堕ちる犬

四ノ瀬 了

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中で永遠感じてるのが好きな受け専マゾホモですって言いたかったんだろ?

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昼下がりの午後、見覚えのある誰かの家のマットレスの上に寝ころんでいた。別の部屋から人間同士が激しく言い争う声がする。身体を起こす。

「お前はこっちに来るんじゃない!」

人間同士争っている声の聞える方角から、美里の声がして、その方へ走った。

「馬鹿!来るなって言ったのに!まったくお前はもう……」

美里の半身が血で真っ赤に濡れていた。白いシャツだから余計に目立った。顔の右半分が返り血で真っ赤になっているのを午後の陽光が照らした。彼は血に濡れた顔に似合わぬ困り顔でこちらを見下げていた。手に持ったナイフから血が落ちていき、血の落ちた先、床に女が横たわっていた。女は小さく動いていて、死んではいなかったがほとんど死んでいるような物だった。頭がゆっくりとこちらを向きかける。木崎だった。彼女が何か言おうとして口からごぼごぼと大量の血を吐いた。

「んだよっ!まだ生きてたかっ、女」

美里が彼女に覆いかぶさろうとするのを止めなければと彼の下半身にしがみつくが「こらこら」とまた困り気な顔をして、全く取り合われない。目の前で木崎が死んでいくというのに。彼と彼女の間にもぐりこんで止めようとするのに「あとでかまってやるから!あっちにいけよ!」と追い払われる。

美里と木崎の向こう側に血痕の飛び散った大きなガラス棚があった。ガラスに二人の人間と一頭の大きな黒い犬がうつっている。犬が吠えることもできず、誰に襲い掛かることもできず、無力に美里に縋っている内、美里が木崎に覆いかぶさり縊り殺し、木崎の瞳の奥から光がなくなっていくのだった。

何の感慨も無く、一仕事を終えたという顔をした美里が目の前にかがみこんだ。

目のやり場がわからず、視線がさ迷ったが、もう何も見たくない。何も。

「怯えた顔をして。いつものお前らしくない。大丈夫か?」

物言えぬ犬の頭、身体を抱くのだった。そして「お前は温かい。」と言う。彼の穏やかな心音が身体に染み込むように伝わってくる。反対に、犬の身体を掴む彼の手の力が徐々に強くなって、心音が早くなり、「木崎だった物」の横に犬は押し倒され、身体同士が結合し、抵抗か迎合かわからないが、犬の爪が美里の背中を強く引っ掻き、喉の奥から、がう、と声が上がった。

家の外で工事でもしているのか、何かを削る様な機械音が遠くから聞こえてきていた。

「そうだ、こうやって、お前は俺を受け止めていればいいんだ。」

犬の身体の中にはいりこんだ彼が、欲望の糧の部分を執拗に刺激し続け、逃げられず、獣が吠え、すっかり萎えていた筈の股間の熱い部分が、しっぽを立てるように大きくなった。

「わかるよ、お前の代わりに言語化してやる。イイんだろ?俺に身体を使われるのが気持ちがいいな?今お前の頭の中にあるのはそれだけだ。他は何もない。今お前の頭にあるのは、俺のことだけ。お前は勝手に人の分析して操作をするのは好きな癖に、自分のこと、大事なことは何も言わないから、犬にしてやるくらいがちょうどいいんだ。だから、もうしゃべらなくていいぞ、全部わかってる。好きに啼くと良い。」

心地よい声と共に、身体の中を更に激しく爆発したような快楽が巡り、全ての音と気配が遠ざかっていく。煌々とした光だけが見える。身体に力が入り、外側は硬くなるのに、身体の中は蕩けるようにほぐれて、彼を受け入れた。全身の毛が立ったようになり、ゆさゆさと身体が揺らされるたびに、光が明滅して、パチ、パチ、と神経が身体の裏返るような快楽と共に痺れた。指先が何を掴むわけでもなく、ぴくぴくと動く。

もっと、もっと、と思うと的確に、"もっとの場所"に溢れんばかりの快感がやってき、頭の奥深くに植えられた種が発芽して蔦がのび脳に絡みつく。芳醇な香りを溢れさせる花がゆっくり蕾を膨らませては次々開花する。次々花びらを散らせ身を腐らせる。次々に蕾が膨らんでは咲き、散らされた。散らされた花はただ消えるではなく、強烈な残り香を置いていった。甘さと精と血の香り。散らされるほどに、色濃くなる。脳が、知らぬもので溢れ、絡みついた蔦の間から、蕩けた脳が零れ落ちていくような感覚。世界が遠い。

耐え切れず喉の奥がまたぐるぐる鳴って、溺れるような息遣いが、犬の薄く開いた唇の隙間からこぼれ出ていく。溺れ死ぬ、意識が遠のく、でも、終わってしまうのが嫌、意識を集中させるように、舌を噛んだ。歯の隙間から、淀んだ息遣いがこぼれ出ていく。鈴の音のような笑い声が降ってきて、耳を擽った。ぼんやりと光のさす方を見上げた。

