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本編
49 際限なき嫉妬(リヒトside)
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フォーサイス村での出来事から一ヶ月程が経過した頃、ネイトが入院している病院から彼の容態が回復したという連絡が入った。
俺がリアンであるネイトに暴行を働いた件については、例によって厳重注意だけで済んだ。
つくづく、この世界はホルダーへの処分が甘いと感じる。仮にリアンに重症を負わせたとしても、死に至らしめない限りは実質的にお咎めなしだ。
セレスが俺のもとから逃亡したことも、ネイトがそれに関与していることも、本来なら無関係なはずのクリスフェルが一枚噛んでいることも世間には知れ渡っていないため、表向きは行きずりの争いということになっている。
クリスフェルと言えば──結局、彼の死因は関係者達の間では『魔力を共有したことによる拒絶反応』ということで落ち着いた。
ちなみに、表面上の死因は原因不明の突然死ということになっているそうだ。元々、彼は多忙な人間だったため、「日頃の不摂生や無理が祟ったのだろう」と巷では噂になっていた。
関係者は誰一人として俺を責め立てず、全てがこちらの思惑通りに進んだ。
そもそも、あの実験自体、秘密裏に行われたものだ。だから、実験に携わった研究者達も真実を暴かれたら自分達が不利だということは肝に銘じていたのだろう。
そして、セレスは──自分が逃亡したせいでネイトが死にかけたことに負い目を感じたらしく、自らラウラとの契約解除を申し出て、俺との隷属契約を結び直した。
俺はセレスが戻ってきたその日に、もう二度と自分のそばから離れないことを誓わせた。念を押して、何度も何度もしつこく誓わせた。
俺が忠誠を誓わせるたびに、彼女は躊躇もせず無言で頷いていた。酷く淀んだ目でこくんと頷く姿は、彼女が精神的に強いショックを受けている様をよく表していた。
それからさらに数週間が経ったが、セレスは相変わらず心ここにあらずの状態で、いつも虚空を見つめていた。
「セレス、入るぞ。具合はどうだ?」
そう声をかけてから、部屋の鍵を開け、セレスの寝室に入る。
セレスはいつも通り椅子に座り、もう夜中だというのにカーテンも閉めず、虚ろな目で窓の外を眺めていた。
「これで、漸く俺の気持ちがわかったか? 『大切な人が自分を庇ったせいで死んでしまうかもしれない』という不安な気持ちは、さぞお前を苦しめたことだろうな」
「…………」
俺は無反応なセレスの顎を強引に掴み、無理やり視線を合わせた。そして、傷心の彼女に対して追い打ちをかけるように話を続ける。
「俺はお前が逃亡した日、まるでこの世の終わりのように感じた。苦しくて、悲しくて、悔しくて──がむしゃらになって、お前を捜した。それなのに……お前は俺のことなんか忘れて、ネイトと楽しそうに暮らしていたんだ。……だから、これでおあいこだろ?」
「…………」
尚も沈黙を決め込むセレスを見て、ふと俺はかまをかけてみようと思った。
「安心しろ。あいつは死んでいない。少し前、『容態が回復した』という連絡が来たから、嘘ではないぞ。もっとも……奴が死んでいたら、俺は今ここにいないだろうけどな」
一瞬だけ、セレスの目に光が灯った気がした。そんな彼女に苛立ち、怒りのあまり握った拳が戦慄く。
「まあ、いい。それよりも、ずっと気になっていたんだが……」
「……?」
「お前はあいつに抱かれたのか? あの村で暮らしている間、あいつに何度抱かれた?」
「……!」
単刀直入に聞くと、不意にセレスは視線を逸らし、焦ったような素振りを見せた。この様子からして、彼女とネイトの間に肉体関係があったことは間違いなさそうだ。
