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15 勘違いなんてしない
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好きになんてなっていない、絶対に。
いい歳をして男慣れしていない自分を、サブリナは叱咤する。
これ以上、オーランドに近づいてはダメだと頭の中で警鐘が鳴る。
彼がなんで自分との時間を取り触れてくるのか・・・その理由は考えない。
ただ、そう・・・珍しいからだ。彼を取り巻くご令嬢達とは毛色の違う自分が。ましてや、心の底から大事にしている母親の現状を劇的に変えた人間という、美化された色眼鏡もかかってしまっているのだろう。
これ以上、触れられたらいけない。だから必要以上に近づかない、看護者と雇用人代理の関係を崩さない、そうサブリナは決意していた。
マカレーナ侯爵夫人の訪問の日、邸内は一種の高揚感に包まれた。
夫人は明るい微笑みとともに、マカレーナ侯爵夫人を立って出迎え、屋敷内で一番見晴らしの良い客間に案内をし、芳しいハーブティーや菓子と共に、久しぶりにマカレーナ侯爵夫人との歓談を楽しんでいた。
執事長のエイブスはじめ、屋敷の使用人達も客人を迎えてのお茶会は久しぶりだったのだろう。夫人の浮き立つような気分と同じように、彼らも明るく楽しそうに甲斐甲斐しく働いている。
夫人はこのお茶会でサブリナをマカレーナ侯爵夫人に紹介したいから同席するように、と言ってくれた。
とてもありがたい申し出だし、夫人の様子を側で見守りたかったが、悩んだ末、サブリナはそれをやんわりと断った。
自分は末端貴族だ。しかも変わり者一族との評判高いモントクレイユ男爵家の嫁《い》き遅れの娘な上に、いわれのない理由ではあるが、貴族社会では忌み嫌われている看護人だ。
そんな人間がいきなり宰相公爵夫人に侍り、あまつさえ紹介されるのは、時期尚早だと判断した。公爵家の評判が、自分達のせいで変わる危険をはらんでいる。
夫人へは、もしそれをするのであれば、当主であるウィテカー宰相のご判断を仰がねばならない、と伝えたところ若干寂しげな顔をされながらも納得してもらえた。
幸いにもウィテカー宰相は、繁忙で王宮に詰めっぱなしだったから、夫人も夫の手を煩わせるのは、と思ってくれたから良かった。
代わりにサブリナは医術者のローランド先生とナターシャを万が一に備えて、待機させることにしたのだった。
「結局、私達って日陰の身なんですかね」
ちょっとムクれたように言うシャルに、サブリナは、こら、と戒めた。
「奥様はきちんと私達をマカレーナ侯爵夫人へ紹介したいと仰ってくださったわ。遠慮したのは私だから、そんなこと言うのではありません」
シャルははいはい、と言いながら皿からサブレを取ると、齧った。
先日、オーランドが差し出したサブレは、缶ごとサブリナの部屋に届けられた。サブリナが好きにするように、と言うメッセージ付きで。
返すことも捨てることも出来ず、結局シャルと食べてしまっているから、なんだかんだ言いながら、オーランドの好意を甘受している自分が嫌になる。
シャルが美味しい、と絶賛しながら食べているのを複雑な気持ちで見ていた。
二人はマカレーナ侯爵夫人の訪問中、夫人の容態が急変した場合に備えて、応接室の隣の侍女の待機用の小部屋にいた。
「でも、奥様が元気になられて良かったです。お見舞いが受けられるようになって・・・看護冥利に尽きますね」
シャルが客間から聞こえてくる、ご婦人方の朗らかな笑い声に耳を傾けながら、そう言った。
「そうね、まずは第一段階の目標は達成できたわ」
サブリナはシャルの言葉に同意しながら、今後に思いを馳せた。シャルもそうだったのだろう。
