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第8話 さっそく
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昨日も楽しかった。朝目覚めた僕は京子の温もりを未だに感じていた。昨日会ったはずなのに、もう会いたくなっていた。
急遽、今日の大学帰りに事務所へ行くことになった。今朝、今川さんから電話がかかってきて、さっそくプロマイドを撮るらしい。僕は講義を受け終えると足早に大学を出た。
事務所に着くと、またもや美人なお姉様がいた。
こんにちは。今日はプロマイドですね。5階の突き当たりの部屋で待っていてください」
「こんにちは。わかりました。初めての経験なので緊張してます」
「大丈夫、大丈夫。いつも通りでいいですよ」
僕は言われた通り5階の突き当たりの部屋に入った。中に入るとカメラマンが撮影の準備をしていた。
「こちらに座ってください」
僕は若いスタイリストにそう言われ、鏡の前に腰掛けた。
「ヘアメイクさせていただきますね」
僕は髪の毛は整えられ、化粧もされた。化粧など人生初の経験で少し恥ずかしかった。スタイリストは慣れた手つきで、一瞬にして僕の見た目を変えた。
これほど変わるものか、男性の化粧も意外とありなんやな
僕は化粧の威力に驚いた。当然、薄化粧でちらっと見ただけでは気付かないほどだが。
そうして撮影が始まった。様々な角度から様々な表情を撮られた。たった一枚のためにこれほど撮るのかと僕は驚いていた。
僕の緊張を少しでも取り除こうとカメラマンは気を使ってくれている。ジョークを言ったりして、まるで友達のように接してくれていた。
「はーい、お疲れ様でした。初めての撮影どうでした?」
「ありがとうございました。すごく緊張しました」
「最初は緊張して当然です。でも、すぐに慣れると思いますよ」
撮影が終わったので部屋を出た。部屋の前で偶然、山本社長に会った。
「おー、今日はおおきに。ええ写真撮れたか?」
「こんにちは。どうなんでしょう、、ガチガチに緊張してしまいましたので……」
「あっはっは。最初は皆そんなもんよ。気いつけて帰りや」
今日もちょんまげに袴姿の社長は、ただ笑いながらそう言い、横の部屋へ入っていった。
僕はエントランスを抜け外に出た。
「あっ」
ちょうど今、僕の横を芸能人が通り過ぎた。CM女王の工藤美琴だ。真面目系なルックスに抜群のプロポーションをお持ちの彼女は、好きな女性芸能人ランキング三年連続一位だ。
僕は目が合い軽く会釈をした。工藤さんも軽く会釈をしてくれた。
なんと美しいことか。またもや衝撃だった。僕はこのような方々と一緒に働くことに恐れを感じていた。
急遽、今日の大学帰りに事務所へ行くことになった。今朝、今川さんから電話がかかってきて、さっそくプロマイドを撮るらしい。僕は講義を受け終えると足早に大学を出た。
事務所に着くと、またもや美人なお姉様がいた。
こんにちは。今日はプロマイドですね。5階の突き当たりの部屋で待っていてください」
「こんにちは。わかりました。初めての経験なので緊張してます」
「大丈夫、大丈夫。いつも通りでいいですよ」
僕は言われた通り5階の突き当たりの部屋に入った。中に入るとカメラマンが撮影の準備をしていた。
「こちらに座ってください」
僕は若いスタイリストにそう言われ、鏡の前に腰掛けた。
「ヘアメイクさせていただきますね」
僕は髪の毛は整えられ、化粧もされた。化粧など人生初の経験で少し恥ずかしかった。スタイリストは慣れた手つきで、一瞬にして僕の見た目を変えた。
これほど変わるものか、男性の化粧も意外とありなんやな
僕は化粧の威力に驚いた。当然、薄化粧でちらっと見ただけでは気付かないほどだが。
そうして撮影が始まった。様々な角度から様々な表情を撮られた。たった一枚のためにこれほど撮るのかと僕は驚いていた。
僕の緊張を少しでも取り除こうとカメラマンは気を使ってくれている。ジョークを言ったりして、まるで友達のように接してくれていた。
「はーい、お疲れ様でした。初めての撮影どうでした?」
「ありがとうございました。すごく緊張しました」
「最初は緊張して当然です。でも、すぐに慣れると思いますよ」
撮影が終わったので部屋を出た。部屋の前で偶然、山本社長に会った。
「おー、今日はおおきに。ええ写真撮れたか?」
「こんにちは。どうなんでしょう、、ガチガチに緊張してしまいましたので……」
「あっはっは。最初は皆そんなもんよ。気いつけて帰りや」
今日もちょんまげに袴姿の社長は、ただ笑いながらそう言い、横の部屋へ入っていった。
僕はエントランスを抜け外に出た。
「あっ」
ちょうど今、僕の横を芸能人が通り過ぎた。CM女王の工藤美琴だ。真面目系なルックスに抜群のプロポーションをお持ちの彼女は、好きな女性芸能人ランキング三年連続一位だ。
僕は目が合い軽く会釈をした。工藤さんも軽く会釈をしてくれた。
なんと美しいことか。またもや衝撃だった。僕はこのような方々と一緒に働くことに恐れを感じていた。
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