愛しそうに頬ずりした。
全てを失い、そして命を得て今がある。
いつも戦地で胸を突かれるのは、そこに生きる人の逞しさだ。
戦争は狂気でしかないが、その恐怖に犠牲を強いられても、力強く生きていく人がいる。
真理はタマリナを赤ちゃんごと抱きしめた。
「タマリナの強さを私は一生、尊敬する」
彼女はくすくすと笑いなら「ミリー、大げさです」と言うが、真理はその言葉を苦笑することで否定した。
ふいに撮りたい気持ちが沸き上がり、真理は持っていたカメラをタマリナに見せる。
「タマリナと赤ちゃんを撮っても良い?」
タマリナは照れたような顔をするが、はい、とおおらかに了承してくれた。彼女は真理が報道カメラマンである事を知っていたからだ。
「ちょっと恥ずかしいです」
そう言いながら、赤ちゃんと一緒にカメラを見つめる微笑に、真理はグッと込み上げるものを感じた。
人は尊く強い、なんて素晴らしいことだろう。
まだ、自分はあの戦争の本質が見えていない。
でも、今ここに、戦禍を乗り越えた命の営みが確かにある。
何枚かシャッターを切ると、真理はひたひたと喜びが胸の中をいっぱいにするのを感じていた。
にこやかに赤子をあやす母親を見つめて、改めて実感する。
「母親って偉大ね」
真理のその言葉を聞いて、タマリナが茶目っ気たっぷりの顔をして言った。
「ミリーもすぐじゃないですか?ステキな王子様とのラブシーン、映画みたいでドキドキしました」
「えっ!?タマリナもあれを見たの?」
思いがけずタマリナからアレックスのことを突っ込まれて、真理は大きな声でたずねて顔を赤くする。
その様子にタマリナは朗らかに笑い、赤子はびぇーんと泣き出した。
「見ました!王子様とのキスなんて、ドラマティックでビックリしました!馴れ初め教えてください!」
瞳をキラキラしながら迫るタマリナの勢いに真理は押され、ティナは苦笑する。
陽射しが差し込む明るい部屋では面会時間が終わるまで賑やかな笑い声が響いていた。
1
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

この度娘が結婚する事になりました。女手一つ、なんとか親としての務めを果たし終えたと思っていたら騎士上がりの年下侯爵様に見初められました。
毒島かすみ
恋愛
真実の愛を見つけたと、夫に離婚を突きつけられた主人公エミリアは娘と共に貧しい生活を強いられながらも、自分達の幸せの為に道を切り開き、幸せを掴んでいく物語です。
【完結】もう一度やり直したいんです〜すれ違い契約夫婦は異国で再スタートする〜
四片霞彩
恋愛
「貴女の残りの命を私に下さい。貴女の命を有益に使います」
度重なる上司からのパワーハラスメントに耐え切れなくなった日向小春(ひなたこはる)が橋の上から身投げしようとした時、止めてくれたのは弁護士の若佐楓(わかさかえで)だった。
事情を知った楓に会社を訴えるように勧められるが、裁判費用が無い事を理由に小春は裁判を断り、再び身を投げようとする。
しかし追いかけてきた楓に再度止められると、裁判を無償で引き受ける条件として、契約結婚を提案されたのだった。
楓は所属している事務所の所長から、孫娘との結婚を勧められて困っており、 それを断る為にも、一時的に結婚してくれる相手が必要であった。
その代わり、もし小春が相手役を引き受けてくれるなら、裁判に必要な費用を貰わずに、無償で引き受けるとも。
ただ死ぬくらいなら、最後くらい、誰かの役に立ってから死のうと考えた小春は、楓と契約結婚をする事になったのだった。
その後、楓の結婚は回避するが、小春が会社を訴えた裁判は敗訴し、退職を余儀なくされた。
敗訴した事をきっかけに、裁判を引き受けてくれた楓との仲がすれ違うようになり、やがて国際弁護士になる為、楓は一人でニューヨークに旅立ったのだった。
それから、3年が経ったある日。
日本にいた小春の元に、突然楓から離婚届が送られてくる。
「私は若佐先生の事を何も知らない」
このまま離婚していいのか悩んだ小春は、荷物をまとめると、ニューヨーク行きの飛行機に乗る。
目的を果たした後も、契約結婚を解消しなかった楓の真意を知る為にもーー。
❄︎
※他サイトにも掲載しています。

わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
あまやかしても、いいですか?
藤川巴/智江千佳子
恋愛
結婚相手は会社の王子様。
「俺ね、ダメなんだ」
「あーもう、キスしたい」
「それこそだめです」
甘々(しすぎる)男子×冷静(に見えるだけ)女子の
契約結婚生活とはこれいかに。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
遅刻しそうな時にぶつかるのは運命の人かと思っていました
如月 そら
恋愛
遅刻しそうになり急いでいた朝の駅で、杉原亜由美は知らない男性にぶつかってしまった。
「ケガをした!」
ぶつかってしまった男性に亜由美は引き留められ、怖い顔で怒られる。
──え? 遅刻しそうな時にぶつかるのって運命の人じゃないの!?
しかし現実はそんなに甘くない。その時、亜由美を脅そうとする男性から救ってくれたのは……?
大人っぽいけれど、
乙女チックなものに憧れる
杉原亜由美。
無愛想だけれど、
端正な顔立ちで優しい
鷹條千智。
少女漫画に憧れる亜由美の
大人の恋とは……
※表紙イラストは青城硝子様にご依頼して作成して頂きました。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は実在のものとは関係ありません。
御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
せいとも
恋愛
国内外に幅広く事業展開する城之内グループ。
取締役社長
城之内 仁 (30)
じょうのうち じん
通称 JJ様
容姿端麗、冷静沈着、
JJ様の笑顔は氷の微笑と恐れられる。
×
城之内グループ子会社
城之内不動産 秘書課勤務
月野 真琴 (27)
つきの まこと
一年前
父親が病気で急死、若くして社長に就任した仁。
同じ日に事故で両親を亡くした真琴。
一年後__
ふたりの運命の歯車が動き出す。
表紙イラストは、イラストAC様よりお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる