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8・錯覚否定
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ゆっくりと長い時間をかけてその後も水分を与えられながら蒼葉の興奮は旭の腕の中で鎮められていった。膝に抱かれたまま、口移しに水分を与えられているだけでもほんのりと気持ちいい。激しいことをしなくても、ほのかな快楽が揺蕩っていてそれはそれで悪くなかった。
不足していた水分を補うだけの水を与えられると躰が正常に機能して、「トイレ、行く」と言うとすんなり離された。両手も足も拘束していないのに。
そのまままたベッドに戻されて熱が下がるまで寝ているように言われて、蒼葉は大人しく従った。無理に眠らなくても安静にしていなさいと言う旭の言葉は恐らく間違ってはいない。氷枕を敷いて横になったまま、どうでもいい雑談をしていた。時々、旭が笑った。
いつも通り、夜には液体の食事をして日付が変わる頃に旭もベッドに入って明かりを落とした。眠る前にはやはり蒼葉は睡眠剤を与えられた。けれど、手足の拘束は解かれたままで、蒼葉は初めて旭の躰に腕を回して瞼を伏せた。ずっと抱き締められて眠っているのに、抱き返す腕を回すのは初めてであることは意外に新鮮だった。
一日安静にしていたせいか、次の朝蒼葉はとてもすっきり目が覚めた。いつも昼くらいまで眠っていて、先に旭は起きていて本を読んでいるのに今日は旭よりも先に起きた。
まだカーテンがかけられたままだが、外は明るくて隙間から陽射しが差し込んでいる。
眠っている間に寝返りを打った旭は蒼葉に背中を向けていた。そのまま布団の中で蒼葉はぺたりと旭の背中に頬を寄せて腕を回してみると、ふと硬いものが触れる。ただの生理的反応で珍しくもないのだが、蒼葉は意外に思う。
──そして、悪戯心が湧いた。それから、どうにもならないと思っていたことが頭の中でするすると組み上がっていくのがわかる。蒼葉が忘れかけていた昔の感覚が蘇る。
青葉にとって旭が無防備に眠っている姿は突破口になるかもしれない。純粋な感情に混じってそんなことを考えると自然と蒼葉の口角は上がった。後ろから回した手でそのままゆるゆると陰茎を撫でていくと手に触れる感触が確かになって、芯が硬くなっていく。そのまま背中にくっつけていた躰を起こして、撫でながらそっと口を付ける。
いつ起きるだろうかというスリルもあった。
いきなり全部は口に含まずに、先端を舌で撫でて、手で支えて全体を舌で舐めてから口に咥えた。浅いところで愛撫していると旭が寝返りを打って、仰向けになったがまだ目が覚めた様子はない。寝言の声が蒼葉を呼んでほっとした。先端に滲む先走りを舌で舐め上げて蒼葉はそっと口を離す。
膝をついて旭の上に馬乗りになって、片手で自分の尻を割って唾液にまみれた旭の陰茎に手を添えて挿入を試みる。解さないまま挿入したことは一度しかないが、その時よりもずっと蒼葉の尻は解れていて柔い。しっかり硬くなっている旭ならば少し腰を落とすだけで中に咥え込んでしまう。
「……あっ……」
それでも先端が入る衝撃には声が出て、しまったと思いながら旭の方へ視線を落とすと寝起きで薄く瞼を開いてとろりと気持ちよさそうな顔が見えた。そんな風に無防備な顔をするのかと思いながら蒼葉はゆっくりと腰を落として旭の陰茎を腹の中に全部納める。その間、旭はまだ寝惚けているのかうっとりとした顔を見せていた。
