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望郷
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沖の弟が、インターン生の中に紛れていると知ったのは彼らを受け入れて1か月も経った後であった。毎年舞阪はインターン生に直接会って印象を掴み受け入れの有無を決めていたが、その年は違った。会社も大きくなりつつあり、比例するように段々と最初の熱意が失われていった。それで今年は人事の人間に一任、信用を置いてみようという気になった。以前より仕事に身が入らなくなってきていた。それでも会社の経営は問題なく回っている。
蜂谷と野外で戯れていた時の様子を盗撮をされたようだった。それが匿名のアカウントから送られてきて、陳腐な脅し文句までついていた。少し本気で調べれば簡単に足が付いた。沖 宗次朗が、未だあの兄のことに執着して、真犯人である自分を追ってくるとは意外だったし、面白いことだった。舞阪はさらに調べた。代わりに捕まったいじめの手駒の男達が、かなり重傷を負う事故に遭っていた。先月のことだ。
「お前、大丈夫か?お前の所にはもう来たか。」
舞阪は清水に電話をかけた。清水は何がという調子だったが、沖宗次郎のことを話すと電話口の向こう側ですっかり黙ってしまった。
「なんだ、怯えてるのか。まあ何かあったら言えよ。助けられそうなことがあれば、なんとかしてやる。どうしても不安ならしばらく実家にでも帰ってろ。」
舞阪はそのまま電話を切り、早々に蜂谷を呼び出した。夜の公園である。
蜂谷は普段と変わらない張り付いたような笑みを見せ、その巨体を舞阪の前に露にしていった。公共の場で裸にさせて歩かせていると、ふいに蜂谷がこちらをふりむき、そこには張り付いた笑みではない、本物の羞恥と羞恥を隠すための笑みとマゾヒスティックな笑みが浮かんでいた。公園の道は丘の上に作られており、柵の向こうにはマンションと高層ビルが接近して見える。ともすれば、向こう側から見えるかもしれない。
「社会的に死ぬのも、いいかもしれないですね、そのために会社にいると思えば。」
「なるほど、お前にとって会社も都合の良いオナニーの道具ってこと。」
「そうです、そう考えると、まだ会社に勤める意味もあった、と思えます、」
蜂谷は目の前でみるみる雄を勃起させた。この時舞阪は初めて目の前の男に、可愛いところがあると思えた。舞阪も会社に対して以前のような熱意は失い、金はあるのだから最悪引退しても良いのではないかと思うこともあった。しかし、手放すにはまだやってみたい事業もあるのも確かだ。でも、なにもかもこう、面倒になる瞬間がある。全て一気に破壊させてみたら、どうなるのか。そんなことを考えると、どきどきした。だから、沖の弟のことも、そのまま泳がしたままでいる。ついに沖の弟は、この動画を婚約者に送るとまで、ほざきはじめたところだった。
「蜂谷、俺とこういうことをする以外に会うのは、嫌か。」
「……そのこころは?」
「以前俺が男を虐め殺した話はしただろう。復讐者が現われたんだ。」
「それは面白い。どうなさるんです?また、殺害の計画でもおたてになる?そのお手伝いですか。いいですよ、別に、舞坂さんの頼みならば。いくらでも奉仕したい。こういう質問がよくとりださされますね。親友に死体を埋めるのを手伝ってくれと言われたら、許諾するか、拒絶するか。私は、貴方のご親友などではありませんが、協力しますよ。」
蜂谷ははにかんでそう言った。
◆
舞阪さんが、沖宗次郎を殺害することになった時も、特に驚きはありませんでした。