「お前が常に今のようなら何の問題も無いのに。そうすればもう一度全部、はじめからやり直せるはず。」

この世界の中で、唯一、彼の声と身体の感触だけがはっきりとわかった。身体が粘度の高い液体のようにずっしりと重く、彼とベッドの間に挟まって蕩けていく。このままでは、ベッドの中に、光の中に、落ちる、と、彼にしがみつくと、倍の力が、一体、繊細な彼の身体のどこにそんな力を秘めていたのかという程の強い抱擁が返ってきて身体を光の中から引き上げた。彼の薄くなめらかな皮膚の下、身体の凹凸が隆起して蠢いていた。しがみつくほど、はっきり男の身体とわかるのに、男の身体というより、彼の身体であった。

「他の誰かに何か嫌なことをされたり思い出しそうになった時も、今、この瞬間のことを思い出せよ。とはいえ、お前は犬としてはできの悪い馬鹿犬だから、すぐに人間に戻った気になる。俺がしつこく言ってやったところで、できっこできないし、プライドが忘れさせるのだろう。だからせめて、夜が明けるまでこうして身体に刻んでおいてやるんだ。お前の深層心理が少しでも覚えておけるように。ありがたいだろう。」

わおーんわおーんと心が啼いた。啼きが口から出たのかわからない。手が、毛束をわしわしと掴むようにして犬の頭を撫でていた。



夢、から覚めて、眼を開くが真っ暗で、瞬きをすれば睫毛が何かに触れ、目隠しをされていることがわかる。口も何か噛まされ涎が垂れていった。ふ、と息をつくと、中の刺激を感じる。

「う……!!」

霧野は身体の中で、また機械のような物が激しくエンジンを吹かすような音をたてながら、攪拌するように、蠢いているのを感じていた。
声が漏れで、身体が硬直した。
身体の奥を穿ち突く刺激に堪えている内、どんな夢を見ていたかなど、すぐ忘れてしまった。

ベッドで眠っていたはずなのに、硬い地面に身体が寝ていた。まだTシャツを着ている感覚はあったが、パンツは剥ぎ取られ、後ろ手に縛られ、どこかに括られているのか横たわったまま右脚だけが上に上がって下ろせない。引っ張ると、足首に何か引っかかって音が立つ。寝ている間に地下に戻されたのだろうか。考えるうちに、また、ゴリ、と中を機械で抉られて、身体がガクン!と落ちる感覚の上、軽くのけ反って、頭の奥の方が一瞬真っ白になって戻ってくる。霧野の肉の穿たれている部分を中心に、臀が、太ももがびっしょりと汗でしめる。

「ふっ……ふ、ぅ゛」

頭の奥がじーんとして、呼吸をする度冷静な思考能力を奪われていく。以前ならば、もっと耐えられたのでは、痛みの方が大きかったから。

すぐ近くでコツコツと足音がして、耳をそばだてるようにして頭をそちらに傾げた。

「ん、ごっ……、く、ひ…ぃ」

他に何も情報がない。どうしても、下半身のことだけに集中してしまう。別のことを考えようと思って、神崎達のことを考えれば惨めさが増しよけいに頭の奥がじーんと感じてしまい、本当にどうでもいい、集めていた猫のマスコットのことなど考えてみても、むなしくなる。そういえば、美里は身体に怪我をしていた。理由を聞けなかった。

また足音。次は誰だろう。次、次。次。次から次へと見知った男達の顔が浮かぶ。意味の分からない責め苦を受けさせられて続ける。川名に許しを請うタイミングは何度も設けられ、跳ねのけては、殺されるかなと思いつつ、殺されず、またこうして惨めに生かされ、責めたてられている。

川名が飽きれば、死なされるのだろうか。どうやって殺されるのか考えてみると、様々な殺され方が脳裏をよぎって、その時、中で機械がタイミングよく暴れた。死!!異常な、感じてはいけない電撃のような気持ちよさが全身にみなぎって、消えていった。冷静になろうときつく目を閉じて歯を食いしばった。

「ふ……ぐ、」

すっかり硬さがなくなり柔らかくなった熱い後孔に対して、ペニスの付け根がじんじんと脈打って痛む。身体を動かすと、カチカチと股間が床に擦れるたび音を立てる。拒否できない快楽に勃起しようとする獣が無理に抑え込まれ、痛いのだった。貞操帯を嵌められたのだ。また近くで足音が通り過ぎていった。誰だか知らないが、起きていることくらいわかっているはず。ぎゅ、ともう一度足を引くと、ミシと音が立つ。ぼすんっと遠くでやわらかい音がした。ベッドだ、ベッドがある。霧野はやはりここがまだ診療所のあの部屋であると理解した。

誰かが、霧野が寝ていたはずのベッドの上にいるのだ。塞がれた口の奥で声をあげると、返事の代わりに、ベッドがあるらしき方角から聴き覚えのあるロック調の洋楽が鳴り響き始めた。わけのわからぬまま、唸っていると、今度は激しい英会話での喧嘩が始まった。

