堕ちる犬

四ノ瀬 了

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別にお前のチンポを奴に恵んでやれとは言ってない。というか、金貰っても嫌だろう。

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美里がいつまでたっても許してくれないため、かなりの時間、間宮は彼の足元で舌を出し続けていた。

「もういい」

美里の声と同時に、舌の動きが止まり、そのまま間宮は後ろにあとず去ろうとする。その左手を美里の唾液に濡れた方の靴が踏みつけて床に縫い止めた。

「う゛…‥‥っ!!」
右手を使って引き手首を掴み、引き抜こうとすると余計にコリコリと手の骨を砕くように靴の裏が擦りつけらた。
「あ゛ぁっ……く……」
「どこに行く。」

指先がぴくぴくと動いて死にかけの巨大蜘蛛のようだった。一瞬猛烈な殺意に溢れた瞳が美里を射抜いたが、すぐに顔が伏せられた。

「舐めるのはもういいと言ったんだよ……、伏せってないで上半身を上げろよ、間宮……」
普段にもまして冷静な、しかし、どこか感じ入ったような吐息交じりの美里の声が響いていた。

美里はギリギリと脚の下の蜘蛛を強く踏みつけた。間宮が声を堪えながら身体をあげた。そこに異常なサイズの勃起の痕跡がみてとれ、美里は迷わずに蜘蛛を踏んでいた足を外して、その股間を思い切り踏みつけた。

絶句というのに相応しい。間宮は大きく声を上げそうになるのを自身の指を思い切り噛んで堪え、震えた。しかし、身体が勝手に動いていった。美里の前で、正座の姿勢で股を大きく開いて、目の前の蹂躙者に身体を差し出していた。声をこらえたせいで泣くなと思うほどに涙が出た。言葉の代わりに泣いていた。

 「お前、何故声を出さないんだ。耐える必要はない。」

横で見ていた二条が間宮の手の平と甲で、頬を2発、3発と連続して叩き「俺にやられてるのと同じなのだから、もっと素直に声を上げ、遊んでくださっている相手を愉しませろ。」と続けた。
「しかし……」
間宮が縋るような目を二条に向け、瞳を揺らした。
「何だ?」

間宮の紅く濡れた視線が不自然に空中を彷徨い、喉に何か詰まったかのように、口を開けては閉じてを繰り返した。彼の中には言うべき言葉が溢れていたが、溢れすぎて選択ができない、自分自身で正しい回答を選ぶことができないのだった。「正しい回答」、二条にとっての「正しい回答」をださなければいけないのだが。

「………、……」
脈拍が上昇していき、余計に頭の中が真っ白になっていく。どうでもいい、なんでもいいから、正しい方に導いてほしい。何も考えられない。

「さっきから生意気すぎるな。わざとか?卑しい奴だ。自分から身体を差し出すと言っておいて、使わせた相手を愉しませないとはどういうわけだ。言ってみろよ。はやく。……は、や、く。」

間宮は言葉で何か言う代わりに、しとしとと大量に涙を流し始めた。美里はその様子を眺めながら、霧野に比べて随分喜怒哀楽がうまいな、元からなのか、そういう風に二条に作りこまれたのか?と思い一度脚を彼の上から外した。そうして、間宮の普段見せない情けのない表情に声を上げて笑いかけたが、やめた。そんなことをすれば余計に目の前の変態サイコ野郎を無駄に悦ばせるからだ。怒りながら心の底では、悦んでいるのがよくわかる。美里はしばらく間宮と二条の様子を眺めていたが、我慢できずに口を開いた。

「しかし、二条さん、すごいサイズですね、これ。見たことないよこんなの。」

言いながら美里は再び間宮に足を置いてゆっくりと体重をかけ始めた。間宮の身体が震え、今度はさっきに比べると僅かに声を上げるようになった。

「そうだろうな、こんな馬鹿なもの股の間から生やかしてるからマトモに女も抱けんのだ。誰がどう見たって化け物のソレだからな。間宮、せっかくだから、美里様に間近でよく見ていただくと良い。」

美里が脚をスっと退けると間宮は躊躇いがちに、作業着のベルトに手をかけ、素直に二条に従って反り立つ凶暴な一物を取り出して見せた。

「うわ、なんだコレ、ありえねぇ……」

美里は、事務所で霧野の輪姦があった際に遠目に、それから間宮の撮影したビデオ越しに彼のペニスが霧野に埋め込まれているのは見たことがあったが、すぐ目の前にフル勃起した状態でさし出されて驚いた。まさかこのような非人間的なサイズ感とは思っていなかった。