それ以前に、私は沖宗次郎と直接顔を合わせています。舞阪にしても、果歩さんにしても、沖にしても、いつでも急に私の面前に現れて、私の前で駆らなず一度、ぎょっととしたような、驚いた表情で立ち止まり、取り繕うように顔を元に戻しました。思っていたのと、私との姿が、いい意味で違うのでしょう。
沖宗次郎は、舞坂さんに聞いていた、何やら線の細い少年らしい沖兄とは異なり、精悍な青年でした。その当時までさかのぼれば、沖兄と似たような線の細い美少年だったのかもしれない、そのような面影はありました。しかし、その瞳は奥は深く絶望しているようで、どこか少しだけ私や舞坂さんとも似ているような気がするのです。ひょっとしたら、三人は友達になれたのかもしれません。最初こそ、沖は私に敵意を持っていたようですが、だんだんと私の調子はずれな雰囲気や蜂谷に対する一定の距離を保った感情に、敵意が少しずつ減っていくように感じられました。
「なるほど、じゃ、蜂谷さんも、被害者なんだね。」
沖はそうひとり合点したように言って微笑みました。私は何も答えませんで、つられるように微笑みました。これは、ミラーリング効果、というものです。相手の仕草をさりげなく真似ていき、相手に親近感を抱かせるのです。でも、沖さん、あなたは、ずっとなにか勘違いしています。
舞阪が今でも一番愛しているのは、貴方のお兄さんなのですから。
沖は、舞阪が仏壇に手を合わせに来ることに、最初こそ感謝して居たそうなのです。舞阪は最初は月一、半年に一回、最後に来たのは8年前だと言います。その時、沖さんの口から「もう、いらっしゃらなくて、結構です」と言ったそうなのです。その時には、沖さんは事の真相に辿り着いていたからです。舞阪は初めて動揺したような顔を見せたので、沖さんは「実家を引き払うので」と淡々と言ったとのことで、それは本当で、その後すぐ、その街から沖の家は姿を消しました。引っ越し先を是非教えてくれと舞阪は頼んだそうですが、沖は「わかりました」と口先で言って、結局教えることは無かったと言います。舞阪のことです。きっと引っ越し先位特定したのでしょうが、行けなかったのでしょう。その代わり今でも墓には良く向かうと言って笑っていました。
というか、正直に申すならば、先日一緒に深夜墓前に行ったのです。あげく、舞阪に墓石の面前で立ちバックされ、私は沖家の冷たい墓石に、手、付いて、からだを、いっぱい、いっぱいに、つかって、のび、頭を上下にふりみだして、獣のように、深い息をふんふんならして、その、沖家の、沖兄の、墓前に射精して来たばかりなのです。深夜でも黒々と光った墓石、線香立ての屋根の上に、私の白濁液が飛び出し、文字の窪みに染み込みました。私と舞阪はそのまま帰りましたが、翌日、私は、もう一度一人で沖家の墓前に、手桶と手尺をもって向かい、水で墓を清めました。精液の痕跡は乾いてしまい、ほとんど残っていませんでした。一通り、この、本来なら赤の他人である男の墓を清めてから、何故だか私は異常な、今まで感じたことの無い苛立ちを覚えていたのでした。眼の奥の方が熱く、痛み、全身がめらめら火照るのです。自分でも驚くことに、気が付くと私は、自分が今清めたばかりの墓の上に唾を吐いていました。いままで唾を吐くなど、道の上にさえしたことが無いのです。不思議ですね。それで、苛立ちがおさまったかといえば、そうもいかず、自分の挙動も理解できないまま、私は逃げるように墓場を去りました。
沖の弟は、貯めた軍資金を遣い、舞阪を上手いこと拉致しました。私が全く関わっていないわけでもありません。何故なら舞阪は、夜も遅い、深夜、私との待ち合わせに向かう途中に拉致されたからです。窓の黒塗りになったでかいハイエースがかれのすぐ真横に停車しそのまま中へ引きずり込み、助手席に座っていた沖が、押さえつけられた舞阪を、復讐者というにはあまりに冷え冷えとした目で、バックミラーで眺めていました。
