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第41話 オムライス
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僕は地下鉄で、美保さんはJRで天王寺に来る予定だ。待ち合わせ場所は天王寺の象徴になりつつある、あべのハルカス。あべのハルカスは大阪市内の高台やマンションなら、どこからでも見える。僕は強風が吹く歩道橋を渡り、あべのハルカスの中に入った。中に入ると誰よりも大きな胸が目に入った。
「こんにちは、待ちましたか?」
「全然全然!今着いたところだよ」
「よかったです、映画館あっちですね」
僕達は映画館に向かった。女性が着るきつめのニットはずるい。目が釘付けにされてしまう。ただでさえ大きな胸がさらに強調され、今にもはち切れそうだ。美保さんは自分の胸を武器にできることを知っている。そうでないと、ピチピチニットなど着ないだろう。
あべのハルカスから映画館までは強風が吹く歩道橋を渡ればすぐだ。
「キャラメル味にしよう」
「わかりました」
キャラメルポップコーンを買い、席に着いた。
「楽しみだね、まさか映画行ってくれると思わなかった」
「楽しみです。何でなんですか?」
「この前断られたし、可愛い子と通学してたし……あの人は彼女なの?」
もう彼女じゃなく、セ○レです!
とは言えず
「たまたま予定あったんです。元カノですね、最近別れました」
「別れたんだ、どっちから振ったの?」
「僕からですね」
「そうなんだ、あんなに可愛い子振るなんてなかなかやね」
「そんなことないですよ……」
話している内に映画が始まった。その映画は最近、人気が急上昇しており評論家からの評価も非常に高い。僕は映画に釘付けになっていた。2時間があっという間に過ぎ、もうエンドロールが流れている。
「すごかったね」
「はい、まさかああなるとは……」
「ほんまにね。あの裏切りはショックやった」
「はい、信用してる人に裏切られた主人公かわいそうでした」
「また映画行きたいね」
多分美保さんは僕のことが好きだ。いくら鈍感な僕でもそれくらいわかる。
「ぜひ行きましょう!夜ご飯どうしましょう?」
「美味しいオムライス屋さん知ってるよ。オムライス好き?」
「めっちゃ好きです!昔、誕生日はオムライスでした」
「よかった。すごい好きなんだね」
夜ご飯はオムライスになった。そのオムライス屋さんはおしゃれで、デートにはぴったりだ。それにアルコールを提供していないこともあり、店内は学生カップルがほとんどだった。入店した際、ほとんどの男達が美保さんの胸を見た。水族館の時も感じた査定されている気分だ。容姿の総合評価はきっとまなみが勝つ。しかし、身体だけなら美保さんの勝ちだろう。
「オススメオムライスの並と特盛ください」
「かしこまりました」
当然、美保さんが並で僕は特盛だ。特盛を注文した僕に美保さんは微笑んだ。僕達は映画の感想や恋愛事情などを話ながらオムライスをたいらげだ。
「まだ時間ある?」
「あります」
「夜景見える所あるみたい。一緒に見に行こ?」
「ぜひぜひ!」
僕は美保さんに案内され、夜景を見ることができるビルに入った。エレベーター内は2人だけで、胸を触りたい衝動に駆られた。しかし、グッと堪え、重力に逆らって上に登っている感覚だけを感じるようにした。
「えっ、、」
驚きのあまり声が漏れてしまった。僕は突然、美保さんに手を握られたのだ。
最上階まではもう少し時間がかかる。
どうするべきなのか、どうされるべきなのか……
人生2人目の女に手を握られた僕は、胸のドキドキとともに脳内で必死に考えていた。
「こんにちは、待ちましたか?」
「全然全然!今着いたところだよ」
「よかったです、映画館あっちですね」
僕達は映画館に向かった。女性が着るきつめのニットはずるい。目が釘付けにされてしまう。ただでさえ大きな胸がさらに強調され、今にもはち切れそうだ。美保さんは自分の胸を武器にできることを知っている。そうでないと、ピチピチニットなど着ないだろう。
あべのハルカスから映画館までは強風が吹く歩道橋を渡ればすぐだ。
「キャラメル味にしよう」
「わかりました」
キャラメルポップコーンを買い、席に着いた。
「楽しみだね、まさか映画行ってくれると思わなかった」
「楽しみです。何でなんですか?」
「この前断られたし、可愛い子と通学してたし……あの人は彼女なの?」
もう彼女じゃなく、セ○レです!
とは言えず
「たまたま予定あったんです。元カノですね、最近別れました」
「別れたんだ、どっちから振ったの?」
「僕からですね」
「そうなんだ、あんなに可愛い子振るなんてなかなかやね」
「そんなことないですよ……」
話している内に映画が始まった。その映画は最近、人気が急上昇しており評論家からの評価も非常に高い。僕は映画に釘付けになっていた。2時間があっという間に過ぎ、もうエンドロールが流れている。
「すごかったね」
「はい、まさかああなるとは……」
「ほんまにね。あの裏切りはショックやった」
「はい、信用してる人に裏切られた主人公かわいそうでした」
「また映画行きたいね」
多分美保さんは僕のことが好きだ。いくら鈍感な僕でもそれくらいわかる。
「ぜひ行きましょう!夜ご飯どうしましょう?」
「美味しいオムライス屋さん知ってるよ。オムライス好き?」
「めっちゃ好きです!昔、誕生日はオムライスでした」
「よかった。すごい好きなんだね」
夜ご飯はオムライスになった。そのオムライス屋さんはおしゃれで、デートにはぴったりだ。それにアルコールを提供していないこともあり、店内は学生カップルがほとんどだった。入店した際、ほとんどの男達が美保さんの胸を見た。水族館の時も感じた査定されている気分だ。容姿の総合評価はきっとまなみが勝つ。しかし、身体だけなら美保さんの勝ちだろう。
「オススメオムライスの並と特盛ください」
「かしこまりました」
当然、美保さんが並で僕は特盛だ。特盛を注文した僕に美保さんは微笑んだ。僕達は映画の感想や恋愛事情などを話ながらオムライスをたいらげだ。
「まだ時間ある?」
「あります」
「夜景見える所あるみたい。一緒に見に行こ?」
「ぜひぜひ!」
僕は美保さんに案内され、夜景を見ることができるビルに入った。エレベーター内は2人だけで、胸を触りたい衝動に駆られた。しかし、グッと堪え、重力に逆らって上に登っている感覚だけを感じるようにした。
「えっ、、」
驚きのあまり声が漏れてしまった。僕は突然、美保さんに手を握られたのだ。
最上階まではもう少し時間がかかる。
どうするべきなのか、どうされるべきなのか……
人生2人目の女に手を握られた僕は、胸のドキドキとともに脳内で必死に考えていた。
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