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第1章 出逢い篇
3談 仲良くしようか
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レベッカはその日のうちにみんなについて少しでも多く知りたいと考えていた。
そのために一人一人と話がしてみたかったのだ。
まず1人目はエレナにした。
「エレナ…さん?今いいかな?」
レベッカは初日のためどう呼べばいいか戸惑いながらエレナに声をかける。カウンター内にいるエレナはグラスを拭きながらニコッと微笑みレベッカの方を見た。
「エレナでいいわ。気軽にね!何か聞きたいことでもあるの?」
穏やかで優しさが溢れ出すエレナを前にレベッカは緊張がほぐれた。カウンターに座り、エレナに色々聞こうと話し始める。
「えーと、エレナについて色々聞きたくて…私、みんなとは初めましてだし、詳しく知ってもっと仲良くなりたくてさ」
「ふふっ、そういうことね。ええ全然話すわ。」
エレナはそう言うと、グラスを置きレベッカを見ながら自分の身の上話を始めた。
「私は今18歳なの。両親は元々ここのギルドに所属してたんだけど、ある事件をきっかけに亡くなってしまったの。今は全然大丈夫なんだけど、昔はまだ幼かったから悲しかったわ。」
少し悲しそうな顔をしながらも今は克服したと話す彼女。レベッカは申し訳なくなってしまったが「気にしないでね、もう過ぎたことだから」そう答える彼女を見てなるべく悲しそうな顔をしないようにした。
「今は少数精鋭なんて言われてるけど、昔は全然今よりもたくさん所属者がいたのよ。今いる子たちは身内がチリエージョにいたかマスターが拾ってきた子ばかりなの。だから若い子が多いのよね」
そう、チリエージョは他のギルドよりも人数が少ない上に若い人がほとんどだ。一応、新しい人を受け入れる体制は整えてるのだが、国ギルドではない上に他の地方ギルドの方が人気がある。そしてもう一つメンバーが集まらない理由は所属メンバーの紹介制という点だ。
チリエージョは十数年前に野良で入ってきた人間の手によって当時のメンバーが多く死亡してしまう事件が起きた。
それがエレナの両親が死亡した理由だ。それ以来、紹介制ということにしたのだ、その事件と紹介制という理由でメンバーが少ないのである。
ではレベッカは誰の紹介で入ってきたのか?それはまた次回話そう。
「なるほど…変身魔法はどんな感じで使ってるの?」
レベッカは変身魔法に興味があった。変身ってだけでかっこいいと思っていたのである。単純な女だ。
「私は人化擬態魔法は使えないのだけど、この変身魔法は体の一部から全体を物に変身できるの。例えば片腕を銃にしたり、全身を大砲にしたりね。」
そう言って、腕を包丁にして人参を切り刻む。結構料理には便利そうだなそう思うレベッカだった。
「結構便利だよね。片腕を料理道具にしたら沢山の料理道具いらなくなっちゃうもんね…!」
それはレベッカには心惹かれる物だった。片腕を品質の良い枕にすれば気持ちよく眠れるのではないか…そう考えてしまう。
「そうね、便利よ。でもまぁ、一部なら良いけど全身となると結構な魔力を消費してしまうのよ。私は魔粒子が多いわけではないから、全身変身を2、3回してしまうと魔力切れを起こしちゃうの。」
結構勉強になるなと思い色々メモを取っていると、後ろからアーサーが声をかけてきた。
「僕も仲間にいーれて!」
レベッカの背中に思いっきり体をぶつけるアーサー。
結構な威力なのでそのままカウンターテーブルに頭を激突させてしまうレベッカ。
「うっ!!!!」