「……。……。」

美里は自分の身体がさらに熱っぽさを帯びるのを感じていた。間宮のせいではない。霧野がこのうすら馬鹿の意味不明な巨大な恥物をらくらく咥え込んで、乱れさせられていたとは……。美里は自分の頭の中がまたぼーっとして澤野や霧野のことを考えかけるのを振り払い、目の前の異常な巨筒に集中した。異常な物体を見ているとその滑稽さにやはり吹き出してしまいそうになる。

「気持ちが悪い。ギネスにでも申請すれば下りるんじゃねぇの?男の薄汚ぇクソ汚物など二度とまじまじ見たくないと思っていたがお前は別だぜ、間宮。面白すぎるからな!あは!ああ……ダメだ……、笑うなとさっきから耐えていたが、流石に笑いがこらえきれねぇよ……お前、こんな面白いもん隠し持ってた癖によく偉そうな態度とれたな!!今度から事務所ですれ違う度に見せてくれよぉ……」

美里は口に手を当てて恥物を見ながら目でニヤニヤと笑い立て間宮を見下ろしていたが、間宮の悲痛な、しかし、悔し気な表情を見ていると、もっと近くでよく見てやりたくなった。目の前にしゃがみ込んで興味深げにマジマジと観察を始めた。笑いをこらえているせいで声が震えた。

「おいおい、ちゃんと洗ってるのか~?それとも四六時中こっから雄汁垂れ流して興奮してるのか?酷く臭う。へぇ~黒子があるじゃねぇか。面積がでかいから2つもある。ほら、手が邪魔だ、もっと裏までよく見せてみろ。淫乱の証を数えてやるからよ。」
「う………」
「ふふふ、」

二条は間宮と目の前で間宮を煽る美里の様子を見下げながら、久々に間宮の顔に悔しさと羞恥の兆しがあるのを見て取り、久しぶりに、もっと責めたててやろうという気持ちが湧いてきていた。

間宮の視界の中心で肉棒の向こう側に美里がかがみ、その向こう側に二条が立っていた。

「俺に見られてびくびくしてるな、シコりたいのか?いいよ、そのままマスかいて見せてみろ!」

美里の瞳がどんどんと嗜虐的な色合いを見せ始めた。

間宮は躊躇ったが、美里の背後に立つ二条が口元を親指でこすりながら間宮の方をじっと見降ろしている。間宮は美里の前で手を上下に動かし始め、目を伏せた。はあはあと息が上がり始めた。顔が熱い、身体が熱い、感じたくないのに感じてしまう。助けてほしいと二条の方を見ると、二条はやはり何の感情も無い目で間宮を見下げており、美里の方に目をやれば熱い視線が降り注ぐのだった。そこに何か被虐の悦びのような物を感じとってしまい、ヤバいと思って、二条の方を見るとようやく一瞬微笑みのような者がうかび、消えていった。

「ぁぁ……っ、はぁ゛…っ、はぁ……っ、ちがう……っ、ちがうんです、感じてない……かんじてない……」

間宮が聞こえるか聞こえないかの声でそう呟いていると、美里が大きな声で間宮の陰茎に向かってに話しかける。

「早速はあはあして、気っ持ち悪いな~お前。勝手に射精するなよな、そのままだと俺の顔面にてめぇの汚ぇゴミ精子がかかるかもしれないからな。そんなことになったらわかってるな……」

美里の視線が間宮の陰茎から顔の方へじっとりと移動していって、間宮が今まで見たことが無いほどに奇麗に微笑んだ。

「間宮、俺の顔面とお前の顔面じゃ天と地ほどの差がある。ああ!もしかしたら、お前の薄汚い顔面は精液に塗れている方がまだかっこが付くかもしれねぇな~。そんなだからお前は誰からも愛されないんだ。可愛げが無い、気持ち悪い、頭悪い、コミュ障、きちがい、そんな一体何がお前に残ってるって言うの?チンポのデカさ以外何があんだよ!なあ……俺に、教えてくれないかな?」
「あ……、……」
美里の目がさらに笑みをたたえて小首をかしげた。前髪がゆらゆらと顔をくすぐるように揺れて、その隙間から射るような視線が間宮の伏せられた目を覗き込むように見据えた。
「どうした?図星過ぎて何も言うことなし?」

再び殺意の秘められた目が美里に向けられたが、その瞳は八割以上淫靡に染まり濡れ、若干視線が彷徨っておらず、まるでスイッチが切り替わったかのように、最初に美里が間宮に脅された時の鋭さなどもはや、一片も残されていなかった。

