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社会勉強という名のトラウマ
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町に到着する前、オレは人通りの少ない路地に入り、お嬢に社会勉強の内容を発表した。
「これからお前には物乞いをしてきてもらう」
「物乞いって・・・冗談でしょ!?冗談っていってよ!ねえ」
「1000ギルもらったら戻ってきてよし」
「ふざけんじゃないわよ!無理に決まってるでしょ!」
まだお嬢としてのプライドがあるのか。驚きだった。
「おい人に働けと言うのならまず自分からということわざを知らないのか?まずオレにお手本を見せてみろ」
「いやよ!いやいや!あとこの縄!とってよ!犬の散歩じゃないんだから!」
「お前が逃げないようにする為だ、我慢しろ。前みたいなことになったら嫌だろう?」
「今の状況も嫌よ!うぅ、泣くわよ!あたし泣くわよ!いいの!?」
お嬢は目を潤ませていた。
わざわざ泣くことを宣言するということは、泣くことを止めてほしいのだろうか。
「前と違ってかなりみすぼらしい容姿になったんだ。前より大人から同情をかうことができるだろう」
「それ以前の問題よ!」
オレは、おいておいたバケツをお嬢に押し付けると、嫌がるお嬢を引きずって町に出た。
「クズ!人でなし!地獄のもんばん!」
「はいはい」
オレは、騒ぐお嬢を引きずって町に引きずり出した。
「ハーネス、実はいっていなかったけど、お金実はちょっと残っているのよ。ソファの下に隠してあるの」
「つくならもっとマシな嘘をつけ」
焦って早口で嘘をつくお嬢に、オレはスパッと言った。全く嘘をつくにしても下手すぎる。
大人を舐めすぎている。
「うがああああああ」
「騒いでも無駄だ」
オレは、嫌がるお嬢を引きずって町の人が集まる噴水の前まで連れて行った。
「よし、ゴーだ」
「ゴーだ!じゃないわよ!」
怒るお嬢は、噴水に座っているオレに憤怒してオレの怪我した肩に向かって拳を振り上げた。
「いいぞ、やれよ。その代わり、お前が物乞いで2000ギル集めるまで家に帰らないからな」
オレがそういうと、お嬢は顔を膨らまして憎らしそうにオレを見た。
「人でなし!サイテー男!」
「なんとでもいえ」
オレは、そういうとペットを散歩させるようにお腹に縄を結び付けられたお嬢の後ろで、噴水に座って休んでいた。
ちらちら見てくるヤツもいたが、気にしない。
お嬢は、バケツを持って何度もオレを振り返った。
オレは、そんなお嬢をきしきし見張っていた。
「あの、お金を・・・」
ああ、泣きそうだ。
「お金を・・・ください」
優しそうなおじさんに話しかけたお嬢だったが、「うわ」という顔をして通りすがられた。
他の奴らもそうだ。
可哀想だとこっちを見る癖に、一切触れようとしないのだ。
気づいたら、お嬢の周りには大人がいなくなっていた。大人たちは、そこにバリアがはってあるように避けて通っている。
だろうな、適当に夕方まで切り上げて帰るか。
しばらくして、オレがあくびを1つした時、ぐんと縄が引っ張られた。咄嗟のことだったので、オレは縄を手から離してしまった。
「ま、まずい」
足で縄を押さえようと咄嗟に足を出したが、お嬢は逃げ出していた。
「ま、待て!!」
そう叫んだ時には、お嬢は女性に助けを求めていた。
赤子連れの優しそうな女性だ。旦那らしき男も一緒だった。
お嬢は、女性にすがりついて大泣きながら助けを求めていた。
だが、隣にいた旦那らしき男に引きはがされて突き飛ばされていた。
地面に尻もちをついているお嬢は、茫然と固い地面に膝と両手をついていた。
「お、おい」
オレが話しかけたが、お嬢は放心状態だった。
「逃げるからだぞ、オレから」
お嬢の肩を掴むと、お嬢は真っ暗な瞳でこっちを見た。
まるで魂が抜けてしまったようだった。
「お、おい、どうしたんだよ」
わざわざしゃがんでお嬢に話しかけてやってるっていうのに、お嬢は何も答えなかった。
こんな状態では物乞いなんて到底できるような様子ではない。
「おい、お嬢」