「……そうか。抱かれたんだな」
「違うっ……! ネイトくんは何も悪くない……! 私が抱いてほしいって頼んだから……それでっ……!」
「漸く喋ったかと思えば……お前は、またあいつを庇うのか!?」
しまった、といった風にセレスが慌てて口を噤む。だが、二人が心だけではなく肉体的にも結ばれたことを知ってしまった俺は、すでに自分を制御できなくなっていた。
「……洗わ……ないと…………」
「え……?」
「早く洗って、体を清めないと……」
「清めるって……一体何を言って──」
「だって、そうだろう!? お前が……俺以外の男に抱かれたなんてっ……! そんなこと、許せるわけがないだろうがッッ!!」
そう声を荒らげると、俺はセレスの手首を強引に掴み、強制的にバスルームに連行した。
◆
「ねえ、リヒト! やめて……やめてよぉ……!」
「お前が……お前が悪いんだ! お前が俺を裏切って、他の男と寝るからいけないんだ……!」
バスルームに着くなり、俺はセレスの服を剥ぎ取った。そして、手にたっぷりとボディソープをつけると、彼女の秘部を乱暴に洗った。
敏感な部分を手荒に洗われているせいか、セレスは苦悶の表情を浮かべていたが、構わず肉襞を指で押し開いてごしごしと膣内を洗う。
「……っ! 痛い! 痛いよ、リヒト! もう……やめてっ……! お願い……!」
涙を流しながら「やめて」と懇願するセレスを無視し、蜜壺に指を突っ込み念入りに湯で流していると、やがてセレスは抵抗するように俺の髪の毛を掴み、ぐいぐいと引っ張り始めた。
「──っ……! このっ……!」
それに気づいた俺は透かさずセレスの手首を掴み、壁に両手をつかせた。この間の平手打ちと言い、先程のことと言い──少しずつではあるが、セレスは俺に抵抗することを覚えたようだ。
「ひぁっ……!」
バチンッと手のひらが壁に打ち付けられる音が浴室内に響き渡る。そのまま抵抗できないようにセレスの背中を押さえつけると、形の良い、張りのある乳房が壁にむにゅりと押し付けられた。
こちらに背を向けた状態のセレスは、自然と尻を突き出すような体勢になる。こんな状況でなければ、誘っているとしか思えないポーズだ。
「お前のご主人様は誰だ? 言ってみろ」
セレスの耳元に唇を寄せ、いつもより低い声で囁く。
「っ……や……」
「言え。そんなに、俺を主人だと認めたくないのか?」
さらにどすを利かせて凄んでみせたが、セレスは恨めしそうに俺を睨むだけで、質問に答えようとしない。
ますます憤りを感じた俺は、左手で彼女の臀部を鷲掴みにし、爪を食い込ませた。痛みに顔を歪めたセレスを見て、ふとある考えが頭をよぎる。
「ああ、そうだ……後ろの穴はまだ処女だよな? 流石に、あいつもここは使っていないだろう?」
耳元でそう囁くと、セレスはこれから起こることを察したのか、ぶるぶると全身を戦慄かせた。
「……い、や……そこは、嫌……嫌だよぉ……」
卑猥な体勢のまま、涙目になって懇願するセレスに欲情した俺は、ズボンのファスナーを下ろし、すっかり熱を帯び反り返った肉棒を取り出した。先端から溢れるとろとろとした先走り液に触れたせいで、指の間できらきらと光る粘液が糸を引いている。
俺は自分の体液をセレスの臀裂に塗りつけると、抵抗できないようにしっかりと彼女の腰を抱き、その割れ目に自分の一物を挟んだ。
そのままゆっくりと腰を動かすと、柔らかく弾力のある臀裂がきゅっと締まり、そのたびに肉棒が強い刺激を受けた。
塗りつけた先走り液のお陰でピストンがスムーズになり、止めどない快感の波が打ち寄せる。自身を包み込む尻肉の心地よさに、俺は思わず感嘆の吐息を漏らした。
「っやぁ……ねえ、リヒト……そんなところで……しないでっ……やめ……あぁっ……!」
「……っ……はぁ……」
迫りくる射精感に耐えながらも、俺はセレスの臀裂から自身を引き抜き、今度はその薄桃色の蕾に亀頭を擦り付けて自分の体液をたっぷりと塗りたくる。