「旭。まだ寝惚けてんの? 最高の目覚めすぎて起きたくない?」
ふふ、と笑いながら蒼葉は陰茎に添えていた手を離して片手で旭の頬を撫でた。
「あお、ば?」
「おはよ。どんな気分?」
「え……待って、蒼葉?」
「目覚めに犯されてる気分はどうって訊いてんだよ」
旭が動く前に両手を絡めてしまって、蒼葉はゆるりと腰を動かす。直腸を解されなくても、もう中に挿入してしまうだけで気持ちいい。そんなことはもう躰が覚えてしまった。深いところ、臍の下あたり、入口。擦ると気持ちいい場所はもういくつも知っているから自分でもできる。旭をベッドに縫い付けたまま、蒼葉は勝手に旭を貪る。
「動くなよ、旭。……俺の好きにされてろよ」
濡れた吐息交じりの声で蒼葉は見下ろして命令する。絡めた両手が強く握り返されて、旭が珍しく声を噛み殺しているのがわかる。体格差から言えば抵抗されると蒼葉に勝ち目はない。けれど、旭は蒼葉の言うまま時々、肩を震わせて眉根を寄せる。
腰を動かしていると解していない中が慣れて動きやすくなる。蒼葉は深く深く腰を落として、旭を中にいっぱいに咥え込むと、深いままゆっくりと腰を揺らす。何度も達し続けておかしくなるかと思った場所に自分で擦りつける。旭に絡めた手が強くなって、じりじりと駆け上がる快感に背中が反る。
「きもち、い……邪魔、すんなよ……」
ひくりと震えて勝手に貪る快感の波に蒼葉は身を委ねる。
「蒼葉、邪魔って……。そんなにされたら、ぼくだって、イキそ、う」
「我慢しろよ。気持ちいいんだよっ……」
寝起きで無自覚な愛撫を施されたからか、旭が草々な白旗を上げても絡めた手を強くして蒼葉は勝手なことを言う。ゆっくりと腰を揺らしてはびくりと震えて蒼葉は達する。何度もそうして達して、腰を旭に押し付けて深く繋がってまた達する。躰が痙攣して腹筋に力が入るだけで、直腸の中の存在感が増して感度が上がり、達しやすくなってしまう。
「う、あ……あ、あっ……あ、ああっ……」
零れる声も顔も見せつけるようにして、蒼葉は旭の上で勝手に快感を貪って躰を震わせた。そのままにしていたら、きっと止まらなかったかもしれない。躰の中に旭の一部を埋め込んでいる限り、壊れたように快楽に溺れてもよかった。ぎりぎりに締めつけて形を深く感じて弛緩してを繰り返す。それだけで気持ちいい。
「あ。……はぁっ、あ、ああっ……」
元々、どこまで続くのかわからない快感の嵐に自ら身を投じて、蒼葉には止めようもない。
「あお、ば……も、我慢、できないよ……」
「はっ、知らねえよ。知ってるか、旭。あんた俺にいま犯されてんだよ。勝手にイッてんじゃねえよ」
ぎりぎりの快楽の嵐の中で旭の言葉を笑い飛ばすと、蒼葉は眩暈を感じた。緊張しながら慣れてないことをしている分、蒼葉に余裕などない。
「キスしろ。寄こせ。そしたら、イッてもいい」
本当は自分が欲しいのにそうしないで、蒼葉は旭の上で笑う。
青葉を見上げた旭は絡めた手をそっと解いて蒼葉の腰に腕を回して慎重に上半身を起こすと、触れるキスをしてきた。
「蒼葉。これでいい?」
「そんなキスじゃ足りない」
解かれた手を旭の首に回すと、蒼葉はもっと深いキスを貪って腰を揺らした。
「蒼葉、蒼葉……いい、んだよ、ね?」
「イケよ」