「あと・・・いくつ実現できますかね・・・」
夫人は別に病気から回復しているわけではない。彼女の中に巣食う病は、日々身体を蝕み死へと誘うものだ。だからシャルはそう言ったのだろう。今の状態もピークを超えると、また寝たきりになるかもしれない。
看護は時間との戦いだ・・・命尽きるその瞬間まで、その人らしく生きられるよう最善を尽くすしかない。
「いくつでも、できる限り」
サブリナが決然とした顔で答えると、シャルも頷いた。
「そうでした、私達が諦めてはいけないんですもんね」
ラファエル・ナーシング・ホームの信念を思い出したらしい。
サブリナはそうよ、と頷くと窓の外を眺めた。この部屋にも庭園が一望できる窓がある。
なんとはなしに眺めていて、そこに現れた人影にドキリとした。
「あっ!オーランド様っ!!」
シャルも気づいて興奮した声を上げる。
なぜなら・・・
「あー、あれがマカレーナ侯爵家のご長女様ですね」
納得したようにふんふん頷くシャルの横で、サブリナは指先がスッと冷えるのを感じた。動揺を誤魔化すように、膝の上で両手を握り合わせる。
庭園ではオーランドが、鮮やかな金髪に遠目からでもはっきり分かる色白で薔薇色の頬を持つ愛らしい少女をエスコートしていた。
シャルはサブリナの様子を気に留めず話し続ける。
「いかにも上位貴族のご令嬢って感じですよねー。可愛いし、着てるドレスも素敵だし・・・やっぱりお見合いなんですかねー」
そう、屋敷中が浮き足立った雰囲気の一因はこれだ。
マカレーナ侯爵夫人が見舞いに来ることが決まった時から、使用人たちの間では食事のたびにマカレーナ侯爵家のご令嬢、エブリスティ様のことで持ちきりだった。
お年は17歳でオーランド様とは幼馴染。エブリスティ様は、とてもオーランド坊ちゃまをお慕いされている。
もちろんマカレーナ侯爵はお嬢様をウィテカー公爵家に嫁がせたいが、今のところ宰相公爵様は、公爵家の嫁に隣国の王女なども検討されていることと、オーランド様は奥様の病を理由に、のらりくらりとご結婚話を躱しているそう・・・と言うことくらいは、使用人達が知っているから、サブリナ達の耳にも入ってくる。
若い二人は和やかに笑い合いながら、顔を寄せて話しをしている。
サブリナは見たこともないオーランドの優しげな微笑みに、胸を突かれた。
当然ながら雇われた自分は、あんな風な親愛に満ちた笑顔を向けられたことない。いつも仏頂面か無表情だ。
なんだ・・・私ったら・・・。
ギュッと一度眼を瞑り、感情の波を押し殺すと、シャルのお喋りに相槌をうちながら、外の二人に視線をやった。
まるで宮廷画家の絵のような、美しい一対。
幼い頃読んだお伽話の王子様とお姫様のようだ。
本当にバカ・・・そんなことあるわけないのに・・・。
勘違いしそうになっていた自分の愚かさに笑いそうになる。あんなに自分で気をつけなきゃ、距離を置かなきゃ、そんなことを考えても結局は期待していたわけで・・・自分にもお伽話のような出会いがあるのかと。
あるわけはないのだ。6年前から自分にはそんなことは起こらないのだと、私は全身全霊を看護に捧げると、神様に誓ったのだから。
どんな女性でも丁重に礼儀正しく接するように教育された公爵家の嫡子。そんな彼に令嬢のように接してもらって、自分を律したつもりでも、夜毎のお茶に、彼の瞳の色に、触れる優しさに、舞い上がってしまっていたのだ。
愚かにも勘違いしてしまうところだった・・・。
サブリナはグッとお腹に力を入れると、窓から眼を逸らし、サブレを口に入れた。
雇い主代理と看護人。それ以上でもそれ以下でもない。
絶対に勘違いしたりしない。私は自分の立場を弁えている。