目の前で最愛の姉が泣き叫んでいるというのに、俺の情欲はとどまるところを知らず、それどころか肉棒の先端から溢れる透明な液はさらに量と粘性を増していた。
「こうすれば、少しは痛みも軽減されるだろ?」
「ひっ……いや! いやぁ……! お願い、やめてよぉ……!」
後ろの穴にペニスを挿入されることに恐怖心を抱いたセレスは、必死に俺を引き剥がそうとする。そんなセレスの両手首を掴み、再び壁に手のひらをつかせると、彼女は否応なく先程と同じ体勢に戻った。
セレスの腰をしっかり掴んだ俺は、徐に肉棒を後孔に挿入する。直前に塗りつけた粘液のお陰なのか、その可憐な蕾はすんなりと太い杭を咥え込んだ。
俺は根元まで自分のものが入ったことを確認すると、乱暴に彼女の中を犯し始めた。後孔に潜り込んだ自身は、今まで味わったことがないほどの喜悦を感じており、今すぐにでも吐精してしまいそうな感覚に襲われた。
「痛っ……痛いよぉ……ふ、あ……ぅあっ……」
「……ははっ……ははははははははっ! これで、お前の……後ろの穴の処女も、俺のものになったな……!」
後孔に自身を挿入しながら、セレスの乳房を揉み、さらに乳首を指で摘んでこりこりと刺激してやる。すると、セレスは痛みを訴えながらも嬌声を上げ、感じている素振りを見せた。さらに空いた片手で秘部に触れると、すでにそこはぬるぬるとした愛液で濡れそぼち、まるで「こっちの穴にも入れてほしい」と言わんばかりに俺の指を易易と咥え込んだ。
「一本じゃ物足りないようだな? 仕方ないから、二本──いや、三本入れてやろうか?」
「ふ……あ……あぅ……やっ……あぁんっ──!」
後ろの穴を犯しながら、俺はその貪欲な肉壷に自分の指を三本同時に挿入していく。指が根元まで入った瞬間、セレスは背中を弓なりに仰け反らせ、快感に打ち震えた。
「ひあぁっ……! んぅ、ああぁっ……!」
「ちゃんと、あとで前の穴も犯してやるから安心しろ。それにしても、こんなに愛液を溢れさせて……ほら、量が多すぎてエッチな汁が太腿まで垂れているぞ? そんなに、弟のおちんちんが恋しかったのか? 淫乱なお姉さん?」
そう耳打ちしてやると、セレスは自分がいやらしい汁をだらだらと垂れ流している事実が恥ずかしくなったのか、涙目のまま顔を紅潮させた。
そのまま後孔を突き上げながら、膣内に突っ込んだ指で中を激しくかき混ぜると、セレスの嬌声はますます大きくなった。
「ひぁっ──あぁっ! あ、ふ……ああぁんっ!」
同時に、抑えていた射精感もいよいよ限界に近づく。思わず快感の吐息が漏れた瞬間、自身がどくどくと脈打つのを感じ、セレスの中に熱い精が放たれた。
後孔から肉棒を引き抜くと、自分でも信じられない量の精液がぽたぽたとタイルの上に零れ落ちた。セレスの媚肉から漏れている大量の白濁は、秘部や太腿までもを汚している。
その淫猥な光景を見た途端、再び情欲が煽られ、肉棒がむくむくと頭をもたげた。さっき、射精したばかりなのに……この姉は、一体どれだけ俺の劣情を煽り立てれば気が済むのだろうか。
「……はぁっ……はぁ……」
「ん……ふぅ……あ……はぁっ……」
浴室内に、互いの乱れた呼吸音だけが響き渡る。
俺はぐったりとへたり込もうとするセレスの腰を抱くと、口の端を吊り上げて言ってやった。
「どうした? もう疲れたのか?」
「っ……はぁ、はぁ……リヒト……私、もう……」
「駄目だ。前の穴がまだだろ?」
「ひっ……い、嫌……もう嫌……! お願い! もう疲れたの……! それに……もし、本当に赤ちゃんができたらって思うと、私──」
「そのために頑張っているんだろう? 俺は、どうしてもお前との子供が欲しいんだ」
「っ──……!」
押し黙るセレスに、俺はさらに追い打ちをかける。