舞阪さんはハイエースの中で5人ほどの、後部座席に控えていた男達に、口を塞がれ、袋をかぶされ、縛られ、まわされたようなのでした。舞阪さんとて、それなにり立派な男性です、だから私も彼と今のようなお付き合いを続けているのですが、沖はさらに肉体的に特化した男をやはり金で集めたのです。その後車は埠頭へ向かい使われていない、小さな廃墟同線の倉庫の前で止まりました。廃墟同然とはいえ、分厚いコンクリート造りに厚い錆びた鉄扉、つけかえられたらしい新調された大きな錠前の部分だけがピカピカに輝いていました。
私はと言えば、全身を目立たぬ服に包み、他の男達と同じように、顔を覚えられないようにマスクをして、更に普段使わないような香水を身に纏っていました。舞阪さんは車の中で最初こそ暴れ、私以外の男は顔面を蹴られた報復に二倍も三倍も殴り、犯す手を強めました。舞阪さんの、普段は太巻きのような雄がちぢこまって、私なら、勃起させて差し上げられるのになぁと思いながらも、せず、舞坂さんの身体にできるだけ、触ってさし上げないようにしながら、彼の中に私を、深々と、突き挿しました。彼の肉は、柔らかい。彼は、堪えようと頑張っていましたが、塞がれた口の奥から、呻いていました。私にはその悲鳴が特によく脳に染みるように聞こえ、さらに奥へ奥へ、ハイエースの揺れもよりも強く、彼の上に、のしかかって、犯しました。
それから先のこと、ハイエースの中で起きたことが、倉庫の中でも、映画を繰り返し見るように、夜中の間中、竿役の男の方は交代交代演じられるのですが、舞坂さん役は舞坂さんにしかできないので、彼はひとりぶっ通し、少なく見積もっても朝までおよそ8時間近く犯されていた計算になります。私はなるべく他の人の負担を減らすため、適度に休息しながら参加しました。時間の流れが遅く、倉庫には窓が一つも無いので、感覚が変になるというものです。携帯を見て沖が、そろそろ仕事に行く、と言い、一度中止することを、皆に言いました。そうして、倉庫にやってきた別の男、やはりこの男も金で雇ったのでしょうが、そいつを見張りとして残し、他は撤収、それから金銭を皆、現物で沖から受け取り、解散していきました。私もそのまま、一度家に戻り、いつものように出勤しました。
蜂谷と野外で戯れていた時の様子を盗撮をされたようだった。それが匿名のアカウントから送られてきて、陳腐な脅し文句までついていた。少し本気で調べれば簡単に足が付いた。沖 宗次朗が、未だあの兄のことに執着して、真犯人である自分を追ってくるとは意外だったし、面白いことだった。舞阪はさらに調べた。代わりに捕まったいじめの手駒の男達が、かなり重傷を負う事故に遭っていた。先月のことだ。
「お前、大丈夫か?お前の所にはもう来たか。」
舞阪は清水に電話をかけた。清水は何がという調子だったが、沖宗次郎のことを話すと電話口の向こう側ですっかり黙ってしまった。
「なんだ、怯えてるのか。まあ何かあったら言えよ。助けられそうなことがあれば、なんとかしてやる。どうしても不安ならしばらく実家にでも帰ってろ。」
舞阪はそのまま電話を切り、早々に蜂谷を呼び出した。夜の公園である。
蜂谷は普段と変わらない張り付いたような笑みを見せ、その巨体を舞阪の前に露にしていった。公共の場で裸にさせて歩かせていると、ふいに蜂谷がこちらをふりむき、そこには張り付いた笑みではない、本物の羞恥と羞恥を隠すための笑みとマゾヒスティックな笑みが浮かんでいた。公園の道は丘の上に作られており、柵の向こうにはマンションと高層ビルが接近して見える。ともすれば、向こう側から見えるかもしれない。
「社会的に死ぬのも、いいかもしれないですね、そのために会社にいると思えば。」
「なるほど、お前にとって会社も都合の良いオナニーの道具ってこと。」
「そうです、そう考えると、まだ会社に勤める意味もあった、と思えます、」