霧野はその会話に聞き覚えがあった。海外の刑事サスペンスドラマ『Heart HUNTER』である。たいして真剣に観ていたわけでもないが、流行ものにしては面白く、何より暴力残酷描写や犯人の心理描写がよくできていた。最近のオンデマンドの海外ドラマはバイオレンスであればあるほど売れるらしい。自室で仕事をする、ご飯の合間に最新シーズンまで観ていた唯一のドラマ。

人をこんな風にしておいて、誰だか知らないが、人様のベッドの上で海外ドラマを見始めているのだ。じゅるじゅるとストローで何か飲んでいる音と咀嚼音が聞えて来た。ふざけるなよ·····と思うとまた身体の中を、機械が霧野の独りよがり思考の躾でもするように、食い込んで、身体と頭の奥の方を痺れさせ、生殖器を惨めに痛ませた。

「ん……っ、んん……んっ」

どれだけ唸っても、再び足音が戻ってくることはなく、たっぷり一話分、英会話を聞かされ、また洋楽のイントロが流れ始める。第二話が始まったのだ。惨めだった。惨めさを感じるほどに感情が乱されて、身体が熱くなり、責めを余計に強く感じてしまう。身体の熱が苛立ちから来るのか、刺激から来るのか、境目がないかのように。

「うぐぅ…、うぐう……っ」

その時、肉道をピッタリ塞ぐようにぶっ刺さっていたの太い機械が思い切り引き抜かれた。誰かが近くに来た気配など無かったため、あっけに取られていた内に、勢いよく、出ていった機械が失ったものを求めて滾る肉奥に押し込まれた。

「んお゛っ!!?い゛っ、!!ぎ!ぐ…ぅ‥」

身体を貫通させるつもりかという程、強く中に二度、三度と突き立てられ、塞がれた口の奥から咆哮が上がった。身体ががくがくと震え、吊るされた右足が、壁に勢いよく、どん!と当たった。

「さっきから煩いよ。」

全く気配を感じなかったが、目の前から声がする。誰かと思えば間宮の声。しかし、今日に限って彼から漂う不快な香りがなく、清潔な石鹸の香りがするのだった。最後に会った時、目の前で二条にわざわざ自ら望んで背後から犯され、人目もはばからず目の前で気持ちよさそうにアヘりながら身体を擦りつけてきた、人として惨めで、とても残念な姿を思い出し軽く、んふ、と笑えるが、残念な姿、というのに、何か頭の奥の方を擽るような妙な感覚を覚え、頭を振った。

霧野は間宮に対して抗議するように唸り立てた。ふぅふぅと反抗的な息遣いが勝手に漏れ出ていく。

「ん……っ、ふぅ、……う……ぐぅ…!!…」
「ま、アンタのことだ。俺が口で言ってもわからないか。」

目の前で何かをじゃらじゃらとかき回す音が聞こえた。それから睾丸が、手の中で転がされ、ぎゅう!と引っ張られた。指先が、カリカリと睾丸と肛門の間、会陰部を擽るように引っ掻き、擽ったい気持ちよさに、霧野の腰がゆらゆら揺れた。パチンっという音共に、会陰部に凄まじい痛みが走った。

「んんん゛!!!!!??んんんっ!!」

洗濯バサミか何かで挟まれたのだ。

ぎゅうううと、機械を深く咥え込んだままの後孔が、会陰部の引っ張られるような刺激によって、プレス機で圧縮されるように収縮し、陰部に熱い痛みと快楽が伝わり始めた。

「ぉぉ゛ん、っ!……っ、ぐ‥っ…」

ぐぉんぐぉんと瑞々しく柔らかくなった肉を機械が解し立てようとするのに、挟まれた痛みが機械を激しくしゃぶりつくし、睾丸も挟まれ引っ張られた刺激でふるふる震えながら快楽を産む。しかし、貞操帯の戒めにより欲望のままに滾れずにいるペニスと会陰が痛み、股ぐらで苦痛と快楽が交互に繰り返されて、霧野は目隠しの下で目を白黒させながら悶絶。
小さな洗濯バサミひとつの刺激で、床の上で釣り上げられ生きたまま降板にあげられた鮪のように跳ねた。

悶絶しなら取り外そうと、身体をあばれさせると、ぶるぶると、洗濯ばさみが霧野の赤らんだ股の間で震えて、痛みと羞恥、情けなさで余計に身体を刺激した。同じ痛みだとしても鞭で打たれるのより屈辱を感じるのだ。

頭のすぐ横で、じゃらじゃらいう音が再び聞こえ始める。アッと思う間もなく、パチンっ!悲鳴。洗濯ばさみが追加され、身体が跳ねると洗濯ばさみ同士が接触してマヌケにカチカチと音を立てた。

ひぃぃっと息を吸い込み、喉の奥から出かかる声を、とめようとするのだが、ぐぅうう……と、つい、声が漏れ出、容赦なく三つめの洗濯ばさみをつけられ、また身体がはね、縛られた箇所がぎしぎしいう。歯を食いしばり、身体を震わせ、声を出さぬように、耐えた、震えに合わせて、貞操帯と洗濯ばさみが擦れる音を立てて、ブーンブーンとあざ笑うように機械が、熱くなった身体を責め続ける。声が出せない代わりに、ふぅふぅと強い息をたてていた。ようやく、目の前のじゃらじゃらが聞こえなくなった。安堵のせいか、目隠しの奥がじわりと滲む。

