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仲良し少女の恋愛相談
風邪を引いた心音
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昨日は帰宅後何もなく、そして翌日の放課後となった。
いや、何も無かったわけではない。
昨日は帰るのが遅くなって母さんにちょぴっと怒られたのと、楓花の様子がどこかよそよそしかったくらい。
後は、課題と心音とのラインを沢山して昨日は終了。
それで、今は放課後なのだ。
そう。授業中も特に何もない。
私が休み時間は突っ伏して、授業はただ淡々と受けているからだと思う。
筆談でもいいから心音とお話がしたいけど、周りから変な目で見られても嫌なので、放課後になるまでずっと我慢をしていた。
それでついに放課後になったわけで、私は立ち上がり心音の方へと向かい。
周りを少しだけ見渡し、誰もいないことを確認。
みんな、部活に行ったのだろう。
んで、目の前の心音だ。
少し気になったことがあったので、それを聞こうと呼びかける。
「こ。心音!」
まだ名前呼びに慣れていないようで、言葉に何となく詰まりがあった。
下を見ていた心音は顔を上げ、どうしたのという風に首を傾げる。
「えっと。それ、どうしたの? 風邪でも引いた?」
気になっていたこととは、心音がつけているマスクのことだ。
教室入った時からその存在には気づいていたのだが、聞ける機会が無かったため今、聞いてみる。
「……」
心音は首を軽く縦に振った。
と、次はホワイトボードを椅子の下から引っ張り出し、ちょちょちょいっと何かを書いて私に突き出す。
『喉が痛くて、今日は話せないかもです。ごめんなさい……』
その文字を見て、意味を理解して。
私の気分は一気に落ち込んだ。
「えぇ。まじっすか……」
『まじっす。でもハグとかはいつも通りします!』
落ち込んだ気分はすぐに元通りになったので、私はきっと単純なのだ。
※
職員室で鍵を貰って、手を繋いで。
階段を上って、疲れ果て。
四階まで辿り着き、部室に到着。
ドアを開き、部屋に昨日と同じ違和感を覚える。
昨日と同じ様に。同じ場所に。
美結ちゃんがいたのだ。
……別に驚くことでもないのだけれど。
だって、普通に考えれば昨日のラブレターの回収をしに来たのだろうから。
「美結ちゃん」
窓の外を眺める、美結ちゃんを呼ぶ。
声に反応し振り返った美結ちゃんは、どこか悲しげな表情を浮かべた。
と、思えば、次の瞬間には見慣れた明るい顔に変化していた。
口を開いて、何かを期待するような表情で。
「伊奈ちゃん先輩! 昨日の手紙、どうでしたか!」
いや、何も無かったわけではない。
昨日は帰るのが遅くなって母さんにちょぴっと怒られたのと、楓花の様子がどこかよそよそしかったくらい。
後は、課題と心音とのラインを沢山して昨日は終了。
それで、今は放課後なのだ。
そう。授業中も特に何もない。
私が休み時間は突っ伏して、授業はただ淡々と受けているからだと思う。
筆談でもいいから心音とお話がしたいけど、周りから変な目で見られても嫌なので、放課後になるまでずっと我慢をしていた。
それでついに放課後になったわけで、私は立ち上がり心音の方へと向かい。
周りを少しだけ見渡し、誰もいないことを確認。
みんな、部活に行ったのだろう。
んで、目の前の心音だ。
少し気になったことがあったので、それを聞こうと呼びかける。
「こ。心音!」
まだ名前呼びに慣れていないようで、言葉に何となく詰まりがあった。
下を見ていた心音は顔を上げ、どうしたのという風に首を傾げる。
「えっと。それ、どうしたの? 風邪でも引いた?」
気になっていたこととは、心音がつけているマスクのことだ。
教室入った時からその存在には気づいていたのだが、聞ける機会が無かったため今、聞いてみる。
「……」
心音は首を軽く縦に振った。
と、次はホワイトボードを椅子の下から引っ張り出し、ちょちょちょいっと何かを書いて私に突き出す。
『喉が痛くて、今日は話せないかもです。ごめんなさい……』
その文字を見て、意味を理解して。
私の気分は一気に落ち込んだ。
「えぇ。まじっすか……」
『まじっす。でもハグとかはいつも通りします!』
落ち込んだ気分はすぐに元通りになったので、私はきっと単純なのだ。
※
職員室で鍵を貰って、手を繋いで。
階段を上って、疲れ果て。
四階まで辿り着き、部室に到着。
ドアを開き、部屋に昨日と同じ違和感を覚える。
昨日と同じ様に。同じ場所に。
美結ちゃんがいたのだ。
……別に驚くことでもないのだけれど。
だって、普通に考えれば昨日のラブレターの回収をしに来たのだろうから。
「美結ちゃん」
窓の外を眺める、美結ちゃんを呼ぶ。
声に反応し振り返った美結ちゃんは、どこか悲しげな表情を浮かべた。
と、思えば、次の瞬間には見慣れた明るい顔に変化していた。
口を開いて、何かを期待するような表情で。
「伊奈ちゃん先輩! 昨日の手紙、どうでしたか!」
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