訊かれたから、答えた。すると腰に回った旭の腕の力が強くなって深いところを激しく揺さぶられた。蒼葉からただ濡れた声がひたすらに零れる。旭が達する前にまた蒼葉が達してしまう。そうなるだろうと知っていた。それでもいい。いくつも爛れた喘ぎ声を零しながら蒼葉はまた達する。躰が痙攣して中が締まって、直腸に旭の形がはっきりと感じられるとひとつも弄っていない先端から先走りが零れる。
「蒼葉、イク」
耳元で余裕のない掠れた声に触れて、蒼葉は「あっ──」と短い声で深く達した。その中で旭が達して、直腸の深くにどくどくと精液が注がれる。蒼葉が締め付けているのか、旭の脈動が激しいのかわからない。
長い間、腹に旭の陰茎を納めたまま蒼葉は肩で息をしていた。まだ快感が抜けなくて動けない。けれど、耳元に旭の同じ呼吸が聞こえる。普段よりも旭の息がもっと乱れていた。
ゆっくりと腰を上げて手を添えながら自分で旭のまだ形の残る陰茎を引き抜くと、蒼葉は顔を下ろして精液に濡れた旭の陰茎を深く咥えていつも要求されている通りに綺麗に舐め上げる。時々、旭の腰が震えて反応がいつもより敏感だった。最後に舌で先端を撫でてから顔を上げた。
「旭。あんたいまの俺にキスできる? 俺が気持ちよくなるキス」
「するよ」
試す言葉をぶつけたのに旭は即答した。どことなくぎこちない腕に蒼葉は抱き締められて、深いキスを与えられた。口内の隅々まで舌で撫でられて、舌の根と喉に触れそうに深くまでキスで埋め尽くされる。まだ届かないと顔を上げられてもっと深く、限界まで深く舌を差し込まれて全部撫でて舐められる。さっき、挿入していた旭の陰茎を汚していたものを全て舐め尽した口内にくまなく舌が這う。
指で押さえつけない分、自分の舌が下がって旭の舌に埋め尽くされて蒼葉は苦しい。飲み込めない唾液が口から零れる。それでも蒼葉は旭の背中に腕を回してキスを離さない。長い苦しいキスが離れて、蒼葉は不敵に笑った。
「旭。これでイーブンだ。全部、仕切り直しなんだよ。俺は俺が負けるゲームなんてする気ないし、あんたが負け勝ちするゲームだって許しちゃいねえんだよ」
不足していた水分を補うだけの水を与えられると躰が正常に機能して、「トイレ、行く」と言うとすんなり離された。両手も足も拘束していないのに。
そのまままたベッドに戻されて熱が下がるまで寝ているように言われて、蒼葉は大人しく従った。無理に眠らなくても安静にしていなさいと言う旭の言葉は恐らく間違ってはいない。氷枕を敷いて横になったまま、どうでもいい雑談をしていた。時々、旭が笑った。
いつも通り、夜には液体の食事をして日付が変わる頃に旭もベッドに入って明かりを落とした。眠る前にはやはり蒼葉は睡眠剤を与えられた。けれど、手足の拘束は解かれたままで、蒼葉は初めて旭の躰に腕を回して瞼を伏せた。ずっと抱き締められて眠っているのに、抱き返す腕を回すのは初めてであることは意外に新鮮だった。
一日安静にしていたせいか、次の朝蒼葉はとてもすっきり目が覚めた。いつも昼くらいまで眠っていて、先に旭は起きていて本を読んでいるのに今日は旭よりも先に起きた。
まだカーテンがかけられたままだが、外は明るくて隙間から陽射しが差し込んでいる。
眠っている間に寝返りを打った旭は蒼葉に背中を向けていた。そのまま布団の中で蒼葉はぺたりと旭の背中に頬を寄せて腕を回してみると、ふと硬いものが触れる。ただの生理的反応で珍しくもないのだが、蒼葉は意外に思う。
──そして、悪戯心が湧いた。それから、どうにもならないと思っていたことが頭の中でするすると組み上がっていくのがわかる。蒼葉が忘れかけていた昔の感覚が蘇る。