「……っ、ふひ……」

「オナホが、いちいち己の存在を主張するからだぞ。そこで静かにしていろよ。」

声はそれだけ言ってまた去っていき、ベッドに飛び込む音が聞こえた。貞操帯も、洗濯ばさみも痛く、その上痛みを上書きするような穴の快楽が続き、一つでも良いから外して欲しいのだが、訴える手段は無い。唸ること即ち痛みを追加することに繋がる。

声が出せない代わりに揺れる身体、揺れると、見えないというのに、惨めにいじめられている下半身の淫具と戒めが音を立て、揺れ、身体の中ではっきりと存在をあらわにした。開かされた股の間であばれる機械とブラブラと揺れる洗濯ばさみの、凶悪さに対して惨めで滑稽なこと。

どんなに怒っても、ただひたすらに惨めな格好で受け身になって、解放者を待ち焦がれるしかないのだった。

第二話の終わりの辺りの会話に差し掛かると、期待に身体がそわそわとし、余計に高まって、股間が大きくなる感じがある、のに、ミシぃミシぃと戒められれ、勃起を許可されない。声が出せない代わりにじゅ、じゅ、と涎が垂れる。

足音がまたこちらにやってきて、下半身の付近で止まった。間宮の気配が近く、彼の体温とさっきまで無かった雄の香りを感じた。そして、ようやく身体を責め立て続けていたバイブが抜かれた。すっかり耕された淫穴は潤い軽く捲れて、久々の休息にだらしなく弛緩していた。

「んふ、…ぅ…ぅ」

と、霧野が安心の声を上げたと同時に、穴を巨大な間宮の鬼畜棒がいっきに貫通した。

「ん゛んんんん!!!?ふっ、んっ!?、んんんんんっ、」

どくんどくんと身体が大きく脈打ち、肉を咥え込んだ穴の周囲が出血でもしたかのように激しく脈打ち始めた。

熱い、でかい、深い。

「はぁ……」

間宮がゆっくりと息を吐き出し、吐き出した息が敏感になった霧野の皮膚を擦ってそれだけで、感じさせた。

目隠しの裏側で霧野の瞳がぐるぐると動いていた。いくら悲鳴をあげようが、抜かれることはなく、代わりに洗濯ばさみの持ち手をパチンパチンとデコピンされ、痛みを重複させられ、また横でジャラジャラと音が鳴り始めた。

ぎゃううう、と塞がれた喉奥で情けない高い声が鳴った。息を荒げながら、声を出さぬように耐えていると、ごぼごぼと大量の涎が床を穢し、目隠しが湿る。

「誰かさんとは違って惨めなもんだ。」
「は、ひ…ぃ…」

声の出る代わりに、きゅぅんと霧野の肉穴は締まり立て、身体がぶるぶる震えるので振動が間宮の雄に良く伝わって、さらに調子を盛り上げた。

「ぉ······ぉ····」

霧野の豊かな肉は、鬼を受け止めても破れることなく、精を吸い取るように拡大と収縮を繰り返し、動かされてもいない内に感度を上げ、骨盤を中心に身体がどんどんマグマのように熱くなっていった。

肉棒が前後に動きたて始めると、ふごふごと堪えきれぬ声と呼吸が漏れ出て、また頭の横でじゃらじゃらと音がする。やめろ!と左右に首を激しく振って、やめてもらえる訳もなく、無惨に洗濯バサミが会陰、蟻の門渡りをカラフルに飾り立て、陰嚢までも挟みあげた。腰が浮き、手脚の拘束がはち切れんばかりにしなって音を立て、汗まみれの身体が床をこする。

霧野が堪らず腰が逃げ腰になるのを、間宮の身体が上から抱えるように抑え込み、バチュ!バチュ!と肉鉾を奥深くまで挿し込んで、床に押し付けるようにしながら腰をうちつけた。

霧野の大きな身体が弓なりに仰け反って、頭をあげ悶絶していたかと思うと、正気を保つように左右に激しく振りたて暴れた。

霧野が床をのたうつほどに、間宮の身体はまるで巨大な機械か鯨か馬のような存在となって、霧野を圧し潰して、黙って静かに獣臭さを漂わせる。大型獣に容赦なく責められてるようになっていた。

ああ!ああああ!と霧野の頭の中で声が出て、突かれるたびに自分の存在が打ち消される。自由なはずの左脚が、間宮の下半身に絡みついた。股関節の筋がぴんっとはるまで足を大きく限界まで広げられて、体重で圧し潰され、ずこずこ奥まで激しく責め立てられ、太もも、尻同士がパンパンこすれ合い、一突きごとに、理性が吹っ飛んでは戻って吹っ飛んでは戻ってを繰り返し、動き方が変われば、びくびくと、熱い、滾る、肉筒が、期待するように激しく痙攣してから、そこを中心に全身に波及するのだった。何もかも、忘れそう、大事なことも、昨日までのことも。全部。

