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互いを見つめる二人
12.欠点①
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「ハアッ!ハアッ!」
何かから逃げるように走る少女。
その背後には──
「トロいんだよ!もっとキビキビ走りなっ!ったく!クソが!」
自転車に乗った数名の女子が。
「ごめんなさい……。ごめんなさい……!」
「謝ってねぇで走りな!」
「はい!……」
◆ ◆ ◆
「今日から俺がお前達の体育を教える!」
唐突に現れた、筋肉質の男。
「え?渡辺先生(以前の先生)はどうしたんですか?」
一人の女子が、男に問い掛ける。
「交通事故にあって、足を骨折してしまったんだ。治るまでの間の体育は、この俺──小宮誠一郎が担当する!」
キラリと笑みを浮かべる小宮。
「手始めに、校庭五周!さぁ、早く!」
いきなり叫ぶ小宮に、生徒達は戸惑いながら
「は、はい!」
と返事し、一斉に走り出した。
「ハァ……ハァ……」
まだ一周目なのにも関わらず、息を切らし、他の生徒から遅れている女子生徒がいた。
地川沙愛蘭だ。
純華まで遅れるのは悪いからと、「一緒に走ろう」という彼女の誘いを断った結果、完全に孤立した。
「おぉい!そこの……地川!お前一人だけ遅れてるぞぉ!死ぬ気で走れぇ!」
小宮が怒鳴った瞬間、沙愛蘭の体がゾクリと震えた。
「ハァ……、は…い…」
返事と共に、ペースも上がる。
(どうしようどうしようどうしよう!……走らないと……走らないと……!)
必死に自分を追い込む沙愛蘭。
確実にペースは速くなっている。というより、異常な速度の上がり方だ。
まるで、勢いをつけないと殺すと脅されているかのように。
だが、小宮はそんな事など頭の片隅にも無く、ペースを上げた沙愛蘭を見ながら、満足そうに頷いていた。
「……沙愛蘭、大丈夫かい?無理して速くしなくてもいいんだよ?」
沙愛蘭の様子を心配した純華が、一周差をつけて彼女に話し掛ける。
「だい……ハァ、だいじょ……ハァ、ハァ……。ぶ……だよ……。ハァ、走らな……いと……」
「そこぉ!私語は禁止だぁ!」
「!!す、すいませ~ん」
小宮に指摘され、純華はそそくさと先を走っていった。
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ!」
沙愛蘭の体力は、限界に近い状態だった。
しかし、これでまだ二周目だ。
このペースを保ったままでは、五周走りきる事など不可能である。
沙愛蘭自身も、そのことを理解していた。
だが、ペースを落とせば……。
そんな考えが頭をよぎり、結局ペースを上げたまま。
「おい!地川!ペースが落ちてきてるぞ!」
小宮の怒鳴り声。
(え!?……これで体力の限界なのに……。これ以上上げられない…!)
沙愛蘭が戸惑っていると、
「返事ぃ!」
と再び小宮が怒鳴る。
「……はいぃ」
しかし、ペースは上がらない。
上げ過ぎた反動か、地面を踏みつける度に遅くなっていく。
とうとう純華とは二周差が開いた。
「本当にヤバくないかい?このままじゃ、アンタぶっ倒れるよ!」
「ハァ、ハァ……。だいじょ……ハァ、ハァ、。ぶだから……ハァ、あまみ……やさんが、ハァ……。怒られちゃうよ……」
「沙愛蘭!」
目の前で苦しむ沙愛蘭を見て、自分は何も出来ないのだと、無力さを噛み締めて叫んだ純華。
「五月蝿いぞ雨宮ぁ!他人に構うな!」
「!っ……はい……」
再び走り出した純華。
「それに地川もだ!周りを見てみろ!お前のように手を抜いた奴なんて一人も居ないだろう!」
そんな事を述べる小宮だが、沙愛蘭には周りを見る程の余裕すら無かった。
そろそろ、限界がくる。
一瞬、体がふわりと浮いたかと思うと、沙愛蘭はその場に倒れてしまった。
「なに倒れてんだ!ノロマが!」
小宮は心配すらせず、彼女が倒れてもなお怒鳴り続ける。
「……沙愛蘭!」
