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第2章 ロリコン家庭教師、ドルチェ・ハッセル
第22話 デート
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三週間も経つ頃にはもう、先生の授業にはすっかり慣れていた。
なんとなく私の引きこもりも解消されつつあるような、そんな気がする。
「こんにちは、アリエ嬢。今日も頑張りましょうね」
今日の授業は午後からで、正午を超え間も無くした頃に先生はやってきた。
私が今日は何をやるのかと問えば、先生はいつも通りの穏やかな笑顔でこう答える。
「今日は町に出てみましょうか」
思わぬ言葉に、私は「え」と声を漏らした。
嫌です。とは流石に言い出せない。
だが正直それは憂鬱なところであった。
だって、今まで町に出たことは数えるほどしか無い。
それこそ、母さんに散歩で連れて行ってもらったことくらいだ。
「外に出て町のことを学ぶ、というのも立派なお勉強ですよ」
しかし先生の言い分も理解できた。
私がサラン家の後継ぎになるのなら、サヘールのことを知るのは大事だろう。
そう渋々納得していると、先生はどこからか白いドレスを取り出し、私の前に広げた。
「そうと決まれば、このドレスに着替えましょう! アリエ嬢は全然ドレスを身につけないということで、これも良い機会だと思いますよ」
どうでしょう、と先生はにこにこと首を傾げた。
それは多分、部屋のクローゼットの奥に眠っていた新品のドレス。
外行きで身につけても派手過ぎない良いデザインだとは思う。
まぁ先生が隣にいてくれるなら……。
「……はい。いいですよ……?」
私がうんと強めに頷くと、先生は目を輝かせた。
「ドレスのアリエ嬢……」
まるで『じゅるり』みたいな効果音が聞こえそうな顔である。
それは無視するとして、私はそのドレスを手に取った。
彼女には一旦部屋を出ていって貰い、私はドレスを見に纏う。
少し手間取ったが、姿見に移る私の姿は悪く無い感じだった。
「……可愛いですねぇ、アリエ嬢。うん、とてもよくお似合いです」
部屋に戻ってきた先生も、私をぐるぐると見回して何回を頷く。
「あとはその寝癖を整えて、出発ですね」
先生は髪を突っついて、私を鏡台前に座らせた。
そのまま慣れた手つきで私の栗色の髪を編んでくれる。
「…………」
まるで先生はサラン家の使用人だ。
先生が来てから、使用人との関わりが極端に少なくなっている。
私としては、落ちこぼれ令嬢だと思われてる分、先生にしてもらう方が何倍もいい。
一度先生に仕事以外のことをして大丈夫かと問うたが、むしろやらせてくださいとのこと。たしかに先生の性格を考えれば、善意でしてくれてるのは明らかだった。
「よし、どうでしょうか!」
と。先生は手鏡で私の髪を見せてくれた。
そこには綺麗な三つ編みがあり、とても可愛らしいと思う。
ドレスも相まって、今の私は伯爵家の令嬢そのものだった。
「……ありがとうございます。か、完璧、です……」
「ふふっ。それはよかったです。ではいきましょうか」
※
今日の天気は快晴だったが、昨日は雨が降ったらしく所々に水溜りが映る。
屋敷の門を抜けて、最初に向かったのは町の繁華街だった。
少なくとも、私はこの場所には初めてくるだろう。
思えば、私はこの町についてほとんど知らなかった。
どんな店があるのか、どんな人がいるのか。
そして──あの日から、どれだけ町が復興されたのか。
たしかに町に出てみるというのは、私にとって良い経験になりそうだった。
「アリエ嬢。お腹は空きませんか? どこかで食事にしましょうか?」
「えと。お腹は空きましたけど。だ、大丈夫ですかね?」
「大丈夫、というと?」
「その……なんというか、注目を浴びたりとか……」
