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第一章 『謎の美少女』

鈍感と決断

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 廊下に出ると、小熊さんの笑みに悪役感が増した。
 よって今、彼女の口から放たれるのはきっと悪い話だろう。
「用っていうのはね、神田さんの事なんだけど……」
(だろうな)
 愛ちゃんに聞かれるのを嫌がっていたし、考えなくても予想がつく。
 だが、その詳細が全くもって分からない。
「多田くんってさ、神田さんに好かれてるんでしょ? つまり君なら、いくらでもあの子からお金をせびれる!」
「は?」
 中々に下衆な事を言うな彼女は。
 だが、確かにそれならあの笑みにも納得がいく。
「も、勿論、全て私が貰うってことはないから安心して! 分け前は3:7でも良いからっ。ね、ね?」
「いや、無理だよ」
「え……?」
 俺の一言だけで、小熊さんは落胆しきった表情になった。彼女にとっては俺だけが、最後の砦だったのだろう。
「すごい親しげに見えるだろうけど、俺と愛ちゃんは昨日初めて会ったんだ。だからいきなりそんなお願いは……聞けない。それに、どちらにせよ俺は愛ちゃんからお金をむしり取るような事したくないよ」
「え。中学からの友達なんじゃないんだ」
 そう思う程に、仲良さそうに見えたのか。何だか嬉しいな。
「うん、違う。じゃあもう用はないよね? ……君の事情を何も知らないからアレだけど、さすがにお金持ちの周りの人物に金を貰えって頼むのは良くないと思うから、少し、改めた方がいいんじゃない?」
 上から目線のアドバイスのようになってしまったが、それも仕方あるまい。小熊さんの生い立ちなんてまるで分からないけれど、改めるべき点ではあると思うから。
 この世の終わりだ……。とでも言いたげな顔をする彼女を廊下に取り残し、俺は教室へ戻った。
 扉の近くで待機していた愛ちゃんが駆け寄る。
「晃狩さん! 大丈夫ですか!? 何もされていませんね?」
 すぐさま俺の体の隅々を眺め、点検(?)をし始める。
「呼び出し」というほんの些細な事だというのに大袈裟に慌てふためく姿はただ真っ直ぐで、彼女が輝いているようにすら見えた。
「だ、大丈夫だよ。心配し過ぎだって」
「しかし、小熊さんの醸し出していた雰囲気……。すごく嫌な予感がしたんです」
「本当に大丈夫だって。それより、愛ちゃんの方が心配だよ」
 俺達が教室を出る直前、彼女はひどく苛立った様子で俯いていた。今はもうそんな様子はないけれど、多少どころか溢れんばかりの不安に駆られているようだ。
「え? どうしてでしょう?」
「さっきは下を向いたままで、何にも言わなかったから。……でもあの時どうしたの? 怒ってたみたいだけど」
 すると、みるみる愛ちゃんの頬が紅潮しだす。何を恥じらっているのだろう。
「いえ、その……小熊さんが、二人でお話をしたいと仰っていたので」
「?」
 俺が全く理解できずに首を傾げると、更に愛ちゃんの顔が紅くなっていく。
(え。どうしたんだろう)
「も、もう! 分からないなら良いです~!!」
 何かに耐えきれなくなった愛ちゃん。叫びながら自分の席へと歩いていく。
 すると背後から、ポツリとこんな声が聞こえた。
「お前、鈍感なのかよ……」
「うわっ。香山!?」
 俺に見下したような視線を送る香山は、やれやれとため息をついている。
「てか、俺のどこが鈍感なんだよ」
「いやまあ、別に良いとは思うけどな」
 会話が成立していない。あくまでも、どういった点が鈍感なのかは教えないつもりか。
「本当に、何なの?」
「別に。ちょっと会話が聞こえてきたから言っただけだ。じゃあな」
 香山はテクテクと歩いて、その場から立ち去っていった。『鈍感だ』と言われた理由を知りたかった気持ちはあるものの、追いかけてまで訊くのは面倒だと思い俺はおとなしく席についた。
(?)