ちょうど五周を走り終えた純華が沙愛蘭の元へ駆け、体を担ぎながら小宮に近付いた。
「勝手な行動をするんじゃない!雨宮!集団が乱れるだろう!」
「集団を乱してるのは先生の方でしょう?沙愛蘭だけじゃなく、今にも倒れそうな人は大勢いる!」
純華は自分の後ろで走っているクラスメート達を指差した。
うめき声に近いものを上げながらも、無理して走っている生徒達。
「それが俺のやり方なんだ!いずれコイツらだって慣れる!」
「慣れるまで何度も倒れさせる気ですか?冗談じゃない。体罰もいいとこですよ!」
純華は小宮に対して怯まず、堂々と話していた。
「今まで俺はこうしてきたんだ!体育の『た』の字も知らないような奴が、俺の教育を語るな!」
「そんなのはおかし──」
キーンコーンカーン。
「鐘が鳴ったから授業は終わりだ!解散!」
そう言うと、小宮はすぐさま走ってその場を去ってしまった。
「あ……ちょっと!……チッ」
純華はもうひと押しすればイケたかもしれないと思いながらも、沙愛蘭を担いでいるのも考えて彼を追いかけるのをやめた。
◆ ◆ ◆
「何なんだいあの男!」
純華が机をバンッと叩く。
「小宮先生の事?」
すっかり体力を取り戻した沙愛蘭が質問した。
「先生なんて呼ばなくていいんだよあんなの。おかしいだろう!どう考えても!」
純華の叫びが聞こえたのか、その他のクラスメート達も
「本当だよな!アイツは鬼だ!」
だの、
「マジで私倒れるかと思った!」
などと同意する。
「まあ確かに……。あの先生は……嫌だな」
沙愛蘭は辛そうに俯いた。
「だろうよ。アンタなんて完全に目ぇ付けられちゃってさ」
「トロいって……トロいって……」
沙愛蘭はプルプル震えながら、瞳に涙を浮かべていた。
「速く走れって言われて……無理やり走らされて……だけど……速く走らないと……うぅっ!」
様々な感情が込み上げ、とうとう涙を流した沙愛蘭に純華は何も言わず、静かに彼女の背中をさすっていた。
「あの男……本当に許せないね。どうにかしないと」
しばらく泣き続けた沙愛蘭は大分落ち着いてきた。
「……どうしようもないよ……。私達はただ、従うしかないんだよ……。それが義務だから」
全てを悟ったような、希望の無い瞳。
それを見て、純華はとても悲しくなった。
「あんなのはおかしい!まだ今日は最初だから手加減してたかもしれないけど、回を増すごとに酷くなっていくに違いないよ!」
純華は沙愛蘭が心配でたまらないのだ。
『期待』という言葉を知らないような、暗い表情の沙愛蘭。
現役女子高生がするような表情ではないことくらい、純華にだって分かる。
「酷くなっても、きっと大丈夫。慣れるよ。私結構周りに合わせるの得意だし」
さっきの走りが全然周りと合っていなかっただろう!
と大声で叫びたい純華だが、彼女を傷付けると思いやめた。
「どんなに喚いたって無駄なんだよ。大人しく従っておけば、それ以上は苦しまなくて済むし」
やめてくれ、やめてくれ。
そんな事を、言わないでくれ。
憤りとも、悲しみともつかぬ感情が、純華を支配していた。
「おかしい事はおかしいと言える勇気だって大切だ!」
沙愛蘭の両手を包み込み、彼女の顔をじっと見つめて叫ぶ純華。
沙愛蘭は一瞬目を見開いたが、すぐに仏頂面をした。
「雨宮さんは出来るかもしれないけど、私にそんな事が出来る訳無いでしょ」
背筋が凍りそうになる程冷たく、それでいて心のこもった言葉だった。
純華はひどく衝撃を受けた。
沙愛蘭にこれ程冷たくされた事は今まで無かったのだ。
(沙愛蘭、精神的にすごい追い詰められてる……)
だが純華には、判らなかった。
沙愛蘭がここまで追い詰められている理由が。
「時には全て諦めて、自分の運命を受け入れる事だって大切だよ。……私の今までの人生は、そんな感じだったから」
少し口を緩めて、呟く沙愛蘭。
──どうして。
どうして彼女は、こんな事を言うような人生を歩んでしまったのだろう。
純華は彼女の運命を恨んだ。
(アタイ……やっぱりアンタのために言うよ!)