「ぉ゛…ご…っ、ぉ!」

じゃらじゃらパチン!身体がまたきゅう!と締まった。ガクンガクンと、欲望の行き先を失った肉、霧野が痙攣するように跳ね、勃起できぬ貞操帯の中を蒸らし小さく空けられた穴から水のような液体が涙のように床に溢れ広がった。

唸ることも止めたのに、ガチャガチャ引っ掻き回す音がしはじめた。霧野が「なぜ!?」と首を左右に振りながら唸ると臀を平手でパンパン叩かれ、声が出、手の当たった拍子に引っ張られるようにして洗濯バサミがいくつか吹っ飛んでいった。

「ぐぉぉお……っ」

あまりの痛みに、獣の咆哮と共に身体がはねると、床に縫い留め、動けぬように、深く身体を貫かれ、また、激しく肉のぶつかり合う。それから、落ちたぶんの洗濯バサミプラスアルファがまた股間に装備されて、痛みに肉がよく締まる。

霧野は到達できない終わりのない快楽と惨めで壮絶な痛みに浸りながら、間宮の手を止める方法を考えた。

「ん、ぅ゛、……」

じゃらじゃらされている時に、霧野は間宮に自らの腰を押し付けるようにして、中をよく締め付けてみることにした。痛みが追加された時と同じ動きを自ら再現するように行うのだ。そうすると、じゃらじゃらが止まる。法則性があるのだ。いくらか繰り返されるうちに学習した。互いに無言のまま、肉体による学習が進行していった。

これを繰り返した。どれだけ彼と結合していたかわからないが、ついに霧野はぐったりして、ふるふると身を引き締めながら震える、まさにオナホのような存在になっていた。間宮は戦艦のような肉棒を勢いよく引き抜いて、開ききっ濡れた肉穴に再び栓をするように最初より一回り大きいバイブを深く乱暴に突き立てた。「んごっ!」と情けない声が上がったため、すっかりカラフルなハリネズミのようになった陰部にまた洗濯バサミが追加され、スイッチが入る。

「……ぃ!」  

顔面のすぐ近くで凄まじい獣臭がしたかと思うと、顔面に生臭いドロドロした液体がぶちまけられた。

「··········。」

間宮の足音が遠ざかって代わりにまた、陽気なドラマの音楽が聞こえてくるのだった。霧野の体は間宮が休息するのに対して何ひとつ終わらせてもらえず、呼吸する度、間宮の濃い精の臭いが脳を犯し、ひたすら開かされた股の間を太い玩具で掘り進められていたし、貞操帯の中でペニスは暴れすぎて痛みを通り越して熱の塊となり、洗濯バサミに摘まれ引っ張られた痛みと一緒になって、波打つように霧野の陰部を虐め尽くし、前から後ろからぽたぽたと白濁した液を垂らして獣の香りを漂わせた。

「うぐぅ‥…うう゛……ぅぅ」

ベッドの上から銃撃戦の音声が聞こえてきた。その間も銃弾の発射される音と一緒にガコガコと肉を掘られ続け足首がちぎれ取れそうなほど身体に力が入り、また音を鳴らす。

「射精。したいか?」

いつからいたのか、耳元で間宮の声が聞こえた。

「うう゛!!うう……」

塞がれていた口が解放され、ドロドロと涎がこぼれ咳き込んだ。

「うげっ…ぇ…げほっ、げほっ…!‥く、そ、…!…おまえっ、ぇ゛、っ!!!」

「あ?今なんかいった?特別に聞かなかったことにしてやるから、したいならしたいでおねだりしてみろよ。何回か可愛いやり方を教えてやったろ?今日は黙って見ててやるから、実践してみな。」

「ぁ゛……!?、……う、」

「ほぉ、二秒も与えて何も言えない。まるで駄目。使えないお口だこと。」

口の中に彼の指が張り込んで中をぐちゃぐちゃと掻きまわし始めた。

「んちゅ…ぅぅ…っ、お…ふ…」

霧野の口の中の肉が、ぞわぞわと異物を感じ取り、自然と間宮の指に吸い付いていた。間宮はポケットからペンライトを取り出して、霧野の口の中の桃色の肉と喉が女性器の様にぬめりながら、ぬらぬらと動いているの確認しながら弄り続けた。

「へぇー、言葉はできなくてもこっちはできるの?なるほど?誰かさんの仕込みの成果ってわけ?そのための口であることを証明したくてたまらなくって、何も言わなかったわけね。いじらしく、素晴らしい。ようやくゴミ屑のアンタの褒められる点をひとつ見つけたぞ。根っからの肉便器だな、霧野さんは。」

間宮の指が出ていったと同時に、口内に、太いゴム製の黒い異物が突っ込まれ、川魚の口に串を刺すように、無理やり喉を開いていった。あまりの苦しさに顔を背けようとすると後頭部を強く掴まれて、イラマチオのように、中にペニスを象った硬いゴムの異物をごりごりと喉の奥を掘るように挿れられていく。