「今度こそ、俺達の子供ができるといいな? 姉上?」
皮肉を込めて、先程と同じように『姉』という言葉を強調してやると、セレスは諦めたように目を伏せた。
俺がリアンであるネイトに暴行を働いた件については、例によって厳重注意だけで済んだ。
つくづく、この世界はホルダーへの処分が甘いと感じる。仮にリアンに重症を負わせたとしても、死に至らしめない限りは実質的にお咎めなしだ。
セレスが俺のもとから逃亡したことも、ネイトがそれに関与していることも、本来なら無関係なはずのクリスフェルが一枚噛んでいることも世間には知れ渡っていないため、表向きは行きずりの争いということになっている。
クリスフェルと言えば──結局、彼の死因は関係者達の間では『魔力を共有したことによる拒絶反応』ということで落ち着いた。
ちなみに、表面上の死因は原因不明の突然死ということになっているそうだ。元々、彼は多忙な人間だったため、「日頃の不摂生や無理が祟ったのだろう」と巷では噂になっていた。
関係者は誰一人として俺を責め立てず、全てがこちらの思惑通りに進んだ。
そもそも、あの実験自体、秘密裏に行われたものだ。だから、実験に携わった研究者達も真実を暴かれたら自分達が不利だということは肝に銘じていたのだろう。
そして、セレスは──自分が逃亡したせいでネイトが死にかけたことに負い目を感じたらしく、自らラウラとの契約解除を申し出て、俺との隷属契約を結び直した。
俺はセレスが戻ってきたその日に、もう二度と自分のそばから離れないことを誓わせた。念を押して、何度も何度もしつこく誓わせた。
俺が忠誠を誓わせるたびに、彼女は躊躇もせず無言で頷いていた。酷く淀んだ目でこくんと頷く姿は、彼女が精神的に強いショックを受けている様をよく表していた。
それからさらに数週間が経ったが、セレスは相変わらず心ここにあらずの状態で、いつも虚空を見つめていた。
「セレス、入るぞ。具合はどうだ?」
そう声をかけてから、部屋の鍵を開け、セレスの寝室に入る。
セレスはいつも通り椅子に座り、もう夜中だというのにカーテンも閉めず、虚ろな目で窓の外を眺めていた。
「これで、漸く俺の気持ちがわかったか? 『大切な人が自分を庇ったせいで死んでしまうかもしれない』という不安な気持ちは、さぞお前を苦しめたことだろうな」
「…………」
俺は無反応なセレスの顎を強引に掴み、無理やり視線を合わせた。そして、傷心の彼女に対して追い打ちをかけるように話を続ける。
「俺はお前が逃亡した日、まるでこの世の終わりのように感じた。苦しくて、悲しくて、悔しくて──がむしゃらになって、お前を捜した。それなのに……お前は俺のことなんか忘れて、ネイトと楽しそうに暮らしていたんだ。……だから、これでおあいこだろ?」
「…………」
尚も沈黙を決め込むセレスを見て、ふと俺はかまをかけてみようと思った。
「安心しろ。あいつは死んでいない。少し前、『容態が回復した』という連絡が来たから、嘘ではないぞ。もっとも……奴が死んでいたら、俺は今ここにいないだろうけどな」
一瞬だけ、セレスの目に光が灯った気がした。そんな彼女に苛立ち、怒りのあまり握った拳が戦慄く。
「まあ、いい。それよりも、ずっと気になっていたんだが……」
「……?」
「お前はあいつに抱かれたのか? あの村で暮らしている間、あいつに何度抱かれた?」
「……!」
単刀直入に聞くと、不意にセレスは視線を逸らし、焦ったような素振りを見せた。この様子からして、彼女とネイトの間に肉体関係があったことは間違いなさそうだ。
「……そうか。抱かれたんだな」
「違うっ……! ネイトくんは何も悪くない……! 私が抱いてほしいって頼んだから……それでっ……!」
「漸く喋ったかと思えば……お前は、またあいつを庇うのか!?」