     ○ ○ ○

 その日の学校は終わり、俺は自室でベッドに寝転んで考え事をしていた。
(鈍感って言われたの、よく考えたら初めてだな……)
 愛ちゃんからの告白を断る時にも言ったことだが、俺には好きな人がいる。名は、『市原愛花まなか』。
 かつて俺は彼女に「肉食」だの「ガツガツしている」だのと言われていたため、鈍感とは新鮮すぎる言葉。なんだかむず痒い。
(けどあの頃は(ってか今も)、アイツ以外は目に入らなかったからな~)
 香山ばかりモテていると思い込んでいたが……、俺が愛花以外を見ていれば、俺のことを好きな人に気付くことができて、付き合えたかもしれない!
(こんなもしも話なんて、するだけ無駄か……。なんにも得しないし)
 だけど、俺は一体どんな人間なのだろう。
 愛花から見れば「肉食でガツガツしている」けれども、愛ちゃんや香山から見れば「鈍感」。
 どちらが本当の俺なんだろうか?
(う~む。客観的な意見が欲しいな)
 俺のことを一番的確に分析してくれる女なら、幸い身内にいる。

「なあなあ、俺ってどんな人間だと思う?」
「はぁ?」
 我が姉・多田友子ゆうこ
 人間観察と、占いが大好き。けれど趣味に反して、将来の夢はキャビンアテンダントらしい。
 そんな姉は、俺にいつも突き放したような、完全に他所よそから見ているような……そんな発言をしてくる。
 これぞまさしく、客観的な意見だろう。少なくとも、俺はそう思う。
「香山に鈍感だって言われたんだけど、イマイチ実感が無くてさ」
「ふ~ん。そういう事。状況を詳しく知らないけど、どうせ昨日来たっていう女の子と絡んでんでしょ?」
「えっ!? 何故それを!」
 流れるように自然に、愛ちゃんのことを口にした。というか母さん、姉貴にペラペラと人のことを喋るなよ……。
「「その子が晃狩のこと好きみたい」ってお母さんが言ってたから。それに、数馬君(←香山)がそう言うって事は絶対真実でしょ」
「姉貴はアイツ香山を信じすぎなだけじゃあ……」
 そう、姉貴は基本的に香山が大好き。恋愛的な意味ではない。美形なら、男女を問わず平等に愛を注ぐ事ができるのだ。
「いや? 総合的に考えたら、私よりも数馬君の方がアンタを見てると思うよ? お陰で面倒ばかり掛けさせちゃって。申し訳ないったらありゃしない」
「それでもさ……。つか、アイツ結構腹黒いからね? 姉貴の前では良い子を演じてるけど」
「顔が可愛いから気にしないけど」
 俺の反論を真顔で受け流す。
 姉は典型的な、人を『容姿』で決めるタイプの人間。更に、それが原因で変な男と付き合っていた経験まであるのだ。
「いつか後悔するよ、その考え方……。てか普通もうしてるわ」
 一度失敗してもやり方を改めないのが友子流。
 それで気付いた頃には、もう何も残っていないかもしれないのに。
 正直言って、俺は姉貴が心配でたまらない。妙な道にだけは進まないでほしいのだが……。
「前の事ばっかり考えてるのって女々しくない? 私は男じゃないけど、凛々しく勇ましく、次を考えて生きていく方が得だと思う」
 姉貴の輝き切った瞳からは、自らの未来への期待が感じ取れる。
 他人のことはしっかり見られるのに、自分のこととなるとてんで駄目。
「そ、そう。……それで、俺ってどんな人間だと思う?」
 本題がすっかり置き去りになってしまっていた。駄目だなぁ。姉の将来の事を考えると、不安で不安で仕方なくなる。俺はシスコンなのだろうか?
「そうだねぇ。……まあアレでしょう。大本命・愛花ちゃんが相手となると周りが見えなくなってつい暴走しちゃう訳よ。けど、愛ちゃん……だっけ? その新たな女の子の介入によって、体験した事の無いような経験ややり取りをした。とどのつまりは、愛ちゃん……さんには失礼かもだけど単に晃狩がその子を異性として見ていないからじゃないかな」
「おぉ、長々とありがとう」
「いや、別に」
 姉貴は「大した事無いよ」と言わんばかりの笑みを浮かべたのち、すぐに悩んでいるかのような表情に変わった。
「でもさ、」
「何?」
「ハッキリ言って、もう愛花ちゃんのことは諦めて、折角好きになってくれてる愛ちゃんさんと恋をした方が良いと思う。実際、もう何度も振られてるんだし」
 弟を思っての、優しいアドバイス。なのだろう。
 だが……。学校が変わったくらいで、簡単に諦めて良いものだろうか? そもそも姉貴自身俺の注意を聞いていない訳だから、俺が従う道理は無いではないか。
「確かに振られたよ。何回も何回も。けど……それでも思い続けるのは、そんなに悪い事か?」
「自分を愛してくれている人と一緒に居た方が良いんじゃない? って言っただけで、別に責めたんじゃないよ。ただ、私は晃狩が幸せになる道を……」
 言いたい事は痛いほど伝わってくる。姉貴が俺の為を思って言ってくれているというのも。
「愛花を好きでいる事が俺にとっての幸せなんだ。四十八時間前は存在も知らなかった愛ちゃんをそういう目では、とても見れない」
 やれやれと、姉貴がため息をつく。
「そういう頑固な所、私に似てるね。……まあ別に晃狩が良いならいいんだけどさ」