「おえ゛え…‥」
「ううん、入らないじゃない、挿れるんだよ。」

近くで、コツコツ、と分厚い靴底が床を鳴らす音がした。

「これからの人生で腐るほど男の相手をしなきゃいけない肉便器のくせに、これくらいの簡単なことができなくて、一体どうして生きてる意味がある。」

むせ、息を吸い込んだ瞬間を狙って喉の奥をつかれ、嘔吐しそうになろうが関係が無かった。唸りながら、間宮の手の中で頭を動かすと、喉を勢いよく突かれて苦しさに身体が拒絶にのけ反ったが、喉の半分くらいでようやく、異物が止まり、先端がコリコリと気道をいじくり、呼吸するたびに喉がつかえ、苦しさに、隙間から、目から鼻から体液が漏れ出ていく。ぎゅ、と更に押し込まれるようにして、後頭部で、パチと金具が止まる音がした。喉まで蓋をされているせいで、マトモに声さえ出ない。小さく唸る声が漏れるだけ。

「心配しなくても霧野さんのスーパー天才ド淫乱口マンコのことだから、少しすれば気道が慣れ、勝手に開いて感じ、便器仕様になるはずだ。俺のでも入ったくらいだからな。」

間宮の手が霧野の頭、それから、お尻を撫で上げ、はみ出たバイブの底をコツコツとこずいた。

「前から後ろから犯され輪姦された時を思い出して気持ちがイイな。良かったね。俺もお前の汚い豚声が聞こえなくなって嬉しいし。こんなにWINWINなことってなくないか?こーんなにサービスしてやってんだから、あと小一時間くらいは黙ってそのまま感じて、お前の、本来の職務を理解してるがいい。もちろん射精なんて駄目駄目。お前はだらしなく口マンコをだらだらと淫乱よろしく濡らすだけで、何の意思表示しなかったしな。」

カチカチと、貞操帯の金具の部分を弄られる。中できゅぅとペニスが痛む。

「中で永遠感じてるのが好きな受け専マゾホモですって言いたかったんだろ?よくわかる。その通りなんだからな。あとで遊んでやる時に、外すチャンスをやるから期待に身体を疼かせながら、頭の中でおねだりの予習復習でもしておくんだな。俺が、外してやろうという気分になるように可愛く言ってみせな。そしたら気持ちいぜ!こんだけ溜めてからだすんだからなっ。ん?」

間宮の手が貞操帯から太もも、それから脇腹を撫でるようにしてそわそわと触り立て、それからビンといつのまにか激しく勃起した二つの胸の突起に指をこすりつけた。

「ん…っ!?」

「あららぁ~、チンポが勃てられない代わりにこっちをギンギンに勃てちゃって。淫乱アンテナか?Tシャツの上からでもくっきりわかるぜ、おい。」

間宮の両手が霧野の胸を上から掴み上げるようにし、人去り指と中指で肉蕾を摘まみ、刺激した。くぅくぅと小さな声が塞がれた喉奥から上がる。

「ふふふ、こうしてりゃあ可愛いもんだから、いいもんやろうかな。」

間宮の気配が遠ざかり、がさがさと何かを漁っている音がする。その間も霧野は瀕死の虫の様になって震えていたが、触られたばかりの乳首が衣服に擦れ、感じたくないと思う程、上と下が苦しい分、気持ちよく感じてしまう。再び戻ってきた間宮がTシャツをめくり上げ、乳首のピアスを二三弾き、乳首にクリップを挟みこんだ。きゅ、と軽く挟まれた肉壺の周囲の皮膚がほんのり赤くなる。

クリップからはコードが伸び、コードの先は床に置かれた弁当箱程度の謎の機械に繋がっていた。機械にはスイッチとダイヤルが付いていて、間宮の指先が機械に触れ、カチカチと音を立て始める。霧野の身体はそわそわと動いた。
乳首にチクチクと炭酸の泡立つような小さな刺激が流れ始めて、霧野はまたくぅくぅ仔犬のような声を上げ、身体をくゆらせた。

「電気パルスだよ。ふふふ、素直に感じちゃって。ランダムにして感度を鍛えてやる。」

ランダム?、ビ!!!と乳首が引きちぎられたかのような痛みが走り、気持ちよさに落ちかけていた意識が一気にこちらに元に戻された。電流は乳首を入口として、霧野の性感帯と、痛みの感覚両方を刺激する。

ビ!はビリビリと動きを替えて、長時間の電気責めを霧野の身体に加え始めた。電気が性感帯に走り、温かく針でさすような痛みと快楽の両方がちくちくちくちくと乳首を刺激する。波打つように長い間気持ちいが続いたり、針でさしたような痛みが走ったり、おかしくなりそうだった。

「おお゛っ!!ぅ……!!っ、う、」

「おうおう、せっかく奥まで塞いでやったというのに、まーた、うるさい豚声が出てるぜ!あまりにも良すぎた?ランダムじゃなくて両方MAXにしておいてやろうか?きくぞ~?俺の身体でも試したから間違いない。ランダム性だって一番いい具合にしてある。本当ならば、お前の反応、心拍、体液の具合、味、香りなんかをいちいち逐一確認記録して、お前専用にカスタムしてやるのが最もいい。でも、そんな時間、今は無いからな、そう、今はな。」