蜂谷は目の前でみるみる雄を勃起させた。この時舞阪は初めて目の前の男に、可愛いところがあると思えた。舞阪も会社に対して以前のような熱意は失い、金はあるのだから最悪引退しても良いのではないかと思うこともあった。しかし、手放すにはまだやってみたい事業もあるのも確かだ。でも、なにもかもこう、面倒になる瞬間がある。全て一気に破壊させてみたら、どうなるのか。そんなことを考えると、どきどきした。だから、沖の弟のことも、そのまま泳がしたままでいる。ついに沖の弟は、この動画を婚約者に送るとまで、ほざきはじめたところだった。
「蜂谷、俺とこういうことをする以外に会うのは、嫌か。」
「……そのこころは?」
「以前俺が男を虐め殺した話はしただろう。復讐者が現われたんだ。」
「それは面白い。どうなさるんです?また、殺害の計画でもおたてになる?そのお手伝いですか。いいですよ、別に、舞坂さんの頼みならば。いくらでも奉仕したい。こういう質問がよくとりださされますね。親友に死体を埋めるのを手伝ってくれと言われたら、許諾するか、拒絶するか。私は、貴方のご親友などではありませんが、協力しますよ。」
蜂谷ははにかんでそう言った。
◆
舞阪さんが、沖宗次郎を殺害することになった時も、特に驚きはありませんでした。
それ以前に、私は沖宗次郎と直接顔を合わせています。舞阪にしても、果歩さんにしても、沖にしても、いつでも急に私の面前に現れて、私の前で駆らなず一度、ぎょっととしたような、驚いた表情で立ち止まり、取り繕うように顔を元に戻しました。思っていたのと、私との姿が、いい意味で違うのでしょう。
沖宗次郎は、舞坂さんに聞いていた、何やら線の細い少年らしい沖兄とは異なり、精悍な青年でした。その当時までさかのぼれば、沖兄と似たような線の細い美少年だったのかもしれない、そのような面影はありました。しかし、その瞳は奥は深く絶望しているようで、どこか少しだけ私や舞坂さんとも似ているような気がするのです。ひょっとしたら、三人は友達になれたのかもしれません。最初こそ、沖は私に敵意を持っていたようですが、だんだんと私の調子はずれな雰囲気や蜂谷に対する一定の距離を保った感情に、敵意が少しずつ減っていくように感じられました。
「なるほど、じゃ、蜂谷さんも、被害者なんだね。」
沖はそうひとり合点したように言って微笑みました。私は何も答えませんで、つられるように微笑みました。これは、ミラーリング効果、というものです。相手の仕草をさりげなく真似ていき、相手に親近感を抱かせるのです。でも、沖さん、あなたは、ずっとなにか勘違いしています。
舞阪が今でも一番愛しているのは、貴方のお兄さんなのですから。
沖は、舞阪が仏壇に手を合わせに来ることに、最初こそ感謝して居たそうなのです。舞阪は最初は月一、半年に一回、最後に来たのは8年前だと言います。その時、沖さんの口から「もう、いらっしゃらなくて、結構です」と言ったそうなのです。その時には、沖さんは事の真相に辿り着いていたからです。舞阪は初めて動揺したような顔を見せたので、沖さんは「実家を引き払うので」と淡々と言ったとのことで、それは本当で、その後すぐ、その街から沖の家は姿を消しました。引っ越し先を是非教えてくれと舞阪は頼んだそうですが、沖は「わかりました」と口先で言って、結局教えることは無かったと言います。舞阪のことです。きっと引っ越し先位特定したのでしょうが、行けなかったのでしょう。その代わり今でも墓には良く向かうと言って笑っていました。