何かから逃げるように走る少女。
その背後には──
「トロいんだよ!もっとキビキビ走りなっ!ったく!クソが!」
自転車に乗った数名の女子が。
「ごめんなさい……。ごめんなさい……!」
「謝ってねぇで走りな!」
「はい!……」
◆ ◆ ◆
「今日から俺がお前達の体育を教える!」
唐突に現れた、筋肉質の男。
「え?渡辺先生(以前の先生)はどうしたんですか?」
一人の女子が、男に問い掛ける。
「交通事故にあって、足を骨折してしまったんだ。治るまでの間の体育は、この俺──小宮誠一郎が担当する!」
キラリと笑みを浮かべる小宮。
「手始めに、校庭五周!さぁ、早く!」
いきなり叫ぶ小宮に、生徒達は戸惑いながら
「は、はい!」
と返事し、一斉に走り出した。
「ハァ……ハァ……」
まだ一周目なのにも関わらず、息を切らし、他の生徒から遅れている女子生徒がいた。
地川沙愛蘭だ。
純華まで遅れるのは悪いからと、「一緒に走ろう」という彼女の誘いを断った結果、完全に孤立した。
「おぉい!そこの……地川!お前一人だけ遅れてるぞぉ!死ぬ気で走れぇ!」
小宮が怒鳴った瞬間、沙愛蘭の体がゾクリと震えた。
「ハァ……、は…い…」
返事と共に、ペースも上がる。
(どうしようどうしようどうしよう!……走らないと……走らないと……!)
必死に自分を追い込む沙愛蘭。
確実にペースは速くなっている。というより、異常な速度の上がり方だ。
まるで、勢いをつけないと殺すと脅されているかのように。
だが、小宮はそんな事など頭の片隅にも無く、ペースを上げた沙愛蘭を見ながら、満足そうに頷いていた。
「……沙愛蘭、大丈夫かい?無理して速くしなくてもいいんだよ?」
沙愛蘭の様子を心配した純華が、一周差をつけて彼女に話し掛ける。
「だい……ハァ、だいじょ……ハァ、ハァ……。ぶ……だよ……。ハァ、走らな……いと……」
「そこぉ!私語は禁止だぁ!」
「!!す、すいませ~ん」
小宮に指摘され、純華はそそくさと先を走っていった。
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ!」
沙愛蘭の体力は、限界に近い状態だった。
しかし、これでまだ二周目だ。
このペースを保ったままでは、五周走りきる事など不可能である。
沙愛蘭自身も、そのことを理解していた。
だが、ペースを落とせば……。
そんな考えが頭をよぎり、結局ペースを上げたまま。
「おい!地川!ペースが落ちてきてるぞ!」
小宮の怒鳴り声。
(え!?……これで体力の限界なのに……。これ以上上げられない…!)
沙愛蘭が戸惑っていると、
「返事ぃ!」
と再び小宮が怒鳴る。
「……はいぃ」
しかし、ペースは上がらない。
上げ過ぎた反動か、地面を踏みつける度に遅くなっていく。
とうとう純華とは二周差が開いた。
「本当にヤバくないかい?このままじゃ、アンタぶっ倒れるよ!」
「ハァ、ハァ……。だいじょ……ハァ、ハァ、。ぶだから……ハァ、あまみ……やさんが、ハァ……。怒られちゃうよ……」
「沙愛蘭!」
目の前で苦しむ沙愛蘭を見て、自分は何も出来ないのだと、無力さを噛み締めて叫んだ純華。
「五月蝿いぞ雨宮ぁ!他人に構うな!」
「!っ……はい……」
再び走り出した純華。
「それに地川もだ!周りを見てみろ!お前のように手を抜いた奴なんて一人も居ないだろう!」
そんな事を述べる小宮だが、沙愛蘭には周りを見る程の余裕すら無かった。
そろそろ、限界がくる。
一瞬、体がふわりと浮いたかと思うと、沙愛蘭はその場に倒れてしまった。
「なに倒れてんだ!ノロマが!」
小宮は心配すらせず、彼女が倒れてもなお怒鳴り続ける。
「……沙愛蘭!」
ちょうど五周を走り終えた純華が沙愛蘭の元へ駆け、体を担ぎながら小宮に近付いた。
「勝手な行動をするんじゃない!雨宮!集団が乱れるだろう!」
「集団を乱してるのは先生の方でしょう?沙愛蘭だけじゃなく、今にも倒れそうな人は大勢いる!」