「ごっ!ごめん!!」
レベッカの痛そうな声を聞いてすぐさま謝るアーサー。
ヴェルトに対していつもこの威力で行くので見誤ったのだ。
「アーサー、気をつけなさい」
エレナに叱られるとシュンとしてしまうアーサー。それこそアーサーが可愛い男の子と言われる所以だ。
「だ、大丈夫…」
痛そうに頭をさすりながらアーサーの方を見て「アーサーのことも教えてほしい」と言うレベッカ。
するとパァー!と明るい笑顔を見せて「全然良いよ!!話すよ!!」と嬉しそうに答える。
「えっとねー僕はね13歳なんだよ!それとマスターのひ孫にあたるんだ。僕の両親は僕を産んですぐに亡くなっちゃって、祖父母は僕が生まれる前に亡くなっちゃったんだって。だからね、マスター…爺ちゃんが僕の父親代わりかな?まぁ、爺ちゃんしか知らないからあんまり両親が亡くなった悲しみってわかんないんだけどね。」
笑顔でそう答えるアーサー。エレナもそうだがチリエージョの人たちはみんな両親がいないように感じる。
「それで、僕は火の魔法を使うんだ~!クレアとは相性悪いけどね。色々な技を考えてて頑張ってレベルを上げて火の魔法の最上位神火の魔法を習得したいんだ!」
未来への期待が大きく膨らむアーサーをみてすごく心が温かくなる。神火の魔法とは火の魔法の最上位格であり、名前の通り神の領域と呼ばれるほど最強の火魔法だ。
「アーサーはすごいね。そこまで考えてるなんて…」
レベッカは自分よりも意欲的なアーサーを見て見習わなきゃなと思った。エレナはアーサーの話を聞きながら別の仕事を始めていた。
すると今度は「俺もその話混ぜてよ」とヴェルトがレベッカの隣に座ってきた。俺も混ざってやろうと言わんばかりの顔でリヒトがその隣に座ってきた。
「今度はヴェルト兄ちゃんとリヒト兄ちゃんの話?めっちゃ楽しみじゃん!」
アーサーが少しだけ期待度を上げさせてきた。
「俺はね、悪魔の剣の持ち主なんだ。ドラゴンを憑依させることができんの。父ちゃんは知らねーけど、母ちゃんは俺を燃え盛る家から逃してそこで亡くなっちまったんだけど…まぁ、その後にマスターに拾ってもらってさここにいるってわけだ。」
やはり、ヴェルトも両親はいないようだ。あまり反応しない方がいいかもしれないそう思い、頷くだけにするレベッカ。
「ん?てか、あんた悪魔の剣の持ち主なの?!あの悪魔の剣!?」
レベッカは驚きすぎて一瞬わからなかったが、ひっくり返りそうになるのを必死に耐えた。
DEVIL SWORDとは悪魔に悪魔の剣を埋め込まれた人間のみが使える魔法だ。基本的に元々使っていた魔法が使えなくなって、悪魔の魔法である悪魔の剣のみしか使えなくなる。
その上、悪魔が消滅しない限りそれは子供に継承されてしまうのだ。そのため、子供が生まれたら元の持ち主は死んでしまう。と言われている。
昔よりはマシだが、悪魔に魂を売った腐った人間として今でも差別はある。それに、数も少ないため会うことが少ないのだ。
「なんだ~、そんなに驚くことか?リヒトも悪魔の剣の持ち主だぞ」
さらっと驚きの情報を追加してくるヴェルト。そう、リヒトもヴェルトと同じ悪魔の剣の持ち主である。
「えっ!えぇ~~!!!!!」2度目の驚きである。
「すごくない?!2人もいるんだよ!このギルド!!あとね、あとね、ジェナっ!……」
アーサーはジェナという女の名前を出して口籠る。
レベッカはそのジェナという名前を聞いたことがない。誰一人としてメンバーとしての紹介はしていないのだ。
「アーサー…気にすんな、レベッカ。今はいないやつなんだよ」
少し哀しげな顔をして下を向くヴェルト。周りの空気が重くなる。チラッとエレナを見るがエレナも顔を上げない。