そう。私は一応は伯爵令嬢なのだ。
人の視線を得意としない私にとって、人の多い場は気が引ける。
不安で視線を下に向けていると、先生の柔らかな手が私の頭を撫でた。
「大丈夫ですよ。そもそもアリエ嬢だと気が付く人がいないかもしれません」
言われて私は「あぁ」と素っ頓狂な声を出した。
たしかに考えてみれば、私はこれまでの人生をほとんどあの屋敷内で生活している。
パーティーにも出席したことはないので、気付かれないのは当然かもしれない。
その事実に安堵の溜息を吐くと、私の視線は徐々に前を向いてきた。
「なら、大丈夫ですかね……?」
「えぇ。いざとなれば、私の後ろに隠れてください。出来ればしがみつく感じで」
「あ……はい。お気持ちだけ……いただきますね」
私の答えに先生は「残念です」と少しも残念と思ってなさそうに微笑んだ。
そんな会話をしているうちに、すれ違う人間が増えてくる。繁華街が近い。
私は少し先生の方へ体を寄せて、不安に脈打つ心臓を落ち着かせた。
町の彩りも次第に鮮やかになってきて、完全に復興したんだなと思わされる。
記憶に残るこの町は、飛龍が舞い、煙が上がり、死体が転がる、そんな町だったから。
今は店が立ち並び、多くの人が行き交っている。私が初めて見る町の風景だった。
気が付けばもう繁華街の中で、私の耳には多くの喧騒が飛び込んでくる。
その喧騒を掻き分けるように、先生は少し大きな声で私に問うた。
「アリエ嬢は店の中で食べたいですか? それとも何か買って、外で食べますか?」
「じゃあ……外がいいです」
というより中が嫌なだけである。
「わかりました。それじゃあ今は何を食べたい気分ですか?」
「……うーん。えーっと。……任せました」
「任せてください」
と。そんなわけで、先生は適当に入り何かを二つテイクアウトしてくれた。
少し歩いて腰を下ろしたのは、四方を建物に囲まれた小さな公園のベンチ。
私たち以外の人は二、三人しかおらず、私はようやく一息を吐いた。
「はい、どうぞ」
と。先生は買ってきてくれたものを渡してくれる。
その紙に包まれていたのはケバブに似た食べ物だった。
中には彩り豊かな野菜と、何かの肉が肌色の生地に挟まれている。
少なくとも良い匂いがして、美味しそうだった。
「い、いただきます……」
軽く手を合わせてからかぶりつく。
その瞬間、思わず私の頬が綻んだ。
「おいしい……!」
中の野菜は水々しいし、肉は食感からして鶏肉……だろうか。
屋敷では出されないようなジャンキーな味付けに思わず夢中になる。
なんというか前世を思い出すような味付けだった。
「ふふっ。気に入ってくれたようでよかったです」
笑いかける先生に、私はハッとしたように口元を押さえた。
「ご、ごめんなさい。はしたない食べ方、でしたよね……?」
「いえ。ただ一瞬、年齢相応の無邪気に顔になったな、と思っただけで」
「そ。……そうですか? 少し……気をつけます」
控えめに私は食事を再開させる。
食べ終えるのはもう一瞬で、それから私たちは談笑をした。
話しながら、いつの間にか先生に対し心を許していたことに内心で驚く。
最初はどうなることかと思ったけど、先生が優しい人で本当によかった。
引きこもりとしての暗い心が、段々と取り除かれているのは明らかである。
「さて、そろそろいきましょうか? といっても、ただ歩き回るだけですが」
先生は腰をゆっくりと上げると、私の手を取った。
女性と二人で町を歩いたり、昼食を食べたり、談笑をしたり。
思えば私は前世を含めても、あまりこのような経験をしたことがなかった。
だから、この状況はなんだか──。
「なんだか、デートみたいで楽しいです」
ぽろりと言葉を漏らしてから、私は「あ」と呟き赤面する。
私は慌てて首を横に振ってから、先生を見上げた。
「えぇ、私も楽しいですよ」