「……、ぅ‥‥…ぅ、」

「そうだ、そのままして、いつ誰に使っていただいても良いように感度を高めておくんだ。必ず後でまた来て、おまえもきもちよくなれるようなチャンスをやるから、さっき使ってやった時の感触でも思い出しながらオナホ穴濡らして期待していろ。いいか、お前のような屑人間の役目はそれだけだ。」

彼の気配が遠ざかっていき、待ってくれと思うと、体中の異物が身体を戒めた。ふぅふぅと息づきながら蒸れ濡れた身体を玩具達に委ねていると、一個の肉になって、高まりが出口を失って身体の中を渦巻いていく。どろどろ身体が汗ばんで、全身がぞわぞわ鳥肌立つ。呼吸がマトモに続かず、喉がつっかえ、意識が遠くなっては戻された。疲弊、身体だけでなく、頭の奥、深いところまで。周囲の音が遠い。

·····。

「どれ、少しは仕上がってきたかな。」

間宮は霧野の足の拘束を外し、持ち上げるようにした抱えた。抱かれた拍子に霧野の身体がまた震え始める。間宮の身体は温かく、大きな動物に抱かれているようだった。同じように霧野の身体も熱を帯びて間宮を今か今かと待っていた。

「ふぅ……っ」
「んん、あっついな、ほくほくじゃないか……」

力の入らない身体を持ち上げられて、ベッドの上に運ばれた。ぼすんっとベッドに投げらる拍子に、洗濯ばさみが引き飛び、バイブが半分ほど外に出た。

足を抱え上げられ、折り込まれて、革バンドでキツく留められる。左右とも太ももと脛の肉に、食い込むように二本ずつのバンド、荷物をパッキングするように。一つの肉の塊となって、間宮の前、彼の巨大な鬼棒の前に差し出されるようにして、転がされていた。視界がなくとも、熱がそばにあり、フェロモンのような匂いがに漂い、肉棒の気配が霧野にはわかるのだった。霧野の鼻の奥を、間宮の精の香りがくすぐって、ふぅ、と息が出る。同時に熱くなった霧野の脇や股の間からもフェロモンのような苦く強い精の臭いがにじみ出ていた。広くも無い部屋に、いつからか苦く湿った臭いが充満して、互いの身体を動物の様にむらむらとさせていた。

「約束どおり、おねだりタイムを与えてやる。できるかな?」

上の方から間宮の声が降りてきて、頭を抱えらて金具が外された。霧野の口から、ずるりと蛇のように巨大な異物が抜け出て、開かれた喉元は濡れた花のように開いて、くぱくぱと、誘うように蠢きながら熱い息を吐いた。

目隠しにも指がかけられて、とられた。
まず、巨大な肉の青筋だった残酷な塊が、塔のように天井に向かってそりたっているのが見えた。

男が霧野の腹の上に跨って、巨大な一物を反り返らせていた。霧野はぼんやりとした視線を、肉棒、それから真っ黒な服に身を包んだ男に這わせ、顔を見上げた。いつもの通り、何を考えているのかわからない仄暗い瞳が、形だけ微笑んでいた。しかし闇の中でわかるほど、興奮し顔が強く上気して、口角の上がった口から霧野以上に、はあはあ、と隠す様子も無く、濡れた息をこぼしていた。彼との接触面が熱く、彼の発達した太い太ももが腹を締めつける。

「俺、の、」
「そうだ、霧野さんの服だ。」

間宮が何故か嬉しそうに微笑んで自分で自分の身体を抱くような仕草をみせ、二の腕をゴシゴシと擦っていた。

「ねぇ。霧野さん。今のアンタって昔の俺にそっくりだよ。なんだか自分とセックスしてる気分になってくるよぉ。危ない感じもする。自分が自分じゃ無いようだ、アンタもだろ?」

間宮の瞳の奥に映る霧野自身の姿、彼と変わらないのではなかろうか。肉棒のサイズを除けば!間宮の巨根にくらべて、檻に小さく小さく、隆起した間宮の一物の半分以下にまで封じ込められ、先端から汁をじわじわと垂れ流すだけの、霧野の雄とは言えぬ雄のなんとも惨めなこと。見てられなくなり、目を天井にそらすと、察したかのように間宮がまた貞操帯の鍵を指でカチャカチャと煽るように弄る。

「ほら、言ってみなよ。俺を、悦ばせてみて。」
「ぁ……、う……」

間宮に下半身を舐められた記憶、のしかかられ、喘ぎ恍惚とした瞳で霧野を見降ろしていた姿が蘇る。間宮の手が霧野の鬱血痕の色濃い首筋を首輪越しに撫であげ、手で顔を左右から軽く挟んだ。闇の中で、間宮の霧野を見降ろす怪しい病み性欲に蕩けた瞳の中に静かな紫色の炎のような気配があった。