「・・・・・くぅ・・・うっ・・・ふっ・・・うっ」
お嬢は、声を押し殺すように泣いていた。
そして、かえるのようにオレに飛びついてきた。
「な、なんだよ」
「うわああああああああんうわあああああああああ!!」
大号泣しながらオレの胸にしがみついてくる。
コアラのように。うるさいし、人の目がさっきより痛い。
オレは、引き離そうとするがねじ込むようにしてひっついてくる。
「おい、離れろ。お嬢、いい加減にしろ」
「・・・・・・だったの」
オレは、お嬢の一言に耳を疑った。
「なんだって?」
オレは、さっきお嬢と話していた家族の温かな後ろ姿を見て耳を疑った。
「・・・・・だったのお!!!あああああああ!」
お嬢にしがみつかれながら、オレは心にじわりと広がる苦みのようなものを感じた。
外で夕方の水まきをしている猫ババにいつもの無表情で言われた。
「やっぱり親子だったんだねえ」
「ちがいます」
オレは、早口で答えて階段を上がっていった。
「掃除道具は夜までに返してくれればいいよ、猫3匹な」
「・・・へいへい」
オレは、泣きそうになりながらお嬢をおぶって家まで帰ってきた。
肩がとても痛いのだ。
泣く程痛い。
お嬢をソファにぼすっと落としてオレは椅子に座って痛みに耐えていた。
「くっ・・・・うっ・・・うっ・・・ふっ」
痛い、痛いこのアマ。ふざけやがって。
オレは、歩けるような状況ではなかったお嬢をおぶってここまで来たのだった。
足を組んで片手で肩を押さえる。額から脂汗が出てきた。
「お母さんだったの!」
海外にいるはずのコイツの母親がたまたま帰ってきていて、あの町にいたということだろうか。まあ、おかしくはないな。
あの屋敷にオレは覆面で入っていったから顔は割れていない。
両親は海外にいたらしいから、顔見知りではない。
が、コイツとは似てもにつかないような優しそうな女性だった。
直感でわかったのだろうか。
ずっと会っていなかったような話だったが。
オレは、母親も父親もいないからそういうのはよくわからないが、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
お嬢の頬はまだ涙でぬれていた。
オレは、しばらく椅子から立ち上がれなかった。
「これからお前には物乞いをしてきてもらう」
「物乞いって・・・冗談でしょ!?冗談っていってよ!ねえ」
「1000ギルもらったら戻ってきてよし」
「ふざけんじゃないわよ!無理に決まってるでしょ!」
まだお嬢としてのプライドがあるのか。驚きだった。
「おい人に働けと言うのならまず自分からということわざを知らないのか?まずオレにお手本を見せてみろ」
「いやよ!いやいや!あとこの縄!とってよ!犬の散歩じゃないんだから!」
「お前が逃げないようにする為だ、我慢しろ。前みたいなことになったら嫌だろう?」
「今の状況も嫌よ!うぅ、泣くわよ!あたし泣くわよ!いいの!?」
お嬢は目を潤ませていた。
わざわざ泣くことを宣言するということは、泣くことを止めてほしいのだろうか。
「前と違ってかなりみすぼらしい容姿になったんだ。前より大人から同情をかうことができるだろう」
「それ以前の問題よ!」
オレは、おいておいたバケツをお嬢に押し付けると、嫌がるお嬢を引きずって町に出た。
「クズ!人でなし!地獄のもんばん!」
「はいはい」
オレは、騒ぐお嬢を引きずって町に引きずり出した。
「ハーネス、実はいっていなかったけど、お金実はちょっと残っているのよ。ソファの下に隠してあるの」
「つくならもっとマシな嘘をつけ」
焦って早口で嘘をつくお嬢に、オレはスパッと言った。全く嘘をつくにしても下手すぎる。
大人を舐めすぎている。
「うがああああああ」
「騒いでも無駄だ」
オレは、嫌がるお嬢を引きずって町の人が集まる噴水の前まで連れて行った。
「よし、ゴーだ」
「ゴーだ!じゃないわよ!」
怒るお嬢は、噴水に座っているオレに憤怒してオレの怪我した肩に向かって拳を振り上げた。
「いいぞ、やれよ。その代わり、お前が物乞いで2000ギル集めるまで家に帰らないからな」
オレがそういうと、お嬢は顔を膨らまして憎らしそうにオレを見た。