けれど先生は、私の予想に反して、淑女の笑みを浮かべていた。
思った反応と違ったけど……まぁ、いっか。
なんとなく私の引きこもりも解消されつつあるような、そんな気がする。
「こんにちは、アリエ嬢。今日も頑張りましょうね」
今日の授業は午後からで、正午を超え間も無くした頃に先生はやってきた。
私が今日は何をやるのかと問えば、先生はいつも通りの穏やかな笑顔でこう答える。
「今日は町に出てみましょうか」
思わぬ言葉に、私は「え」と声を漏らした。
嫌です。とは流石に言い出せない。
だが正直それは憂鬱なところであった。
だって、今まで町に出たことは数えるほどしか無い。
それこそ、母さんに散歩で連れて行ってもらったことくらいだ。
「外に出て町のことを学ぶ、というのも立派なお勉強ですよ」
しかし先生の言い分も理解できた。
私がサラン家の後継ぎになるのなら、サヘールのことを知るのは大事だろう。
そう渋々納得していると、先生はどこからか白いドレスを取り出し、私の前に広げた。
「そうと決まれば、このドレスに着替えましょう! アリエ嬢は全然ドレスを身につけないということで、これも良い機会だと思いますよ」
どうでしょう、と先生はにこにこと首を傾げた。
それは多分、部屋のクローゼットの奥に眠っていた新品のドレス。
外行きで身につけても派手過ぎない良いデザインだとは思う。
まぁ先生が隣にいてくれるなら……。
「……はい。いいですよ……?」
私がうんと強めに頷くと、先生は目を輝かせた。
「ドレスのアリエ嬢……」
まるで『じゅるり』みたいな効果音が聞こえそうな顔である。
それは無視するとして、私はそのドレスを手に取った。
彼女には一旦部屋を出ていって貰い、私はドレスを見に纏う。
少し手間取ったが、姿見に移る私の姿は悪く無い感じだった。
「……可愛いですねぇ、アリエ嬢。うん、とてもよくお似合いです」
部屋に戻ってきた先生も、私をぐるぐると見回して何回を頷く。
「あとはその寝癖を整えて、出発ですね」
先生は髪を突っついて、私を鏡台前に座らせた。
そのまま慣れた手つきで私の栗色の髪を編んでくれる。
「…………」
まるで先生はサラン家の使用人だ。
先生が来てから、使用人との関わりが極端に少なくなっている。
私としては、落ちこぼれ令嬢だと思われてる分、先生にしてもらう方が何倍もいい。
一度先生に仕事以外のことをして大丈夫かと問うたが、むしろやらせてくださいとのこと。たしかに先生の性格を考えれば、善意でしてくれてるのは明らかだった。
「よし、どうでしょうか!」
と。先生は手鏡で私の髪を見せてくれた。
そこには綺麗な三つ編みがあり、とても可愛らしいと思う。
ドレスも相まって、今の私は伯爵家の令嬢そのものだった。
「……ありがとうございます。か、完璧、です……」
「ふふっ。それはよかったです。ではいきましょうか」
※
今日の天気は快晴だったが、昨日は雨が降ったらしく所々に水溜りが映る。
屋敷の門を抜けて、最初に向かったのは町の繁華街だった。
少なくとも、私はこの場所には初めてくるだろう。
思えば、私はこの町についてほとんど知らなかった。
どんな店があるのか、どんな人がいるのか。
そして──あの日から、どれだけ町が復興されたのか。
たしかに町に出てみるというのは、私にとって良い経験になりそうだった。
「アリエ嬢。お腹は空きませんか? どこかで食事にしましょうか?」
「えと。お腹は空きましたけど。だ、大丈夫ですかね?」
「大丈夫、というと?」
「その……なんというか、注目を浴びたりとか……」
そう。私は一応は伯爵令嬢なのだ。
人の視線を得意としない私にとって、人の多い場は気が引ける。
不安で視線を下に向けていると、先生の柔らかな手が私の頭を撫でた。
「大丈夫ですよ。そもそもアリエ嬢だと気が付く人がいないかもしれません」
