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第31話 衝撃の発覚

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快楽部屋に入るなりまなみはキスをしてきた。それもディープキスだ。僕はディープキスをしながらまなみの胸に手を伸ばし赤子を触るように優しく撫でた。

まなみは演技だろうが声を漏らしていた。僕の触り方が気持ちいわけなどないが甘い声を漏らしていた。

「入れてほしいなあ」

「女の子の日やからあかんやろ?」

「そうだけど……入れてほしい」

なぜかまなみは執拗に入れてほしいと言ってくる。しかし僕は血まみれの中を突破して童貞を卒業するのは気が引けたので優しく断わった。

「また今度にしよう」

「うん」

「布団に血ついたりしたら大変やしな」

「うん」

「生理中はしたくないっていう女の子多いけど、まなみはそうじゃないん?」

雑誌で昔読んだ

「そうだけど、今日はしたい気分なの……」

「次会う時まで我慢して」

「そうだよね」

まなみの発したそうだよねは元気が無くしょんぼりしていた。まなみは入れられることを諦めると同時に僕の突起物を咥えてきた。

ほんまにあかんわ

再び突起物を咥えられた僕は快楽に支配されていた。まなみはもう僕の感じるポイントを見つけたのか気持ちい所だけを攻めてくる。また、僕の乳首をさすりながら咥えたり、乳首を舐めながら手でしごくなど数々のテクニックを披露してきたりもした。その度に心臓の鼓動は高まり、突起物はみるみると固くなった。

「乳首触られるの好きでしょ?」

「うん」

乳首がこれほど気持ちいとは

まなみはそう言うと僕の乳首を突起物とともにめちゃくちゃにした。

乳首を舐められながら手でしごかれ、僕は果てた。

僕の体から出た汁はまなみの手や腕、背中、お尻、そして僕のお腹、太ももにまで飛び散っていた。まなみは1つ1つティッシュで丁寧に拭き取り、最後に突起物は口で綺麗にしてくれた。

「1日で3回もいった人初めて……」

「そうなんや。だいたい何回なん?」

「1回か2回だと思う」

僕は正直、もう1回できそうだったがこれ以上すると身体に悪いと思いパンツを履いた。僕がパンツを履くのを見たまなみはズボンをはかしてくれた。

まなみはベットから起き上がり部屋の明かりをつけた。明かりが灯ると部屋の中が鮮明に移り、僕の汁が着いたティッシュが2枚ゴミ箱の横に落ちていた。僕はそれを拾いゴミ箱に捨てた。ゴミ箱付近からは明らかに僕の汁の匂いがしていた。

「イカ臭くなったらごめんな」

「好きな人のものだったら平気だよ」

「そっかあ。ありがとう……」

僕達は階段を降り玄関を出た。まなみは玄関先までお見送りしてくれて、きっと僕の姿が見えなくなるまで部屋に戻らなかっただろう。

僕は高級住宅街を清々しい気分で自転車を漕いでいた。今日『それ』を全てすることはできなかったが、十分満足だった。特にフェ○と乳首攻めには驚いた。少しの間1人でする時はきっと、フェ○と乳首攻めを想像しながら慰めるだろう。

家に着き玄関の扉を開けようとした時、財布をまなみの家に忘れたことに気がついた。僕は鍵を財布の中に入れており、財布がないということは鍵もない。

部屋には電気がついており、インターフォンを鳴らせば部屋に入れるのだがまなみの家に取りに行くことにした。

僕は帰ってきた道をそのままにまなみの家に向かった。昼間とは対照的に長い坂道をブレーキをあまり使わずに清々しい気分で下った。今日待ち合わせをしたスーパーまですぐに着いた。

こんな近かったんやなあ

僕はスーパーを通り過ぎ、高級住宅街に入った。1つめの角を曲がった時にきつめのスウェットを着ており、買い物袋を下げて歩いている女性を見つけた。後ろ姿から明らかにまなみだ。しかし、手を繋いでいる金髪男は誰だ?

まさか

7割の怒りと3割のなぜだという気持ちからか、気がつくと僕は後ろをつけていた。相変わらずまなみと金髪男は手を繋いでおり、側から見れば明らかにカップルだ。そして2人一緒にまなみの家に吸い込まれていった。

嘘だろ……

僕は胸の中でそう呟くとともにまなみにメールをしようとした。しかし、胸の中の僕が僕に問いかける。

とりあえず次会って『それ』をするまでは見なかったことにした方がいいんじゃないか?

今見たことすべてを話すとおそらく『それ』をできないぞ

今日よりも絶対気持ちいから、我慢しろ、我慢しろ

僕はとりあえず見なかったことにして、平静を装いメールを送った。

「まなみの家に財布忘れたんやけど、今から取りに行ってもいい?」

予想外なことにメールの返信はすぐにきた。

「ごめんね。やっぱりおじいちゃんの家に行くことになってもう家にいないんだ。
家には入れるの?」

「そうなんや。家族おるし全然入れるから気にしないで」

家に男と居るくせに

「よかった。それなら月曜日学校に持って行くね」

「ごめんな。ありがとう」

僕はリビングではなく、快楽部屋の電気が付いたのに気づいた。それはというとまなみの部屋は道路側に面しており、部屋の明かりが付くとすぐにわかるからだ。そしてすぐに部屋の電気が消え、まなみの家には誰も居ないような雰囲気を出していた。

『それ』が始まったか……

僕は目に涙を浮かべながら自転車を漕いでいた。さっきの清々しい気持ちだった自分はもう死んだようだった。スーパーの看板が放つ24時間営業の明かりが気持ち暗く見え、あの長い坂道は僕に試練を与えているようだった。僕は自転車を降りて長い坂道を上っていた。

そして家に着きインターフォンを鳴らすと父が鍵を開けてくれた。

「お帰り」

「ただいま」

母でなくてよかった

母は寝るのが早くすでにベッドに入っていた。もし母と会っていたら僕の今日あった出来事を察するだろう。

僕は手を洗うために洗面所に行き、鏡を見た。家を出る前はどんな顔になってるか楽しみだったが、今やそんなことはどうでもいい。

好きでもないはずの女にただ、ショックを受けて涙を流していた。しかし今日の出来事でまなみに対する罪悪感は消え、『それ』のための女として扱うことに抵抗感が薄れた気がする。気持ちは楽になった。

これでよかったのだ

まなみの身体を利用するだけ利用したる

僕は健太に買ってもらったゴムを鞄から取り出し、勉強机の鍵付き棚に入れロックをした。0.03の文字が光っている箱は家族に見られるわけにはいかず鍵付き棚にしまうのが最適解だろう。今日使うことはなかったが、次回必ず使うゴムになぜだか愛着心が湧いて頼むぞと心の中でお願いした。



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