「さっきまでの饒舌はどこにいったんだよ?お前も霧野も何故そうなんだ?マゾは魂からしてそういう創りか?心底滑稽な生き物だな。道化だよ、道化。」

美里に対して言いたいことなど、間宮は反吐が出そうなほど抱えていたが、出てこず、二条が居る手前何もできないのだった。二条の魂の束縛を感じてひとしお淫らな気分が出てしまい喘ぎながら視線を上げた。見計らったように二条が言った。

「間宮、せっかくだからお前の素晴らしい物を美里様にもっとみてもらえばいい。下に身につけている物を全て剥ぎ取り、そのまま這ってこちらにみせろ。」

間宮は何か言いたげに口を何度か開いたが、やはり言葉を発すことができず、下唇を軽く噛んでいじらしく目を伏せた。

「はやくしないか。それとも口からではなく、尿道から血が出るまでそこでマスをかき続けたいか?別にそれだったそれで良いんだが。血の噴水を見せてやりたいのか?……ふふ……面白いからなぁ~、アレ。」

二条がふんと鼻で笑って視線を逸らし、本当にやれと言いそうな素振りを見せた。急かされて、間宮は急いで下半身をむき出しにさせ、のそのそと方向転換し美里と二条の方に臀を向けて四つん這いになった。あの美里に見られているということが、間宮の身体にぞわぞわと嫌な感じを走らせて、全身が奇妙に濡れ始めた。

「何を固まっている。マンコをお見せするんだよ、マンコを。さんざんやっただろ。忘れたのか。」
「はい……」

二条に言われ、尻の穴が良く見えるように片膝立ちの姿勢をとって奥を指で開いて見せた。そういう決まりだから。

「……どうぞ、よくよくご覧になってくださいませ、」

間宮は自身の身体が震え、体温がどんどん上がり心臓が飛び出るかと思うほど高鳴って止まらなくなっておかしくなっていくのを感じていた。こうなったらもうどうにもならない。意思と裏腹に身体が勝手に出来上がっていってしまう。頭が混乱して吐き気を催しながらもその一物を勃起させ続け、自ら開いている指に反抗するように後孔を絞めたてた。背後で美里が声を上げて高く笑っていた。清々しいほどの声だ。美里は顔を覆うようにして擦り、髪をかきあげながら煽るように言った。

「おいおい、間宮よぉ~、俺は色んな人間の下のものをそれこそ、飽きるほど見てきたが、面白さでいえばお前のはかなり上位だぜ、醜いよ、醜いっ!。そんなにされてよく生きてられるよな、誰がどう見ても乱雑に遊ばれつくして腐ったマンコだ。俺だったら自殺するよ。きったねぇ身体して!!あはははははっ!!マジでウケるな。」

大理石に反響したせいもあるのか、美里の声は大きく、頭の中に刺さるようにして間宮の中に響いた。悔しくて仕方がないというのに、反抗を無意識の圧に禁じられて、じわじわと間宮の目に涙が溜まっていく。それで視界が歪むというのに、反して身体がみるみる気持ちよくなっていく。気持ちよくなるのに反抗したく、間宮はようやく言葉を紡げそうになった。出るがままに任せた。

「………。ち………るせぇ゛な…っ、さっきから゛、ぁ゛」

間宮が小さくそう呟いたと同時に、股間に凄まじい身体の一部を捥がれたような衝撃が走り、その場に蹲るようにして倒れてがくがくと痙攣した。美里の生易しい踏みではなく二条の本気蹴りが股間に入ったのだ。間宮は人ではないような声で唸り、口から大量の唾液などを漏らしながら、目を白黒させ、それこそ気絶しそうになりながら、無意識に脱いだ下着を手に取ろうとしていた。

しかし、下着に指は届かず、背後から羽交い締めにされるようにして持ち上げられていた。二条に抱きかかえられていることが分かる。彼に抱かれたことで、一瞬全ての痛みなど吹き飛んだが、そのまま顔面を壁に激突させられて、一瞬の心地良さも吹き飛んで行った。頭がくらくらして、何がどうなっているかよくわからないが、身体の熱気がいつまでも収まらない。目の前が二重三重になって、頭が悪くなる。

「ああ゛あぁ…あ…」
「お前は本当に最悪な出来の悪い下層奴隷だと言うことがよくわかった。」

二条の話す声が耳に響き、息が耳にかかっていた。すぐ近くに彼の顔があり、耳の中に直接何か入れられたような快楽に身体に鳥肌が立っていった。熱いのか寒いのかわからない。感覚が狂う。間宮の瞳が徐々に上を向いていき、半ば開いた口から唾液がだらだらと絶え間なくこぼれていた。彼はさらに耳に口を囁いた。

