俺は特攻隊員として死んだ

SaisenTobutaira

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到着

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開聞岳が見えた頃知覧へ着陸した。それと同時に何か独特な雰囲気を感じた。まるで皆の魂がうずめき合っているかのような。

早々に到着挨拶を済ませ部屋に入った。どうやら俺はエースパイロットらしく個室を与えられた。部屋の窓からの景色は殺風景だが妙に落ち着かせてくれる。

治郎の奴絶対に夢叶えろよ、決して死ぬなよ

これでよかったのだ

自分に言い聞かせて眠りについた。またも深い眠りについた。死ぬことが決まってから本当によく眠れる、なぜだろうか?死ねば今までの重圧から解放されるからだろうか?

いや、違う

死ぬことを受け入れらていないから、何も考えずにすむ眠りの世界に逃げているだけだ。

いや、これも違う気がする

そもそも自らの死を受け入れられる者などいるのか?生きている者に死を経験した人など一人もいない。皆未知なる世界だ。そもそも死とはなんだ?物質としての人間、魂としての人間、骨は残れどそこに何もない。

出撃までは自由な時間を与えられた。

残り数日の命どう過ごそうか
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感想 4

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みんなの感想(4件)

ねむちゃん
2024.04.29 ねむちゃん

8月に終戦を迎えた事で、特攻隊として飛ばなくて私の父になりました。今、94歳です。その時の父の心の中に何があったのかわかりませんが、飛んでいたら、私という人間が存在していないので、今は感謝しかありません。

解除
Rishall★
2020.07.26 Rishall★

はじめまして、こんにちは。

私は戦争文学が好きで、色々探していて調べていてここに出会いました。

今の日本の情勢、ネットの不確かな情報に翻弄され、顔が見えないが故簡単に人を攻撃して傷つけたり、自己顕示欲や承認欲求満たしたいが為、善悪の概念がおかしくなってる姿をみていて、明るく優しい未来の日本を願い、志半ばで散っていった若き少年たちが、今の日本を見たらどう思うんだろう…ってまさに私も思っていました。宗教じみてるだの、右翼的だのいわれましたが。その気持ちを表すようなこの作品のあらすじに出会い、一気に読破してしまいました。
終戦から75年ともなれば戦争経験世代の方々が少なくなってきており、現在30代後半の私たちが学生の頃にはまだ戦争についての話を聞く機会が要所あり、テレビでもそういう題材のものがよく放送されていましたが、今ではそれも殆どなくなり、戦争の悲惨さを知る若者が減っている、に比例して、今の生活の豊かさが当然すぎてものに有り難みを持たない子が増えている気がします。
若い子だけならず、世の中的にもなんでも季節の行事に乗っかって食べ物大量に作っては余ったら簡単に廃棄、通信媒体なども短いスパンで新機種作って次から次に新しくする…
そして入らなくなれば簡単に捨てる。

いつまでも戦争に捉われていてはいけないと思うけど、忘れてはならない事もあると思うんです。
何も戦争=原子爆弾や空襲、どっちが悪い、無条件降伏とかそういう所ではなく、当たり前の事が当たり前にできなかった事、学生や若い子たちも戦況を支える要因として働いていた事、若い命自らが武器となる為に日々懸命に訓練し、国のため未来の平和な日本を願い華々しく散ったという事実、親を亡くし戦争孤児となってしまい、大人の介護はなければ冷たい目を受けながらも飢えや凍えを凌ぎながら必死に生きぬける幼い子がたくさんいた事実など…。
ご時世がら、そんな余裕ないかもしれないが、そんな時だからこそ、終戦75年という節目のこの夏、そんな事を振り返るきっかけを作って欲しい。 
なんて思いながら、読み進めたこの物語の作者がとても若いお方で、一筋の希望が持てた思いです。

文才がない故、長々とした乱文失礼いたしました。

(一つ指摘ですが、物語の『会える』と、『老婆』の内容が重複していました)

解除
Rishall★
2020.07.26 Rishall★

はじめまして、こんにちは。

私は戦争文学が好きで、調べている時ここに出会いました。
今の日本の情勢のひとつ、ネットの不確かな情報に簡単に翻弄され、顔が見えないが故簡単に人を攻撃したり、自己顕示欲や承認欲求満たしたいが為、善悪の概念が失われつつあるこの世の中をみていて、私もまさに同じように感じることがよくありました。
明るく優しい未来の日本を願い、志半ばで散っていった特攻隊の若き少年たちが、今の日本見たらどう思うんだろう…って。

そんな思いと作品のあらすじがシンクロし、一気に読破してしまいました。

終戦から75年ともなれば戦争経験世代の方々が少なくなってきており、現在30代後半の私たちが学生の頃にはまだ戦争についての話を聞く機会があり、テレビでもそういう題材のものがよく放送されていましたが、今はそれも殆どなくなり、戦争の悲惨さを知る若者が減っている、それに比例して、今の生活の豊かさが当然で有り難みを持たない子が増えている気がします。
若い子だけならず、世の中的にもなんでも大量に作っては余ったら簡単に廃棄、通信媒体なども短いスパンで新機種作って次から次に新しくする…
いつまでも捉われていてはいけないと思うけど、忘れてはならない事もあると思うんです。
何も戦争=原子爆弾や空襲の被害だけではなく、どっちが悪い、無条件降伏とかそういう所ではなく、当たり前の事が当たり前にできなかった事、こういう学生や若い子たちも戦況を支える要因として働いていた事、若い命が勇敢に活躍して、自らが武器となる為に日々懸命に訓練し、自らの命を犠牲にお国のため、未来の平和な日本のために華々しく散ったという事実、必然的に親を亡くし、戦争孤児となってしまい、親親戚の介護なく、飢えや凍えを凌ぎながら、大人の手助けもなければ冷たい目線だけを受けながらも必死に生きぬける幼い子がたくさんいた事実など、特に語り継いで欲しい今日この頃…。
ご時世がら、そんな余裕ないかもしれないが、そんな時だからこそ、終戦75年という節目のこの夏、そんなきっかけを作って欲しい。 

なんて思いながら、読み進めたこの物語の作者がとても若いお方で、一筋の希望が持てた思いです。

文才がない故、長々とした乱文失礼いたしました。

(一つ指摘ですが、物語の『会える』と、『老婆』の内容が重複していました)

解除

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