レベッカも口を開けなくてどうしたらいいかわからなくて困ってしまっていた。
すると一人の男が口を開いた。
「俺は─────」
そのために一人一人と話がしてみたかったのだ。
まず1人目はエレナにした。
「エレナ…さん?今いいかな?」
レベッカは初日のためどう呼べばいいか戸惑いながらエレナに声をかける。カウンター内にいるエレナはグラスを拭きながらニコッと微笑みレベッカの方を見た。
「エレナでいいわ。気軽にね!何か聞きたいことでもあるの?」
穏やかで優しさが溢れ出すエレナを前にレベッカは緊張がほぐれた。カウンターに座り、エレナに色々聞こうと話し始める。
「えーと、エレナについて色々聞きたくて…私、みんなとは初めましてだし、詳しく知ってもっと仲良くなりたくてさ」
「ふふっ、そういうことね。ええ全然話すわ。」
エレナはそう言うと、グラスを置きレベッカを見ながら自分の身の上話を始めた。
「私は今18歳なの。両親は元々ここのギルドに所属してたんだけど、ある事件をきっかけに亡くなってしまったの。今は全然大丈夫なんだけど、昔はまだ幼かったから悲しかったわ。」
少し悲しそうな顔をしながらも今は克服したと話す彼女。レベッカは申し訳なくなってしまったが「気にしないでね、もう過ぎたことだから」そう答える彼女を見てなるべく悲しそうな顔をしないようにした。
「今は少数精鋭なんて言われてるけど、昔は全然今よりもたくさん所属者がいたのよ。今いる子たちは身内がチリエージョにいたかマスターが拾ってきた子ばかりなの。だから若い子が多いのよね」
そう、チリエージョは他のギルドよりも人数が少ない上に若い人がほとんどだ。一応、新しい人を受け入れる体制は整えてるのだが、国ギルドではない上に他の地方ギルドの方が人気がある。そしてもう一つメンバーが集まらない理由は所属メンバーの紹介制という点だ。
チリエージョは十数年前に野良で入ってきた人間の手によって当時のメンバーが多く死亡してしまう事件が起きた。
それがエレナの両親が死亡した理由だ。それ以来、紹介制ということにしたのだ、その事件と紹介制という理由でメンバーが少ないのである。
ではレベッカは誰の紹介で入ってきたのか?それはまた次回話そう。
「なるほど…変身魔法はどんな感じで使ってるの?」
レベッカは変身魔法に興味があった。変身ってだけでかっこいいと思っていたのである。単純な女だ。
「私は人化擬態魔法は使えないのだけど、この変身魔法は体の一部から全体を物に変身できるの。例えば片腕を銃にしたり、全身を大砲にしたりね。」
そう言って、腕を包丁にして人参を切り刻む。結構料理には便利そうだなそう思うレベッカだった。
「結構便利だよね。片腕を料理道具にしたら沢山の料理道具いらなくなっちゃうもんね…!」
それはレベッカには心惹かれる物だった。片腕を品質の良い枕にすれば気持ちよく眠れるのではないか…そう考えてしまう。
「そうね、便利よ。でもまぁ、一部なら良いけど全身となると結構な魔力を消費してしまうのよ。私は魔粒子が多いわけではないから、全身変身を2、3回してしまうと魔力切れを起こしちゃうの。」
結構勉強になるなと思い色々メモを取っていると、後ろからアーサーが声をかけてきた。
「僕も仲間にいーれて!」
レベッカの背中に思いっきり体をぶつけるアーサー。
結構な威力なのでそのままカウンターテーブルに頭を激突させてしまうレベッカ。
「うっ!!!!」
「ごっ!ごめん!!」
レベッカの痛そうな声を聞いてすぐさま謝るアーサー。
ヴェルトに対していつもこの威力で行くので見誤ったのだ。
「アーサー、気をつけなさい」
エレナに叱られるとシュンとしてしまうアーサー。それこそアーサーが可愛い男の子と言われる所以だ。
