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限界サラリーマンのおじさんは女装した銀髪の歳下に❤︎される

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「……続きをしても?」

 骨張った指先が頬に触れる。そこから伝わる体温が妙に熱っぽく感じられて落ち着かない気分になった。
 背を冬街に預けながらこくりと小さく首を縦に振ると、冬街が嬉しそうに微笑む気配がした。

 スーツを脱がされ、ワイシャツのボタンを背後から外される。露わになっていく肌に視線を感じながら、俺の心臓はバクバクと大きな音を立てていた。

「おお、この前より肉付きが良くなった気がする」

 歳とともに衰えつつある腹筋に触れながら、冬街は感嘆の声を上げる。

「ちょっ……!どこ触ってんだよ!」
「お腹だよ?そんな恥ずかしがらなくていいじゃん」
「そういう問題じゃねぇよ……」
「それより……」

 冬街の綺麗な手が腹を撫で回した後、胸元に移動する。脂肪の少ない薄い胸に触れられ、乳輪をくるりとなぞられた。

「こっちの方が気になるんだけど」
「え……っ!?」

 冬街の細い人差し指と親指によって両方の突起を同時に摘まれる。突然訪れた刺激に驚き、思わず変な声が出てしまった。

「ちょっと待て、そこは関係ないだろう」
「開発しようよ」

 指の腹で押し潰されたり引っ掻かれたりする度に、じわりとした快感が生まれる。それが嫌で身を捩れば、咎めるように強く捻られてしまい、痛みに顔をしかめた。

「痛いっ!やめろ!!」
「気持ちよくない?」
「当たり前だろ!男なんだから感じるわけが……んんっ!!」

 抗議の途中でぐりっと強めに刺激される。今まで味わったことのない感覚に襲われているせいか、自然と身体が震えた。

「ほーんと感度が良いね。素質あるんじゃないの」
「ふざけたこと言ってん、あぁっ!!」
「あはは、可愛い声」
「んぁ」

 ピンと尖った先端を弾かれると、ビリリと電流が走ったかのような衝撃に襲われる。それを何度か繰り返されているうちに、身体の奥底から何か熱いものが込み上げてきた。
 
「ひぅ!」
「ほーら、ぷっくりしてきたよ。可愛い」
「やだぁ……」

 執拗に弄られているせいで、そこは赤く腫れ上がっていた。冬街の言うとおりそこは男のそれとは思えない程大きく膨らんでいて、まるで女のように色付いている。自分の身体の変化が信じられず、俺は羞恥心から目を逸らすことしか出来ない。
 冬街の指が弾く度に、甘い痺れが全身に広がる。そのあまりの心地好さに、このまま身を委ねてしまおうかという誘惑に駆られてしまった。

「んふぅう」

 ビクンと身体が跳ねると同時に、鼻から抜けるような声が出てしまう。

「気持ち良さそうだね。もっとして欲しいのかな」
「ちがぅ」
「違うのかい?」

 痛くもなく、物足りなさも感じない絶妙の力加減で責められ続け、次第に頭がボーッとしてくる。

「ふぁああ」
「トロ顔になってる」

 首筋にキスを落とされ、そのまま舌先で舐められるとゾクッとする感覚に襲われた。
 
「女の子におっぱい弄られてるのに…嫌じゃないの?」

 冬街は女声特有の高い声でそう言いながら、耳を舐めた。ぴちゃりという音が鼓膜に直接響いてきて、身体の芯からゾクッとした感覚に襲われる。

「耳も弱いんだ。本当にエッチなんだなぁ。太郎さんは」

 耳の穴の中に舌を入れられ、ぐちゅぐちゅと犯される。脳味噌を直接掻き混ぜられるような音に耐えられず、俺は頭を振って逃れようとした。しかし、冬街はそれを許さず、俺の後頭部を押さえ付けるようにして固定すると、更に激しく攻め立ててくる。

「だめぇ、みみ、へんになるっ!」
「いいよぉ、おかしくなっても」
「あっ、ん、はっ、はっ」

 激しい水音を立てられ、聴覚を支配されたまま、乳首を捏ねくり回されて、もう何も考えられなくなる。
 女装をした冬街の手によって、俺はどんどん快楽の沼へと沈んでいく。
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