しまった、といった風にセレスが慌てて口を噤む。だが、二人が心だけではなく肉体的にも結ばれたことを知ってしまった俺は、すでに自分を制御できなくなっていた。
「……洗わ……ないと…………」
「え……?」
「早く洗って、体を清めないと……」
「清めるって……一体何を言って──」
「だって、そうだろう!? お前が……俺以外の男に抱かれたなんてっ……! そんなこと、許せるわけがないだろうがッッ!!」
そう声を荒らげると、俺はセレスの手首を強引に掴み、強制的にバスルームに連行した。
◆
「ねえ、リヒト! やめて……やめてよぉ……!」
「お前が……お前が悪いんだ! お前が俺を裏切って、他の男と寝るからいけないんだ……!」
バスルームに着くなり、俺はセレスの服を剥ぎ取った。そして、手にたっぷりとボディソープをつけると、彼女の秘部を乱暴に洗った。
敏感な部分を手荒に洗われているせいか、セレスは苦悶の表情を浮かべていたが、構わず肉襞を指で押し開いてごしごしと膣内を洗う。
「……っ! 痛い! 痛いよ、リヒト! もう……やめてっ……! お願い……!」
涙を流しながら「やめて」と懇願するセレスを無視し、蜜壺に指を突っ込み念入りに湯で流していると、やがてセレスは抵抗するように俺の髪の毛を掴み、ぐいぐいと引っ張り始めた。
「──っ……! このっ……!」
それに気づいた俺は透かさずセレスの手首を掴み、壁に両手をつかせた。この間の平手打ちと言い、先程のことと言い──少しずつではあるが、セレスは俺に抵抗することを覚えたようだ。
「ひぁっ……!」
バチンッと手のひらが壁に打ち付けられる音が浴室内に響き渡る。そのまま抵抗できないようにセレスの背中を押さえつけると、形の良い、張りのある乳房が壁にむにゅりと押し付けられた。
こちらに背を向けた状態のセレスは、自然と尻を突き出すような体勢になる。こんな状況でなければ、誘っているとしか思えないポーズだ。
「お前のご主人様は誰だ? 言ってみろ」
セレスの耳元に唇を寄せ、いつもより低い声で囁く。
「っ……や……」
「言え。そんなに、俺を主人だと認めたくないのか?」
さらにどすを利かせて凄んでみせたが、セレスは恨めしそうに俺を睨むだけで、質問に答えようとしない。
ますます憤りを感じた俺は、左手で彼女の臀部を鷲掴みにし、爪を食い込ませた。痛みに顔を歪めたセレスを見て、ふとある考えが頭をよぎる。
「ああ、そうだ……後ろの穴はまだ処女だよな? 流石に、あいつもここは使っていないだろう?」
耳元でそう囁くと、セレスはこれから起こることを察したのか、ぶるぶると全身を戦慄かせた。
「……い、や……そこは、嫌……嫌だよぉ……」
卑猥な体勢のまま、涙目になって懇願するセレスに欲情した俺は、ズボンのファスナーを下ろし、すっかり熱を帯び反り返った肉棒を取り出した。先端から溢れるとろとろとした先走り液に触れたせいで、指の間できらきらと光る粘液が糸を引いている。
俺は自分の体液をセレスの臀裂に塗りつけると、抵抗できないようにしっかりと彼女の腰を抱き、その割れ目に自分の一物を挟んだ。
そのままゆっくりと腰を動かすと、柔らかく弾力のある臀裂がきゅっと締まり、そのたびに肉棒が強い刺激を受けた。
塗りつけた先走り液のお陰でピストンがスムーズになり、止めどない快感の波が打ち寄せる。自身を包み込む尻肉の心地よさに、俺は思わず感嘆の吐息を漏らした。
「っやぁ……ねえ、リヒト……そんなところで……しないでっ……やめ……あぁっ……!」
「……っ……はぁ……」
迫りくる射精感に耐えながらも、俺はセレスの臀裂から自身を引き抜き、今度はその薄桃色の蕾に亀頭を擦り付けて自分の体液をたっぷりと塗りたくる。
目の前で最愛の姉が泣き叫んでいるというのに、俺の情欲はとどまるところを知らず、それどころか肉棒の先端から溢れる透明な液はさらに量と粘性を増していた。