「これだからお前を連れて行くと俺が恥をかくんだろ、本当に情けが無いな。何といったよ。」
「ぁ…ぁ…」

二条がその顔を二三度打つと、焦点のあっていなかった瞳が真っすぐになり、濡れて病んだ瞳が二条の方を向いた。瞬いた瞬間に大粒の涙がこぼれ出て二条の手に生暖かい液体がかかった。

「なんで、なんで、こんなことするの………あんな奴いらないじゃん、なんでぇ、……」

間宮の震える下瞼から涙が一筋二筋と流れ出て止まらず、顎に伝って落ちていった。二条がそれをじっと見つめていると余計に涙の落ちる速度が早くなっていった。間宮の本来の優し気な垂れ目がちの目から涙が噴き出、溢れ出ていく。
二条の中に一瞬だけ許してやろうかなという感情が湧いたが、そのまま間宮の下半身を見下ろして、一切、勃起が止んでいないこと、むしろ更に大きくして先端を濡らしていることを確認した。あんな奴いらないと言いながら……。

「凄いなお前まだそんなこと言えたんだ。お前に何か求めるのが間違いだった。能無しのお前に高等なことは求めない。ここに手を着いてケツを突き出して黙って立っていろ。それくらいできるな。動くなよ。それから、早く家に帰りたいと言うならマトモな受け答えを心がけろ、わかったな。これ以上俺を失望させたくないだろ。」
「……はい」

二条は間宮が言われた通りにしたのを確認して、美里の元に戻った。間宮の臀の突き出された尻の中心で渓谷のような穴が縦に割れ、馬のような巨大な一物がそり立って時折動いていた。間宮は何もしていない、されていないというのに恥ずかしい身体を見られているだけでみるみる体温が上昇し、寸止めされているような疼きが止まらず、悶絶していた。背後に人の気配があるのに、何も言わないことも、彼をじくじくと痛めつけ感じさせた。せめて笑ってくれたらいいのにとさえ思っていた。

「悪かったな美里。お詫びに使っていいらしいぞ。」
「冗談やめてくださいよ、すみませんが、結構です、やれって言われても、ぜ、っ、たい、に、嫌です。」

美里は男子小便器の一番左側の空いたスペースの壁に手を突き立たされてうつ向いている間宮と、そのグロテスクな下半身をきゅうきゅうと物欲しそうにさせているのをまじまじと見て、愉快と同時に心底気持ちが悪い、生きている価値のないゴミと思った。

「別にお前のチンポを奴に恵んでやれとは言ってない。というか、金貰っても嫌だろう、あんなトコに挿れるのは。」
「……」
「そこに、掃除器具入れがあるのが見えるか?」

二条は背後を指さした。美里は振り向いて高級なトイレの中で隠されるように備え付けられた掃除器具入れを見た。それから二条を見て全てを察した。

「おい間宮、今からお前の汚い便所マンコを綺麗に掃除してやる。ありがたく思えよ。ついでにその収まらねぇ馬鹿げた玩具もだな。自殺の判断材料としてもいいくらい恥ずかしい股座してるよな、お前って。」
一瞬間があって疲れ果て上擦った呼吸とともに小さく震えた低い声が聞こえてきた。
「…………はい、ありがとうございます、よろしくお願い致します、」

掃除器具入れの中には新品の予備のスポンジ状の便器ブラシがいくらか常備されていた。美里はハンドソープを使ってブラシを解し濡らしてから、間宮のすぐ後ろに立った。通常の人間の身体にいれていい代物でも大きさでもないが、彼のココになら突き立てても何の問題も無くらくらく入り込みそうであった。
「…………」
美里がすぐ後ろに立ってからというもの、間宮の呼吸がどんどん上がってきていた。美里はあまりのその生き物の気持ちの悪さに最早笑いさえ出てこなかった。

「おい……便器ブラシ擦り付けられる前から、はぁはぁして流石に気持ちが悪すぎるぜお前。生き物としてどうなんだよ?もう見境なしか?さっきまで俺を犯すだなんだと言ってたくせに。情けが無い雄だな。」

間宮の身体が美里の罵倒に反応して壁から離れそうになるのを、二条が上から押さえつけ、むっちりと汗ばんだ尻に手を埋め、丘に刻まれた印を拡げるようにして美里に見せた。間宮の身体ががくがく震えて、「や…ぁ…」と誰にも聞こえないような小さな高い声で言った。