     ○ ○ ○

「おはようございますっ」
 愛ちゃんが元気よく挨拶してくる。
「おはよう」
 そんな彼女を、俺はじっと見つめた。
(……)
「な、何か顔に付いていますか?」
 不安そうな表情を浮かべた愛ちゃんはポケットから小さな鏡を取り出して、自分の顔を確認した。
「つ、付いてないですよ、ね?」
「うん。付いてないよ」
「なら何かおかしな点が? ハッ……もしかして、私に魅入ってしまったのですか?」
 愛ちゃんが目を輝かせるけれども、さすがにそれはない。
「いや、違うよ。ちょっとぼーっとしてただけだから。早く行こう」
 俺は愛ちゃんの前を歩いていく。
「ちょっと! 私の家の車ですよ!?」
 それを彼女は必死になって追いかけていた。そこまで頑張る距離ではないが。
(昨日の話もあったから、改めて愛ちゃんの顔を見つめてみたけど……)
 勿論、正真正銘の美少女であることには変わりない。それに多くの場合、顔は恋愛的観点においてプラス評価,マイナス評価のどちらかになるかと言ったら無論プラスの方だろう。
 しかし、何というか、この娘はそういう目では見れない。
(う~ん。やっぱり、愛花が好きだからか……?)

 俺にとって、恋愛とは学校生活で最も重大なモノである。
 けれど今はそれどころではなかったのを、すっかり忘れていた。
「神田さん、多田くん。おはよ」
 昨日、あんなにも絶望に染まっていた人間だとは思えない笑顔。
 百パーセント、小熊さんは何か企んでいるだろう。  
 隣の愛ちゃんはしかめっ面で無視を決め込む。
「話は昨日終わったよね。何の用なの?」
 俺もついつい、対応が冷たくなってしまう。けれどさすがに、仕方の無いこと……だよな!?
「私ね、馬鹿だった。本当は、とっても簡単な事だったんだって気付いたんだよ」
 小熊さんは一歩一歩、踏みしめて愛ちゃんへ近付く。
 それに合わせて、冷や汗をかいた愛ちゃんが後退る。
「な、何なのですか」
「お願いです、神田さん。どうか私を──雇ってください」
「……。はぁ?」
 それが、小熊さんの導き出した結論……?
「ほらっ。私なら同じ学校に通ってるし……、身の回りのお世話が、しやすいかと」
 彼女は自らの魅力をアピールするための発言をしたつもりだったのだろうが、愛ちゃんは顔をしかめた。
「自分の事くらい、自分で出来ます。私のことを赤子と勘違いでもしているのですか?」
「いやいやっ。全然そんな事無いって!! ただそうすれば、学校にいる間も金が稼……じゃなくて、働けるし!」
「う~ん……」
 愛ちゃんならキッパリと「駄目です」と答えると思っていたが、意外にも悩む様子を見せた。
「愛ちゃんは、何をそんなに悩んでるの?」
 しつこく声を掛けられて嫌っていたのであれば一言、「NO」と答えれば良い筈。
(それなのに、何で?)
「……実は私、小熊さんの事を調べさせていただいたんです。妙な態度が気になったので。それで、彼女の生い立ちをあらかた知りました。なので簡単に断れないんです」
「へぇ……」
 きっと、小熊さんは本当に貧乏で、それ以外にも何か不幸な事が連続して起こるなりしていたのだろう。
 友達になって金の提供をするのではなく、給料として働きに見合った分のみ与える。その方法ならば小熊さんが一方的に得をする訳ではないのだから……という思考が、断りたい精神に勝っているのかもしれない。
「お願いしますっ。神田さん……」
 以前の友達申請時よりも遥かに、小熊さんからは真剣さが伺えた。前は少しふざけていたのだろうか?
 対する愛ちゃんは覚悟を決めた様子でこう呟いた。
「──分かりました。アナタを我が家の使用人として、迎え入れましょう。その分、しっかりと働いて下さいね」
「……! あ、ありがとうございます!」
 小熊さんの瞳に、じんわりと涙が浮かぶ。
 ふと、こんな声が聞こえてきた。
「いいな~あの子。小熊……だっけ? 神田さんの家で働けるなんて」
「本当だよね~。アタシも頼めばいけたりしないかな~」
「駄目駄目。小熊さんは貧乏だから採用されたの。私達、割と裕福なんだから」
「まあ、そうなるかぁ」
 彼女達だけではない。他の生徒らも、そんな話をしながらジリジリと愛ちゃんに近付いていく。
「ねぇ神田さん。僕もさ、比較的貧しい家庭なんだよね。しっかり働くよ。だから、僕も雇ってくれないかな?」
 真っ先に声を掛けたのは眼鏡をかけた男子生徒。顔をニヤつかせながら、目を泳がせて話をする。
 愛ちゃんは冷めた笑顔で「何故です?」と問いかけた。
「小熊さんと同じさ。今もかろうじて生きているけれど、それだけでかなりギリギリ。お金が無いんだよ」
「そうですか。けれど昨日、その万年筆を周りに自慢なさっていましたよね?」
 表情を一切変化させずに、愛ちゃんは彼の手元を指す。
「!?」
 眼鏡の男子生徒を鳩が豆鉄砲を食ったような顔をし、ペンを握る手に力を込めた。
「これは、その……。安物だよ、安物」
「安物なのに自慢を……。へぇ」
 愛ちゃんは口に手を当て、男子生徒を憐れむように見つめる。
「お父様から授かった大切な万年筆を『安物』と称してまで、私に雇われたいですか? お金が欲しいのですか?」
「聞いていたんだね。あの……父さんは偉大だけど、いや、偉大だからこそ厳しくてさ。だから自由に買い物なんて出来なかった。服やら文具やら何やら、全て父さんが選んだもの。自分で稼いだ金なら、自由に使えると思って……」
 彼は悲しげに俯いてみせた。けれど愛ちゃんはそれに反比例するように、怒りをあらわにする。
「そんなもの、アナタの我儘です。私だって、自由に買い物なんて出来ません。それに、アナタに限らず──自分だけが苦しんでいると勘違いをした人が多過ぎです。このクラスは」
 その言葉に教室が瞬く間に静寂に包まれる。雇われよう雇われようと愛ちゃんへ寄ろうとした輩が、ギクリと言わんばかりの顔をして冷や汗を流す。
「使用人だって、多ければ良いという訳ではないのです。神田家は量より質を重視します。ですから、明らかに仕事を適当に済ませそうな皆さんは雇う価値もありませんね」
 愛ちゃんは不敵な笑みを浮かべた。クラス全員の怒りを買いそうな台詞だったが、それに文句を言う人間は一人も居ない。
「……」
「ようやく静まりましたね。小熊さん、今日はアナタも一緒に車に乗って帰りましょうね」
「承知致しました」
 早くも使用人面の小熊さん。元はツインテールだった髪をポニーテールにしたからか、爽やかな印象を受ける。
(まあ、終わり良ければいいのかな……)
 それにしても、昨日まではひどく嫌っていたのに、今日は共に下校だなんて……人間はわからないな。