「人でなし!サイテー男!」
「なんとでもいえ」
オレは、そういうとペットを散歩させるようにお腹に縄を結び付けられたお嬢の後ろで、噴水に座って休んでいた。
ちらちら見てくるヤツもいたが、気にしない。
お嬢は、バケツを持って何度もオレを振り返った。
オレは、そんなお嬢をきしきし見張っていた。
「あの、お金を・・・」
ああ、泣きそうだ。
「お金を・・・ください」
優しそうなおじさんに話しかけたお嬢だったが、「うわ」という顔をして通りすがられた。
他の奴らもそうだ。
可哀想だとこっちを見る癖に、一切触れようとしないのだ。
気づいたら、お嬢の周りには大人がいなくなっていた。大人たちは、そこにバリアがはってあるように避けて通っている。
だろうな、適当に夕方まで切り上げて帰るか。
しばらくして、オレがあくびを1つした時、ぐんと縄が引っ張られた。咄嗟のことだったので、オレは縄を手から離してしまった。
「ま、まずい」
足で縄を押さえようと咄嗟に足を出したが、お嬢は逃げ出していた。
「ま、待て!!」
そう叫んだ時には、お嬢は女性に助けを求めていた。
赤子連れの優しそうな女性だ。旦那らしき男も一緒だった。
お嬢は、女性にすがりついて大泣きながら助けを求めていた。
だが、隣にいた旦那らしき男に引きはがされて突き飛ばされていた。
地面に尻もちをついているお嬢は、茫然と固い地面に膝と両手をついていた。
「お、おい」
オレが話しかけたが、お嬢は放心状態だった。
「逃げるからだぞ、オレから」
お嬢の肩を掴むと、お嬢は真っ暗な瞳でこっちを見た。
まるで魂が抜けてしまったようだった。
「お、おい、どうしたんだよ」
わざわざしゃがんでお嬢に話しかけてやってるっていうのに、お嬢は何も答えなかった。
こんな状態では物乞いなんて到底できるような様子ではない。
「おい、お嬢」
「・・・・・くぅ・・・うっ・・・ふっ・・・うっ」
お嬢は、声を押し殺すように泣いていた。
そして、かえるのようにオレに飛びついてきた。
「な、なんだよ」
「うわああああああああんうわあああああああああ!!」
大号泣しながらオレの胸にしがみついてくる。
コアラのように。うるさいし、人の目がさっきより痛い。
オレは、引き離そうとするがねじ込むようにしてひっついてくる。
「おい、離れろ。お嬢、いい加減にしろ」
「・・・・・・だったの」
オレは、お嬢の一言に耳を疑った。
「なんだって?」
オレは、さっきお嬢と話していた家族の温かな後ろ姿を見て耳を疑った。
「・・・・・だったのお!!!あああああああ!」
お嬢にしがみつかれながら、オレは心にじわりと広がる苦みのようなものを感じた。
外で夕方の水まきをしている猫ババにいつもの無表情で言われた。
「やっぱり親子だったんだねえ」
「ちがいます」
オレは、早口で答えて階段を上がっていった。
「掃除道具は夜までに返してくれればいいよ、猫3匹な」
「・・・へいへい」
オレは、泣きそうになりながらお嬢をおぶって家まで帰ってきた。
肩がとても痛いのだ。
泣く程痛い。
お嬢をソファにぼすっと落としてオレは椅子に座って痛みに耐えていた。
「くっ・・・・うっ・・・うっ・・・ふっ」
痛い、痛いこのアマ。ふざけやがって。
オレは、歩けるような状況ではなかったお嬢をおぶってここまで来たのだった。
足を組んで片手で肩を押さえる。額から脂汗が出てきた。
「お母さんだったの!」
海外にいるはずのコイツの母親がたまたま帰ってきていて、あの町にいたということだろうか。まあ、おかしくはないな。
あの屋敷にオレは覆面で入っていったから顔は割れていない。
両親は海外にいたらしいから、顔見知りではない。
が、コイツとは似てもにつかないような優しそうな女性だった。
直感でわかったのだろうか。
ずっと会っていなかったような話だったが。
オレは、母親も父親もいないからそういうのはよくわからないが、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
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