二条がすかさず間宮の頭を掴みあげて顔を間近でのぞきこんだ。その瞳が邪悪に細められ傍から見ている美里でさえ何かゾッとする感じを覚えた。

「嫌ぁ~?一体何が嫌なんだ、どの口が言ってる。さっきから伏せた顔の下でアヘ顔晒して悦んでるのはわかってるんだよ。身体震わせて必死に身体を温めて、挿入しやすくしてるくせに、卑しいなあ~。こんな気持ち悪い奴に誰がいれるんだという話だ、こんなにここも汚いから誰もお前など使ってくれんのだ。そうだな?」

間宮の濡れた瞼が二度三度とゆっくり瞬きをしてから伏せられ涙が流れた。透き通った何の意志もない綺麗な黒い瞳をしていた。

「そ……、う、です、」
「じゃあ、嫌じゃないな、言い直せ。」
「はい、ぜひともきれいに、してください、おくまで」

美里が便器ブラシで臀から股間にかけてを擦り付けはじめた。間宮の表情が美里の存在のせいで、やはり一瞬だけ苛立ったものになるが、紅潮し始め、すぐに音を上げ、喉の奥の方から高い声をあげて狐のように鳴いた。

「全然汚いな、汚れが落ちる兆しが一切ないし、臭いよ。霧野の方がお風呂に入ってないのにまだマシな匂いがするぜ。お前の身体に染み付いた臭いは、これくらいじゃ全く取れないな。」

間宮が悶えはじめ、腰を逃がそうとするのを二条が上からきつく押さえつけ、美里が深い後ろ孔の窪みから股座、その反り立つ巨大な淫の象徴までコリコリコリコリと磨き上げ続けた。射精しようが関係が無かった。

「ぁぁぁぁ、がっ……あ、ああ」
「こら、動くんじゃない。せっかくお前の臭くて汚い不浄な身体を洗ってもらってるんだぞ。」
「あ゛っ……う゛あ゛、っ………あ゛!!!、ああ、」
「磨いたやった端から汚すんじゃねぇ!」
「あああああ…っ」
「間宮、射精する時は美里様と俺に宣告してからしなきゃダメじゃないか。」
「うあ゛っ……あぁっ」

間宮は必死に言葉になっていない謝罪の言葉や射精を宣言する言葉を口にし、叫び声をあげながら、また射精した。が、美里が射精したての部分を「臭くて汚いゴミ」と罵って執拗に嬲り続けるので、頭の中が真っ白になり、その中に謝罪の言葉がくるくると回り、一人どんどん死ぬほど気持ちよくなっていく。

「ひ、ぃ……し、しぬ゛っ、しぬぅ……っ!」
間宮が悶えるほどに背後の二人の男は燃えた。
「こんなもんで死ぬわけねぇだろ。」
「この程度で死ぬのだったらお前はもう1000回くらいは死んでることになるな。」

逃れたいが、二条にガッチリ押さえつけられた部分が疼いて疼いてたまらない。はへはへと呼吸をしながらまた射精し、便所の壁までもどろどろの精液で汚した。肉棒だけでなく、陰嚢や周囲の開発された性感帯の隅々にブラシが這いまわり、散々そうして股を擦られた後、一番汚い部分と疼く割れた肉穴の表面と入口を死ぬほど磨き上げられ、足腰が立っていられなくなった。しかし、それも関係がなく、二条がしっかり足腰を抱えて離してくれず、下手に動くと尻や太腿を思い切り叩かれて、余計に感じてしまう。無数の手形がついて、浮き上がる。

「汚ぇマンコして、こんだけしてやってんのに全然汚れが落ちねぇじゃねぇかよ!ふざけてんじゃねぇぞ!どうやったらこんな風になんだよ!!」
肉穴の入口をぐにぐにとブラシの先端が抉ったかと思うと、そのまま勢いよく赤黒い性器を擦り先端を嬲り立てた。
「あ゛あああーーっ!!、ぅああ゛あ!っ!!!ぉぁぁぁ‥‥、!汚れじゃない゛っ、よごれじゃぁ、」
「へぇ~じゃあなんなんだよコレ!何でこんなに黒いの?こんなの初めて見たんだけど?教えてくれないか。」
「ああああ゛っ!!!っ!、」