あんなに美味しいと思っていたのに、噛み締めたサブレの味は、苦い気持ちそのままに、砂を噛んだような味しかしなかった。
いい歳をして男慣れしていない自分を、サブリナは叱咤する。
これ以上、オーランドに近づいてはダメだと頭の中で警鐘が鳴る。
彼がなんで自分との時間を取り触れてくるのか・・・その理由は考えない。
ただ、そう・・・珍しいからだ。彼を取り巻くご令嬢達とは毛色の違う自分が。ましてや、心の底から大事にしている母親の現状を劇的に変えた人間という、美化された色眼鏡もかかってしまっているのだろう。
これ以上、触れられたらいけない。だから必要以上に近づかない、看護者と雇用人代理の関係を崩さない、そうサブリナは決意していた。
マカレーナ侯爵夫人の訪問の日、邸内は一種の高揚感に包まれた。
夫人は明るい微笑みとともに、マカレーナ侯爵夫人を立って出迎え、屋敷内で一番見晴らしの良い客間に案内をし、芳しいハーブティーや菓子と共に、久しぶりにマカレーナ侯爵夫人との歓談を楽しんでいた。
執事長のエイブスはじめ、屋敷の使用人達も客人を迎えてのお茶会は久しぶりだったのだろう。夫人の浮き立つような気分と同じように、彼らも明るく楽しそうに甲斐甲斐しく働いている。
夫人はこのお茶会でサブリナをマカレーナ侯爵夫人に紹介したいから同席するように、と言ってくれた。
とてもありがたい申し出だし、夫人の様子を側で見守りたかったが、悩んだ末、サブリナはそれをやんわりと断った。
自分は末端貴族だ。しかも変わり者一族との評判高いモントクレイユ男爵家の嫁《い》き遅れの娘な上に、いわれのない理由ではあるが、貴族社会では忌み嫌われている看護人だ。
そんな人間がいきなり宰相公爵夫人に侍り、あまつさえ紹介されるのは、時期尚早だと判断した。公爵家の評判が、自分達のせいで変わる危険をはらんでいる。
夫人へは、もしそれをするのであれば、当主であるウィテカー宰相のご判断を仰がねばならない、と伝えたところ若干寂しげな顔をされながらも納得してもらえた。
幸いにもウィテカー宰相は、繁忙で王宮に詰めっぱなしだったから、夫人も夫の手を煩わせるのは、と思ってくれたから良かった。
代わりにサブリナは医術者のローランド先生とナターシャを万が一に備えて、待機させることにしたのだった。
「結局、私達って日陰の身なんですかね」
ちょっとムクれたように言うシャルに、サブリナは、こら、と戒めた。
「奥様はきちんと私達をマカレーナ侯爵夫人へ紹介したいと仰ってくださったわ。遠慮したのは私だから、そんなこと言うのではありません」
シャルははいはい、と言いながら皿からサブレを取ると、齧った。
先日、オーランドが差し出したサブレは、缶ごとサブリナの部屋に届けられた。サブリナが好きにするように、と言うメッセージ付きで。
返すことも捨てることも出来ず、結局シャルと食べてしまっているから、なんだかんだ言いながら、オーランドの好意を甘受している自分が嫌になる。
シャルが美味しい、と絶賛しながら食べているのを複雑な気持ちで見ていた。
二人はマカレーナ侯爵夫人の訪問中、夫人の容態が急変した場合に備えて、応接室の隣の侍女の待機用の小部屋にいた。
「でも、奥様が元気になられて良かったです。お見舞いが受けられるようになって・・・看護冥利に尽きますね」
シャルが客間から聞こえてくる、ご婦人方の朗らかな笑い声に耳を傾けながら、そう言った。
「そうね、まずは第一段階の目標は達成できたわ」
サブリナはシャルの言葉に同意しながら、今後に思いを馳せた。シャルもそうだったのだろう。
「あと・・・いくつ実現できますかね・・・」
夫人は別に病気から回復しているわけではない。彼女の中に巣食う病は、日々身体を蝕み死へと誘うものだ。だからシャルはそう言ったのだろう。今の状態もピークを超えると、また寝たきりになるかもしれない。