「こうすれば、少しは痛みも軽減されるだろ?」
「ひっ……いや! いやぁ……! お願い、やめてよぉ……!」
後ろの穴にペニスを挿入されることに恐怖心を抱いたセレスは、必死に俺を引き剥がそうとする。そんなセレスの両手首を掴み、再び壁に手のひらをつかせると、彼女は否応なく先程と同じ体勢に戻った。
セレスの腰をしっかり掴んだ俺は、徐に肉棒を後孔に挿入する。直前に塗りつけた粘液のお陰なのか、その可憐な蕾はすんなりと太い杭を咥え込んだ。
俺は根元まで自分のものが入ったことを確認すると、乱暴に彼女の中を犯し始めた。後孔に潜り込んだ自身は、今まで味わったことがないほどの喜悦を感じており、今すぐにでも吐精してしまいそうな感覚に襲われた。
「痛っ……痛いよぉ……ふ、あ……ぅあっ……」
「……ははっ……ははははははははっ! これで、お前の……後ろの穴の処女も、俺のものになったな……!」
後孔に自身を挿入しながら、セレスの乳房を揉み、さらに乳首を指で摘んでこりこりと刺激してやる。すると、セレスは痛みを訴えながらも嬌声を上げ、感じている素振りを見せた。さらに空いた片手で秘部に触れると、すでにそこはぬるぬるとした愛液で濡れそぼち、まるで「こっちの穴にも入れてほしい」と言わんばかりに俺の指を易易と咥え込んだ。
「一本じゃ物足りないようだな? 仕方ないから、二本──いや、三本入れてやろうか?」
「ふ……あ……あぅ……やっ……あぁんっ──!」
後ろの穴を犯しながら、俺はその貪欲な肉壷に自分の指を三本同時に挿入していく。指が根元まで入った瞬間、セレスは背中を弓なりに仰け反らせ、快感に打ち震えた。
「ひあぁっ……! んぅ、ああぁっ……!」
「ちゃんと、あとで前の穴も犯してやるから安心しろ。それにしても、こんなに愛液を溢れさせて……ほら、量が多すぎてエッチな汁が太腿まで垂れているぞ? そんなに、弟のおちんちんが恋しかったのか? 淫乱なお姉さん?」
そう耳打ちしてやると、セレスは自分がいやらしい汁をだらだらと垂れ流している事実が恥ずかしくなったのか、涙目のまま顔を紅潮させた。
そのまま後孔を突き上げながら、膣内に突っ込んだ指で中を激しくかき混ぜると、セレスの嬌声はますます大きくなった。
「ひぁっ──あぁっ! あ、ふ……ああぁんっ!」
同時に、抑えていた射精感もいよいよ限界に近づく。思わず快感の吐息が漏れた瞬間、自身がどくどくと脈打つのを感じ、セレスの中に熱い精が放たれた。
後孔から肉棒を引き抜くと、自分でも信じられない量の精液がぽたぽたとタイルの上に零れ落ちた。セレスの媚肉から漏れている大量の白濁は、秘部や太腿までもを汚している。
その淫猥な光景を見た途端、再び情欲が煽られ、肉棒がむくむくと頭をもたげた。さっき、射精したばかりなのに……この姉は、一体どれだけ俺の劣情を煽り立てれば気が済むのだろうか。
「……はぁっ……はぁ……」
「ん……ふぅ……あ……はぁっ……」
浴室内に、互いの乱れた呼吸音だけが響き渡る。
俺はぐったりとへたり込もうとするセレスの腰を抱くと、口の端を吊り上げて言ってやった。
「どうした? もう疲れたのか?」
「っ……はぁ、はぁ……リヒト……私、もう……」
「駄目だ。前の穴がまだだろ?」
「ひっ……い、嫌……もう嫌……! お願い! もう疲れたの……! それに……もし、本当に赤ちゃんができたらって思うと、私──」
「そのために頑張っているんだろう? 俺は、どうしてもお前との子供が欲しいんだ」
「っ──……!」
押し黙るセレスに、俺はさらに追い打ちをかける。
「今度こそ、俺達の子供ができるといいな? 姉上?」
皮肉を込めて、先程と同じように『姉』という言葉を強調してやると、セレスは諦めたように目を伏せた。
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