というか、正直に申すならば、先日一緒に深夜墓前に行ったのです。あげく、舞阪に墓石の面前で立ちバックされ、私は沖家の冷たい墓石に、手、付いて、からだを、いっぱい、いっぱいに、つかって、のび、頭を上下にふりみだして、獣のように、深い息をふんふんならして、その、沖家の、沖兄の、墓前に射精して来たばかりなのです。深夜でも黒々と光った墓石、線香立ての屋根の上に、私の白濁液が飛び出し、文字の窪みに染み込みました。私と舞阪はそのまま帰りましたが、翌日、私は、もう一度一人で沖家の墓前に、手桶と手尺をもって向かい、水で墓を清めました。精液の痕跡は乾いてしまい、ほとんど残っていませんでした。一通り、この、本来なら赤の他人である男の墓を清めてから、何故だか私は異常な、今まで感じたことの無い苛立ちを覚えていたのでした。眼の奥の方が熱く、痛み、全身がめらめら火照るのです。自分でも驚くことに、気が付くと私は、自分が今清めたばかりの墓の上に唾を吐いていました。いままで唾を吐くなど、道の上にさえしたことが無いのです。不思議ですね。それで、苛立ちがおさまったかといえば、そうもいかず、自分の挙動も理解できないまま、私は逃げるように墓場を去りました。
沖の弟は、貯めた軍資金を遣い、舞阪を上手いこと拉致しました。私が全く関わっていないわけでもありません。何故なら舞阪は、夜も遅い、深夜、私との待ち合わせに向かう途中に拉致されたからです。窓の黒塗りになったでかいハイエースがかれのすぐ真横に停車しそのまま中へ引きずり込み、助手席に座っていた沖が、押さえつけられた舞阪を、復讐者というにはあまりに冷え冷えとした目で、バックミラーで眺めていました。
舞阪さんはハイエースの中で5人ほどの、後部座席に控えていた男達に、口を塞がれ、袋をかぶされ、縛られ、まわされたようなのでした。舞阪さんとて、それなにり立派な男性です、だから私も彼と今のようなお付き合いを続けているのですが、沖はさらに肉体的に特化した男をやはり金で集めたのです。その後車は埠頭へ向かい使われていない、小さな廃墟同線の倉庫の前で止まりました。廃墟同然とはいえ、分厚いコンクリート造りに厚い錆びた鉄扉、つけかえられたらしい新調された大きな錠前の部分だけがピカピカに輝いていました。
私はと言えば、全身を目立たぬ服に包み、他の男達と同じように、顔を覚えられないようにマスクをして、更に普段使わないような香水を身に纏っていました。舞阪さんは車の中で最初こそ暴れ、私以外の男は顔面を蹴られた報復に二倍も三倍も殴り、犯す手を強めました。舞阪さんの、普段は太巻きのような雄がちぢこまって、私なら、勃起させて差し上げられるのになぁと思いながらも、せず、舞坂さんの身体にできるだけ、触ってさし上げないようにしながら、彼の中に私を、深々と、突き挿しました。彼の肉は、柔らかい。彼は、堪えようと頑張っていましたが、塞がれた口の奥から、呻いていました。私にはその悲鳴が特によく脳に染みるように聞こえ、さらに奥へ奥へ、ハイエースの揺れもよりも強く、彼の上に、のしかかって、犯しました。
それから先のこと、ハイエースの中で起きたことが、倉庫の中でも、映画を繰り返し見るように、夜中の間中、竿役の男の方は交代交代演じられるのですが、舞坂さん役は舞坂さんにしかできないので、彼はひとりぶっ通し、少なく見積もっても朝までおよそ8時間近く犯されていた計算になります。私はなるべく他の人の負担を減らすため、適度に休息しながら参加しました。時間の流れが遅く、倉庫には窓が一つも無いので、感覚が変になるというものです。携帯を見て沖が、そろそろ仕事に行く、と言い、一度中止することを、皆に言いました。そうして、倉庫にやってきた別の男、やはりこの男も金で雇ったのでしょうが、そいつを見張りとして残し、他は撤収、それから金銭を皆、現物で沖から受け取り、解散していきました。私もそのまま、一度家に戻り、いつものように出勤しました。
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