看護は時間との戦いだ・・・命尽きるその瞬間まで、その人らしく生きられるよう最善を尽くすしかない。
「いくつでも、できる限り」
サブリナが決然とした顔で答えると、シャルも頷いた。
「そうでした、私達が諦めてはいけないんですもんね」
ラファエル・ナーシング・ホームの信念を思い出したらしい。
サブリナはそうよ、と頷くと窓の外を眺めた。この部屋にも庭園が一望できる窓がある。
なんとはなしに眺めていて、そこに現れた人影にドキリとした。
「あっ!オーランド様っ!!」
シャルも気づいて興奮した声を上げる。
なぜなら・・・
「あー、あれがマカレーナ侯爵家のご長女様ですね」
納得したようにふんふん頷くシャルの横で、サブリナは指先がスッと冷えるのを感じた。動揺を誤魔化すように、膝の上で両手を握り合わせる。
庭園ではオーランドが、鮮やかな金髪に遠目からでもはっきり分かる色白で薔薇色の頬を持つ愛らしい少女をエスコートしていた。
シャルはサブリナの様子を気に留めず話し続ける。
「いかにも上位貴族のご令嬢って感じですよねー。可愛いし、着てるドレスも素敵だし・・・やっぱりお見合いなんですかねー」
そう、屋敷中が浮き足立った雰囲気の一因はこれだ。
マカレーナ侯爵夫人が見舞いに来ることが決まった時から、使用人たちの間では食事のたびにマカレーナ侯爵家のご令嬢、エブリスティ様のことで持ちきりだった。
お年は17歳でオーランド様とは幼馴染。エブリスティ様は、とてもオーランド坊ちゃまをお慕いされている。
もちろんマカレーナ侯爵はお嬢様をウィテカー公爵家に嫁がせたいが、今のところ宰相公爵様は、公爵家の嫁に隣国の王女なども検討されていることと、オーランド様は奥様の病を理由に、のらりくらりとご結婚話を躱しているそう・・・と言うことくらいは、使用人達が知っているから、サブリナ達の耳にも入ってくる。
若い二人は和やかに笑い合いながら、顔を寄せて話しをしている。
サブリナは見たこともないオーランドの優しげな微笑みに、胸を突かれた。
当然ながら雇われた自分は、あんな風な親愛に満ちた笑顔を向けられたことない。いつも仏頂面か無表情だ。
なんだ・・・私ったら・・・。
ギュッと一度眼を瞑り、感情の波を押し殺すと、シャルのお喋りに相槌をうちながら、外の二人に視線をやった。
まるで宮廷画家の絵のような、美しい一対。
幼い頃読んだお伽話の王子様とお姫様のようだ。
本当にバカ・・・そんなことあるわけないのに・・・。
勘違いしそうになっていた自分の愚かさに笑いそうになる。あんなに自分で気をつけなきゃ、距離を置かなきゃ、そんなことを考えても結局は期待していたわけで・・・自分にもお伽話のような出会いがあるのかと。
あるわけはないのだ。6年前から自分にはそんなことは起こらないのだと、私は全身全霊を看護に捧げると、神様に誓ったのだから。
どんな女性でも丁重に礼儀正しく接するように教育された公爵家の嫡子。そんな彼に令嬢のように接してもらって、自分を律したつもりでも、夜毎のお茶に、彼の瞳の色に、触れる優しさに、舞い上がってしまっていたのだ。
愚かにも勘違いしてしまうところだった・・・。
サブリナはグッとお腹に力を入れると、窓から眼を逸らし、サブレを口に入れた。
雇い主代理と看護人。それ以上でもそれ以下でもない。
絶対に勘違いしたりしない。私は自分の立場を弁えている。
あんなに美味しいと思っていたのに、噛み締めたサブレの味は、苦い気持ちそのままに、砂を噛んだような味しかしなかった。
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