間宮が何か説明していたが途中から喉を絞る様な甲高い叫びに代わり、一切言葉になっておらず、代わりに上から下から体液を垂れ流した。

「さっきから、汚い声で好き放題に泣き立てて、うるせぇぞお前。クソ雑魚が。霧野なら、もうちょっとは堪え性あるのにな。何一つお前が勝るところなんかねぇよな~。そんなデカい声出して向こうで暢気に飯食ってる連中を呼び立てて醜態を晒したくてたまらんのか?この淫乱が!しかも、お前さぁ、俺『なんか』の前でそんなに『アンアン言って』恥ずかしくないの?その上、俺じゃなくって便器ブラシにアンアン言わされてんだから世話無いな~。はあ~、手を緩めて欲しいなら、せめて、もうちょっと黙ってくんないかな。」

「あ゛、がっ……、…うううう‥‥っ‥ぅ‥‥‥‥あ゛!!!!?」

ズポッと何の抵抗もなくブラシが間宮の肉穴の奥まで貫通し、しっかり奥まではまり込んだ。突かれた衝撃で、目の前がチカ付き、一段と身体が大きく震え、力が抜け、ひときわ大きな咆哮が漏れ出ていった。ソコを何度も勢い良い突きで往復させられ、また磨き上げがはじまり、意識が朦朧として、何が何だか分からなくなる。あり得ない形のもので、大きく身体の中の肉がめくり上げられ、人間じゃなくなったような、そんな扱いの感覚。

「い゛……ぎっ、ぅーーーー!!、あああ゛っ!!!!」
「美里様に穢い排水溝便器孔丁寧に磨いてもらって良かったな。最近あんまりしてなかったもんな。そんな顔をしないで、もっと悦びを表現しろよ。」

腰に回されていた二条の腕、親湯がつつつ、と軽く間宮の骨盤の溝の辺りを撫で上げ、中の肉管、いや穢い排水溝便器孔をズコズコと磨かれ始めた。

「あ……っ、んお゛っ!!!、おおっ!、ぉぉぉ、あ゛っ……あり゛がとうっ、ございま゛す!んぁ…りが…っ、あ!あ!!あああ」
間宮は無理に微笑みながら、その言葉をいい、背後から「もっと笑え、嬉しそうな顔をしろ」と更に二人から言い立てられ叩かれた。

内腿ががくがく震え、それから身体全身ががくがくと震えて全身が汗で濡れた。容赦なく身体はブラシを咥え込まされ、奥で止まったかと思えば、ぐりぐりと重点的にやばい箇所を抉られるのだ。

「ぅああああ‥‥…」
「おいおい!何だよその恰好!その面!豚みてぇな声!情けがねぇ、俺なんかの前で、便器ブラシ突っ込まれて、恥ずかしくないのかよお前。今度会った時お前がどんな顔するか見ものだな。あははははっ!!」
美里からの屈辱的な罵倒と共にひときわ大きく中を突かれて目の前が歪み、出ていく感覚と共に、踏ん張っていた脚の力がもう、入らなくなる。
「ぁぁっ……うああああぁ!!!!!!」

いつの間にか二条の支えもなくなり、間宮の力の入らなくなった身体が、床につっぷしていた。そのまま肉の奥をブラシでじゅこじゅこと突かれながら高い声で鳴いていた。指が便所の床に爪を立てて震えた。二条の体温がなくなっても、その視線がいつまでも間宮を追い続けているのを感じ、それが余計に苦痛の中の間宮を感じさせるのだった。無限に思われる苦痛、いつ終わるかわからぬ苦痛は、間宮を射精の無い終わりのない行為の中に落とし込んでいった。

「あああっ、ああぁ……ぁ‥‥ぁぁあぁ…ぁぁあああああ」
目の前に二条が屈みこむのが見えた。
「ぁっ、おぁ゛ぁ……」
次に突かれた瞬間に、頭の中に突き抜けるような快感が広がって、真っ白になり、焦点が合わず開いた口からだらだらと涎が垂れて、床に水だまりを作った。間宮は目を大きく見開いて、黒目で彼をしっかりととらえた。彼の黒く偉大な影が間宮の身体に覆いかぶさっていた。

「薫様、ぁ……俺の、俺のっ口マンコ、犯して…ぇ…奥まで、」
「……」
「何にも、考えられなく、させて、ぇ……おねがい…だから、っ、ぁ、ああ……おかしくなるっ、おかしく……」
溜まっていた涙があふれ出て、間宮の震え尖った舌が口からはみ出、透明な汁を床に零した。

「……相変わらず酷い顔だぞ、間宮。」

そう言いながら、二条は間宮の開いたままの口の中に半ば勃起していた獣を喉の奥まで押し入れた。
「ふっ…う゛ぅ…うう…」
「もっと入るだろ。」
嬉しそうに間宮の見開かれていた目が細められ、じゅるじゅると口の中で卑猥な音を立てた。苦しさに赤らんだ顔がさらに色欲を帯びた色に変わっていく。