「まだ、駄目?アンタは俺を下に見てるんだろ?俺の前でまで、意地張ることないじゃないかよ。二条さんや組長の前の様にへりくだる必要も、美里や竜胆、久瀬達の前の様に張り合う必要も無いんだ。もっと下の連中の前、例えば三島君なんかの前で導くようなそぶりをしてやる必要も無い。男ぶりを見せようとせず、素でいいんだ。ようやく今、俺達は対等だ。何もかも忘れて、苛め抜かれ、びゅーびゅーと射精したいだろ、アンタが今考えてるのは、それだけ。他はなんも無い。底無しの虚無。俺だけがわかってやれるし、お前だけが……。それは悪いことじゃないんだぜ。罪悪感も自らの愚かさも全部忘れられるほど、めちゃくちゃにしてやったっていい。お前と、俺のために。」

間宮にのしかかられた圧でほとんど尻から出ていたバイブが抜き取られ、間宮の指先が探るように濡れ膨らんだ蕾の表面を揉むようにして擦り始めた。ぷにぷにと吸い付く。

霧野の身体、首が引き攣って震えては戻ってきて、間宮を睨み上げるが、霧野の瞳の奥にはどこか濡れた感触が漂って開いた口から言葉が出かけては、息が出て、詰まってしまい、何も言えない、そうやって口を開いたり閉じたりを繰り返し、下の口も同じように、間宮に触れられることで、指の先端をしゃぶり立てようと、開いたり閉じたりを繰り返し、身体は感じ続けた。ミシミシと身体の戒めがむなしく音を立て、肉としての感度があがっていく。

続く穏やかな電気刺激でビリビリくる発達した胸が薄いTシャツの下から浮き、体が捻れる。

「んふ、そいつが気に入ったか?結構いいだろ?それ。ちょっと待ってな。お前がもっと言いやすいようにしてやろう。」

間宮が横着するようにベッドから身を乗り出しリュックサックを引き寄せた。中から同じような装置が出てきて、今度はクリップの代わりに、10センチ4方のシール、厚みのある白い湿布のようなものがぶら下がっていた。再び湿った下半身を弄られながら、臀の、肉穴の左右に挟み込むように、2枚ずつ計4枚の貼り付けられた。

霧野の息がハァハァと上がっていく。再び間宮が上にのしかかり、手の中で機械をいじる。

「流石に察しがいいな。そういうことだ。電動オナホとして充電しておいてやるよ。」

闇の中朦朧とした意識の中、淫門、尻肉を直接、しかし、優しく、刺すように刺激する電撃刺激がはしった。既に締りの良い臀の肉が、ビリ!ビリ!と暖かな電気の力で動かされて、痙攣するように引き締まり、温まりながら、肉の空洞の中、何も無いというのに突き抜けるような刺激が走り、くちゅ!と音を立てながら激しく引き締まった。そこを間宮の指がまた厭らしく指の腹で刺激する。

「ぁあ·····ぁ、っ、ぅあ゛あ·····ふ、くぅ!」
「ぶち込んでほしそうだな。また、貞操帯付きでヤるか?俺は別にいいぜ、どっちでも。」
「ぁ·····っ、ぁぁぁ······、····、ん゛、」
「あと5秒でぶち込む、5、4」
「ま゛、っ、まて、っ」
「3、」

闇の中に、欲望の底、歯をみせて、妖艶な笑みを浮かべた間宮の姿が浮かび上がり、舌を出していた。

「ぁ·····っ、あ、外して、ぇ゛····っ」
「誰の?何処の?何を?·····3つとも、俺が上がるような事を言えよ。アンタはそういうの得意だろ?俺に言ってくれたことは無かったが。」
「は、·····遥の、」
「遥の?」
霧野は全身を熱く震わせながら考えるように視線をあちこち行ったり来たりさせ、目を赤く血走らせた。
「·····っ、遥の、く·····、くぅ·····っ、」
「ク?ク、なに?、つぎは、リかな?で次は、チかな?」 
「あ゛···ぁ··、」
性感帯にビリビリくる。間宮の指がピッと乳首を弾いて、「ぉ!」と声があがる。
「喘いでないでっ、はやくぅ。」
「遥の゛っ、クリ、ち、んちんのぉ··っ、··だ、ダメだっ、うう゛!·····貞操帯、を゛っぉ゛ぉ」 
しぬ!しぬ!
「ふふふ、便器のくせによぉ········何を1人前に恥じてんだ!このゴミ豚ポリ公がっ!!」

間宮の身体が一瞬浮いたかと思うと、ズボッ!と中に入り込んで、霧野の上にのしかかった。

「い゛っ!!?ぉ゛·!?····く!!、言、った、じゃねぇ゛か!!汚ぇぞっ、てめぇ゛っ゛!!!!」 

「あははは!!怒った怒った!霧野さんがそんな怒り方するなんて珍しい。それほど必死かぁ~!?淫乱!淫乱!あは!便器のくせに!今のアンタは本当のアンタか演技のアンタか?いつまでそうやってキレてられるかな?おら!!」

「あ゛····が·っ、くぅ·····!」

「キレると中が熱くなってさらに筋肉が痙攣してとてもいいぞ。ふふふ。あっ、ぁぁ、霧野さんの肉を通じてビリビリくる、っ、·····!いい·····っ、」
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