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お弁当を食べてもらいます
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12:00やっと半分まで登り、昼ごはん。休憩所でリュックを下ろし理沙が私と二人分作ってくれたお弁当を食べる事になった。
「凄いね理沙ちゃん!料理が上手なんだね」
八木杉は、理沙のお弁当を見てニッコリ微笑んだ。
総司は、相変わらずスーパーかコンビニの弁当だ。
「そ、そんな事。昔から料理はしてましたから」
おにぎり卵焼きポテトサラダにベーコンのアスパラ巻き。
今まで私が食べた事ないようなものばかりだけれど、理沙がいつも私にお弁当を作ってくるからこの味に慣れてしまったわ。
「八木杉さんは?」
「あ、オレは恥ずかしいんだけどね」
八木杉もお弁当を持ってきていた。
自分で作ったのかしら。そういえばいつもお弁当食べてるところ見ないわね。
「自分で作ってきたんだよ」
八木杉のお弁当は、ご飯の上に肉が敷き詰められ、
「おかずはハンバーグや唐揚げやエビフライまさに男のお弁当という感じじゃないですか!しかもどれも美味しそう!」
理沙が私の心の声の続きを話してくれたわ。
「ありがとう。女の子にそう言ってもらえると嬉しいよ」
「八木杉さん、料理もできるんですね」
総司がお弁当を覗き込んだ。
「うん、まぁなんかやってたらできたんだよ。総司君にもこれあげるよ」
総司のお弁当にハンバーグをひょいと入れると八木杉は、パクパクとお弁当を食べていた。
「女子として負けた気分です...が、八木総を見れたのでよしとしましょう」
「そういえば、なんで理沙は総司は名前呼びなのに八木杉は名字なのよ」
「総司さんに関しては灰子ちゃんがそう呼ぶからつられて...普段は誰でも普通に苗字呼びです」
そこで理沙はハッとして私を見た。
「名前呼び、総司さんは灰子ちゃんだけに許していて、私が呼んだら迷惑だったでしょうか?気持ち悪いでしょうか?陰キャキモオタ腐女子の私はイケメンの男性を名前で呼ぶのは、やはり罪だったか...」
理沙は、よくわかんないことを言って頭を抱えた。大丈夫かしら。
「お昼に半分くらい行けたし、このまま夕方までに頂上に行こう」
「でも帰りが暗くなっちゃいますよ」
理沙が心配の声を漏らす。
「それはまぁ危険だけど明日出勤する為には、朝方までに降りてこないときついかもしれない」
「そんなぁ...」
総司は、そんな二人の会話を意味深な笑顔で見つめていた。
「何よその顔何か企んでるの?」
「いーや、別に」
総司はいつも何考えてるかわからないわ。楽しかったお昼ご飯も時間を時間を決めてストップウォッチがなったら終わり。
これからまた夕方まで歩きっぱなしってわけね。もう肩も足も背中も全身がボロボロよ...夕方までに登り切って降りるなんて無理。
「八木杉にあの先輩が言っていた山登りが終わった後でも、仲を保っていられるかっていうのは、この極限の精神状態で仲良く一緒にいられるかって意味だったのね...」
私がポツリと呟くと隣にいた総司がクスリと笑った。
「それは多分見当違いですね。この山登り、新入社員へのテストも兼ねてます」
総司は、ひらりと答えた。
「テスト?どういうことよ」
「いやらしくて最低なこのクソ会社にぴったりのテストです。このイベントが終わったら教えてあげますよ」
何よそれ...気になっちゃうじゃない!
「凄いね理沙ちゃん!料理が上手なんだね」
八木杉は、理沙のお弁当を見てニッコリ微笑んだ。
総司は、相変わらずスーパーかコンビニの弁当だ。
「そ、そんな事。昔から料理はしてましたから」
おにぎり卵焼きポテトサラダにベーコンのアスパラ巻き。
今まで私が食べた事ないようなものばかりだけれど、理沙がいつも私にお弁当を作ってくるからこの味に慣れてしまったわ。
「八木杉さんは?」
「あ、オレは恥ずかしいんだけどね」
八木杉もお弁当を持ってきていた。
自分で作ったのかしら。そういえばいつもお弁当食べてるところ見ないわね。
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八木杉のお弁当は、ご飯の上に肉が敷き詰められ、
「おかずはハンバーグや唐揚げやエビフライまさに男のお弁当という感じじゃないですか!しかもどれも美味しそう!」
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「ありがとう。女の子にそう言ってもらえると嬉しいよ」
「八木杉さん、料理もできるんですね」
総司がお弁当を覗き込んだ。
「うん、まぁなんかやってたらできたんだよ。総司君にもこれあげるよ」
総司のお弁当にハンバーグをひょいと入れると八木杉は、パクパクとお弁当を食べていた。
「女子として負けた気分です...が、八木総を見れたのでよしとしましょう」
「そういえば、なんで理沙は総司は名前呼びなのに八木杉は名字なのよ」
「総司さんに関しては灰子ちゃんがそう呼ぶからつられて...普段は誰でも普通に苗字呼びです」
そこで理沙はハッとして私を見た。
「名前呼び、総司さんは灰子ちゃんだけに許していて、私が呼んだら迷惑だったでしょうか?気持ち悪いでしょうか?陰キャキモオタ腐女子の私はイケメンの男性を名前で呼ぶのは、やはり罪だったか...」
理沙は、よくわかんないことを言って頭を抱えた。大丈夫かしら。
「お昼に半分くらい行けたし、このまま夕方までに頂上に行こう」
「でも帰りが暗くなっちゃいますよ」
理沙が心配の声を漏らす。
「それはまぁ危険だけど明日出勤する為には、朝方までに降りてこないときついかもしれない」
「そんなぁ...」
総司は、そんな二人の会話を意味深な笑顔で見つめていた。
「何よその顔何か企んでるの?」
「いーや、別に」
総司はいつも何考えてるかわからないわ。楽しかったお昼ご飯も時間を時間を決めてストップウォッチがなったら終わり。
これからまた夕方まで歩きっぱなしってわけね。もう肩も足も背中も全身がボロボロよ...夕方までに登り切って降りるなんて無理。
「八木杉にあの先輩が言っていた山登りが終わった後でも、仲を保っていられるかっていうのは、この極限の精神状態で仲良く一緒にいられるかって意味だったのね...」
私がポツリと呟くと隣にいた総司がクスリと笑った。
「それは多分見当違いですね。この山登り、新入社員へのテストも兼ねてます」
総司は、ひらりと答えた。
「テスト?どういうことよ」
「いやらしくて最低なこのクソ会社にぴったりのテストです。このイベントが終わったら教えてあげますよ」
何よそれ...気になっちゃうじゃない!
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