そうして二条は、間宮の後頭部を掴み上げて思い切り奥までねじいれ、喉の奥を穿り回し、嘔吐こうが関係なくいつまでもいつまでも突き入れた。突き入れられるたびに苦しく、間宮の喉奥がぐるぐるとうなった。しかしそうして二条の物が中で大きくなり、彼が呼吸の調子を変え、感じてくれているとわかると、間宮は生きている意味を感じられた。すべての孔という孔を彼に犯されている。いや、犯していただいている。生きててよかった。さっきまでの苦痛が反転するように全て快に変わっていく。ながらくてこずっていたパズル、暗号、数学の問題、金庫の鍵が解けた時のように、上げられなかった重量のバーベルをあげられた時のように、ダーツの矢が全て中心を抉った時のように、ノルアドレナリンが、エンドルフィンが、いや、それよりもっと素晴らしい麻薬でも味わえない異様な高揚感に天に昇る気分だ。世の中にはありとあらゆる快楽があろうが、自分程の快楽を感じている人間が他にいるだろうか。

「んぐぅぅ…!!う……うっ……!」

頭の揺れるたびに、頭全体を彼の快楽のために使われていると思うと、もう全てがどうだってよかった。この世界がどうなろうが、自分の存在がなくなろうがそんなのどうだっていい。なかをえぐられ、吐き気がするほど苦しいのに、気持ちが良くて仕方がない。早く出して欲しい。そうして精液の海で溺れて自己の存在をオナホのように使われていると、厭なこと、嫌だったはずのこと、イライラしていたこと、愉しかったはずのこと、全てを忘れた。そうして、嫌な記憶の破片、嫌な感情の破片を、少しずつ砕いて、落としてきた。もっと頭を悪くしたい。そうして何も考えられなくなって、自分が誰かもわからなくなり、無様に殺されたい。惨めな俺を馬鹿にさせてくれ。頼むから。

美里は間宮と二条の様子を眺めつつ手を動かしていたが、しばらくしてイキのいいマゾ奴隷の相手に疲れて間宮から身体を離した。美里自身も息があがっており、呼吸を整えながら、二歩、三歩と後ろに下がった。

「もういいのか?」
二条が間宮にペニスをしゃぶらせながら、美里に優し気に問いかけ、「もういいです。」と美里がそっけなく答えた。間宮の今の表情を見ていると、しょうもない二人の性行為に道具としてつきあわされた、と、どんどんと熱が冷めてきていた。

「間宮、美里が許してくれるらしい、良かったな~。」
乱暴に間宮の口からペニスが引き抜かれ、顔にこすりつけられていた。その表情は恍惚としながら、美里の方を向き、半ば勝ち誇ったような顔さえして微笑んでいた。

「……、ふ……ふぁりがとう、ございまひ、た」
彼が声を出した拍子に口の端から漏れ出た白い液体を間宮の舌先が丁寧に舐めとった。
「ちっ……、何がっ、ふざけやがって、気色の悪い」

美里は立ち上がり、一発大きく間宮の尻を蹴り上げたが、間宮はその表情を変えずに美里を一瞬だけ見上げて、二条の下半身にすり寄るようにして抱き着いたのだった。
美里の頭の中に猛烈なわけのわからぬ、初めて感じるタイプの殺意が湧き「もういい……」と言って二条さえも睨みつけた。
二条は美里を見ながら微笑むと「あ、そう。じゃあさっさと持ち場に戻れよ。お前は居ても居なくても変わらない飾りだから、このまま帰ったっていいけどな。……もしかして、お前も自分の奴隷が欲しいのか?お前の精神の未成熟さじゃ無理だろうな。」と言った。

「精神の未熟さ?……一体何言ってるんです。意味が分からない。こんな遊びで」
「まあ、じきにわかる。というか、今だってお前、俺達を見てあからさまに動揺してるじゃないか。そんなに感情的になって、それで、どうやって人を支配するというんだ。奴の前でもその心の機微を見せてるんじゃないか。だからそこを逆につけこまれるんだ。遥だってお前のような未熟なのは嫌に決まってるんだよ。元々支配する側の人間でいたい奴なのだから余計にな。」
「別に俺は、そういう気で奴を見ているわけじゃない。」
「へぇ、本当かな、まあいいや。お前にその気が無いというなら、ますます俺の物にして何の問題も無いな、最初からお前ごときに気兼ねなんて一ミリもしていないが、やはり問題は俺の殺意の落としどころとあの人の考えだけだ。」
「……ソイツは?」
「ん?」
「間宮は、」