青葉にとって旭が無防備に眠っている姿は突破口になるかもしれない。純粋な感情に混じってそんなことを考えると自然と蒼葉の口角は上がった。後ろから回した手でそのままゆるゆると陰茎を撫でていくと手に触れる感触が確かになって、芯が硬くなっていく。そのまま背中にくっつけていた躰を起こして、撫でながらそっと口を付ける。
いつ起きるだろうかというスリルもあった。
いきなり全部は口に含まずに、先端を舌で撫でて、手で支えて全体を舌で舐めてから口に咥えた。浅いところで愛撫していると旭が寝返りを打って、仰向けになったがまだ目が覚めた様子はない。寝言の声が蒼葉を呼んでほっとした。先端に滲む先走りを舌で舐め上げて蒼葉はそっと口を離す。
膝をついて旭の上に馬乗りになって、片手で自分の尻を割って唾液にまみれた旭の陰茎に手を添えて挿入を試みる。解さないまま挿入したことは一度しかないが、その時よりもずっと蒼葉の尻は解れていて柔い。しっかり硬くなっている旭ならば少し腰を落とすだけで中に咥え込んでしまう。
「……あっ……」
それでも先端が入る衝撃には声が出て、しまったと思いながら旭の方へ視線を落とすと寝起きで薄く瞼を開いてとろりと気持ちよさそうな顔が見えた。そんな風に無防備な顔をするのかと思いながら蒼葉はゆっくりと腰を落として旭の陰茎を腹の中に全部納める。その間、旭はまだ寝惚けているのかうっとりとした顔を見せていた。
「旭。まだ寝惚けてんの? 最高の目覚めすぎて起きたくない?」
ふふ、と笑いながら蒼葉は陰茎に添えていた手を離して片手で旭の頬を撫でた。
「あお、ば?」
「おはよ。どんな気分?」
「え……待って、蒼葉?」
「目覚めに犯されてる気分はどうって訊いてんだよ」
旭が動く前に両手を絡めてしまって、蒼葉はゆるりと腰を動かす。直腸を解されなくても、もう中に挿入してしまうだけで気持ちいい。そんなことはもう躰が覚えてしまった。深いところ、臍の下あたり、入口。擦ると気持ちいい場所はもういくつも知っているから自分でもできる。旭をベッドに縫い付けたまま、蒼葉は勝手に旭を貪る。
「動くなよ、旭。……俺の好きにされてろよ」
濡れた吐息交じりの声で蒼葉は見下ろして命令する。絡めた両手が強く握り返されて、旭が珍しく声を噛み殺しているのがわかる。体格差から言えば抵抗されると蒼葉に勝ち目はない。けれど、旭は蒼葉の言うまま時々、肩を震わせて眉根を寄せる。
腰を動かしていると解していない中が慣れて動きやすくなる。蒼葉は深く深く腰を落として、旭を中にいっぱいに咥え込むと、深いままゆっくりと腰を揺らす。何度も達し続けておかしくなるかと思った場所に自分で擦りつける。旭に絡めた手が強くなって、じりじりと駆け上がる快感に背中が反る。
「きもち、い……邪魔、すんなよ……」
ひくりと震えて勝手に貪る快感の波に蒼葉は身を委ねる。
「蒼葉、邪魔って……。そんなにされたら、ぼくだって、イキそ、う」
「我慢しろよ。気持ちいいんだよっ……」
寝起きで無自覚な愛撫を施されたからか、旭が草々な白旗を上げても絡めた手を強くして蒼葉は勝手なことを言う。ゆっくりと腰を揺らしてはびくりと震えて蒼葉は達する。何度もそうして達して、腰を旭に押し付けて深く繋がってまた達する。躰が痙攣して腹筋に力が入るだけで、直腸の中の存在感が増して感度が上がり、達しやすくなってしまう。
「う、あ……あ、あっ……あ、ああっ……」