純華は自分の後ろで走っているクラスメート達を指差した。
うめき声に近いものを上げながらも、無理して走っている生徒達。
「それが俺のやり方なんだ!いずれコイツらだって慣れる!」
「慣れるまで何度も倒れさせる気ですか?冗談じゃない。体罰もいいとこですよ!」
純華は小宮に対して怯まず、堂々と話していた。
「今まで俺はこうしてきたんだ!体育の『た』の字も知らないような奴が、俺の教育を語るな!」
「そんなのはおかし──」
キーンコーンカーン。
「鐘が鳴ったから授業は終わりだ!解散!」
そう言うと、小宮はすぐさま走ってその場を去ってしまった。
「あ……ちょっと!……チッ」
純華はもうひと押しすればイケたかもしれないと思いながらも、沙愛蘭を担いでいるのも考えて彼を追いかけるのをやめた。
◆ ◆ ◆
「何なんだいあの男!」
純華が机をバンッと叩く。
「小宮先生の事?」
すっかり体力を取り戻した沙愛蘭が質問した。
「先生なんて呼ばなくていいんだよあんなの。おかしいだろう!どう考えても!」
純華の叫びが聞こえたのか、その他のクラスメート達も
「本当だよな!アイツは鬼だ!」
だの、
「マジで私倒れるかと思った!」
などと同意する。
「まあ確かに……。あの先生は……嫌だな」
沙愛蘭は辛そうに俯いた。
「だろうよ。アンタなんて完全に目ぇ付けられちゃってさ」
「トロいって……トロいって……」
沙愛蘭はプルプル震えながら、瞳に涙を浮かべていた。
「速く走れって言われて……無理やり走らされて……だけど……速く走らないと……うぅっ!」
様々な感情が込み上げ、とうとう涙を流した沙愛蘭に純華は何も言わず、静かに彼女の背中をさすっていた。
「あの男……本当に許せないね。どうにかしないと」
しばらく泣き続けた沙愛蘭は大分落ち着いてきた。
「……どうしようもないよ……。私達はただ、従うしかないんだよ……。それが義務だから」
全てを悟ったような、希望の無い瞳。
それを見て、純華はとても悲しくなった。
「あんなのはおかしい!まだ今日は最初だから手加減してたかもしれないけど、回を増すごとに酷くなっていくに違いないよ!」
純華は沙愛蘭が心配でたまらないのだ。
『期待』という言葉を知らないような、暗い表情の沙愛蘭。
現役女子高生がするような表情ではないことくらい、純華にだって分かる。
「酷くなっても、きっと大丈夫。慣れるよ。私結構周りに合わせるの得意だし」
さっきの走りが全然周りと合っていなかっただろう!
と大声で叫びたい純華だが、彼女を傷付けると思いやめた。
「どんなに喚いたって無駄なんだよ。大人しく従っておけば、それ以上は苦しまなくて済むし」
やめてくれ、やめてくれ。
そんな事を、言わないでくれ。
憤りとも、悲しみともつかぬ感情が、純華を支配していた。
「おかしい事はおかしいと言える勇気だって大切だ!」
沙愛蘭の両手を包み込み、彼女の顔をじっと見つめて叫ぶ純華。
沙愛蘭は一瞬目を見開いたが、すぐに仏頂面をした。
「雨宮さんは出来るかもしれないけど、私にそんな事が出来る訳無いでしょ」
背筋が凍りそうになる程冷たく、それでいて心のこもった言葉だった。
純華はひどく衝撃を受けた。
沙愛蘭にこれ程冷たくされた事は今まで無かったのだ。
(沙愛蘭、精神的にすごい追い詰められてる……)
だが純華には、判らなかった。
沙愛蘭がここまで追い詰められている理由が。
「時には全て諦めて、自分の運命を受け入れる事だって大切だよ。……私の今までの人生は、そんな感じだったから」
少し口を緩めて、呟く沙愛蘭。
──どうして。
どうして彼女は、こんな事を言うような人生を歩んでしまったのだろう。
純華は彼女の運命を恨んだ。
(アタイ……やっぱりアンタのために言うよ!)
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