「コイツのことは関係ない。どうしようと俺の勝手だし、コイツだって俺の勝手にされることを望むんだ。遥もいずれそうなる。最近奴と触れ合っていると余計にそれを感じるようになった。マゾにも才能がいるんだ。奴は多才だから、今までサディストの才能を使って俺達のように頑張っていたようだが、もう疲れたらしいから。」

美里は今目の前で二条に、朦朧としながらしな垂れかかっている男に霧野を重ねてみた。ぴったりそこに彼の姿が重ねられた。

「耐えられない。」
「耐えられない?ソレは良かった。お前のいけ好かない顔がその方が引き締まっていいぞ。」
「……。」

二条は言いながら、立ち上がり、尻から便器ブラシを突き出して何か言いながら朦朧としている間宮を仰向けにして、両足を抱え上げながら頭の方へ持っていった。便器ブラシが天井に向かって突き立ってアナルの中の動きに従って軽く動いていた。巨根の射程圏内に間宮の顔面が入る。

「あ……っ、あ…ん…」
「仕上げに自分の顔面を精液に濡らして帰れ。拭かずにそのまま家まで帰れよ。」

視線の定まらない間宮の目の前で二条が便器ブラシを動かし、目の前で間宮自身の一物がブラブラと大きく孤を描いて揺れていた。
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蒼い月
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気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。 ※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。 誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。 ※無事に完結しました!

陵辱クラブ♣️

るーな
BL
R-18要素を多分に含みます。 陵辱短編ものでエロ要素満載です。 救いなんて一切ありません。 苦手な方はご注意下さい。 非合法な【陵辱クラブ♣️】にて、 月一で開かれるショー。 そこには、欲望を滾せた男たちの秘密のショーが繰り広げられる。 今宵も、哀れな生け贄が捧げられた。

犬用オ●ホ工場~兄アナル凌辱雌穴化計画~

雷音
BL
全12話 本編完結済み  雄っパイ●リ/モブ姦/獣姦/フィスト●ァック/スパンキング/ギ●チン/玩具責め/イ●マ/飲●ー/スカ/搾乳/雄母乳/複数/乳合わせ/リバ/NTR/♡喘ぎ/汚喘ぎ 一文無しとなったオジ兄(陸郎)が金銭目的で実家の工場に忍び込むと、レーン上で後転開脚状態の男が泣き喚きながら●姦されている姿を目撃する。工場の残酷な裏業務を知った陸郎に忍び寄る魔の手。義父や弟から容赦なく責められるR18。甚振られ続ける陸郎は、やがて快楽に溺れていき――。 ※闇堕ち、♂♂寄りとなります※ 単話ごとのプレイ内容を12本全てに記載致しました。 (登場人物は全員成人済みです)

[R18] 20歳の俺、男達のペットになる

ねねこ
BL
20歳の男がご主人様に飼われペットとなり、体を開発されまくって、複数の男達に調教される話です。 複数表現あり

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

見せしめ王子監禁調教日誌

ミツミチ
BL
敵国につかまった王子様がなぶられる話。 徐々に王×王子に成る

新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~

焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。 美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。 スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。 これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語… ※DLsite様でCG集販売の予定あり

冴えない「僕」がえっちオナホとして旦那様に嫁いだ日常♡

nanashi
BL
[BL大賞のため全年齢パート更新予定] タイトルのまま/将来的にラブラブになるCPのすれ違い肉体関係部分 R18エロlog・♡喘ぎ・BDSM 【内容】(更新時、増えたら追加) 体格差・調教・拘束・野外・騎乗位・連続絶頂・スパンキング・お仕置き・よしよしセックス・快楽堕ち・ストリップ 結腸・アナルビーズ・ちんぽハーネスで散歩・鞭 尿道開発・尿道プレイ・尿道拡張・疑似放尿・ブジー・カテーテル 強制イラマチオ・嘔吐(少し)・ 攻めの媚薬・受の号泣・小スカ・靴舐め 婚前調教編:ストリップ・竿酒・土下座・床舐め・開発・ぺニス緊縛・イラマチオ・オナ禁 【今後書きたい】種付けプレス・体格差のあるプレイ・ピアッシング・鼻穴射精・喉奥開発・乳首開発・乳首ピアス・おちんぽ様への謝罪・ハメ懇願土下座・異物挿入・産卵・貞操帯 (らぶらぶ軸で書きたい)フィスト・アナルホール 内容が分かりやすいよう更新日とプレイがタイトル。基本繋がってない。 モチベのために、応援や感想waveboxにいただけるととても嬉しいです♡

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