「だ、大丈夫…」
痛そうに頭をさすりながらアーサーの方を見て「アーサーのことも教えてほしい」と言うレベッカ。
するとパァー!と明るい笑顔を見せて「全然良いよ!!話すよ!!」と嬉しそうに答える。
「えっとねー僕はね13歳なんだよ!それとマスターのひ孫にあたるんだ。僕の両親は僕を産んですぐに亡くなっちゃって、祖父母は僕が生まれる前に亡くなっちゃったんだって。だからね、マスター…爺ちゃんが僕の父親代わりかな?まぁ、爺ちゃんしか知らないからあんまり両親が亡くなった悲しみってわかんないんだけどね。」
笑顔でそう答えるアーサー。エレナもそうだがチリエージョの人たちはみんな両親がいないように感じる。
「それで、僕は火の魔法を使うんだ~!クレアとは相性悪いけどね。色々な技を考えてて頑張ってレベルを上げて火の魔法の最上位神火の魔法を習得したいんだ!」
未来への期待が大きく膨らむアーサーをみてすごく心が温かくなる。神火の魔法とは火の魔法の最上位格であり、名前の通り神の領域と呼ばれるほど最強の火魔法だ。
「アーサーはすごいね。そこまで考えてるなんて…」
レベッカは自分よりも意欲的なアーサーを見て見習わなきゃなと思った。エレナはアーサーの話を聞きながら別の仕事を始めていた。
すると今度は「俺もその話混ぜてよ」とヴェルトがレベッカの隣に座ってきた。俺も混ざってやろうと言わんばかりの顔でリヒトがその隣に座ってきた。
「今度はヴェルト兄ちゃんとリヒト兄ちゃんの話?めっちゃ楽しみじゃん!」
アーサーが少しだけ期待度を上げさせてきた。
「俺はね、悪魔の剣の持ち主なんだ。ドラゴンを憑依させることができんの。父ちゃんは知らねーけど、母ちゃんは俺を燃え盛る家から逃してそこで亡くなっちまったんだけど…まぁ、その後にマスターに拾ってもらってさここにいるってわけだ。」
やはり、ヴェルトも両親はいないようだ。あまり反応しない方がいいかもしれないそう思い、頷くだけにするレベッカ。
「ん?てか、あんた悪魔の剣の持ち主なの?!あの悪魔の剣!?」
レベッカは驚きすぎて一瞬わからなかったが、ひっくり返りそうになるのを必死に耐えた。
DEVIL SWORDとは悪魔に悪魔の剣を埋め込まれた人間のみが使える魔法だ。基本的に元々使っていた魔法が使えなくなって、悪魔の魔法である悪魔の剣のみしか使えなくなる。
その上、悪魔が消滅しない限りそれは子供に継承されてしまうのだ。そのため、子供が生まれたら元の持ち主は死んでしまう。と言われている。
昔よりはマシだが、悪魔に魂を売った腐った人間として今でも差別はある。それに、数も少ないため会うことが少ないのだ。
「なんだ~、そんなに驚くことか?リヒトも悪魔の剣の持ち主だぞ」
さらっと驚きの情報を追加してくるヴェルト。そう、リヒトもヴェルトと同じ悪魔の剣の持ち主である。
「えっ!えぇ~~!!!!!」2度目の驚きである。
「すごくない?!2人もいるんだよ!このギルド!!あとね、あとね、ジェナっ!……」
アーサーはジェナという女の名前を出して口籠る。
レベッカはそのジェナという名前を聞いたことがない。誰一人としてメンバーとしての紹介はしていないのだ。
「アーサー…気にすんな、レベッカ。今はいないやつなんだよ」
少し哀しげな顔をして下を向くヴェルト。周りの空気が重くなる。チラッとエレナを見るがエレナも顔を上げない。
レベッカも口を開けなくてどうしたらいいかわからなくて困ってしまっていた。
すると一人の男が口を開いた。
「俺は─────」
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