零れる声も顔も見せつけるようにして、蒼葉は旭の上で勝手に快感を貪って躰を震わせた。そのままにしていたら、きっと止まらなかったかもしれない。躰の中に旭の一部を埋め込んでいる限り、壊れたように快楽に溺れてもよかった。ぎりぎりに締めつけて形を深く感じて弛緩してを繰り返す。それだけで気持ちいい。
「あ。……はぁっ、あ、ああっ……」
元々、どこまで続くのかわからない快感の嵐に自ら身を投じて、蒼葉には止めようもない。
「あお、ば……も、我慢、できないよ……」
「はっ、知らねえよ。知ってるか、旭。あんた俺にいま犯されてんだよ。勝手にイッてんじゃねえよ」
ぎりぎりの快楽の嵐の中で旭の言葉を笑い飛ばすと、蒼葉は眩暈を感じた。緊張しながら慣れてないことをしている分、蒼葉に余裕などない。
「キスしろ。寄こせ。そしたら、イッてもいい」
本当は自分が欲しいのにそうしないで、蒼葉は旭の上で笑う。
青葉を見上げた旭は絡めた手をそっと解いて蒼葉の腰に腕を回して慎重に上半身を起こすと、触れるキスをしてきた。
「蒼葉。これでいい?」
「そんなキスじゃ足りない」
解かれた手を旭の首に回すと、蒼葉はもっと深いキスを貪って腰を揺らした。
「蒼葉、蒼葉……いい、んだよ、ね?」
「イケよ」
訊かれたから、答えた。すると腰に回った旭の腕の力が強くなって深いところを激しく揺さぶられた。蒼葉からただ濡れた声がひたすらに零れる。旭が達する前にまた蒼葉が達してしまう。そうなるだろうと知っていた。それでもいい。いくつも爛れた喘ぎ声を零しながら蒼葉はまた達する。躰が痙攣して中が締まって、直腸に旭の形がはっきりと感じられるとひとつも弄っていない先端から先走りが零れる。
「蒼葉、イク」
耳元で余裕のない掠れた声に触れて、蒼葉は「あっ──」と短い声で深く達した。その中で旭が達して、直腸の深くにどくどくと精液が注がれる。蒼葉が締め付けているのか、旭の脈動が激しいのかわからない。
長い間、腹に旭の陰茎を納めたまま蒼葉は肩で息をしていた。まだ快感が抜けなくて動けない。けれど、耳元に旭の同じ呼吸が聞こえる。普段よりも旭の息がもっと乱れていた。
ゆっくりと腰を上げて手を添えながら自分で旭のまだ形の残る陰茎を引き抜くと、蒼葉は顔を下ろして精液に濡れた旭の陰茎を深く咥えていつも要求されている通りに綺麗に舐め上げる。時々、旭の腰が震えて反応がいつもより敏感だった。最後に舌で先端を撫でてから顔を上げた。
「旭。あんたいまの俺にキスできる? 俺が気持ちよくなるキス」
「するよ」
試す言葉をぶつけたのに旭は即答した。どことなくぎこちない腕に蒼葉は抱き締められて、深いキスを与えられた。口内の隅々まで舌で撫でられて、舌の根と喉に触れそうに深くまでキスで埋め尽くされる。まだ届かないと顔を上げられてもっと深く、限界まで深く舌を差し込まれて全部撫でて舐められる。さっき、挿入していた旭の陰茎を汚していたものを全て舐め尽した口内にくまなく舌が這う。
指で押さえつけない分、自分の舌が下がって旭の舌に埋め尽くされて蒼葉は苦しい。飲み込めない唾液が口から零れる。それでも蒼葉は旭の背中に腕を回してキスを離さない。長い苦しいキスが離れて、蒼葉は不敵に笑った。
「旭。これでイーブンだ。全部、仕切り直しなんだよ。俺は俺が負けるゲームなんてする気ないし、あんたが負け勝ちするゲームだって許しちゃいねえんだよ」
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