言われて私は「あぁ」と素っ頓狂な声を出した。
たしかに考えてみれば、私はこれまでの人生をほとんどあの屋敷内で生活している。
パーティーにも出席したことはないので、気付かれないのは当然かもしれない。
その事実に安堵の溜息を吐くと、私の視線は徐々に前を向いてきた。
「なら、大丈夫ですかね……?」
「えぇ。いざとなれば、私の後ろに隠れてください。出来ればしがみつく感じで」
「あ……はい。お気持ちだけ……いただきますね」
私の答えに先生は「残念です」と少しも残念と思ってなさそうに微笑んだ。
そんな会話をしているうちに、すれ違う人間が増えてくる。繁華街が近い。
私は少し先生の方へ体を寄せて、不安に脈打つ心臓を落ち着かせた。
町の彩りも次第に鮮やかになってきて、完全に復興したんだなと思わされる。
記憶に残るこの町は、飛龍が舞い、煙が上がり、死体が転がる、そんな町だったから。
今は店が立ち並び、多くの人が行き交っている。私が初めて見る町の風景だった。
気が付けばもう繁華街の中で、私の耳には多くの喧騒が飛び込んでくる。
その喧騒を掻き分けるように、先生は少し大きな声で私に問うた。
「アリエ嬢は店の中で食べたいですか? それとも何か買って、外で食べますか?」
「じゃあ……外がいいです」
というより中が嫌なだけである。
「わかりました。それじゃあ今は何を食べたい気分ですか?」
「……うーん。えーっと。……任せました」
「任せてください」
と。そんなわけで、先生は適当に入り何かを二つテイクアウトしてくれた。
少し歩いて腰を下ろしたのは、四方を建物に囲まれた小さな公園のベンチ。
私たち以外の人は二、三人しかおらず、私はようやく一息を吐いた。
「はい、どうぞ」
と。先生は買ってきてくれたものを渡してくれる。
その紙に包まれていたのはケバブに似た食べ物だった。
中には彩り豊かな野菜と、何かの肉が肌色の生地に挟まれている。
少なくとも良い匂いがして、美味しそうだった。
「い、いただきます……」
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その瞬間、思わず私の頬が綻んだ。
「おいしい……!」
中の野菜は水々しいし、肉は食感からして鶏肉……だろうか。
屋敷では出されないようなジャンキーな味付けに思わず夢中になる。
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笑いかける先生に、私はハッとしたように口元を押さえた。
「ご、ごめんなさい。はしたない食べ方、でしたよね……?」
「いえ。ただ一瞬、年齢相応の無邪気に顔になったな、と思っただけで」
「そ。……そうですか? 少し……気をつけます」
控えめに私は食事を再開させる。
食べ終えるのはもう一瞬で、それから私たちは談笑をした。
話しながら、いつの間にか先生に対し心を許していたことに内心で驚く。
最初はどうなることかと思ったけど、先生が優しい人で本当によかった。
引きこもりとしての暗い心が、段々と取り除かれているのは明らかである。
「さて、そろそろいきましょうか? といっても、ただ歩き回るだけですが」
先生は腰をゆっくりと上げると、私の手を取った。
女性と二人で町を歩いたり、昼食を食べたり、談笑をしたり。
思えば私は前世を含めても、あまりこのような経験をしたことがなかった。
だから、この状況はなんだか──。
「なんだか、デートみたいで楽しいです」
ぽろりと言葉を漏らしてから、私は「あ」と呟き赤面する。
私は慌てて首を横に振ってから、先生を見上げた。
「えぇ、私も楽しいですよ」
けれど先生は、私の予想に反して、淑女の笑みを浮かべていた。
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