     ● ● ●

 一週間も経てば、もうそれが当たり前の日常に変わる。
「おはようございます。晃狩さん」
「おはようございます。多田様」
 愛ちゃんと小熊さんは常に一緒に居るように。更に、彼女は愛ちゃんを傍でしっかりと守れるように様々な技を学んだらしい。こんな短期間で会得できたとは到底思えないが。
「お、おはよう」
「多田様っ。足元に蟻が」
「え? おわっ!」
 蟻の行列を踏むところだった。危ない危ない。
「さて。では参りましょう」
 小熊さんが丁寧に車のドアを開く。
「うん。……まだちょっと慣れないかな」
「フフッ。私もです」
「お前ら三人だけじゃないんだぞ。ゴタゴタ言ってないで早く乗ってくれ。委員会に遅刻するだろ」
 自分の車でもないのに急かしてくる香山。
 早いことに、5月下旬頃には体育祭が始まる。体育委員の香山は今から大忙しなのだ。
「体育委員会の開始は早いですからね……。明日からは、香山様だけ別のお車をご用意致します」
「おぉ! 気が利くな、ありがとう。よろしく頼む」
「勿論」
 小熊さんはにこやかに笑った。
「ええ。閉めて下さい。……って凛々さん! アナタまだ勤め始めて一週間なんですから、勝手に決めちゃ……」
 運転手と会話していた愛ちゃんがすかさず突っ込む。
 愛ちゃんが運転手に確認すると、彼は笑顔で「もう一台くらいなら、すぐ用意できますよ」と答えたためこの話は落ち着いた。
「それにしても……。頑張ってるね、小熊さん」
「ええ。思っていた以上の働きをしてくれているので、父も喜んでおりますよ」
 俺達のそんな会話が聞こえたのか、前の座席に座る小熊さんは薄っすらと頬を赤らめた。
「あ! もうこんな時間だ! もう少し速くできないか? 運転手さん」
 腕時計を確認して香山は慌てふためく。
「高校生を四人も乗せているので……。さすがにこれ以上は無理です。近道しますか?」
「頼む」
「かしこまりました」
 そして車は道を変え、学校へと向かっていくのだった。

「……」
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